TOPエンタメ映画・本ショートストーリーの朗読4桁ずつ07:21 9月26日 2再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次親友との約束を阻む8桁の壁頼れる自分でありたい葛藤困難に直面し明かされる友の本音認証番号を分担する二人の絆映画館の外で育む新たな絆AI文字起こし(β版) # 4桁ずつ 4桁ずつ 聞きどころ 映画の予約を拒むのは、たった8桁の認証番号です。 親友を案内したいまことは、うまくできない自分を隠します。 閉館前の最終上映を前に、二人の補聴は合うでしょうか。 5分物語 カップから黄色いスープがこぼれた。 右手のスマートフォンをかばい、左手が傾いたのだ。 床には三分の一、窓には細かい雨。 ああ、もうポンコツだな。 映画の予約画面が8桁の認証番号を求めていた。 4桁覚えて戻り、打つ。 残りを見に行く。 戻った時が時間切れだった。 厳しい操作だな。 今夜見るのは昔の刑事映画だ。 電話が鳴った。 まこと、撮れたか。まだなら一緒にやるか。 映画 親友の吉代は、あす遠くへ引っ越す。 二人で通った映画座も今夜で閉館だ。 大丈夫、今日ぐらい任せろよ。 電話の向こうで荷造りのテープが鳴った。 僕は台吹きを足で動かした。 いつも段取りを引き受けてきた。 次に会う時、世話されるだけの友人になっていたくなかった。 二度目で予約できた。 5時半開演。途中入場はできず、返金もない。 ただし、席は空席待ちの人へ譲れる。 僕は道順と写真を5枚の案内にまとめた。 歩道橋を渡れば十分と太く書く。 夕方、駅で吉代に渡すとあいつは髪を遠ざけた。 立派だな。 ところが歩き出すとついてこない。 階段で泊まり、閉まった時計屋の前で泊まる。 そんなに気が済まないか、映画。 そんなこと言ってないよ。 会話が途切れた。 5時12分。歩道橋の三段目で吉代が動かなくなった。 手すりを握る手が白い。 膝か? 昨日、荷物運んでな。 僕の肩を使っており、あいつは植え込みの縁に座った。 だったら言えよ。 お前、お前ずいぶん準備したろ。 最後に手間かけるのも嫌でさ。 折り目のついた案内が膝に乗っていた。 僕は今朝、床を拭きながら任せろと言った自分を思い出した。 予約一回失敗した。八つが覚えられなくって。 八つは多いな。 迂回すれば二十分以上。看板は見えているのに二人では間に合わない。 お前だけなら行ける。見てこいよ。 三列目の沈む座席。 入口の重いカーテン。まだ同じかな?と、今日二人で確かめたかった。 僕だけなら走れる。画面には並んだ二つの座席番号があった。 一人で見て終わってから飯を食えばいい、そう言いかけて座ったままの吉尾を見た。 僕の作った案内を濡れないように上着でかばっている。 川沿いのスープを出す店行ってみるか。結構いいよ。 映画いいのか? よくはない。よくはないけど、そっちに行こう。 席を譲る手続きへ進む。また八桁。 数字を覚えようとすると後ろから消える。 半分持とうか? 一人でやると言いかけた。 じゃあ後ろを頼むよ。 吉尾が傘を寄せた。 僕が前の四つ、あいつが後ろの四つ。途中で吉尾の声が止まった。 ちょっと待って、最後が。 戻るか? いや、大丈夫。 あいつはゆっくり最後の数字を言った。僕も急かさず待った。 認証は通った。まだ僕らの席のものだった。 僕は二席を確かめ確定をした。座席番号が消えた。 金半分出すぞ。 もうもらってるよ。 そうだった。四桁は買ったばかりだったからな。 川沿いをベンチで休みながら歩いた。 喫茶店でスープを頼むと上映の通知が鳴った。僕は消した。 行きたかったな。 うん、そうだな。 吉尾が案内を丁寧に追った。 これ、もらっとくぞ。 道順なんてもういらんだろう。 写真がある。 届いたスープを持ち上げると、吉尾が黙って皿を寄せた。 窓にはまだ細かい雨が当たっていた。 僕は両手でカップを持ち直して、嬉しそうに飲んだ。 もっと見る #日常喜劇 #友情ドラマ ショートストーリーの朗読ソフトウェアテストTACT 「そふてた」と呼んでください07:211.4桁ずつコメント感想・質問・応援メッセージを書こう
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