子育てママと音声コンテンツは好相性!『モンテッソーリ教育が教えてくれた「信じる」子育て』著者、モンテッソーリ教師あきえ氏が語る音声の魅力とは
子どもや子育てのお悩みについて答える、人気のVoicyチャンネル「モンテッソーリ子育てラジオ」。パーソナリティのモンテッソーリ教師あきえさんにインタビューを行いました。
2021年1月に出版した書籍『モンテッソーリ教育が教えてくれた「信じる」子育て』への想いや、音声発信の魅力、Voicyと他のSNSの使い分け、子育てママと音声コンテンツの相性など、音声で発信するということについて伺っています。子育て中のパパママはもちろん、声での発信に興味がある方の参考になるお話です。ぜひご覧ください。
モンテッソーリ教師あきえ
モンテッソーリ教師(国際モンテッソーリ協会ディプロマ)、保育士・幼稚園教諭。
公立の幼稚園教諭をしていた頃、日本の一斉教育に疑問を抱き、モンテッソーリ教師に。現在は、モンテッソーリ教師として活動。
Voicyチャンネル「モンテッソーリ子育てラジオ」をはじめ、Instagram、Twitter、YouTubeなどで、モンテッソーリ教育の考え方に沿って、子どもや子育て、教育についての情報を発信中。
2021年1月、自身初の著書『モンテッソーリ教育が教えてくれた「信じる」子育て』を出版。
Voicy:https://voicy.jp/channel/920
Instagram:https://www.instagram.com/montessori_akie/
Twitter:https://twitter.com/montessori_akie
参照:YouTube「【重大報告】モンテッソーリ教師あきえの本が出版されます!「信じる」子育て」より
―― 『モンテッソーリ教育が教えてくれた「信じる」子育て』の出版おめでとうございます!本の概要と、伝えたかったメッセージを教えていただけますか?
ありがとうございます。この本はモンテッソーリ教育に沿って、子育ての「こんなとき、どうすればいいの?」にお答えしている本です。この本が、子どもって、子育てってこういうものなんだ、と“知る”きっかけになったら嬉しいなと思っています。
子育てのお悩みの大半は、子どものことを知らないことが原因であることが多いと感じています。それ故、「どうしてそれやってるの?」「何でこんなことするの?」と、子どものことを怒ってしまう、子どもにイライラしてしまう。でも、本当はイライラしたくない。そんな現状に悩んでいる方も多くいらっしゃると思っています。
でもそれが、子どもってこういう存在なんだと知って理解できると「今こういう段階なんだな」とか「こんな選択肢を出してあげようかな」と自分の中で解決策を見つけられるようになります。そうすると子育てがより楽になったり、楽しくなったりするはずです。
だからこそ、この本を通して、お子さんとの時間を楽しく、充実して過ごせるようになっていただけたらいいなと思っています。
お悩み別に項目を立て、自分が悩んだ時にもう一度見てもらえるような構成にしているので、ぜひ傍に置いて何度も読み返していただけたら嬉しいですね。
―― 本の巻末に、購入者だけが聴ける音声メッセージがありましたが、どうして音声を入れたのでしょうか?
音声で、文章だけでは伝えきれない想いが届けられるんじゃないかなと思ったんです。出版社さん側からご提案もあったので、いつもVoicyで話している雰囲気で音声メッセージを入れようということになりました。
―― Voicyの他、InstagramやTwitter、YouTubeでもモンテッソーリ教育について情報発信をされていますが、改めて今、本を出版しようと思ったのはなぜでしょうか?
子育ての伴走ができるような本を作りたいな、とは以前から思っていたんです。
インターネットの情報は、検索をしたり、偶然じゃないとなかなか出会えなかったりしますよね。特にTwitterやInstagramなどのSNSの情報は、毎日のように新しい情報が入ってきて、どんどん流れていってしまう。でも、得た情報をしっかりと自分のものにしていただくためには、時間を割いて読み込むことも必要だと思っています。だからこそ、本という形で皆様に届けたいと思っていました。
―― Voicyでの発信が今回の本作りに役立ったことはありますか?
とてもあります!(笑)
まず、これまでVoicyでしゃべることの試行錯誤を繰り返してきたので、どういう言葉をチョイスして、どう伝えたら相手に伝わるのかなと考えるのは本作りに役立ちました。いままでVoicyでアウトプットしてきたことがとても役立っています。
しかも、本を書くときには、Voicyの収録のようにパソコンに向かってしゃべって、自動文字起こしをもとに加筆修正をして本を執筆しました。なのでこの本は、日頃の私のしゃべり口調、言葉のチョイスで書かれています。
本の内容を考えるときにもVoicyでの発信が助けになっていましたね。普段の放送でご質問にお答えすると、時々その回答に対してさらに突っ込んだ質問をしてくださるリスナーさんもいらっしゃるんです。「なるほど!そこも知りたいんだな」という気付きもあって。本を書くときにもそういった部分も加えていくことで、読者の皆さんがつまずかずに読めるように意識していました。
―― そもそも、なぜあきえさんは「モンテッソーリ教師あきえ」として発信を始められたのでしょうか?
元々は公立の幼稚園で働いていたのですが、大人主導の行事に追われていて“やらなければいけないこと”が常にあって。子どもは大人に用意された課題の中で、本当に微々たる選択肢しかできずに決められたことをやる、その繰り返しなんですよね。
なぜこんなにも大人主導なんだろうと疑問を抱く一方で、そこに先生としている以上は子どもにやりなさいと言わなければならず、この葛藤を抱えていました。
出産して我が子を迎えた時に「一人一人がこんなにかけがえのない子たちだったんだ」というのを改めて感じると共に、大人主導の教育に違和感を強く持ち、幼稚園を退職しました。
その後、改めて「教育って、保育って何だっけ?」「そもそも子どもって何だっけ?」というのを学んでいるときに、改めてモンテッソーリ教育に出会ったんです。
自分が幼稚園に勤めていたときに感じていたモヤモヤした気持ちを紐解いてくれるような感覚でしたね。モヤモヤの答えがモンテッソーリ教育にあるかもしれないと思い、そこから学校に通って国際モンテッソーリ教師ディプロマの資格を取りました。
モンテッソーリ教育の考え方を知れば、子どもの見方が変わる方がいるかもしれない、子育て中の方の役に立てればいいなと思って、Insatgramでの発信をはじめたんです。
―― Instagramでモンテッソーリ教育を発信されていた中、どうしてVoicyに応募してくださったんでしょうか?
音声は、いろんなエッセンスを加えながら多くの方に届けられると思ったので、Voicyさんに応募をしました。
Instagramで発信をする中、テキストと画像だけだとどうしても伝えきれない想いもあったんです。含みのあるニュアンスだったりとか「こういう場合はこうだけど、例外もありますよ」みたいなことが付け加えられず、削ぎ落としたことしか載せられないので、伝えきれなかった部分の質問をいただくことが多かったんです。
みなさん、こんなに悩んでいらっしゃるんだというのをすごく実感しました。これは削ぎ落とした文章ではなく、音声でしっかり伝えたいと思ったんです。
―― あきえさんにとって、音声発信はどんな場でしょうか?インスタライブ、YouTubeとの違いも教えてください。
インスタライブは、タイムリーに質問に回答できますし、アーカイブに残すか残さないかを選択できるので「ここだけの話」がしやすいなと思っています。
YouTubeはある程度中身がないと最後まで見ていただけないので、毎回テーマを決めて、子育てのポイントをしっかりお伝えできるよう心掛けています。見てくださった方が何を得られるのかというのを意識して作るようにしています。
Voicyは、インスタライブとYouTubeの間だと私は感じているんです。完全に一歩通行というよりは、リスナーのみなさんからいただいたご質問にお答えしたり、双方向のコミュニケーションがありますよね。ライブ感はないですが、インスタライブのように雑談もできる。そしてYouTubeのようにテーマを決めて、何か一つを持って帰ってもらえたり、考えるきっかけになるようなこともお話ししたりできるので、いいとこ取りですね。
―― Instagram とVoicyで、内容の出し分けは意識されていますか?
発信内容はそれぞれのリスナーさんやフォロワーさんに役立てていただけるよう、意識的に分けています。
Instagramではライトでより具体的な内容をお伝えし、Voicyではより深くより具体的に、もっと情報を知りたいと思っている方に向けて発信をするよう心掛けています。
Instagramのコメントやインスタライブ中に、よくご質問いただく内容について聞かれた場合は「Voicyのこの放送で回答しています!」と紹介をしていますね。
―― 子育て中のパパママと音声メディアの相性について、どう考えられますか?
相性の良さは常に感じています。私の放送も「家事をしながら聴いています」というお声がナンバーワンですね。他には「朝起きてキッチンで家事をする時間に聴いています。それが毎日の習慣になっています」というお声や、お化粧中や子どもが寝ている間に聴いているという方も多いです。
イヤホンを片耳だけしておけば聴けるので、私もVoicyをながら聴きしています。一人でキッチンに立っていて、娘と夫がリビングで一緒に遊んでいて、私のいる必要がない時には、片耳だけイヤホンをして、Voicyを聴きながらお料理するなんてこともあります。
子育て中のママにとっては、ながら聴きができるというのは本当にありがたいことで、特に人の考えに触れることができるのが良いですよね。
お仕事されていて育休に入った方は特に、人と触れる回数がグッと減りますよね。「子どものことと家事だけしていて、自分は何なんだろう」と孤独感を感じる方もいらっしゃって、私もその気持ちがすごく分かるんです。
そういう時にVoicyを聴くと、まるで電話しているような、自分のために話してくれているような、そういう感覚を抱きやすいのかなと思っています。人とコミュニケーションをとるっていうところまではいかないかもしれないけれど「この人はこう考えてるんだ、こういう考え方もあるんだ」と音声を通して人の思考に触れることで、寂しい気持ちとか孤独感を少し解消できるのではないかなと思っています。
―― YouTubeやInstagramなど、子育て中のママの発信が増えていますが、どう思われますか?
ママだから、パパだから、独身だから、ということに関係なく、アウトプットできる場を自分で持つことは、すごく良いと思っています。
SNSも、情報も、受け取るだけでは流れていって、自分のものになりづらいんですよね。でも、自分でアウトプットできる場を持っていると、どうしたら相手に伝えられるのか、どういう言い方ならいいねと思ってもらえるかなどが分かるようになります。自分が発信することで誰かの役に立てるようになると、自分の新たな役割や強みに出会うきっかけになりますよね。
だから、ママとかパパとか、そういったアイデンティティは関係なく、アウトプットする場を持つのは良いことだと思います。そして、ママの情報発信に関して言うのであれば、子どもが小さければ小さいほど時間に追われて「私って何ができるの?何か役に立てているのかな?」という気持ちに陥ることがあると思うんです。私自身もそうでした。
でも、小さな命が育つことを助けて守り、配慮をして、ご飯に掃除もして、とやってることはたくさんあるんです。本当はそれだけでもとてもすごいこと。ただそれが、誰かのためになっているという実感が得られなくなって、何も出来てないという気持ちになりやすいんです。
その分、発信することで、誰かの役に立てたり、賛同してくれる人がいたりすると、やってよかったと喜びを感じられるので、すごく良いことだなと思っています。
あとは、お子さんが生まれたことでキャリアや働き方を考え直す人も多いと思うんです。発信業は、フレキシブルな働き方ができるので子供との時間も確保することができますよね。今後、そういう働き方をされる方が増えていくのではないかなとは思います。
そのとき、何のために発信したいのかの軸があれば、発信が目的にならずに、手段としてできるようになる。そうすれば、楽しく発信が続けられるのではないかなと思います。あくまで、発信は手段ですからね。
―― 今後のあきえさんの活動の展望を教えてください。
私の大きなビジョンは、「子どもが尊重される社会をつくる」ことです。そのためにまずは教育を変えていく。でも教育を変えていくだけでは十分ではなくて、そこに子どものことを尊重できる親、つまり家庭教育力の底上げをすることが必要だと思っています。これができるように進めていくのが、大きな展望です!
―― 今後、Voicyでやっていきたいことはありますか?
今後も毎日放送を続けていきたいですね。ありがたいことにプレミアムリスナー(※)に入ってくれる方が少しずつ増えています。そんな私の放送を応援してくれる方たちに還元する意味でも、聴いて子育てがもっと楽しくなったり、お子さんと過ごす時間がより良いものになったりするような、ポジティブな気持ちになれる放送を続けていきたいですね。今は一方通行の情報発信になりがちなのですが、双方向でコミュニケーションがとれるような場も今後作っていきたいです。
―― あきえさん、ありがとうございました!これからの放送も楽しみです。
「モンテッソーリ子育てラジオ」の人気放送はこちら!
『モンテッソーリ教育が教えてくれた「信じる」子育て』を読んだ方も、今回初めてモンテッソーリ教師あきえさんを知った方も、ぜひ人気放送から聴いてみてください。
Voicyは手軽に放送ができて、声を通してファンとの距離を縮めることができます。
発信内容のジャンルは問いません。声で発信したい!伝えたい想いがある方!
Voicyであなたの声を届けて、リスナーの生活をより豊かにしていきましょう。
そして一緒に「声のある世界」を盛り上げていきましょう!
あなたの応募をお待ちしております。
また、Voicyでは企業スポンサーを募集しています。
同じ価値観で集まったコミュニティとブランドが、継続的に関係性を築くことで、好感や共感がたまっていく。広告で「ありがとう」と言われる。そんな世界が、Voicyにはあります。