TOPトーククリエイター編集者ひのなおみの読んで、旅して、恋をして。#489 いま、世界で日本文学が評価されている!なぜ今、日本人女流作家が注目を集めるのか19:13 2024年11月21日 311再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次世界が注目する日本女流作家とは?日本文学再評価の背景を探る翻訳の難しさ、文化の壁を乗り越えるなぜ日本では文学が読まれないのか?日本文化の未来、文学の可能性AI文字起こし(β版) # どうやら世界では日本文学が再評価されているらしい はいみなさんこんにちは編集者日野直美の軽井沢の音放送を始めます。この番組は編集者である私が地球料理の軽井沢の様子や編集者の視点を通して日々感じていること、発見したこと、心を震わされたことを皆さんと共有するボイシーです。 はいということで皆さんおはようございます。 11月21日木曜日の朝5時にこちらを配信しております。 いかがお過ごしでしょうかね。私今週はですね、ずっと軽井沢のですね、書斎にこもって原稿なんかを見たりとかメールを返信したりとかということで、東京に行く機会がないんですけれども、東京も寒いんですかね。軽井沢も今週月曜からずっと一気に寒くなりましたし、 20日、昨日ですよね、朝にはですね、ちょっとだけ粉雪があったかなと。 まあ一応初雪、今年初雪になるのかなぁなんて思うんですけれどもね。 あの だいたい最高気温というのかな、1日の最高気温が10度を下回るようになって、最低気温が0度前後ぐらいになってきて、 なんか軽井沢の冬が始まったなぁというのを感じております。 ということで毎週、今日はですね、編集中の本ということで、私が手がけた本であたりだとか、これから作っていくような本、もしくは出版業界の山々話なんかをできればなぁと思っております。 今日はですね、たまたま面白い話を立て続けに聞いたので、ちょっとそれをできればなぁと思っているんですけれども、何かというとですね、日本の文学というのかな、日本人の女流作家なんですけれども、特に作品というのがすごく海外で評価されていますということらしいんですよね。 どうですかね、皆さん、世界に評価されている日本人の作家というふうに聞いたときに、私たちがパッと思い浮かぶのって、村上春樹ぐらいじゃないですかね、もしくは、かなり前の、いわゆる日本の古き良き日本の美しさとか、谷崎純一郎の陰影雷さんとか、もしくは川端康成のような、 古い作家、古い作家さんというか、その時代の作家さんのものが海外で評価されているというのは聞いたことがあるんですけれども、それ以外の話はあまり聞いたことがないなと思ったのですが、最近立て続けに日本の文学を海外に知らしめていくみたいな人たちのお話を聞くことが多かったので、 その中で結構ユニークなお話とか面白い話を耳にしたので、聞いてお話しさせていただければと思います。女流作家のものが売れているという話なんですよね。 最初にそれでピンときたのが、私もすごく仲良くさせていただいている、近藤真理恵さんのスパークジョイというトキメクを片付けの魔法の話。あれは世界で確か1400万部とか1500万部という、ちょっと衝撃的な数字なんですよね。 それぐらい売れているので、そういう実用書なのかなと思ったら、もちろん真理恵さんの本は大ベストセラーみたいな感じではあるんだけれども、それ以外にも日本人の女流作家の本も注目を集めています。 これ女流作家ではないんですけれども、コーヒーが冷めないうちにという川口俊勝さんが書かれた作品なんかも世界でもすごい売れているという話なんですよね。 日本のジャパンフィーリングとかって言うらしいんですけど、日本の癒し系の小説なんかも売れているし、もしくは日本人の作家でいうと、面白かったのか知らなかったんですけど、 例えば、少し前に芥川省で受賞した村田沙耶香さんのコンビニ人間とかも売れてるんですって、もしくは田淵ランディさんの作品とかも人気だとか、あとは川上美恵子さんね。 川上美恵子さんは海外で評価されているという話は聞いたことはあったんですけれども、それこそナタリー・ポートマンという女優、オスカー女優が川上さんの作品をインスタで褒めてたみたいな話もあったりして、へーと思ったんですよね。 いわゆる今の女優作家というのかな、の人たちの作品が、あと美菜戸カナエさんの食材なんかも人気というかね、だという話もあったりして、日本人作家って言わない、日系イギリス人作家の和尾石黒さんがね、すごく評価されているとかっていうのはよくわかるんですけれども、 そうじゃなくて、もっとね、小川陽子さんの作品とか、いわゆる本当の日本国内で作品を手掛けられていらっしゃるというか、女優作家さんが世界でも評価されるようになってきてるっていうことらしいんですよね。 この背景が面白くって、いくつかの理由がありますということで、これいろんな方からいろんな切り口で聞いたので、結構複合的な理由になるんですけれども、 まず一つがですね、ヨーロッパ系の話、ヨーロッパで特に進んでいるのが、棚のですね、多様性、ダイバーシティをもっと高めていこうという話があるらしいんです。 つまり書店の棚を見ると、やっぱりどうしたって白人の男性、もしくは白人の女性が書いた作品というのが圧倒的に多いわけですよね。 でも、世の中の価値観が多様化していくにつれて、本を手に取る人たちというのも、いろんな人たちがいるわけだし、 そもそも棚に並べているものが白人の作品しかないってどうなんだ、みたいなところもあって、そういうことに気づいた書店業界というのかな、出版業界というのかな、 が、やっぱり人種だったりだとか、性別の多様性を図るような人たちの作品というのを並べるようになってきていると。 その中でも、やっぱりアジア人の女性、マイノリティ×マイノリティですよね。 アジア人でもあり、かつ男性じゃなくて女性の作品というのは、やっぱり全体のこのマーケットというのかな、著者、著者というのかな、から見るとすごい少ないということで、 積極的にやっぱりアジア人の女性の作品を発掘していこうという動きがあるというのも聞いたことがあります。 これ本当かどうかわかんないですけど、この海外の出版業界のお仲間から聞いたので、そうなんだろうなという、 そういう社会的な背景というのも一つあるのと、 あともう一つはですね、これはもう実際に日本の作品をエージェントとなってですね、海外の出版社に販売しているということをされている方からお話を聞いたのは、 やっぱりこう日本の女流作家が描く、本当になんていうのかな、OLのなんてことない日々というのかな、そういうものってなんか普通に考えるとちょっと世界には通用しないんじゃないかなと思いますよね。 それはなぜかというと、すごくなんていうのかな、日本の中でのカルチャーだったり、お作法だったりだとかっていうものが反映されている作品になるので、 日本人ならそれわかるけど、ヨーロッパ人とかアメリカ人がそれわかるのかっていうとどうなのかなっていうふうに普通は思うと思うんですよね。 ただ先ほど申し上げたような女流作家の方々が描いてきたものっていうのは、いわゆる現代の中での普通の女性の生きづらさみたいなことが描かれてたりするわけじゃないですか。 まさにそういう現代社会で抱える女性が感じている生きづらさとか、ちょっとした痛みとか苦しみとか疑問みたいなものは、実は世界中で女性が感じていること、特に先進国だとは思うんですけれども、らしいんですよね。 だからこそ日本人の女流作家、現代の日本人の女流作家が描く作品というのは、同じように極地的なというか、日本でしか通用しない作品なのかなと思いがちなんだけれども、 実はその作品を通して描かれている女性が抱えるモヤモヤとか違和感みたいなものは、先進国に限ってになるのかもしれないんですけれども、 やっぱり他の国の女性たちも感じていて、そういったところで共感が湧くから、日本人女性の作品を購入しているというか、そういったものが翻訳されて向こうでもヒットしているということらしいんですよね。 これは面白いというかね、それこそだってコンビニ人間とかね、いかにも日本の話じゃないですかって思ったんですけれども、でもそういうものも面白がって読まれていたりだとかするそうなんですよね。 村上春樹だけじゃないぞというのはすごく元気になるなぁなんて思ったんですけれどもね。 # なぜ日本では文学が読まれないのか。 日本の文学を世界に出していくときにハードルとなるのは、どういった方に翻訳をしてもらうかということらしいんです。 たまたまこれは、水村美奈江さんという大御所作家の方とお話をさせていただいていた時に、水村先生がおっしゃられていたんですけれども、 水村さんはすごい学歴も高くて、エール大学を卒業して、 その後にプリンストンだったりミシガン大学スタンフォードというところで、客院教授として日本近代文学を教えてこられた方なわけですよね。 ご自身も日本の近代文学に非常に接していらっしゃって、夏目漱石が最後に遺作として書いた名案という未完に終わった作品があるんですけれども、 それの続きの俗名案を書かれたりもしたんですよね。 水村先生は本当に作品がとても多い方ではなくて、すごく少ないんですけれども、それでもそういったものは全てというのかな。 日本語が滅びる時に小林秀夫賞を取っていたりとか、本格小説というもので読売文学賞を取っていらっしゃるとか、 まさにかなり堂々のところでやっていらっしゃるご自身も小説を書かれていらっしゃるし、 同時にその日本の文学というものをアメリカで教えてきたっていう人でもあるわけですよね。 ちょうど彼女とお話ししていた時に、最新作の今年の9月に出たばっかりの、 大使とその妻という作品があって、この作品の中の主人公というのは白人の男性なんですよね。 それは白人の男性が、彼の身に起こったことを振り返るというのを、一つの本の構成というか構造になっているんですけれども、 そこで最初は水村先生はそれを英語で、白人男性の振り返りだから英語で書こうと思ったんですって。 それを日本語に訳して本にしようと思ったんだけれども、なかなかその日本語と英語の違いというのかな、すごく難しくて、 ご自身が英語コートされていることというのは、なかなか英語で伝えづらいみたいな話をしていたんですよね。 結局は、主人公の白人男性が日本語で思い出を語るということにして、その作品が進むようになったというふうにおっしゃられてたんですけれども、 たしかにそうだなと思ったんです。 その作品の中でも、ちょっとした物悲しさとか、カレザワの追い分けが舞台になっているんですけれども、 主人公の心のちょっとした空白、寂しさみたいなものを表現するときに、彼は寂しいと思ったとは書かずに、 虫の鳴き声というのかな、カナカナカナカナという、夏の終わりに鳴く虫の鳴き声でそれを表現しているという部分があるんですよね。 これとかもみたいな話をされていて、日本人って虫一つとってもどういった虫がいるのかというのを、たくさんそれぞれに名前を付けていたりするわけじゃないですか。 その鳴き声というのもオノマトペで、すごくいろいろ表現してますよね。 なんだけれども、それってアメリカでは言葉にないんですって。 なので、なかなかこの日本語の情緒みたいなものっていうのを、いわゆる一行一行照らし合わせるように翻訳していってしまうと、 どうしたってうまくいかないとか、作家の描きたかった世界観というのを伝えることはできないということを言っていて、なるほどなぁと思ったんですよね。 確かに、日本語と英語ってやっぱり全然構造も違いますし、思想が違うというのもあるので、 そういう意味では、冒頭の話とかさっきの話に戻るんですけれども、 日本文学が世界にどんどん広がっていくためには、 ただ行を合わせるとか、畜語訳ができるような翻訳家さんというよりは、 作家の方の世界観とか描きたいものとか、そういったものを大切にしながらも、 現地の言葉にどんどん翻訳していくっていう翻訳家の方を育てていくということもすごい大事なんじゃないですか、みたいな話をですね。 ちょうどこの前にしたばっかりだったので、そうだよなと思いました。 これだけ日本、今、為替の問題もありますけれども、円安が進んでですね、 本当に東京行っても、この前京都行っても、日本人より白人、白人というか外国人がめちゃくちゃ多いなという感じがするわけです。 それだけ多分来てくれてはいるんだと思うんですけれども、 もっと日本文化の本質を知ってもらうという意味では、もちろんこうやって旅行に来てもらうということは大事なんですけれども、 文学作品なんかを通して、その中で描かれている日本人の思想とか暮らしぶりとか価値観とか、 そういったものが世の中に、世界に広がっていくというのは、すごく日本文化そのものを向上させていくためにも意味があるんじゃないかなと思いますし、 そういう中で裏で暗躍しているというかですね、暗躍というわけでもないんですけれども、 日本文学を世に、世界に売っていこうとされている方なんかっていうのは、すごくこれから重要な仕事にもなるんじゃないかなと思いました。 その方とお話をしていた時に面白かったのは、やっぱり日本国内ですごい活躍しているとある作家さんがいらっしゃるんですけど、 その彼なんかは、もう自分から海外に自分の作品を入り込んでいくというのを考えていらして、 すごく試しに、自分の思ったように翻訳をしてくれる翻訳家の人を探していらっしゃるみたいなこともやっていらっしゃると。 なんかもう意識が向かっている人は、もうそれをやっているんだなというのも感じましたね。 どうしたってね、世界ではですね、ビジネス書とか実用書よりも文学というかの方が読まれているわけですよね。 日本だけその文学というものがほとんど読まれなくて、ビジネス書とかそういったものの方が売れてしまっているという状況があってですね、 やっぱりそれってその日本の余裕のなさとかをもしかしたら象徴しているのかもしれませんよね。 やっぱり物語に没入するというのは、それなりの時間も必要ですし、なんていうのかな、そうなんですよね。 私ね、それでちょっとついでの話なんですけれども、この前すごい素敵だなと思ったのが、東京で夜ね、バーに行ったんで連れて行ってもらったんです。 それバーで普通に私たち二人で飲んでたんですけれども、そこのバー、たまたまだったんですけれども、外国人の方が次々来るようなバーだったんですよね。 普通にあの有楽町とかの辺にあるところなんですけれども、たぶん観光ガイドかなんかに紹介されてるんでしょうね。 スタッフの方も英語が話せるので、流暢に注文を取って行ったりとかしたんですよね。 そうすると、そのお隣に座ったご夫婦というのがですね、たぶん夜の9時とかぐらいだったと思うんですけれども、お茶とお酒なのかな、ご主人はお酒だったのかな、奥様はお茶っぽいものを頼んでましたけれども。 でですね、桃に注文して座るとですね、二人で本を開いて読んでるっていう、無言でっていうのがあって、すごい素敵だなと思ったんですよね。 日本に旅行に来たと思うんですよね。で、旅行に来て観光もしているとは思うんですけれども、そうやって日本の夜もちょっと楽しもうと思った時に、バーに行くまではありだと思うんですけれども、 そういったところで、二人とも本を広げて読み始めるっていうご夫婦って、なんかすごい憧れたとか、こういうのめっちゃ素敵だなというのも思いましたね。 なんというか、やっぱりゆとりなのか文化なのか、ついつい観光地に来たら、夜まで遊ばなきゃなって思っちゃうかもしれないけれども、本当の豊かさってこういうところにあるんじゃないかなというのも感じて。 そういう意味ではね、本当に海外の方が文学が読まれていて、日本はなかなかその文学というものが読まれなくなってきてるっていう悲惨な状況があるわけなんだけれども、 そういったものもちょっと変えていくことができるといいんだろうなぁなんていうのは感じたりもしました。 はい、ということでまたちょっと今日も長くなってしまいましたけれども、意外と、意外とというのかな、私が勝手に思い込んでしまってただけかもしれないけど、 でも意外と日本の文学というものがですね、世界でも今評価されているというのはかなり嬉しいことでもあったので、ちょっと今日は共有をさせていただきました。 はい、ということでね、11月ももうほんとあと1週間ちょっとということなので、頑張っていきましょう。 エイエイオー! もっと見る #村上春樹 #翻訳 #軽井沢 #湊かなえ #軽井沢移住 #日本文学 #編集中の本 #吉本ばなな #村田沙耶香 #水村美苗 編集者ひのなおみの読んで、旅して、恋をして。ひのなおみ|編集者/メディアの世界の研究員/ラジオパーソナリティ09:531.どうやら世界では日本文学が再評価されているらしい09:212.なぜ日本では文学が読まれないのか。コメント感想・質問・応援メッセージを書こう
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