#397. 言葉のスタンダードとは何か? --- 『言語の標準化を考える』へのコメントをお寄せください!
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camin
2022年7月2日
「標準(的な)」を意味する"standard"が、仏語では1893年になって英語から借用された語ということを先ほど『仏語歴史辞典』で知り驚きました。standardという語はフランス語側から見ると、フランク語→古仏語→英語→現代フランス語という経緯で定着したことになります。言語の標準化志向はそのずっと前からありましたが、19世紀後半以降に言語標準化をめぐって新たな動きがあったのでしょうか。『言語の標準化を考える』は手元にありますので、この一週間、また読み直したいと思います。
堀田隆一
2022年7月3日
camin さん,フランス語における standard の導入に関する貴重な情報,ありがとうございます.OED にも,「規範」の意味での standard は英語で確立し,それが(フランス語を含め)他の諸言語に,近代後期以降に広がっていったという記述があります.この謎のルート(?)の意味がまだ読み解けていないのですが,いずれにせよ私たちが今論じている "standard" は思いのほか新しい用語・概念だゾ,ということだろうと思います.こんなことも知らずに近刊書を編んでいました(恥).
camin
2022年7月3日
言語についての規範意識はフランス語のほうが英語よりはるかに強く、とりわけ大革命以降、フランスは言語統一を国民形成の重要なツールとみなしてきたという認識ですが、もしかすると「言語の標準化」という考えはイギリスが先行していたという可能性もありますかね。英語の"standard"がフランス語で19世紀末にどのような文脈で借用されたのかなど確認してみたくなります。フランス語の規範性については、アカデミー・フランセーズの影響力が過大評価されすぎているのでは、という気がしています。