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新聞社が音声ニュースでも10万人をファン化。その成功の秘訣とは?【日本経済新聞社「ながら日経」インタビュー】

新聞社が音声ニュースでも10万人をファン化。その成功の秘訣とは?【日本経済新聞社「ながら日経」インタビュー】

2019年7月に放送をスタートした日本経済新聞社の音声ニュースチャンネル「ながら日経」が、フォロワー10万人を突破しました。メディアが放送するチャンネルでは初の快挙!ということで、ながら日経のプロデューサーとパーソナリティの皆さんにお話を伺いました。

ながら日経

毎朝6:40放送。8人の個性豊かなパーソナリティが、日経電子版のニュースとフリートークを毎朝お届けしています。

ながら日経プロデューサー 村野孝直さん
日本経済新聞社 デジタル編成ユニット。Voicy「ながら日経」「ヤング日経」総合プロデューサー。BSテレ東「日経モーニングプラス」(7時5分〜)のコーナー「値段の方程式」コメンテーター。

フォロワー0からのスタート。10万人突破で「ホッとしている」

———-「ながら日経」プロデューサーの村野さん、本日はよろしくお願いします。

よろしくお願いします。日本経済新聞の村野と申します。今はデジタル編成ユニットという新規事業の部署におりまして、ながら日経とヤング日経のプロデューサー、そしてBS東京の朝の情報番組「日経モーニングプラス」のコメンテーターもやっています。

Voicyの事業は2019年7月の放送開始当初からのメンバーです。番組の立ち上げから運営をずっとやってきたという感じですね。

———-フォロワー10万人突破おめでとうございます!今のお気持ちはいかがですか?

ありがとうございます。一緒に頑張ってくれているスタッフもそうですし、何よりパーソナリティの皆さんのおかげだなと思っております。

この事業がスタートするとき、社内の情報共有サイトに「こんなチャンネルを始めます」ということを書いたんですよ。さっき改めて読んでみたんですけど、そこには「うまくいったらVoicyさんのプラットフォームと日経の看板のおかげ。うまくいかなかったら私の企画力不足のせいです。」とありました。その後に「でも、私失敗しないので。」とも書いてありました。とりあえず今のところコケていないので、安心しているというのが正直なところですね。今ホッとしています。

SNSで口コミが口コミを呼ぶ状態が広がってきた

———-放送スタートから約1年9ヶ月でフォロワー10万人という数字は予想されていましたか?

いや、最初はあまりピンとくる数字じゃなかったですね。それこそ0からのスタートだったので。ただ、ここにきてフォロワーが増えるスピードが早まったのはびっくりしています。

年が明けるまでは大体3ヶ月で1万人のペースだったのですが、年が明けてからは1万人伸びるのに1ヶ月になり、それが2週間になり、という感じだったのでその加速度に驚いていますね。

———-その要因は何だと思いますか?

一つは(音声業界の盛り上がりによって)Voicyさんにくるリスナーさんが増えたんだろうと思っています。そのうちの一定数はながら日経をフォローしてくれたんだと思いますね。

もう一つは、「こんな役立つ話があった」「こんなおもしろい話を聞いた」などとツイッターでツイートを見かける機会が結構増えたんですよ、今年に入って。そうすると、ツイッターを見てまたながら日経をフォローしてくれる人がいる。口コミが口コミを呼ぶ状態が広がってきたのかな、と思います。

日々改善。音声ニュースならではの新しい発見も

———-ながら日経の立ち上げにあたり苦労した点はありますか?

2019年にVoicyさんと業務提携をして音声ニュースをやることが決まったわけですけれども、私はずっと記者をやっていたのでこういった事業やサービスの立ち上げに関わったことはありませんでした。いろいろ教えてくれる仲間がいたのはありがたかったのですが、やはり人数が少なかったので、立ち上げ当初はとにかくなんでもやらなきゃいけなくて大変だったのを覚えています。ながら日経は実質4人ぐらいのメンバーでまわしていました。

———-文字でニュースを届ける新聞と、音声との違いはありましたか?

そうですね。やってみてわかったことなんですが、意外とわからない「読み方」というのがあってですね。目で見てわかったつもりでも、「これであってるのかな?」とか、読もうとするとわからないとか、そういうことが意外とあって勉強になりました。

それと、新聞独特の書き方ってありますよね。例えば同じ会社が出てくる場合「同社」って書くんですけど、あれを音声で同じように言うとなかなか聞きにくいんですよ。だから繰り返しになっちゃうけど、例えばトヨタが出てきたらもう一度「トヨタ」というのが親切なんだろうなと。「同社長」とか「同市」とか「同県」とかも同じですが、そういう新しい発見もありました。

———-音声をやってみたからこその発見があり、改善を重ねてきて今のながら日経があるんですね。

そうですね、本当に日々改善してきました。最初の頃は、1日ごとに変わるという感じでしたよ。

個性の違うパーソナリティと「チーム」で運営

———-現在ながら日経には8人のパーソナリティさんがいますが、パーソナリティはどういう基準で選んでいますか?

実は、必ずしもニュース読みが上手い人を選んでいるわけではないんです。一番重要なのは個性で、それぞれ違ったバックグランドを持った人を選ぶようにしています。そうすることによって終わりの挨拶のフリートークがおもしろい。うちの今のパーソナリティは見事に個性が分かれてまして、フリートークのトーンがかぶらないんですね。非常に自慢のパーソナリティさんたちです。

 2020年8月から現在のメンバーによる放送がスタート

———-ながら日経は側から見ていても本当にいいチームですよね。ながら日経の今後の展望を教えてください。

そうですね、拡大一辺倒でやってきたのであんまり今後の作戦は考えていないんですけれど。やはり、もっともっと聴いてもらう人を増やしたいというのがありますね。そうすることによって安定したスポンサーがつくかもしれませんし、ながら日経を聴いたことで日本経済新聞に触れてもらって電子版を購読しようかな、という層も増えてくると思うので。そこを目指していきたいですね。

———-ながら日経をどんな方におすすめしたいですか?

今一番聴いていただいているのは通勤・通学の時間帯なので、そういった方はもちろんなんですが、家にいる主婦の方々にもたくさん聴いていただきたいです。どんな人にもわかりやすい伝え方をしているので、いろんな人に聴いてほしいです。

パーソナリティからみた「ながら日経」

日曜隔週担当 萩原帆南さん
都内の短大2年生。宝塚歌劇団花組に4年在籍。3月から日経とテレビ東京コミュニケーションズのYouTubeチャンネル「経済ラボ」でビジネス書を紹介する「おいしい読書」パーソナリティも務める。

———–ながら日経のパーソナリティとして発信する上で気をつけていることはありますか?

毎回正確にニュースを伝えることを意識しています。原稿や新聞の内容をしっかり把握して、文脈なども意識しながら話すことを心がけています。

あとは、皆さんがいつ何をしながら聴いてくださっているのかを考えて、皆さんがリラックスして聞きやすいように話しています。正確にニュースを読む積み重ねで自分の知識を増やす場にもなっていて、「伝える」ということについて考える貴重な時間になっています。

土曜担当 DJNobbyさん
外資系金融サラリーマン。全国ネットラジオ番組のDJ。個人でパーソナリティを務めるVoicyのチャンネル「きのうの経済を毎朝5分で」では、平日毎朝7時台に、日本時間朝方までのニュースを発信している。

———-ながら日経のパーソナリティになってみた感想は?

プロデューサーの村野さんが全体のチームをまとめる役を常にかって出てくださっていて。それぞれのパーソナリティが好きなようにやっている、というよりは日経チームとして一つ番組を作り上げていこうという意識がすごく高いなと感じています。

今回フォロワー10万人ということで番組が始まった当初は想像もつかなかった人数となりました。途中で僕がやっている個人チャンネルのフォロワーを抜かしていった頃から焦りを感じていたんですけれども、やはり一人でやるのとチームでやるのではこれだけ差が出るんだなということをまざまざと見せつけられた気がしています。

金曜担当 渡辺あやかさん
PR・マーケティング会社の執行役員。元声優という経歴を活かして、副業として司会者・MC・ナレーターとしても活動中。

———-発信する上で気をつけていること、大切にしていることは何ですか?

今の立場としては「ながら日経」のパーソナリティなので、日経の品格を汚さないようにというか(笑)個人としてではなく、日経の人として、話して恥ずかしくないような内容を話すようにしています。

基本的にはニュースチャンネルというのもあり、日々の生活や雑談に役立つようなお話をしたいなと思っています。例えば、今日飲み会がある人や、今日打ち合わせがある人が、話の入り口でながら日経で聴いたことを話すとちょっとアイスブレイクになるとか、そういうことを知っているんだ、とか。フリートークでも、今日会社にいく人がどこかで話せる小ネタを意識しています。

月曜担当 外村倫子さん
フリーアナウンサー。国家資格キャリアコンサルタント。イベントMCや司会など声の仕事をする一方で、大学生のキャリア教育、就活支援、カウンセラーなどをおこなうキャリア講師としても活躍。

———-ながら日経をどんな風に聴いてほしいですか?

私がキャリア支援をしている学生には、ニュースから拾えることが社会人との共通項目、共通言語になったりすることがたくさんあるので、毎日の習慣として聴く癖をつけるといいよ、と話しています。

毎日聴くということが、知識を高めたり、新しい発想を生み出すアイディアにつながったり、皆さんの「知的体力」に繋がるんじゃないかと考えています。ぜひ、通勤、通学、家事、勉強、何かをしながらの「ながら時間」に、子どもからお年寄りまで聴いていただきたいですね。

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