TOPエンタメ映画・本ショートストーリーの朗読乾杯の時刻06:31 9月17日 2再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次久しぶりの依頼と油断の始まり不明な登録時刻と報告書の謎曖昧な記憶と責任の所在承認取り消しと10万円の行方沈黙の乾杯、残る二つの輪AI文字起こし(β版) # 乾杯の時刻 乾杯の時刻 聞きどころ、油のついた報告書に時刻だけが書かれていません。 久しぶりに仕事を頼まれた男は、昨夜の承認を取り消せるでしょうか。 二本の小さな飲み物が二人の沈黙を映します。 五分物語 報告書の空欄に油の指跡がついていた。 クゼはこすった。 汚れは広がった。 最終確認終了時刻だけが埋まらない。 提出まであと二時間。 退職したクゼに元部下のマナベが仕事を頼んだのは三日前だった。 登録の試験に立ち会ってほしいんです、クゼさんに。 謝礼の十万円はもう振り込まれていた。 空いていた手帳に久しぶりの仕事を書いた。 昨日マナベはパソコンと小さな乳酸菌飲料を二本持ってきた。 終わったらこれで。 クゼは嬉しくなりマナベの好きなポテトを揚げ始めた。 試験の途中画面が止まった。 その待ち時間のつもりだった。 次へ進めてもいいですか? 前と同じだろ。いいよ。 台所から返事をした。 昔話に夢中になった。 焦げた匂いで加熱を止め机に戻ると画面は登録完了とあった。 途中の確認も済みでいいですか? うん、大丈夫。 二本の容器をコツンと合わせた。 今朝マナベから届いた聖書には空欄がなかった。 完了画面だけ保存時刻が入っていた。 クゼは画像を拡大した。 証拠は大きくなったが時刻欄は増えなかった。 焦げたポテトの写真も開いた。 時刻はわかる。けれど何分揚げたかはわからない。 写真から試験をたどろうとしてクゼは手を止めた。 手順書を折った鉛筆の線は途中で止まっている。 その先の四つの丸は画面を見ずにつけたものだった。 電話で会話した。 もう一度試験できないか? 同じ条件でできるのは来週です。何かおかしかったんですか? 違う。見てないところがある。 マナビはすぐに来た。 クゼが四項目を指すとカバンを置く手が止まった。 昨日確認済みでいいって言ってましたよね? 言った。 だからその通り聖書したんです。 勝手に丸を増やされたように思っていた。 違った。丸は自分でつけたのだった。 昨日あれだけ喜んだじゃないですか。 喜んだよ。嘘で喜んだわけじゃない。 ゴミ箱では二本の空き容器が重なっていた。 今日の公開を外すと他の人の準備も動くんですよ。 クゼは返事を探した。 昔なら何か言えば場をまとめられた。 未確認で出すなら自分で説明してください。 僕が手を省いたことにはしないでください。 それはしない。 クゼは四つの丸を未確認に書いた。 登録できたことは残した。 見た結果と見ていない途中を分けた。 最初は確認体制に不備がありと書いた。 だが消した。 自分が席を外し作業を進めさせた。 そのことを書いた。 9時56分。 真鍋に全文を見せた。 日付を一つ直された。 クゼは送信ボタンに指を置いた。 この次の仕事も頼まれなかった。 報告書を依頼元へ送った。 10万円も返金した。 返信は短かった。 本日の公開は見送る。 次回は別の確認者を手配する。 真鍋は窓際で予定変更の電話をしていた。 クゼの手帳には新しいペンで書いた仕事が一件だけ残った。 電話が終わるとクゼは冷蔵庫を開けた。 同じ飲料がまだ二本あった。 飲んでいくか? 乾杯はしませんよ。 うん。 薄い蓋の裂ける音が二度した。 真鍋が油のついた記録を引き寄せた。 これ、原因の説明に持っていきます。 油ついてるけどね。 ついてますね。 茶色い跡を避けて真鍋は紙をカバーにしまった。 二人は容器を持ち上げた。 二本は触れなかった。 飲み終わった後、机には小さな水の輪が二つ残った。 目が合った。 もっと見る #職業ドラマ #心理サスペンス ショートストーリーの朗読ソフトウェアテストTACT 「そふてた」と呼んでください06:311.乾杯の時刻コメント感想・質問・応援メッセージを書こう
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