TOPエンタメ映画・本ショートストーリーの朗読境界に咲く花05:57 8月31日 19再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次「境界」に見たWi-Fiの脆弱性善意の投稿が招いた悲劇の顛末事件の裏で揺れ動く責任の所在テッタが語る責任、その重さ境界線の中で見る未来の形とはAI文字起こし(β版) # チャプター 1 物語風 日常の生活 境界に咲く花 8月31日の朝小雨が降っていた 63歳のテッタは自転車をゆっくり走らせていた 路地の隅で2メートルを超える大きなサボテンを見つけた 平たい緑の葉の先に黄色い花が咲いている 花びらには細い赤い筋 その周りを白い棘が囲んでいた テッタは自転車を降り6枚写真を撮った 写真なら一瞬で残せる 長く説明しなくともAIが後から意味を見つけてくれる 最近のテッタはそう考えることが増えていた いつもの喫茶店に着くと店員のミオが笑った テッタさん今日髪をセットしてます? 寝癖だよ 床屋が行くたびに休みなんだ ソフトモヒ感みたいで似合ってます 若いミオと話す数分がテッタは好きだった まだ自分は若い人に面白がってもらえる まだ役に立つ側にいるそんな気がした 席に座り店のWi-Fiへ接続した時だった 画面に見えてはいけないはずの 情報が現れた ルーターの管理画面だった 接続数台通信量 そしてその先にある設定項目 テッタはミオを呼んだ これは危ない 客席と管理側の境界が分かれていない ミオは表情を変えた 店長が来たらすぐ報告します けれどテッタにはそれでは遅いように思えた 自分が危険を説明しなければならない ミオにも店にも 世の中にも テッタは画面の一部を黒く隠し SNSへ投稿した 店名は書かなかった だから安全だと思った しかし3年分の投稿には いつもの窓 いつもの机 いつもの景色が映っていた 店名を消しても テッタの日常そのものが場所を教えてしまった 投稿から2分後 見知らぬ端末が次々と店のWi-Fiへ接続した やがて店内のプリンターが勝手に動き始めた 細長い紙に同じ言葉が何度も印刷された 見えているよ 店は営業を止めた 調査の結果不審な接続が始まった 時刻はテッタの投稿の直後だった 危険を発見したのはテッタだった けれど危険を事件に変えたのもテッタだった 店側はミオに責任確認の書類を差し出した Wi-Fiの案内板を置いたのだが ミオだったからだ テッタが黙っていれば自分の名前は出ない いつもの常連に戻れるかもしれない その夜テッタは朝に撮ったサボテンの写真を開いた 黄色い花を細い棘が囲んでいた 朝にはその棘が花を邪魔しているように見えた けれど今は花を守っているように見えた テッタは配信を始めた 投稿したのは私です声は震えた 店の設定には問題がありました でも場所がわかる形で広めた責任には私にあります テッタは息を整えた ミオさんは先に店長へ報告すると言っていました 彼女に責任はありません テッタは投稿用のアカウントを閉じた 修理費を負担し店にも入らないと約束した 18日後店の前を通り過ぎようとしたテッタをミオは呼び止めた 彼女は1枚の紙を差し出した そこには確認して良い範囲見てはいけない情報 問題を発見した時の連絡先が書かれていた 店長からです今度はこの教会の中で見ててほしい テッタは紙を両手で受け取った 路地のサボテンには新しいつぼみがついていた 取らないんですかミオが聞いた テッタはスマートフォンを取り出したが またポケットに戻した今日は先に見るよ つぼみの緑に細い赤い筋が見えた それはもう傷には見えなかった もっと見る #WiFi #セキュリティ境界 ショートストーリーの朗読ソフトウェアテストTACT 「そふてた」と呼んでください05:571.チャプター 1コメント感想・質問・応援メッセージを書こう
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