TOPビジネスマーケティング マーケティングの極意偶然を編集できるか? 三省堂新本店オープン08:18 4月6日 125再生 問題を報告する 再生する シェアする 東京・神田神保町に4年ぶりとなる三省堂本店が帰ってきました。書籍の売上低迷、ネット書店の拡大という逆風の中、リアル書店はどうすればいいのか? 持続可能となるための、いくつかの回答が提示された今回のオープンを読み解いていきますAI目次三聖堂売上50%目標の理由書店継続を支える不動産戦略リアル書店が追う「偶然性」ZINEと削減された本の意味AI時代に問われる本の価値AI文字起こし(β版) # チャプター1 リアル書店の役割と持続性に対する答えがありました。 ゆげとるのマーケティングの極意、本日は 偶然を編集できるか?三聖堂新本店オープンというテーマでお送りします。 2026年3月19日、東京神田神保町に三聖堂書店の新本店がオープンしました。 正式名称は三聖堂書店神田神保町本店。 2022年5月に建て替えのために閉店してから、実に4年ぶりの帰還なんですね。 神保町という世界一の本の街に帰還店が戻ってきた。 それだけでもニュースなんですが、ビジネスとして、または出版業界側からの見方というものはありますので、 その辺を一緒に考えていきましょう。 まず最初に、コピーライターとして触れておきますが、 三聖堂書店が2022年に閉店した時、店舗のファサード一面にこんなコピーが掲げられました。 一旦しおりをはさみます。 閉店というネガティブなお知らせなんですけれども、読んだ人の心は離れるのではなくて、むしろ待つ、待とうという気持ちが自然に植え付けられたと思うんですね。 しおりをはさむという言葉が、また開くことを当然の前提にしているわけで、閉店という一時停止を、それも数年間にわたる一時停止をリテンションする、うまい言い方でしたね。 さてでは、この4年ぶりに戻ってきた三聖堂本店はどうなのかと。 ここで会社側が発表したある数字を紹介しますけれども、それは、新本店の売上目標は旧本店の50%です、というのがあるんですね。 これ、普通の企業ではあまりこういうことを言わないですよね。 もう宿命のように売上倍増を目指すとか、過去最高収益を更新するというのが、企業発表の常套句なんですよね。 それをあえて旧本店の半分を目指しますと公言したと。 なぜかといえば背景にはですね、書籍の売上は1990年代をピークに、それ以降ずっと低落傾向ですよね。 さらにAmazonなんかのネット通販が普及し始めましたから、リアル店舗、リアル書店としての売上はさらに減少しているわけですね。 そこへ来て、持続可能な書店運営を考えると、半分を目指そうということになるわけですね。 ビジネスモデルとして見れば、新しいビルは地上13階建て、書店が入るのは自室1階から3階で、4階はジャンプショップが入りますね、就営者の。 5階以上はオフィステナントが入る賃貸部分なんですね。 つまり書籍販売で稼ぎきれない分をオフィス賃料で補填するという構造になっているわけですね。 他の業種でも、例えばショッピングモールを運営するような流通業とか、あるいは新聞社ですら不動産収入で生きているようなところがありますよね。 さらには金融業でなんとかなっている会社も少なくないですよね。 一部製造業ですら同じことが起きています。 収録製品の利益率が下がって、メンテナンス契約やソリューション提供などで収益を補うようなソフトウェア化、サービス化ですよね。 こうした本業のみで食べていくのが難しい時代、個人も同様ですけどね、副業でやっていくような。 そうした本業と副業の境界線が溶けていく曖昧になる時代に、書店もまたそれを自前のビルで体現した形なんですよね。 ただ大事なのは、書店を辞めてしまうのではなくて、書店を続けるための持続可能な構造を作ったという点かなと思うんですね。 コア事業を守るために収益モデルを変える。これは規模を問わず、業種を問わず、全てのビジネスに突きつけられている判断かなと思うわけですね。 本題の売り場作りに関してなんですけども、三世土の亀井社長は、リアル書店が追求すべき魅力は偶然性ですと言っているんですね。 網羅性を担保しつつ偶然性を演出するという公式の説明なわけですね。 ネット通販、アマゾンなんかは効率的に検索できますし、レコメンドもきますけど、リアル店舗は偶然目に入る出会いがあるとよく言われますよね。 実際のこの三世堂の新店舗も、地のハイキング、探求の洞窟、導きの渦など、ぐるっと歩くこと、眺めることそのものが価値になる仕掛けになっているんですね。 ただ、見ていて、文庫のコーナーなんかは、効率的に探しづらい印象はあったんですよね。 悪く言えばわかりづらい。リアル店舗の魅力に沿って語れば、曲がった先の偶然の出会いがある。棚の切り替わりでの想定外がある店舗だという言い方もできますよね。 欲しい本に最短距離で到達させるのではなくて、検索では出会えないものに出会わせることこそ使命である。 人と人の出会いも運命とか縁ですけれども、本も同じだということでしょうかね。 その他では、ジンのコーナー、古書の棚も設けられています。 ジンというのはZINE、マガジンのジンですよね。個人とか小さなグループが自費で作る小冊子のことですね。 商業出版ではない、いわばアマチュアの表現物。それを店家の賛成度書店が棚に結構いい場所に並べるわけですよ。 これは書店というメディアの可能性とか、境地を見せてくれているんだと思いますね。 そしてもう一つ、在庫店数は旧本店から大幅に半減以下に減っているんですよね。 でも小説とか漫画、あるいは教養系の書籍はあまり削っていないようなんですよ。 じゃあ何を削ったか、何が減ったか、想像するにいわゆるノウハウ系のビジネス書なのではないかなと。 いわゆる最短で結果が出る何々とか、すぐに使える○○術、○○の方法みたいな、そういうスキルとかノウハウを伝えるビジネス書は、AIが台頭した今、存在意義が揺らいでますよね。 チャットGPTに売上げを上げる方法を教えてと入力すれば、即座に答えが返ってくるわけですから。 ただ一方で、人間の心の革新、なぜ働くのか、何のために事業をするのか、逆境をどう乗り越えるのか、 マーケティングで言えば、マーケティングはそんな考え方じゃダメだ、みたいな、心構えとか、なんか説教されているような、そういう考え方の真を伝える本は、なかなかAIには代替しづらい部分があるだろうなと。 著者の一人として、この問いは、他人事じゃないんですよね。 自分が書く本は、AIにとって変わられる本なのか、それとも、AIの時代だからこそ読まれる本なのか、 常に問い続ける必要があると、この三聖堂新本典の棚を眺めながら、感じたわけですね。 ということで、以上、最後まで聞いていただきありがとうございます。ぜひチャンネルのフォロー、いいねをよろしくお願いします。 もっと見る #マーケティング #書店 #ビジネス書 #三省堂書店 #弓削徹 #マーケティングの極意 マーケティングの極意弓削徹@実践マーケ08:181.チャプター1コメント感想・質問・応援メッセージを書こう
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