TOPエンタメ映画・本ショートストーリーの朗読六分ぶんの海06:39 9月20日 2再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次発表中断、先生の不意な行動「自分の言葉で伝える」生徒の努力「先生の目が水面」新たな視点退職挨拶、譲られた6分の意味空いた席、心に残った手の形AI文字起こし(β版) # 六分ぶんの海 6分分の海 聞きどころ 文化祭の白い画面で読み込みの丸だけが回っています。 退職を控えた教師の助言が生徒の発表を止めてしまいます。 最後の挨拶を待つ2枚の原稿はどこへ届くのでしょう。 5分物語 白い画面で読み込み中の丸だけが回っていた。 濡れた傘の匂いの中、教師のダルセは膝の上の原稿を揃えた。 今月で退職する 文化祭の最後に6分だけ挨拶をする。 今夜は5分48秒。笑いが起きても収まる長さだった。 教室の前では生徒のミナトが泳ぎ方を発表している。 ノートには端の丸まった青いピンセンが13枚。 すいません、動画が動かなくて。 言葉で先に説明してみたら、 ミナトが肩をひねる。 ナルセは待ちきれず立った。 横泳ぎだろう。こう、手と足で。 右を向けば客席に背中を見せる。 左を向けば説明する腕が奥に隠れる。 先生、それだと別の泳ぎ方に見えます。 ナルセは手を下ろした。 終了の札が上がる。 海が一度も映らないまま、ミナトは礼をした。 次の発表が始まった。 ナルセは原稿を見た。 自分の頭で考え、自分の言葉で伝えること。 赤線を引いた一文の下で指が止まった。 教室の後ろでミナトが接続の線を抜いた。 パソコンだけで試すと小さな画面に海が動いた。 ナルセはそばに行った。 開かれたノートには何度も書き直した身体の絵と矢印があった。 紙は水に濡れた跡があるように波を打っていた。 取ってもらって自分ではできると思ってたところを直したんです。 ナルセが腕を動かすとミナトは映像を止めた。 先生の目が水面だと思ってみてください。 腰をかがめる手の甲が思っていた向きと違う。 映像と矢印を見比べもう一度動かした。 そうです、そこです。 分かりかけた生徒を待つ時の自分と同じ言い方だった。 係がナルセを呼びに来た。 客席では昔の教え子が手を挙げた。 その生徒の話も原稿に入っている。 6分あれば全部話せる。 ミナトは画面を閉じかけた。 ごめん、さっき君の説明を途中で取った。 時間がなかったですから、 この6分子供たちに見せてもらう時間にしないか。 先生のお話は? ナルセは二枚の箸を揃いかけてやめた。 昨夜何度も読み直した。 あの教え子に聞かせたかった話がある。 今日は話さない。 係に変更を伝えた。 終了時刻は延ばせない。 ナルセはうなずき、ミナトとパソコンを運んだ。 挨拶の代わりに先ほどの続きを見たい方はこちらへどうぞ。 何人かが帰り小学生が一人近づいた。 十三あるんだけどまず一つだけ。 どっちの手? ミナトが描く紙を探す。 ナルセは原稿を裏返した。 ここ使えるよ。 青いペンで身体が描かれた裏へ付けた矢印が 最後にミナさんへの文字を横切った。 ナルセは紙を押さえた。 小学生が肩をひねった。 そうするとこっちが見えなくなるんだ。 そう、だからこっちからも取ってやる。 画面には違う角度の海が映った。 別の子供も来たのでナルセは横へずれた。 空いた場所に小さな肘が入った。 二つ目で終了の札が上がった。 ナルセは顔を上げた。 教え子の席はもう空いていた。 名前だけでも叫びたかったが声にはならなかった。 六分が終わった。 二つしかない。できませんでした。 うん、二つ見た。 この絵、明日も使っていいですか。 ナルセは原稿へ伸ばしかけた手を止めうなずいた。 ミナトは紙を半分に折った。 帰りの廊下は通行止めだった。 ナルセが立ち止まるとミナトが前へ出た。 先生、出口はこっちです。 その後ろを歩き、雨の匂いのする玄関へ出た。 ナルセの空いた手にはさっき習った形が指と指の小さな隙間と一緒に残っていた。 もっと見る #人間ドラマ #学園もの ショートストーリーの朗読ソフトウェアテストTACT 「そふてた」と呼んでください06:391.六分ぶんの海コメント感想・質問・応援メッセージを書こう
片手のド 7分・一昨日・ 1再生AI目次片手ド:独奏に迫る日向の焦燥練習中に見つけた、謎の「丸」の真意「一拍の遅れ」に隠された幼馴染の想い独奏の夢と、共に奏でる選択の行方本番で響く「ド」、そして足首の紐
録れなかった一球 8分・10月21日・ 2再生AI目次練習場で再会 交錯する二人の目的録音への葛藤と55年前の真実白い紐のグローブに秘められた過去過去の記憶と今、佐々木が語る謝罪最後のキャッチボール 届かなかった一球
朝だけの球場 7分・10月20日・ 3再生AI目次「朝だけの球場」記事に込めた記者の自負恩師からの問い「球場利用の真実とは」固定観念が招いた決定的な誤解締め切り直前、記者が下した勇気ある決断新たな記録へと続く記者の次なる一歩
白いページの案内人 7分・10月19日・ 1再生AI目次退職後の挑戦:語り手応募への期待と準備原稿試読:娘の前で露呈した迷い清書された原稿から消えた疑問の跡「残していい線」を引けぬ決断の裏側未知を抱き新しいページを開く父の姿
赤い線の下 7分・10月18日・ 2再生AI目次初の朗読会、無人受付でまさかの事態消えない赤い線、予算設定の落とし穴開演直前、管理人が見せた意外な協力遅延を告白、お客様への誠実な対応3分の遅延が築いた新たな人間関係
中辛の続き 7分・10月17日・ 1再生AI目次再現したい一枚の写真と秘められた真実「中辛」が暴く、記憶と現実のズレ大切な記憶を彩る「白い器」の存在「今日、何が食べたい?」新たな問いかけ「二人」と記す未来への約束
最後の空気入れ 7分・10月16日・ 1再生AI目次閉店直前の自転車店 最後の客「死ぬまで使える」新車への注文とは本当に価値あるもの お客様の笑顔の理由予定された売上か 客の本当の望みか最後の空気入れが意味するもの 店主の選択