TOPハウツー・学習歴史十二単着付け師の【にちにち気づきだより】第414話 【如月】の風を取り込もう05:39 2月2日 39再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次2月『如月』に込められた和の心漢字『除月』が示す躍動的な意味読み『衣更着』に秘められた慈しみ平安の人々が実践した香りの秘訣寒さの中にも春を感じる心の整え方AI文字起こし(β版) # チャプター 1 日々気づきだより佐藤美奈子です。 今日もお聞きくださりありがとうございます。 このチャンネルでは、日本文化に携わる私が、 気づき、感じる心の在り方を日々の暮らしに優しく重ねてお届けしています。 はい、もう2月になりました。 暦の上ではもう立春がすぐそこですね。 春という光の入り口に立つタイミングということになりますけれども、 現実にはとても白雪も白く、 私の故郷の青森ではもう私の身長よりも高く雪が積もっている映像を見て、 少し大丈夫かなと心配しておりますが、 全国的に1年で最も寒さが身に染みる頃でもあります。 今日はこの2月という月の名前に隠された和の心と暮らしの在り方について お聞きも取りてみたいと思います。 皆さん、2月の別の言い方、きさらぎという言葉、ご存知だと思います。 とても響きの良いというか、私も何かイベントをやるときに、 きさらぎ、さつきとか使ったり、あとはふみずきと使ったり、長月と使ったり、 いろいろそういう風にしながら雰囲気を変えたりしています。 このきさらぎという言葉に2つの異なる表情があるのをご存知でしょうか。 まず漢字のきさらぎ、除の月と書きますね。 これは元々中国の古い言葉で、読み方は除月と言います。 除という字は、従うという意味を持っているんだそうですね。 厳しい冬が終わって、万物が春の陽気に従って動き出すという 躍動的な意味が込められています。 土の下では命が、さあ準備はいいかな、 そろそろ暖かくなったら出てこようかなという風に 囁き合っているようなエネルギーを感じます。 一方で私たちが呼び親しんでいるきさらぎという読み方ですけれども、 こちらの語源で最も有力なのは、 衣をさらに着ると書くきぬさらぎという言葉だと言われています。 動き出そうとしているけれども、空気はまだまだ差すように冷たい。 だからもう一枚衣を重ねて身を慈しむという意味合いです。 どう動くということに向かおうとする漢字の除月と、 せい、なるべく守ろうとする読みのきさらぎ、 この二つが重なり合っているのが今の季節なんですね。 この動とせいが混ざり合う時期というのは、 私たちはよく住まいの空気の入れ替えをします。 立春という新しい年を迎える前に窓を大きく開けて、 冬の間に溜まった古い空気をすす払いのように外へ出すと良いと言われていますね。 もうこの2月がいわゆる本当の新年だということで、 まだ昨年中になるでしょうかね。 そこまではそこまでの間に掃除をしておくという方も多いのではないでしょうか。 このお部屋がやっぱり清まると、そこに初めて良い香りも立ち上がってきます。 2月1日、昨日でしょうか、2月1日は匂いの日でもあるんだそうですね。 文化において香りを整えるのは、自分の在り方を整えることと同じ意味です。 例えば平安の人々というのは衣を幾重にも重ねる中で、 香を炊き込めて絹に移したとも言われています。 木さらぎ、絹さらぎという言葉通り、 重ね着をするこの時期だからこそ、 その重なりの間に自分だけの大切な香りを忍ばせている。 とてもロマンがあるというか、宮火ですね。 外に見せるためのものでもないですよね。 自分の背筋をスッと伸ばして、内側のエネルギーを滞らせないような、濁らせないような、 そんな感じにするための作法だったのかもしれません。 皆さんももう2月に入って、 なんとなくまだまだ寒いから春という感じがしないかもしれませんけれども、 もう立春、春が経ってきます。 外は寒くて、私たちはまだまだ木さらぎの中にいますけれども、 心の中は除月の春の気配を静かに、本当に感じていくというのが良いのかなと思います。 寒いけれどもね、心はちょっと春に向けてワクワクとしているのも良いのではないでしょうか。 例えばお部屋にお気に入りのお香炊いたりとか、 あとは私だったら入れたてのコーヒーの香りを深く吸い込んだり、 よく春になると春のフレーバーのような感じで、 紅茶のブレンドされた葉っぱも売られていたりとか、 コーヒーも季節によってブレンドを変えてくれるコーヒーショップもありますが、 そういう小さなひとときというのが本当にありがたいですね。 それではごきげんよう。 もっと見る #立春 #如月 #暮らしを整える朝の習慣 #衣更着 十二単着付け師の【にちにち気づきだより】さとうみなこ05:391.チャプター 1コメント感想・質問・応援メッセージを書こう yo u2月2日ちょうど和暦のことを詳しく知りたいなと思っていたので良いお話が聞けて勉強になりました!一年を通して、和装から季節を感じること、美しいなと感じています。ありがとうございます。返信 さとうみなこ2月2日ありがとうございます♪やっと春ですが、まだまだ寒いですね!お気を付けて!
第654話 【残菊の宴】盛りの菊と残った菊 13分・14時間前・ 32再生AI目次残菊の宴:平安時代に学ぶ美意識「十日の菊」との比較で際立つ価値とは役目を終えたモノが語る教訓盛りが過ぎた」時の心構えとは古きものに宿る忘れられない物語
第653話 平安の一生【五十日の祝】 16分・昨日・ 54再生AI目次平安「五十日の祝い」の真実餅が示す赤ん坊の未来とは?紫式部日記にも登場する祝宴現代の「育成」に通じる先見性儀式が固める大人の「覚悟」
第652話 【水始涸】元へ戻し静かに閉じていく 13分・一昨日・ 47再生AI目次「水初めて枯るる」七十二候の異質さ光を映す田んぼ、土色への回帰華やかさの後に続く「下ろす」仕事「終える」ことの真の意味、次への接続華やかではない「終わりの施策」の価値
第651話 神無月〜離れることは見放すことではない 10分・10月2日・ 68再生AI目次「神無月」の名の由来とその背景「神様のお留守」が教える支えとは教える立場で気づいた師の言葉の重み人の成長を促す「待つ心」の重要性「離れる」がもたらす自立と内なる力
第650話 衣を整え、季節を迎える 11分・10月1日・ 68再生AI目次平安貴族の衣替え:住まいも変える五感で楽しむ平安の季節の移ろい「更衣」に込められた二つの意味とは?衣が導く心と体の季節への準備衣替えで心と暮らしを整える秘訣
第649話 長月に思う〜急がずに向き合う時間 10分・9月30日・ 82再生AI目次長月が秘める意味と夜の過ごし方時間の長さに潜む大切な気づき手間をかける仕事が教えるもの効率化の中で守るべき手間とは長月に考える丁寧な時間の使い方
第648話 言葉を知ると、見えるものが変わる 9分・9月29日・ 70再生AI目次秋の情景を彩る微妙な言葉の数々曖昧な感覚が明確になる言葉の力「なんとなく違う」が「違い」に変わる瞬間技術習得に不可欠な言葉と観察眼の連携言葉で育む感性と世界を深める知覚
第647話 蟄虫坏戸 — また戻れる場所であるために 9分・9月28日・ 68再生AI目次巡る季節に宿る穏やかな眼差し稽古場を「休む」ことの真意鍵をかけずに待つ教える側の心休止期間に育つ見えない学びの力戸を閉じても歩み続ける人生の道
第646話 【月やあらぬ…】同時に見られる唯一のもの 11分・9月27日・ 85再生AI目次源氏物語に登場する「月」の役割とは?隔たった者同士を結ぶ唯一の「月」成平の歌にみる変わらぬ月と移ろう心着物と技が繋ぐ時空を超えた絆千年前の装束に触れることで得る一体感
第645話 【御萩】と【牡丹餅】 9分・9月26日・ 60再生AI目次おはぎとぼたもち、季節で変わる呼称の謎同じ食べ物に異なる名を贈る日本文化合理性だけではない呼び分けの深い意味文道の現場に見る所作と心持ちの変化二つの名前が伝える季節と心の移ろい
一年を通して、和装から季節を感じること、美しいなと感じています。ありがとうございます。