TOPライフスタイルくらし死なない防災!そなえるらじお#260 悪意のある放火殺人から逃げるには?大阪ビル放火殺人10:33 2021年12月20日 1,897再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次大阪ビル放火殺人の衝撃と背景24名の命を奪った複合的要因既存不適格ビルが抱える法的な課題悪意ある放火への「率先避難」とは命を守る究極のイメージトレーニングAI文字起こし(β版) # タイトルコール おはようございます。 備え防災アドバイザー、高木智弥がお送りする 死なない防災、備えるラジオ。 12月20日、週の始めの月曜日。 本日も、備えて参りましょう。 # 2021年12月17日・大阪雑居ビル、無差別放火殺人事件 本日のテーマは、大阪ビル火災事件でございます。 先週末、金曜日、2021年12月17日の午前10時過ぎ、大阪府北区の繁華街、北新地の一角にある雑居ビルで、 放火による大量殺人事件が発生、24名もの犠牲者が出る最悪の事態となりました。 まずは、犠牲となられた方々のご冥福をお祈りいたします。 この放火殺人事件は、8階建ての雑居ビルの4階に入居していた診療内科クリニックが標的にあったものですが、 犯人とみられている61歳の男性が、クリニックの入口付近に可燃性の液体が入った紙袋を持ち込み、 そして犯人自身も火災で負傷をして病院へ搬送、現在は渋滞に陥っているということでございますが、 この放火に関する動機、あるいはターゲットとなったクリニックとの因果関係などは、今のところ報道されておりませんので、 この辺りについては言及さけたいと思いますが、火災の状況そのものについては、ある程度報道がなされております。 今回の放火による火災で、これほど24名という大量の犠牲となられた方々が生じた理由、いくつか要因が挙げられておりますが、 まずは煙の周りが早かったこと、特に一酸化炭素があっという間に室内に充満したと考えられていることから、被害が拡大したと思われております。 今回の放火では、可燃性の液体、何かしらの燃料が用いられたということがわかっておりますが、 こうした可燃性の燃料は爆発的に燃焼し、周囲の酸素をあっという間に消費してしまいますので、不完全燃焼による一酸化炭素が大量に発生いたします。 この一酸化炭素が室内に充満しますと、火災の炎で焼かれてしまうよりも先に一酸化炭素中毒、または窒息という形で即座に命を落としてしまいます。 そして今回被害が拡大したもう一つの要因は、避難経路がなかった、厳密に言うと失われてしまったということでございます。 今回被害が発生したビルには避難経路としてエレベーターと階段が一箇所ずつ設けられておりましたが、厳密に言うとエレベーターは避難経路にはなりませんので階段が一箇所ありましたが、 このエレベーターと階段がつながっているクリニックの入り口となるエントランスホール、ここに火がつけられてしまったため避難をする場所を失ってしまい、逃げることができずに犠牲者が増えた、そういった点が挙げられております。 また現在までの報道では消防法で定められている各種の消火設備などは設置済み、また避難経路が一箇所しかなかったという点も法律上は違法ではない、合法対象のビルだったということでございます。 ちなみに避難階段につきましては消防法ではなくて建築基準法の範疇ということになりますが、現在の法律では5階建て以上のビルには避難階段の設置が義務付けられているんですけれども、面積が狭い場合のビルはこの避難階段の設置を免除されることになっています。 またこういった各種の設置義務と呼ばれるものは、そういった設置義務が定められるよりも前に立っていた建物については、法律は過去に遡っての訴求、適用というものはされませんので、いわゆる既存不適格という状態で合法ということになります。 今の法律では違法なんだけども、それが経った時代には合法だったということで、こういったことが免除されるということになるんです。 今回の雑居ビルが果たして面積による免除なのか、あるいは既存不適格という意味での免除だったのか、そこはまだはっきりと報道はされていないんですが、おそらくは面積ではなくて建築された時期が1970年と古いビルでございましたので、既存不適格、当時は合法だったが今は結果的に違法になってしまった、そういったビルになっていた可能性があると思われております。 この既存不適格という問題、既存不適格による被害の拡大は過去の火災や事故でもよく起きています。 法律上問題ないから対策しなくてよいということではなくて、命を守るために法律が改正されていったのであれば、その対応をどこまで行うべきなのか、こうしたことはビルを持っている側の方々についてはぜひ考えていただきたいところだなと思います。 # 率先避難者になること、そして避難のイメージトレーニング(またはエクストリーム避難訓練)をすること ところで、雑居ビリによる大規模被害といえば、2001年平成13年9月1日に発生した新宿歌舞伎町のビル火災がよく引き合いに出されます。 死者44名という大惨事を招いた火災でしたが、避難階段を塞ぐように置かれていた荷物などが被害を拡大させた原因として考えられておりまして、 この事故はその後の消防法改定のきっかけとなっております。 また、新宿歌舞伎町のビル火災は、放火ではなくある意味では事故といいますか、そういった人為的なものではない原因による火災でございました。 一方、今回の大阪ビル火災の原因は悪意のある放火でございます。 それも大量殺人を目的とした自爆テロに近い形の相当な悪意にあふれる放火でございます。 そして現場となったビルそのものに法律上の欠陥はありませんでした。 こうした状況から、今回の大阪のビル火災は、2019年7月18日に発生し、死者36名を出したガソリンによる京都アニメーション無差別放火殺人事件や、 つい先日のハロウィンに、東京京王線で発生した無差別殺人事件に近い扱いだろうと考えられます。 今回火災が起きた大阪のビルも、京都アニメーションの車屋も、あるいは京王線の車両も、 法律上の欠陥はなく、基本的に悪意のない通常の火災などについては、何かしら避難、対処できる可能性が高くありました。 しかし、法律を超えた人の悪意による放火事件は、どれほど厳重な対策を講じても、あるいは法律で設理などの設置を義務付けても防ぐことができません。 こうすれば再発を防止できる、そういった解決策を提示することができないことから、極めて恐ろしい災害のようなものであると言えますし、 また今後、こういった同じような、悪意のある放火にどう備えていくべきなのか、大きな課題を残した事件であると思われます。 ちなみに、一般的にどうしたらいいのかということなんですが、建物火災から身を守るための手段は、とにかく素早く逃げることでございます。 例えば今、非常ベルの音を聞いた、爆発音を聞いた、煙の匂いを感じた、そうした異常を感じた瞬間に、いわゆる正常性バイアスを振り切って、 第一の避難者、率先避難者になって屋外へ飛び出せるか、これが勝負になります。 どうしても人がたくさんいるような場所、あるいは職場や学校などを見知った人たちが多い場所では、非常ベルの音が鳴ったり、 煙が煙臭いというものを感じても、素早くそこを飛び出すということは、なかなか難しいという現実がございます。 それを自分ができるのか、そこが命を守る分かれ目ということになるわけでございます。 ただ、今回の大阪ビル火災のような、あるいは京都アニメーション事件のような、人を殺すつもりで行われる無差別放火殺人では、 火の周りが異常に早かったり、通常は火元になりづらい、避難経路そのものを潰されてしまう、 そういう可能性があるため、率先避難そのものができなくなる可能性があります。 これを完全に防ぐ対策は、現在のところ、あるいは未来永劫ありません。 そういった意味では、自分や家族が今日死んでしまうかもしれない、朝玄関を出るときの挨拶が最後になるかもしれない、 そう考えて毎日を精一杯生きる、そうしたことしかできないのも、また一つの事実だなということが言えるわけでございます。 ということで、本日は大阪ビル火災のお話でございました。 事件の詳細は、今後の報道で改めて確認をしていきたいなと思いますが、 もう一つできる、こうした無差別殺人放火への対処としまして、 ぜひイメージトレーニングということも考えてみていただきたいなと思います。 ぜひ皆様、今日、自宅やあるいは職場や学校などの建物、突然爆発音が鳴り響き、 5秒後には目の前に煙が立ち込めて視界が失われた、そういった状況で果たして逃げ出すことができるのか、 目をつぶって地面を這いつくばって、今自分がいる場所から屋外へ出ることができるのか、 そうした究極の避難訓練、イメージをしてみるということはやっていただきたいなと思います。 それでは皆様、本日も引き続きどうぞご安全に。 もっと見る #防災 #放火殺人 #無差別テロ #火災避難 #大阪ビル火災 死なない防災!そなえるらじおプレミアム放送配信中!00:141.タイトルコールhttps://sonaeru.jp/blog/archive/2021/12/20/05:112.2021年12月17日・大阪雑居ビル、無差別放火殺人事件05:093.率先避難者になること、そして避難のイメージトレーニング(またはエクストリーム避難訓練)をすることコメント感想・質問・応援メッセージを書こう Takuya Mishina2021年12月20日これは逃げ場がなかったでしょうね。どなたか忘れましたが twitter で京都市消防局の避難ガイド(京都アニメーション放火事件を教訓として作成されたそうです)が紹介してくださっていたので、一読してみました。窓から顔を下に突き出して呼吸を確保するとかが参考になりました。https://www.city.kyoto.lg.jp/shobo/cmsfiles/contents/0000271/271405/kasaikarainotiwomamoru.pdf2返信 青紅葉2021年12月21日イチ視聴者です。リンクの掲載ありがとうございます!参考にさせていただきます。1 高荷智也2021年12月28日各種対応がまとまっていて分かりやすいリーフレット、ありがとうございます!こうした知識を入れておけるかどうか、は生死を分ける判断として生きて参りますね…!!1 ちゃとらねこ2021年12月20日髙荷先生おはようございます🦀大阪ビル火災驚くと同時に年の瀬というのは大きな事件事故が起きているなとぼんやり思ったものです。法律の限界…悪意あるものを防ぐのは難しい本当にその通りですよね。例え避難階段が東西南北にあってもすべて爆破されたら意味ないですし…。とはいえ耐震性も含めていくら法律上OKが出たものでもある程度の年数経ったら建て替えるような仕組み、出来たら法律ができるといいと思ってしまいます…。2返信 高荷智也2021年12月20日おはようございます🐈新年を迎える前に色々片付けたい…という心理かもしれませんが、とんでもない事件でございますね。悪意のある攻撃と事前防災による防御、基本的には攻撃側が優勢であり、想定外を常に考え続ける防災は不利な面がありますね。せめて、既存不適格のような、分かっている被害想定に対しては万全な体制が取れれば、とは思います…💧1
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https://www.city.kyoto.lg.jp/shobo/cmsfiles/contents/0000271/271405/kasaikarainotiwomamoru.pdf
大阪ビル火災驚くと同時に年の瀬というのは大きな事件事故が起きているなとぼんやり思ったものです。
法律の限界…
悪意あるものを防ぐのは難しい
本当にその通りですよね。例え避難階段が東西南北にあってもすべて爆破されたら意味ないですし…。
とはいえ耐震性も含めていくら法律上OKが出たものでもある程度の年数経ったら建て替えるような仕組み、出来たら法律ができるといいと思ってしまいます…。
新年を迎える前に色々片付けたい…という心理かもしれませんが、とんでもない事件でございますね。悪意のある攻撃と事前防災による防御、基本的には攻撃側が優勢であり、想定外を常に考え続ける防災は不利な面がありますね。せめて、既存不適格のような、分かっている被害想定に対しては万全な体制が取れれば、とは思います…💧