TOPエンタメ映画・本ショートストーリーの朗読残り六球06:56 10月22日 3再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次「残り六球」に秘められた父の願い振り抜けないバットと父の過去残り6球、バットは誰の手に?成長した娘が魅せる「今の肩」並んで歩く父娘の未来の道筋AI文字起こし(β版) # 残り六球 残りの6球 引きどころ レシートの裏に娘が3つの丸を描きます。 父は1ゲームで明日旅立つ娘を安心させたいと思っています。 一度の階段の後、残り6球を誰が打つのでしょうか。 5分物語 レシートの裏に丸が3つあった。 娘の渚はペンの蓋を閉めた。 3回振って1回当たれば今日は丸。 そんなものでいいのか。 お父さんが言ったんでしょう。 ヒロシは紙を折った。 本当は18球全部を打つつもりだった。 明日遠くへ引っ越す娘に自分はまだ一人で大丈夫だと見せたかった。 これが今日の最後のゲームです。 ヒロシは時計を見なかった。 打席には3つのボタン。 親子の隣の高いを指す。 こっちが大人用だろう。 長さはかかりんを読んだ。 高さは自分に合わせて選べる。 途中で止めたり後退するときは声をかけてほしいと教わった。 ヒロシは強くうなずいた。 1球目は振り遅れた。 2球目も3球目もバットは空を切った。 丸は一つも塗れない。 今から条件を変えれば楽だろう。 けれど娘とした約束だった。 6球目が炭をかすめた。 8球目は足元を転がった。 指の付け根が痛い。 やめても大丈夫だからね。 まだまだ。 娘は明日の朝、駅から出発する。 今夜はホテルへ泊まる。 ヒロシは家へ来るかと聞かなかった。 手間をかけたくない顔をして本当はガランとした家を見せたくなかった。 12球目。少し早く足を置いた。 振った瞬間拳から重さが抜けた。 澄んだ音がして球が野球口へまっすぐ戻った。 今の見たか? 見た見た。 ヒロシは手を挙げ係員に一度止めてもらった。 娘は笑っていた。 足先が打席の入り口を向いている。 私もやっていい? 残りは6球。ヒロシは全部打ち切りたかった。 18球振ったと電話をくれる親戚にも言いたい。 次のを買うか。 受付はもう締め切られていた。 無理ならいいの。ちょっと思っただけ。 そのいいのをヒロシは知っていた。 小学生の娘が打ちたいと言った日。 もう少し大きくなってからと答え、そのまま次のメダルを入れた。 渚はいいのと言い、それから尋ねなくなった。 前もずっと見てたな。 お父さん楽しそうだったから。 責める声ではなかった。 娘を安心させるつもりで、今日も観客の場所へ立たせていた。 すみません、ここで交代してもいいですか? 係員が入り口を開けた。 ヒロシは外へ出てパッと渡した。 残りどうぞ。 全部? 老朽とも。 18球を一人で打ち切る機会はなくなった。 3つの丸も白いまま。 それでもパッとお離した手は軽かった。 ヒロシは娘の肘を直しかけて手を止めた。 渚の肩は思い出していたより狭かった。 いや、これは今の肩だ。 昔の構えを勝手にはめることはない。 ヒロシは網から少し離れた。 娘が振った後にこちらを見なくてもいい場所へ。 渚は握ったバットの重さを自分で確かめ、足を置き直した。 ヒロシはその間何も言わずに待った。 高さはどうする? 低い方からにする。 渚は自分で選んだ。 1球目は大きく空振りをし、声を出して笑った。 仕事の電話とも父を気遣うときとも違う笑い方だった。 3球目が斜めに跳ね、ヒロシの側の網に当たった。 こっちへ来たぞ。 狙った!嘘つけ。 最後の球は空振りだった。 二人はその行方を最後まで見た。 機械が止まると二人の少し早い息が聞こえた。 外でヒロシはレシートを出した。 通りの左右を見て娘に渡す。 カエルのバスで知らないんだよ。 じゃあ一緒に調べようね。 娘が裏に道順を書いた。 角を曲がる手前で歩幅を緩める。 ヒロシは急いで追いつこうとせず娘の横に並んだ。 細い矢印を二人の指が同時になぞった。 もっと見る #家族ドラマ #現代人間ドラマ ショートストーリーの朗読ソフトウェアテストTACT 「そふてた」と呼んでください06:561.残り六球コメント感想・質問・応援メッセージを書こう
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