TOPエンタメ映画・本ショートストーリーの朗読候補は、あとひとつ05:00 一昨日 1再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次『一念の言葉』を紡ぐカズコフミが持参した『また』の衝撃『また』が導く言葉と未来の約束空白のカードに刻む新たな一歩AI文字起こし(β版) # 候補は、あとひとつ 候補はあと一つ。 聞きどころ、カズコは自分の一念を払わす言葉をカードへ書き出しました。 友人のフミが持ってきたのはたった一枚です。 同じ言葉の向こうで二人が何を覚えているかをお聞きください。 カズコは机の上に二十九枚のカードを並べた。 来週の集会で自分の一念の言葉を発表する。 今朝こそ三十枚にそろえ一つに決めるつもりだった。 本田四から拾った言葉や覚えたばかりの略語がある。 字の難しいカードは上の方へ置いた。 古い友人のフミが来たら今年もいろいろ始めたことが伝わるはずだ。 フミは向かいへ座り小さな紙を一枚置いた。 カズコの二十九枚とフミの一枚で机がちょうど埋まった。 それだけ? 今思い出せるのは、紙にはまたと書いてある。 カズコはその二文字を見て困った。 簡単すぎる、もっと今らしい言葉を一緒に探そうと思った。 また何をしたの? それを今から考えるところを。 カズコはお茶を入れに立った。 フミは机に残り一枚ずつカードを読んでいる。 湯を注いでいる間に、またの後ろへ行こうと小さく書き出した。 カズコが戻るとフミは春に行った植物園の話をした。 帰り道で次は秋にもとカズコが言ったという。 カズコは覚えていた。 葉の色が変わったら同じ道を歩くつもりだった。 あれ?まだ行ってないね。 暑かったしお互い忙しかったしね。 フミは責める声ではなかった。 カズコも手帳を開こうとはしなかった。 今日は言葉を決める日だ。 けれど机の上には次に行く日も行きたい道も書かれていない。 カズコは一番難しい言葉のカードを手に取った。 説明はできる。 いつ使ったかを聞かれるとフミとお茶を飲みながら覚えたことしか思い出せなかった。 それ、私が言った言葉ばっかり? そう、私は行きたいって答えたはず。 カズコは紙の裏を見た。 何もない。 フミはまたその一枚を集会に出すと決めてはいない。 カズコは机の隅へカードを寄せ、二人分の手帳を開ける場所を作った。 秋 来週でも間に合うかな? 植物園の案内を一緒に見よう。 フミが手帳を出した。 二人で空いている日と帰る時間を確かめる。 カズコは自分の空いた日に丸をつけ、フミの返事を回った。 僕ようなら行ける。 カズコも同じ日の欄へ植物園と書いた。 二十九枚はそのままだった。 フミの一枚を借り、また後ろの行こうを指で一度たどった。 私の対象は帰ってから決める。 それまで三十枚は空きね。 カズコは新しいカードを一枚出した。 日付だけを書き、白い方を上にして二十九枚重ねる。 お茶を飲み終えたフミを玄関まで送った。 またね。 木曜日。 フミは靴を履きながらうなずいた。 もっと見る #日常小説 #言葉をめぐる友情譚 ショートストーリーの朗読ソフトウェアテストTACT 「そふてた」と呼んでください05:001.候補は、あとひとつコメント感想・質問・応援メッセージを書こう