TOPトーククリエイター編集者ひのなおみの読んで、旅して、恋をして。#453 映画『関心領域』がすごいからぜひ見てもらいたい!新しい映画の形を提示していて心を揺さぶられました🎬20:00 2024年6月28日 389再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次衝撃の映画『関心領域』とは?アウシュビッツと隣家の家族の物語現代社会への問いかけとは?映画が描く不気味な音響効果私たちもヘス一家ではないか?AI文字起こし(β版) # 今年一番衝撃を受けた作品がこちら💁 皆さんこんにちは、編集者日野直美の軽井沢の音放送を始めます。 この番組は、編集者である私が四季折々の軽井沢の様子や、 編集者の視点を通して日々感じていること、発見したこと、 心が震わされたことを皆さんと共有するVoicyです。 はい、ということで皆さんこんにちは。 6月28日金曜日の夕方にこちらを配信しております。 皆さんいかがお過ごしでしょうか。 なんかね、こまめに更新すると言いながらも、 ついといちょっと最近Voicyが後回しになってて、 申し訳ないなーなんて思っているんですけれども、 はい、あのー、久しぶりに更新をしております。 今日、毎週金曜はですね、心を打たれた本、映画、ドラマということで、 ちょっとこれ、ついつい忙しさにかまけてですね、 Voicyの収録が後回しにはなっていたんですけれども、 これだけはですね、ちょっと皆さんと共有したいなと思った作品を最近見たので、 そのお話を今日はさせていただきます。 それが何かというとですね、映画の関心領域という映画なんですよね。 これ本当にいろんな賞を取っていて、有名なのだと、 それこそ関羽国際映画祭ではグランプリを受賞しておりますし、 アカデミー賞でもですね、作品賞、監督賞、客職賞とか、 国際長編映画賞とか、音響賞とかね、ゴムボンでノミネートをされて、 ノミネートされた上でですね、確か受賞したのが国際長編映画賞からも取ったということでですね、 すごいんですよね、すごい作品でしたね。 そもそも私ね、この着版展もすごくなんかノンフィクション的っていうか、 ノンフィクションの作品の本とかを作る時の視点にもすごく近いなと思ったんですけれども、 何を描いているかというとですね、まさにこの映画のコピーそのものがですね、 表しているんですけれども、タイトルがですね、関心領域ということで、 ザ・ゾーン・オブ・インタレスト、そのままですね、関心の幅っていうことですね、 領域がどこまでかっていうことなんですけれども、 コピーがですね、これまた秀逸でして、 アウシュビッツ収容所の隣で幸せに暮らす家族がいたっていうコピーが書いてあるんですよね。 同時にですね、映画の写真にもなっているというかですね、 芝生の生えた庭にですね、プールがあって、子どもたちが楽しそうにはしゃいでるんですよね。 で、なんだけれども、その庭の芝生のですね、壁の向こうが真っ暗になっているっていうのが、 ポスターの中で使われていて、壁が高い、高い、高いとか、多少の高い壁があるわけですよね。 その壁の向こうが一体何かというと、アウシュビッツ収容所なんですよね。 これ物語何かっていうとですね、まさに本当にこう起こった話なんですけれども、 1945年、もう第二次世界大戦末期ですよね。 アウシュビッツ収容所の隣でですね、幸せに暮らす家族がいたってこれ実在の話なんですよね。 でも本当に、大量のユダヤ人が毒ガスで殺され、焼かれたというアウシュビッツ収容所のですね、 壁一つ隔てた、超まとなりなんですよね。 のところにまさにアウシュビッツ収容所の所長役になるのかな、所長を務めるルドルフ・ヘスという人がいたらしいんですよね。 これ実在の人物だと言われています。 このルドルフ・ヘスとその家族、確か奥様がですね、ヘッド・ビッフィ・ヘスというんですけれども、 その奥さんと3人かな、3人だか4人だかの子供がいてですね、すごいちょっと想像もできないような優雅な暮らしをしているんですよね。 それもですね、この作品はひたすら淡々と描くというか、描いているんです。 この映画の中では残酷なユダヤ人の虐殺であったりだとか、というのは一切描かれないんですよね。 なんだけれども、つまりまさにタイトルの通りで、 だから監視の領域をどこまで持ってくるかというので、 一見本当にそのお家の中であったりだとか、お庭であったりだとか、 お家の中もすごく広くはないというか、ヨーロッパの人にとっては広くはないという、 日本人にとっては十分広いんですけれども、とてもとても素敵なお家の中でですね、 お庭もすごく素敵なんですよね。 芝生にプールのあるお庭の中にはですね、温室なんかもあったりして、 本当にお家の中だけを見る分には、敷地の中だけを見る分には、 本当にこの世の春というかですね、自然というか美しい花々もあり、 かつ野菜なんかも自分たちで育てていてみたいな感じでですね、 とてもとても美しい世界が展開されているんだけれども、 唯一違うのはそこに壁があって、その壁のすぐ隣にはですね、 建物がずらーっと並んでいるんですよね。 そのずらーっと並んだ建物の煙突があって、 その煙突からは黙々と煙が出ているわけです。 これは何かというとですね、 まさにこの6月で殺されたユダヤ人が焼かれている煙なんですよね。 映画その作品そのものはですね、絵は凡庸なんです。 というのはすごく監督自身もこだわったようでですね、 もうカメラマンとかをセットせずにカメラだけをセットして、 その中に役者さんにですね、実際に家族として暮らしてもらうような自然な振る舞いでですね、 自然な演技を撮りたいということで撮っているんですよね。 だから結構引きの絵が多くて、家の中でも家の外でも引いてるんですよね。 引きの絵の中で、住人たちが会話をしたりとか、 普段の生活をして子どもを小学校に、学校なのかな、送ったりだとか、 いろんなドラマが起こるわけなんだけれども、 そこを見る限りにおいては、常にずっと幸せな家族の景色なんですよね。 なんだけれども、ふしぶしで違和感ばかりが見えてくると。 例えばですね、最初に冒頭でうわーって思うのが、この映画はそもそも冒頭がですね、ちょっと怖いんですよね。 最初真っ暗な映像の中から始まるんで、怖い音がして3分ぐらいあるのかな、結構長いんです。 これ事故かなんかなのかなって思うぐらい、とにかく視界を奪われて音だけが聞こえる。 不気味な音が聞こえるっていうところから、パッと一転してですね、 突然この自然豊かな川、小川というかね、小川というよりはもうちょっと大きいんですけど、 川の中でですね、家族たちが水遊びをしているっていうところに場面は展示ます。 でこれね、最初になんでこの真っ暗の中で不気味な音がするのかっていうのを、 これ何の演出だったんだろうなと思ったんですけれども、 とにかくこの映画で鍵を握るのは音であるっていうことを、 音に注目してくださいねっていうことを言うためのなんというのかな、仕掛けだったのかなっていう感じもするんですけれどもね。 まあ、音が異様な映画なんですよね。 画面に出てくるビジュアルだけをですね、見る分には、 本当に短い関心領域というか、その目の前の関心領域だけをですね、見る分には、 本当に幸せな家族の幸せな子どもたちがケッケン言いながらですね、 近所の子どもたちを集めてですね、プールで遊ぶみたいな、 本当に幸せそうな映像というかね、ビジュアルなんですけれども、 それが何の上に成り立っているかというと、ということなんですよね。 ちょっとさっき話しかけたんですけれども、冒頭からえっと思うのがですね、 リアカーみたいなものを押して、ある男性がですね、 間違いなくアウシュビッツで働いているユダヤ人の死体を処理するようなことをやってたユダヤ人というのがいるわけなんですけれども、 その人であろうというような人がですね、リアカーを引きながら、 その上にいろんな荷物なんかを持って、優雅な所長のヘスの家に持ってくるわけです。 そこには使用人のユダヤ人の女性もいて、その人たちはアウシュビッツで殺されずにここで働いている人たちなんですよね。 食料とかをどんどん渡すわけです。 それと同時にですね、男性がですね、袋の中の何かを奥様に渡すんですよね。 それを奥様がリビングにパッと広げるとですね、何が出てくるかというと、女性物の下着なんですよね、大量の。 あれ、何だこれって最初は思うんですけれども、後で気づくと、 つまりユダヤ人の最後に殺される前にいろんな物、身ぐるみ剥がれますよね。 そこから出てきた下着をこうやってまとめて、奥様のところに渡してるんだなということがわかるわけですよね。 # 関心領域、現代のヘス一家はわたしたちでは? その下着をバーって出して、ヘスの奥さんという人は、 しおりのユダヤ人の中に、好きなもの一枚取っていいわよ、みたいなことを言っているんだけど、 いやいや、それあんたのじゃないだろうというか、 これからもう亡くなったというか、その隣で独殺されたユダヤ人女性たちが着ていたものじゃないんですか、みたいなところはちょっと怖いんですよね。 さらにはですね、恐らくそのユダヤ人、殺されたであるユダヤ人が着ていた毛皮のコートというのを、 ヘスの奥さんはですね、自分の部屋でクローゼットで着てみたりとか、 もしくはその毛皮のコートのポケットに入っている口紅をですね、自分でこう塗ってみたりしながら、 これはちょっと裾が汚れているというか、裾がちょっと壊れているから、ここ直さないと着れないわね、みたいなことを言っているみたいな、 でもそれ着てた人って今どうなってますかって思うと、まあまあ怖い話ですよね。 というようにユダヤ人から搾取した上で成り立っているんだけれども、 成り立っている豊かな暮らしをしているヘス夫婦のファミリーの姿がですね、どんどん描かれていくわけです。 ちょいちょいそういうふうにですね、異様なところが描かれているのと同時にですね、 この作品を通してずっとですね、音が怖いんです。 実際にユダヤ人が焼かれているとか殺されているっていう映像は一切出てこないんだけれども、 音響ですごく不気味な音響が間に挟まれるということもまずあるのと同時に、 すごいね、耳を澄ますと遠くで叫び声とか銃の音とかですね、 もしくはアウシュビツの中で犬を飼っているんですよね。犬がワンワンワンって人を追いかけるような鳴き声とかがずっとしているんですよね。 そうじゃなくてもそのお家に住んでいるとですね、ゴーってずっと低い銃点音のようなものが聞こえてくるんですよね。 これ何かというと焼却炉の音なんですよね。 映画の中でも描かれていて会話の中で出てくるのが亡くなった後の遺体を焼き切るのに何時間もかかるわけですよね、焼却炉が。 だからそれをずっと、なんていうのかな、焼却炉の音っていうのがこの家ではするわけです。 さらにはですね、時々は多分どうなんでしょうね、まさにアウシュビツの収容所に運ばれてくる列車っていうものも、 その壁の奥、アウシュビツの収容所の奥にあるですね、あのところからスーって、 これ汽車が来てるんだなっていうような、モクモクモクって白い煙が出ているわけですよね。 これが何を意味しているかというと収容所にユダヤ人がたくさん送られてきていることでもあるし、 その送られた結果、彼らは殺されていくわけですよね。 労働力としても使われるんだけれども、と同時に殺されてもいくっていうことを描いているんだけれども、 本当になんか気持ちのいい青空でですね、子どもたちがケッケケッケ言いながらプールで遊んでいるときにですね、 まさにこの引いた絵でですね、庭の向こうのアウシュビツの収容所の向こうぐらいからですね、 空に一筋の煙がスーって流れていくんですよね。 それにユダヤ人が送られてきたという印であって、 その人たちがどうなるかというのは推して測るべきじゃないですか。 でも一歩壁を隔てたこちらではですね、そんなことまるでなかったかのように、 幸せそうな家族がいると。 同時に、何でしょうね、音も聞こえないように振る舞っているわけなんですよね。 当然ね、その家族もご主人がアウシュビツ収容所の所長なわけですから、 自分たちが何をしているかというか、隣では何が行われているかというのはわかるわけです。 その異常性みたいなのを時々来る外部の人っていうのが、やっぱりこう映画の中でも表現していて、 それで言うと、ヘスの妻のお母さん、ヘスの義理の母ですよね。 自分の娘を訪ねてアウシュビツのそのお家に来ると、旅行で来るんだけれども、 最初は素敵なお庭とかこんな所に住めてよかったわね、 多分そんなに奥さん本人の出自もいいお家ではなかったんでしょうね。 だからヘスと結婚して成り上がったというか、彼女もそこの暮らしで大満足しているわけなんですよね。 お母さんもよかったねなんて言っているんだけれども、 そのお母さん客マーカーなんかに通されて、あそこで夜寝るわけなんだけれども、 窓を閉めるんですよね。鼻を抑えるんですよね。 これは何かというと、焼かれている匂いに彼女は反応しているわけですよね。 ゴーっていうずっと50低音が響いている音も彼女はすごく反応するというか顔をしかめて、 結局一言も何も言わずにですね、夜寝れなくなってしまって、 朝が来る前にその家を出ていくんですよね。娘たちは何も言わずに。 娘はここ自分の地上の楽園だと思っているから、多分そんなこと言えないんでしょうけれどもね。 娘というかヘスの奥さんというのがまたちょっと怖いというか、 頭おかしいんじゃないかという感じの人なんですけれども、出て行ったりしてね。 その様子から臭いんだということもわかるし、つまり人の体を焼いている、 大量に焼いているとそういう匂いがするんだということもわかるし、 もしくは胃肺というのかな、肺になった胃肺ですよね。 近所の川で子どもたちを川遊びしていると流れてきたりするわけです。 それに気づいたヘスは子どもたちが胃肺で汚れないようにということで、 船に乗せて家まで連れて帰って戦場をすごいするわけなんだけれども、 やっぱりそこには全身胃肺まみれになっているみたいなことがあったりするんですよね。 それが本当に淡々とただただヘス側の幸せな家族の視点で描かれてしまうので、 より異常性が炙り出されていくという作品でして、 そういったところを中心でね、その中でも家族のドラマがあって、 ヘス本人は自分がやっていることを当然わかっているわけですよね。 だからちょっと一瞬ね、その職から解かれることがあるんですけれども、 そうするとちょっとほっとした感じになるのだが、 彼の妻はね、自分のこのアウシュビッド中央所の所長ですごい家に住んでいるということが、 これこそが人生のゴールだみたいになっちゃっているので、 ヘスが職から解かれた時に、私はこの家を出てからいいみたいな感じになって、 なんならこここそが理想だからとか言っちゃってるんですよね。 もうその恐ろしさとか異常性みたいなものもあるし、 とにかく見てると問われまくるというか、 あなたどうなんですかというのを問われる作品なんですよね。 同時にですね、本当にこのアウシュビッドで起こったことの異常性を書いているというか、 それも隣で幸せに暮らす家庭があったというところからそれを書いているというのは、 極めてノンフィクション的であるし、めちゃくちゃ面白いなと思ったんですけれども、 これね、別にアウシュビッドの話というか、 ユダヤ人の虐殺のホロコーストの話だけじゃなくて、 現代でも全く同じなんじゃないかなと思っていて、 ある意味先進国で豊かに暮らしている私たちというのは、 ヘス一家みたいなものかもしれないわけですよね。 一方で本当に壁を隔てたすぐ隣ではですね、 それこそユダヤ人とかその絡みでいうと、 ガザの問題だったりだとか、いろんなところでまだ虐殺だったり、 搾取というのは行われているわけで、 そこの不都合さというのはちょいちょい私たちの中で目に入ってはくるんですよね。 なんだけれども、それに対して私たちがどうしているかというと、 感心領域ということでいうと、 どこまで感心を持ってそれに気づくことができているのか、 例えば本当はもうすでに匂いもしているし、 ずっと自分たちが幸せだと暮らしていて、 空は青いなってパッと見たらですね、 そのエヘントツから黙々と黒い煙が出ている、 これ人を焼いている煙なんですよね、 映画の中では描かれているんですけれども、 そういったものも私たち見えているかもしれないのに、 それにさえ気づかない感心領域で、 ヘス一家のように生きているんじゃないかということもですね、 すごく問うてくる作品ですね。 見た後にもですね、 何か二重三重にも心が重いというか、 とにかく問われる。 残酷なシーンは一切ないのに、 とても残酷なことを描いているし、 自分たちがともすればその加害者なんじゃないか、 ということも問われているような作品でございます。 ということでね、 ちょっと語りだしたら止まらないぐらい、 すごいいろんなところにいろんな工夫があるんですけれども、 何やともあれ素晴らしい作品なので、 まだ映画館でもやっているので、 もしよかったらね、 ぜひご覧になっていただければなと思いました。 はい、ということで今日はここまでとさせてください。 はい、ということでいい週末をお過ごしください。 もっと見る #映画 #アカデミー賞 #軽井沢 #ホロコースト #アウシュビッツ #軽井沢移住 #カンヌ国際映画祭 #関心領域 #ジョナサングレイザー 編集者ひのなおみの読んで、旅して、恋をして。ひのなおみ|編集者/メディアの世界の研究員/ラジオパーソナリティ10:001.今年一番衝撃を受けた作品がこちら💁10:002.関心領域、現代のヘス一家はわたしたちでは?コメント感想・質問・応援メッセージを書こう 寧華 yasuka2024年6月29日ひのなおみさんの映画レビューをお聴きできて嬉しかったです理解不足を補えましたワタシも観てまいりました〈ネタバレなし〉映画感想 【関心領域】|エッセイスト寧華yasuka✈只のOLが旅行しまくれる訳✦ @yasuka20200818 #映画感想文 https://note.com/ruly_yasuka/n/nef78b3faa780 #note1返信
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