TOPトーククリエイター編集者ひのなおみの読んで、旅して、恋をして。#387 著者のメッセージを正しく受け取る必要はない。好きに読んで、好きに解釈すればいい✨18:06 2024年1月18日 332再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次「正しい読み方」は存在しない著者の意図と読者の解釈ベストセラーと評価の高低20年後の理解、夜と霧の例え今の自分に問いかける読書とはAI文字起こし(β版) # 本に正しい読み方なんてない 皆さんこんにちは。編集者日野直美の軽井沢ノート放送を始めます。 この番組は、編集者である私が至強料理の軽井沢の様子や、編集者の視点を通して日々感じていること、発見したこと、心を震わされたことを皆さんと共有するVoicyです。 はい、ということで、こんにちは。1月18日木曜日のお昼にこちら収録しております。皆さんいかがお過ごしでしょうか。 軽井沢は今週の前半まではですね、結構寒い日が続いて、雪もちらほら舞うという状況だったんですけれども、 昨日と今日は比較的暖かくてですね、最高気温も5度は超えてたんじゃないかな、10度まではさすがにいかないんですけれども、 積もってた雪もほぼほぼ溶けましたという、でも今最高気温9度か、 暖かいですね、というふうな状況なので、結構ね、過ごしやすいかなぁなんて思っております。今年の冬は本当に軽井沢は過ごしやすくありますね、ということで皆さんいかがお過ごしですかね。 はい、今日はですね、毎週木曜は編集中の本ということで、今手がけている本とか、これまで手がけた本のお話をできればなぁと思っているんですけれども、 あのちょうど昨日のですね収録というか放送で、本をね仮に正しく読むのであれば、 そのまあ著者が書いている答えだけじゃなくて、著者がどんな問いを立ててこの本を書いているのかというのを考えながら読むといいですよという話をしたんですよね。 で、そのなんというかな話と若干こう矛盾をするようなんですけれども、ちょうどあの昨日の読書ゼミでもこれ実は、 あのまあ、著者がどんな問いを立てて本を書いたのかということに思いを馳せて読んでみようという話と一緒にですね、結構話題になったことがありまして、 それが何かというとですね、まあ本に正しい読み方なんてないっていう、ちょっと矛盾するような感じなんですけれども、 これ実は両方ともすごく共感することなので、あの話をさせていただければなぁと思うんですけれどもね。 あのまあ、著者がね本当にどんな思いで書いたのかということを、あのまあ探りながらというかね受け止めるっていうことももちろん読書の一つなんですけれども、 結構ね私もなんかこれ気になってるというかどうなのかなって思っているのが、 その自分が正しく読めているかどうかにこだわる人というのがすごく多いんですよね。 でこれもちょっと昨日の話とも通じるんですけれども、それって結局何かっていうと、その一冊の本に対してですね、これはこういうふうに読むべきであるみたいな何か正しい答えがあって、 そういうふうに読めているのかどうか自分がね、っていうのが不安になるということだと思うんですよね。 でこれってもう本当になんていうか、いわゆる学生時代のまあ出されたテストに対して正しい答えが出せるかということではあるのなんていうのかな、すり込みみたいなものなのかな。 いわゆる現代文のテストとかで、なんか著者の思いを要約せよとかね、これってどういうことなのかみたいな問題が出るじゃないですか。 であれに対、あれのなんていうかすり込みがあるのかなと思うんですけれども、あのあったりするのかな。 なんて言うんでしょうね。でもあれって結構、私の周りとかだとですね、現代文、自分の書いた本の原稿が現代文のテストに使われましたみたいな人も多いんですけど、 でまあ問題が出て、正解があるわけですよね。でも実際に自分が書いたことと全然違うんだけどな、これっていうことが結構あったりするらしくて、 その話もよく聞くんですよね。なんかさ、自分の文章が現代文のテストに採用してもらったんだけど、特に入試の試験とかに採用してもらったんだけど、自分が解いたら全然できなかったみたいなことを、答えが違ったんだよねみたいなことを言っていて、 これ何が起こってるかっていうとですね、結局正しい読み方なんて何にもないっていうことなんですよね。 結局その現代文のテストで正しい正解とされているものは、問題を作った人がそれは正解であろうと思ったことが正解になっているだけであって、 ゆえにその著者さんが実際にその問題を解いたときに、全然自分の言いたいことじゃないことが正解になってたみたいなことが起こっているわけですよね。 受験などだと仕方ないのかもしれないんですけれども、そういうふうにふるいにかけるテストをしなきゃいけないので、正しく読めたかどうかというのを問わなきゃいけないのかもしれないんだけど、 そのテスト自体のあり方も間違っているんじゃないかなと、私はこれからの時代は通用しないんじゃないかなと思ったりもするんですけれども、 私たち作り手、少なくとも私は編集者として、正しく読んでもらうように本を作っていないかなと思っているんです。 正しく読まれなかったら怒るとか悲しいとかそんなことはなくて、 昨日の読書会の時に、ディスカバー21というところでずっと社長をされていらっしゃった星場さんという、すごく有名なというか、 出版業界を代表するような大先輩の星場由美子さんという編集者の方がいらっしゃるんですけど、今独立されて自分の会社で本を作っていらっしゃるんですけれども、 星場さんもおっしゃってたんですけど、結局本というのは、作っている時というのは著者と編集者2人が本当に二人三脚で手を結び合って、そこにもしくはライターさんなんかも入ってきたりするんですけれども、 世に出るまでというのは本当に中の人たちだけで作っているわけですよね。その時はある意味では正解というものがあるわけじゃないですか。 こういうことを伝えたいよねとか、こういうことを言いたいよねというメッセージとか、目線は合わさっているわけですよね。 でも、ひとたびそれが印刷をされて、いろんな人の手に渡った瞬間に、本というのはどこにあるのかというと、 その著者だったり作り手のサイドですよね。著者さんが込めた思いと、それを受け止めて読者が読みますよね。 その著者と読者の間に、それぞれ100人がいれば100通りの何かが誕生するわけですよね。 それが読者を受けた感想であったりだとか、こんなことを想起したとか、こういうふうに心が揺さぶられたというのは、皆さん100人100通りあるわけじゃないですか。 そこにこそ本の価値というのはあるわけで、それが正しいとか正しくないとかというのは全然ないというのも、 一方では一つの考え方というか、私自身はそういうふうに思ってものを作っているんですよね。 もちろん、著者さんの中で、そして私自身も編集者として、例えば今だと評判というか読者の感想がAmazonのレビューを見るとすぐに可視化されて見えてきますので、 こういうふうなつもりで言ったんじゃなかったのになとか、こういうふうに受け取られてしまったのかという、いわゆる本位ではない受け取られ方をすることももちろんあるんですよね。 ただ、それはそれで受け取った人がそういうふうに受け取ったんだという事実は変わらないわけであるし、 たとえ作り手としてそういうつもりで書いていないにしても、受け取り手がそう受け取ったのであれば、それはもうそういうものなんだと思うんですよね。 これで本当にリアルなコミュニケーションも全く同じですよね。全然そんなつもりで言ってないんだけどって言ったとしても、 受け取る方、言葉を受け取る側にお互いにそれぞれ価値観であったりだとか、物の思い込みだったりだとか、フィルターみたいなものがかかってますからね。 バイアスがかかっているので、それを通してどういうふうに受け取ったかというのは、発信者側がコントロールできるものではないわけですよね。 アマゾンなんかに、いわゆる著者さんが予想もしなかったようなネガティブなコメントが入ってくると、それを消せということを要求する著者さんもいらっしゃるんですよね。 少なくない数でいらっしゃいますね。結構気にされる方も多いんですよね。 本ってどうしたって、自分の思いを本当に力を込めて書いたものでもあると思うので、 それが自分の期待する形ではないように受け止められて、ひどい言葉で評価をもらってしまうと、確かに消してもらいたくなる気持ちもわかるんですけれども、 一方で出版物として世に出すということは、自分の求めている通りにコミュニケーションが取れるわけではないということも覚悟して出してくださいというのも、私は一方で思ってしまうんですよね。 つまり、コメントを消せと言っている著者さんも、それはちょっと傲慢なんじゃないかなと私は思ってしまう。 もちろん、人格を否定するとか、殺害予告とか、そういう犯罪に近いものは間違いなくよろしくないので、それは良くないと思うんですけれども、 一人の感想としての文章であれば、それはポジティブなものもネガティブなものも、やっぱりそういうものなんだなと受け止めるしかないと思うんですよね。 # 今の自分にとって理解される本ばかりではない 結構皆さん勘違いもされていらっしゃるのが、売れる本は評判が高くて評価が高くて売れるというふうに思っているかもしれないし、 実際にいろんな人の心を震わせるから売れてるんですけれども、何十万本も売れる本って、やっぱり書き手がもともと想定したケース、 ペルソナの読者とは違う読者も大量に巻き込んでいくからこそ何十万部って売れていくわけなんですよね。 そうなってくると、ヒット商品、ベストセラーほど思いもしれなかった読まれ方をするということは結構あるんですよね。 それはそれで私一つの側面としていいかなと思っていて、いろんなたくさんの人に広がっていくさなかで、当然ですけれども間違って買っちゃったというケースもいっぱいあるわけですよね。 本当は自分の欲しい情報なんかではないんだけれども、自分が求めている情報ではないけれども、書店の入り口に大量に陳列してあったから何か買っちゃったという人とかもいるわけですよね。 そうするとどうしたって相対的に評価は下がってくるとか予想と違ったという声も出てくるわけだから、ネガティブな声も出てくるわけですよね。 一方であんまり売れてない本で評価が高いという、雑誌もそうなんですけれども、それってなぜかというと想定する読者しか買ってないからという。 自分が届けたい人が受け止めてくれて、でもその数はたった5000人でしたということは間もあるわけですよね。 だからどっちがいいのかというのはありますよね。どっちがいいのかというか、どっちもどっちではあるんだけれども、どっちも現実であり、 自分がどういう本を作っていきたいのかとか、誰に何を届けていきたいのかというのは、そういうことも含めて考えられた方が多分いいんだろうなと思いますね。 つまり本を書くというのは自分の思想を世に出していくことで、世に出した瞬間にやっぱりそれというのは受け取り手の評価にさらされるわけですから、 それに関しては良いも悪いもあるし、本というのはそもそも書き手と読者の間、その淡いにあるものである、そこにこそ価値があるというふうに考えたほうがいいと思うんですよね。 そうなると本当に正しい読み方って、答えが一つってことはなくて、自分がこう感じたんだっていうことがあれば、それが正しい読み方であり、 その本のメッセージ、その人がその本から受け止めたメッセージがそれなのであれば、それが正しいメッセージ、正しいというか、 書者のメッセージであるということで間違いないと思うんですよね。 だから、例えば手にしたんだけれども、全然大筋のところは頭に入ってこなくて、 でもしようもあせつのこんなエピソードが頭に残ったっていうケースであっても、堂々とそのエピソードが頭に残ったっていうことでいいと思うんです。 実際に私結構そういう本もたくさんある。自分自身が読んでても、大筋のところは全然興味なかったし、なんか共感もできなかった。 もしくは意味がわからなかったけれども、しようもあせつというかエピソード、具体的なエピソードでこういうところが頭に残ったっていうことがあるわけで、 そんな読み方だっていいわけですよね。 それも本がすごいのは、仮に今の私がそれを理解できなかったとしても、20年後に理解できるようになるかもしれないんですよね。 ちょうど昨日ラジオの収録があって、私が今やってる番組の収録にゲストの方にいらっしゃっていただいたんですけど、 実はその方と私は似たような体験をしているんです。 何かっていうと、夜と霧っていう本があるんですよね。 ヴィクトル・フランクルが誰かというとユダヤ人の精神科医なんですよね。 アウシュ・ビッツの強制収容所に入れられて、周りがどんどんどんどん死んでいく中で奇跡的に生き残って流れた方ではあるんですけれども、 その方が書いた夜と霧という名著があるんですけど、これね私大学の時に読んだんだけどもさっぱり意味がわからなかったし、いまいちピンとこなかったんですよね。 でもそこから20年ぐらい経って39歳の時に読んだらめちゃくちゃ心震わされたんですよね。 そしてその意味がわかったというか、フランクルが言っていることがなんとなくわかるようになっていたんですよね。 そういえばちょうど昨日ですね、あるところで名著のなぜこれが売れたのかという分析をする会議があって、 そこで若い男の子が京セラの稲森和夫さんの生き方という本を読んで、自分の感想を述べてたんですよね。 でも自分にはさっぱりわかりませんでしたということを結構素直におっしゃられてて、そうだと思うんですよね。 なぜならばそれだけの経験を自分がしてないと読めない本というのはあるわけですよね。 だからその時にさっぱりわからなかったということがあるのであれば、さっぱりわからなかったというのが正解でいいのかなと思います。 それでもやっぱり人生のいろんな経験をしていく中で、辛いこととか悲しいこともしくは耐えることだったりだとかするわけですよね。 かついろんな人生を見てきますよね。それは自分だけではない。もちろん自分にもいろんなことが降りかかるかもしれないし、いろんな経験をした人生にも触れていく。 そうする時に見えてくるものっていうのはたくさんあるわけで、初めてその時に稲森さんの生き方という本の、彼が言っていることがなんとなくわかるようになるということはあるわけですよね。 だから何かわからなかったということはあまり恥じなくてもいいし、正しく読むにはという正解を探す必要もなくて、 一歩一歩今の自分にとって自分がどんな問いを立てるのか、その問いと同じような問いを立てている本ってこんな感じかなってそこから読み始めていくと、 本の世界ってもっと広がるのかなぁなんて思いましたけれどもね。 昨日の話とは完全に矛盾をするのかもしれないんですけれども、それでもそれも今日お話ししたこともやっぱり私自身がものづくりをしていて思う一面であり、 一回手放したものというかどうぞ世の中に出てくださいというふうに出したものに関しては、その評価というのは受け取り手に委ねられるものであって、 正しく読む読まないというものは一切ないんだというね、そういうことを今日はちょっとお話しできればなぁなんて思いました。 はいということでとはいえね、なるべく私自身が取材をしていたりだとか著者さんとお話をしている中で心が震わされることって当然あるわけですよ。 この話めっちゃ面白いというのがあるわけですよね。 それはなるべく情報が既存されないようにというか、届け先の読者にとってもやっぱり私が感じたように、 同じように面白いと思ったり心震わされるように、なるべく伝わりやすいように本は作っていければなぁなんていうふうには思ってはいるんですけれどもね。 はいということでこんなお話をさせていただきました。 よかったらまたチャンネルのフォロー、コメント、SNSのシェアなどもお待ちしております。 あと今日も含めて今日と明日頑張れば週末ですね。 ということで皆さんちょっと寒さも和らいだので頑張っていきましょう。 エイエイオー もっと見る #読書 #コミュニケーション #ベストセラー #読書感想文 #著者 #要約 #感想 #軽井沢 #軽井沢移住 #編集中の本 編集者ひのなおみの読んで、旅して、恋をして。ひのなおみ|編集者/メディアの世界の研究員/ラジオパーソナリティ09:581.本に正しい読み方なんてない08:092.今の自分にとって理解される本ばかりではないコメント感想・質問・応援メッセージを書こう
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