TOPハウツー・学習歴史十二単着付け師の【にちにち気づきだより】第661話 新蕎麦〜蕎麦屋でバイトして今がある10:53 10月12日 54再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次美容学校時代を支えた蕎麦との出会い平安時代の蕎麦は麺ではなかった?飢饉から命を救った蕎麦の真実見えない心配りが生む本質の美しさ知識が深める新蕎麦の新たな魅力AI文字起こし(β版) # 今日はどんな日? 日々気付きだより佐藤美奈子です。 今日もお聞きいただきありがとうございます。 このチャンネルでは毎朝、平安の行事、季節の移ろい、当時の人の暮らし、そして衣のこと、その日の暦を一つお話ししています。 千年前の営みが今の暮らしや仕事にどう繋がっているのか、毎朝一つお届けしています。 おはようございます。今日は10月12日です。 連休だった方は今日は連休の最終日ですね。 さあ、新蕎麦の季節になりました。 皆さん、お蕎麦派でしょうか?うどん派でしょうか? 私はどちらも好きですけれども、断然、実は蕎麦派です。 なぜ蕎麦が好きになったかと言いますと、 美容学校時代、私の時は1年生だったんですけれども、 この1年間、ほぼ毎日、週5日でしょうかね、蕎麦屋さんにバイトに行ってたんですね。 美容学校の授業料は自分で支払っていたので、 毎日渋谷駅のガード下にある新種屋さんという、今もあるのかしら、 立ち食い蕎麦屋、お椅子もありますけどね、 そこに学校が終わったらまっすぐ行って、夜の9時、10時ぐらいまで働いておりました。 その時にですね、手打ちではないですけれども、 この蕎麦を打つ機会があって、 開店の早い、すごく人気のお店だったので、 しょっちゅうしょっちゅう蕎麦を打つんですよね。 その蕎麦を打った打ちたてのお蕎麦を提供するので、とても人気のお店で、 そして天ぷらだとかそういうものを、もうその場でガンガン揚げて、 本当に揚げたてをいただいて、 私も毎晩、賄いは冷たいお蕎麦に揚げたてのエビとかかき揚げとか、 いろんな具、きつねだとか、そういうのをいろいろ乗っけていただいて、 スープを、タレを回しかけて食べる。 そこから打ちたての、ゆでたての、ちょっと芯のあるというか、 アルデンテぐらいの蕎麦の風味をいただいて、 美容学校1年間無事に行けたので、 本当に私の命をつないでいたのは蕎麦じゃないかと思うぐらい、 蕎麦には本当に感謝しています。 夏に蒔いた蕎麦が実って出回る頃、これが新蕎麦の季節ですね。 香りが一番立つ時期です。 蕎麦屋さんの店先に新蕎麦と貼り出されるのを見つけることがあると思います。 さてこの蕎麦、日本には大変古くからありました。 ただし平安の頃は麺ではありませんでした。 今日はそのお話をします。 # 蕎麦が繋いだ今の人生 平安の蕎麦はどういうものだったのか。 いわゆるこれはですね、蕎麦垣に近いものですね。 ひいた粉をお湯で練ったもの、あるいはお粥として食べられていたと言われています。 今のように細く切った麺、あれを蕎麦切りと言いますが、 これが登場するのはずっと後の世のことで、戦国時代から江戸の初め頃と言われています。 つまり、蕎麦という作物の歴史の方が、麺の歴史よりもはるかに長いわけです。 では、なぜ蕎麦がおもんじられていたのか。 これは味ではなくて、理由が二つあります。 一つは、痩せた土地でも育つということ。 お米が作れないような痩せた土地、または斜面だったり、火山灰の土だったり、そういうところでも蕎麦は実るんだそうですね。 そして二つ目、巻いてから二、三ヶ月で取れるんだそうです。 早いですね。お米は半年かかりますけれども、蕎麦はその半分以下で収穫できます。 さて、この二つが揃うと何が起こりますでしょうか。 米が不作の年、夏に今年はダメかなと分かった時点で蕎麦を巻けば秋には食べられるということ、間に合うということです。 休耕作物という言い方があります。 荒れたものを救う作物、救う荒れた作物と書いて休耕作物。 この寄金の時に命をつなぐ作物のことです。蕎麦はその代表です。 今は香りを楽しむものになりました。歯応えと味と。 けれどもこの蕎麦というものの歴史は、この私たちを助けてくれるという方が本筋なんですよね。 十二単衣のおふくあげではどうしても色の重なりや完成したお姿に目が向きますけれども、私が支度の間に繰り返し気にしているのは、もっと手前のことを気にしています。 例えばこの十二単衣、もう15キロありますので、一箇所にかかっていないか、それを気にします。 一箇所というのは肩にずっしりと15キロ着ていないか。 実は着ているように見えて、この絵紋同の所作をしっかりやりますと、肩には重さを感じないで、腰にしっかりと結ばれた紐の何か圧を感じるだけで済みます。 紐が体を締め付けていないか、逆にお方様が無理なくその姿で過ごせるか、ということを気にします。 どれほど美しく見えても、着る方が苦しそうにしていたり、重さが肩にずっしりと着ていれば、良いおふくあげとは言えないわけです。 お稽古でも形を整えることに夢中になっている受講生の方には、時々お方様は今どんな感じですかと聞いたり、ちょっとお方様が揺れますねということで、その方に気づいてもらうこともあります。 それをやはりその場その場で言っていかないと、自分の思い通りにやってしまう。 この絵問答というのは自分の思い通りではなくて、相手の方がどうであるかということで処算が変わってきます。 やはり一つ一つご注意申し上げると、手が少し変わってきてくれることがあります。 目で形を追っていた手が、布の重さですとか体への当たり方を確かめる手になってくれる。 それはやはりその都度その都度言わないとわからないことですから、耳にタコができるぐらい言います。 装いが華やかなものになるほどその根っこにある、いわゆるこの装束とか着物というものは、体を包むということなんですよね。 その体を包むように、柔らかく包むように、そして的確なところに紐を締めるという仕事が、どうしても華やかなものに見えにくくなってしまう。 華やかさだけが先に立ってしまって、本来やるべきものが薄れてきてしまう。 そういうことなんですよね。でも見えなくなったからといってなくなったわけではありませんので。 目に映る美しさを支えているのは、そうした目立たない心配りなのだと思います。 今は香りを楽しむものですが、かつては命をつなぐものでした。 同じ植物です。役割が変わったんですね。私はこういう歴史のある食べ物ってとても好きです。 なぜかというと、楽しむ下に生きるがあるからです。 大抵のものというのはそうだと思うんですが、今趣味とされていることの多くは、もとは必要から生まれています。 必要だったから続いていて、続いてきたものが、もう少し軽やかになっていく。 装いもそうです。寒さをしのぐために着る。身分を示すために着る。美しさはその後に来ました。 ですが、下にあるものが消えたわけではなくて、新蕎麦の香りを楽しむときには、痩せた土地と二、三ヶ月という早さがあって、この新蕎麦の香りを楽しめているわけですよね。 そのことは香りの中には入っていない。起源の時に人を生かしたということは、今のこの新蕎麦の香りの中には入っていないけれども、やっぱり食べるときにそのようなことを思いながら食べたいなと思いました。 知らなくてもおいしいけれども、知っているともう少しおいしくなる。もっともっとおいしくなる。そういう知識が一番いい知識なんではないかなと思いました。 はい、10月12日新蕎麦のお話でした。今年のお蕎麦がそろそろ出ますね。もう出ていますでしょうかね。香りが一番立つのは取れてすぐです。 もし食べる機会があったらまず香りをちょっと嗅いでいただいて、秋の喜びを感じていただきたい。私の家の近くにもやっと1年経った蕎麦屋さんができて、そのお蕎麦屋さんのインスタグラムもフォローしていますが、 新蕎麦を提供するときにこの1年のオープンした記念のメニューになさっているというところを見たので、なるべく新蕎麦のおいしいときに出かけてみようと思います。それではまたごきげんよう。 もっと見る #二十四節気 #七十二候 #新蕎麦 #新そば #救荒作物 十二単着付け師の【にちにち気づきだより】さとうみなこ03:261.今日はどんな日?07:272.蕎麦が繋いだ今の人生コメント感想・質問・応援メッセージを書こう おりょう10月12日今日のお話はとても興味深い内容でした。私も麺類はなんでも好きですが、最近は蕎麦にハマっています。ところで、蕎麦って種類がとても多くて、買うときにとても迷います。つなぎの小麦粉の割合によって、食感がずいぶん違いますよね。先生は、香り重視で、十割を選んでおられるのでしょうか?教えてください。1返信 みなこ10月12日十割ももちろん好きですが、二八蕎麦を食べる方が多いです。蕎麦好きなのは、池波正太郎氏の影響もあります。1
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私も麺類はなんでも好きですが、最近は蕎麦にハマっています。
ところで、蕎麦って種類がとても多くて、買うときにとても迷います。
つなぎの小麦粉の割合によって、食感がずいぶん違いますよね。
先生は、香り重視で、十割を選んでおられるのでしょうか?
教えてください。