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若松英輔の「考えるヒント」――深く自分を生きるために
言葉の秘義の指南役/若松英輔
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    どうしたらその「ザ・セルフ」に到達することができましょうか? って訊くと、この人は一貫して繰り返して言ってるのは……

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    20世紀、同時代で最も注目すべき人物はラマナ・マハルシだって、ユングは言ってます。だから、自己は到達するんじゃなくて、とにかく発見なんだと。

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    あんまり自分のグラグラするところにこだわらない。 これは結構移ろいやすいものであって、そうじゃない自分っていうのが深いところにある、そっちをずっと見るんだっていうことですよね。

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    「目的地とそれへの道があるという観念自体が誤りである。」目的を達成したいっていうことが、実はその人の目的ではなくて、願望なんだってことなんですよ。

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    無知っていうと何も知らないようなイメージもあるけど、一番一番大きな無知っていうのは、すごくつまらないものに絡め取られ、それが本当だと思っていることが無知なんですよ。/なるほどね。囚われてるのね。本当じゃないことに。

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    あってもなくてもいいものとの向き合い方と、なくてはならないものとの向き合い方を、少し整理する必要が、僕の中に出てきてるんだと思うんですよ。

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    悩みの原因のほとんどというか共通していることは、なりたい自分と、自分との差異なんですよ。そこに多くの人は悩み苦しんでいるっていうのが、そこで私が得た一番のことなんだけど。

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    僕個人の人生観でいうとね、もうそろそろそれがなくてはならない時期に来たんだと思うんですよ。世の中のざわざわしてるころで、ざわざわしてればいろんなことが先送りできるし、ごまかせるじゃない。そうじゃなくて――

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avator
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若松英輔の「考えるヒント」――深く自分を生きるために

言葉の秘義の指南役/若松英輔

私たちは「言葉」と離れて生きることはできません。ひとりでいるときも言葉とともに暮らしています。本を読む時や文章を書く時、物の名前を呼ぶ時だけでなく、私たちは言葉を用いて考え、学び、人と交流し、自分の暮らす世界を形づくってもいるのです。

言葉には苦しみの中にある人を癒す力も、立ち上がらせる力もありますが、同時に人を深く傷つけてしまう力もあります。その働きと可能性について、皆さんと考えを深めてみたい、それがこの番組のテーマです。

美しい詩の一節や精妙な心に響く文章、小説の主人公や出来事などを糸口に、日々の生活や人生について、感じたことをお話しさせて頂きます。皆さんも、ご自身のなかにしまってある大切な言葉と出会って頂けたら幸いです。

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