TOPエンタメ映画・本ショートストーリーの朗読朝だけの球場06:42 10月20日 3再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次「朝だけの球場」記事に込めた記者の自負恩師からの問い「球場利用の真実とは」固定観念が招いた決定的な誤解締め切り直前、記者が下した勇気ある決断新たな記録へと続く記者の次なる一歩AI文字起こし(β版) # 朝だけの球場 朝だけの球場 聞きどころ 14枚の写真には、誰もいない球場が写っています。 記事を書いた記者と、昔の恩師がその意味を争います。 同じ時刻の記録が締め切り直前に別の顔を見せます。 5分物語 写真を14枚並べても、南町球場には誰もいなかった。 記者のマホは、空いた紙面に使われない施設と見出しを入れた。 机の小皿には、短い鉛筆がある。 高校時代、野球部の記録係だったマホに古文の細記がくれたものだ。 間違えたら消すより、いつ直したか残せ。 そんな口癖がうるさくて、今でも覚えていた。 マホは、記事を賞へ応募する予定だった。 後輩の受賞写真を見るたび、机の引き出しを強く締めるようになっていた。 締め切りは今日の5時。 下書きはすでに編集部へ送り、紹介文も公開されている。 球場絵は、家から5分だった。 毎朝、同じ位置に立ち、同じ倍率で撮る。 それをマホは、条件を揃えた観察、と取材メモに書いていた。 人の記憶に頼らず、自分の足で集めた14枚。 それが今回の記事で一番誇らしいところだった。 現在、球場の整備を手伝い、細記へ電話した。 2週間、誰も使っていませんでした。 ん?夕方に来ると?よいよ。 昔からあるから残す、では記事にはなりません。 細記は少し黙ってから、予約表を見なさい、と言った。 送られてきた表には、マホの予想より多くの利用枠が載っている。 予約だけ入れてこないんじゃないですか? 疑いを確かめるため、マホは午後4時半に球場へ行った。 誰もプレーしていない。やはりカメラを持ち上げる。 細記はベンチの照明を指した。 細記の組が終わって、次を待っているところ。 都合のいい時刻ばかりに空くんですね。 細記の手が止まった。マホは言い過ぎたと思ったが、引っ込めなかった。 消えたはずの取材メモが怖くて、記録だけは何重にも残してきた。 証拠が揃えば言葉も正しくなると思っていた。 マホは携帯で14枚の撮影情報を開いた。 どれも朝6時45分前後だった。 通勤前の散歩で同じ道を通っていたのだ。 予約票の利用開始時刻はそれより後にある。 門の外で自転車のブレーキが鳴った。 次の利用者たちが道具袋を背負って集まってくる。 マホは14日分を見たつもりで、14回同じ時間帯だけを見ていた。 あの写真間違ってはいないんです。 見出しが間違っていました。 細記はすぐに返事をしなかった。 受付の帳面へ時刻を書き利用者の名前を確かめている。 マホの電話には5時まであと10分と表示された。 見出しの利用状況を調査中に弱めれば応募だけはできる。 マホはその文を打ってみた。 けれど、使われていないと断定した紹介文はもうすでに読まれている。 完成口があるように振る舞うことも、細記に事情を隠すことも今ならまだできた。 マホは紹介文の訂正を編集部へ送った。 撮影した時間帯を明記し、使われていない施設という結論を撤回する。 シーンさえ出せる現完成口はなくなった。 公開された自分の名前は訂正欄にも残る。 予約と実際の利用、両方を見直します。 今日は記事を出せません。 送信の印が付いた。 細記に許してもらう文は書かなかった。 パッドがキューを打った。 マホは反射的に顔を上げたが、カメラの電源を入れるより先に目でキューを折った。 細記が白い記憶用紙を一枚電池に置く。 今日は何時から見た? 4時半からです。 マホはカバンから短い鉛筆を出した。 日付の横に16時30分と書く。 紙にはまだたくさんの欄が空いていた。 もっと見る #日常ミステリー #社会劇 ショートストーリーの朗読ソフトウェアテストTACT 「そふてた」と呼んでください06:421.朝だけの球場コメント感想・質問・応援メッセージを書こう
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