Road to サ引オフ会:竜頭計画①『竜の眼を持つ女』
29:59
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アタイ、ここではドラゴンで通ってんだ。あんたらも合わせてくれていいーーー
店に入った瞬間、みやちゃんの目つきが変わったことを私は見逃さなかった。店主であるお母様の神経が隅々まで行き渡った店内に我が物顔で入り込んでいくみやちゃん。店の常連だろうか、カウンターで食事をしていた数名の客から「ドラゴン…」「竜が帰ってきた…!」と感嘆の声が漏れている。
そんな声に全く耳を貸さず店の奥へと歩みを進めるみやちゃんの背中からは、普段私たちに見せることのない”ひとりの娘”として、そしてこの店と共に育ってきた”ドラゴン”として、運命と矜持が入り混じった禍々しいまでのオーラが放たれていた。そんなみやちゃんの姿を見て私は、かつて彼女がある出来事で激怒した夜のことを思い出していた。
ワタシは竜だーーー
炎が吹き出さんばかりの怒りを湛えながら対象を睨めつける両の眼は、思えば竜のそれそのものであった。そしていま私の目の前に再び、あの夜のみやちゃんが立っている。竜と化し、指の先まで緊張を漲らせるその一方で、内側にある感情の激流を解放できる喜びを隠しきれていない泣き笑いのような表情。恐怖と畏怖、恍惚と不安、絶望と絶頂。なにも知らなかった少女のころには、もう戻れない。邪魔する者はこの腕で薙ぎ払っていく。かかってこい、ワタシは竜だ。
今夜、山が動く。六月某日、嵐の夜の出来事であった。
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サブカルの引き出し
みやちゃんとほっちゃん
- 29:591.
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