児童精神科医🌈河野ドクター心のビタミン❤️第717回しかられやすい子どもたち
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児童精神科医🌈河野ドクター心のビタミン❤️第717回しかられやすい子どもたち
発達特性(ADHD・ASD・SLD) 叱られやすさと支援 肯定的関わり
テーマ
本講演は、叱られやすい子どもをテーマに、ADHD・ASD・SLDの特性と環境要因(大人の期待、養育歴、メディア依存)を整理し、叱責を減らす具体策を示す。短い指示や視覚支援、環境調整、プロセス評価、切り替え支援、睡眠衛生、家族内合意形成などを提案。基本姿勢として「褒める・認める・大事にする」を重視し、成功体験の積み上げで自己効力感と適応を促進する。
要点
1. 叱られやすい子どもというテーマの導入
2. ADHD(注意欠如多動症)における不注意・記憶の保持困難・指示の一部しか覚えられないことによる叱られやすさ
3. ADHDの衝動性・多動性によりその場で手を出す・その場を離れるなどの行動が起きやすく、常に見守りが必要になり叱られやすい
4. ASD(自閉スペクトラム症)におけるこだわり・睡眠困難・切り替え困難・パニック・他者の気持ちを踏まえた行動の困難による叱られやすさ
5. SLD(限局性学習障害)で、理解していても読み書き計算ができないため叱られやすくなる
6. 叱られやすさは子どもの特性だけでなく、親や教師の期待・育てられ方・考え方にも影響される
7. 親の過度な期待(これぐらいできるはずという見積もり)が叱責につながる
8. 親自身が厳しく育てられた場合、そのままの方法を踏襲してしまい現代にそぐわず叱る傾向が出る
9. 「子どもは小さい大人ではない」という児童精神科・小児科の基本的観点
10. 子どもは体験と経験を通じて伸び、子ども時代から徐々に成長していくという理解の重要性
ハイライト
- "子どもは小さい大人ではない。"-- 河野(児童精神科医)
- "なるだけ子供さん叱らずに褒める、認める、大事にする。"-- 河野(児童精神科医)
章とトピック
ADHD(注意欠如多動症)と叱られやすさ
ADHDの特性である不注意・衝動性・多動性が、指示の保持困難や場面不適応の行動につながり、家庭・園・学校で叱られやすさを生む。指示に対して「はい」と返事しても、どの部分に対する「はい」か理解・記憶が不十分で、結果的に「言ったのにやってない」と見なされる。衝動的に手を出す、場を離れるなどの行動は安全面や集団適応に配慮が必要で、常時見守りが求められることが叱責につながる。
- 要点
- 不注意:言われたことを保持できず、最初か最後しか覚えていないことがある
- 返事と行動の不一致:「はい」の対象が曖昧で、実行につながらない
- 衝動性:思いつきで行動しやすく、予測不能な介入が起きる
- 多動性:落ち着いて座っていられず、継続的な見守りが必要
- 園・学校・家庭で叱られやすい状況が生じやすい
- Examples
長い指示を与えると最初と最後しか保持されないため、短いステップに分けて一つずつ確認し、どの部分に「はい」と返事したかを明確化する。
- 指示を1文→短文に分割
- 各ステップで理解確認(視覚提示・チェックリスト)
- 返事の対象を明確化(「今は1番の片付けに『はい』だよ」)
- 留意点
- 安全確保のために物理的環境調整(危険物の非配置、退出経路の管理)
- 視覚支援(タイムテーブル、ピクトグラム)で記憶負荷を軽減
- 短い指示・一貫したルール・即時フィードバック
- 過度な叱責よりも肯定的強化(褒める、認める)を優先
- 特別な状況
- もし場を離れてしまう傾向が強い場合、どうすべきか? 行動の前兆を見つけ、先手の合図と環境調整で予防し、同行支援を準備する。
ASD(自閉スペクトラム症)における叱られやすさの要因
ASDの特性として、強いこだわり、睡眠の難しさ、切り替え困難、パニックの発生、他者の気持ちを踏まえた行動の難しさがある。これらが周囲の理解不足や期待設定との差異と相まって叱責につながる。
- 要点
- こだわりが強く、ルーチン変更で混乱しやすい
- 夜寝ないなどの睡眠問題が日中の機能に影響
- 活動間の切り替えが難しく、指示に即応できない
- パニックを起こしやすく、周囲が腹を立てる要因となる
- 心の理論の困難さにより、他者視点の配慮が難しい
- Examples
活動の切り替え前に視覚的タイマーと事前説明を用いて予告し、こだわりを尊重しながら段階的移行を促す。
- 5分前・2分前・1分前の段階予告
- 次活動の見通し提示(写真・アイコン)
- お気に入り要素のブリッジを設定して移行をスムーズに
- 留意点
- パニック予防のための静かな退避スペースを設ける
- 睡眠衛生の支援(就寝ルーチン、光・音環境調整)
- こだわりを完全否定せず、機能的に活用する
- 特別な状況
- もしパニックが発生した場合、どうすべきか? 感覚刺激を減らし、言語指示を短くし、安全確保を優先したうえで回復後に再学習する。
SLD(限局性学習障害)における叱られやすさ
SLDでは、口頭理解や会話能力が保たれていても、読み・書き・計算の特定領域が著しく困難であるため、努力不足と誤解され叱責につながる。
- 要点
- 読み書き計算が苦手で成果が出にくい
- 「わかっているのにできない」というギャップが誤解を招く
- 適切な代替手段(音声読み上げ、計算支援)が必要
- Examples
特性評価に基づき、音声読み上げ、ルビ、タブレット入力、計算補助具などを導入し、成果物への到達を支援する。
- 課題の提示方法を多様化(視覚・音声)
- 採点基準を工程重視に変更
- 反復練習よりも戦略学習を取り入れる
- 留意点
- 努力不足と決めつけない姿勢
- 成果評価にプロセス評価を含める
- 特別な状況
- もし理解はあるのに提出物が未完成な場合、どうすべきか? 手段の変更(音声提出、タイピング)と時間調整を行う。
大人側の要因(期待・育てられ方・考え方)
叱られやすさは子の特性だけでなく、大人(親・教師)の期待設定や養育史、価値観に依存する。過度な期待や、過去の厳格な養育を現代にそのまま適用することで叱責が増える。
- 要点
- 「自分は厳しく育てられて良かった」という信念が叱責につながる
- 子どもに大人のミニチュア的役割を期待すると不適切
- 時代や環境に合わせた養育の更新が必要
- Examples
子どもの発達段階と特性に合わせて、できること・練習中のこと・支援が必要なことを三分類し、期待を現実的に調整する。
- 行動リスト化→三分類
- 達成基準を小さく設定して成功体験を増やす
- 叱責よりも肯定的強化の比率を高める
- 留意点
- 過去の養育モデルを批判的に見直す
- 発達段階を前提に役割期待を設定する
- 特別な状況
- もし家族内で養育方針が対立する場合、どうすべきか? 共通の目標(安全・幸福・学び)を合意形成し、具体的な対応リストを共有する。
メディア依存(ゲーム・動画・スマホ)と叱られやすさ
ゲーム・動画・スマホへの依存は切り替え困難を生み、生活行動(食事・入浴・勉強)を妨げることで叱責が増える。「ゲーム障害」「スマホ依存」として言及される。
- 要点
- やめる・切り替えることが難しい
- 生活行動の遅延や拒否につながる
- タイムリミット・環境デザインが有効
- Examples
事前合意の使用時間・終了合図・次行動の見通しを設定し、終了時の摩擦を減らす。
- タイマーで使用時間を可視化
- 終了後の楽しみ(小さなご褒美)を用意
- デバイスの定位置と充電ルールを決める
- 留意点
- 叱責ではなく構造化で予防
- 就寝前の使用制限とブルーライト対策
- 特別な状況
- もし依存傾向が強く日常に支障が大きい場合、どうすべきか? 専門職に相談し、家族全体のルールと支援計画を導入する。
肯定的関わりの推奨(褒める・認める・大事にする)
多因子的な叱られやすさに対し、叱責の頻度を減らし「褒める・認める・大事にする」を基本姿勢として関わることが子どもの成長に有益。
- 要点
- 成功体験の積み上げが自己効力感を高める
- 認知の枠組みを肯定的に再構成する
- 関係性の安全基地を形成する
- Examples
毎日3件以上、具体的行動に対する肯定的フィードバックを与える習慣を作る。
- 具体的に行動を言語化して褒める
- 即時に短く伝える
- 過去の失敗に言及しない
- 留意点
- 叱責比率を低下させ、肯定比率を上げる
- 具体的・即時・小刻みな称賛を心がける
- 特別な状況
- もしミスが続いた日でも、どうすべきか? 小さな努力やプロセスを見つけて肯定し、翌日の行動計画を一緒に立てる。
宿題と提案
- 2025-10-10までに今週末のトレーナートレーニング宿泊付きプランを『光の虹』オンラインショップ(ベース)から申し込むこと(締切厳守)
- 2025-10-08 19:30のインスタライブを視聴すること
発達特性(ADHD・ASD・SLD) 叱られやすさと支援 肯定的関わり
テーマ
本講演は、叱られやすい子どもをテーマに、ADHD・ASD・SLDの特性と環境要因(大人の期待、養育歴、メディア依存)を整理し、叱責を減らす具体策を示す。短い指示や視覚支援、環境調整、プロセス評価、切り替え支援、睡眠衛生、家族内合意形成などを提案。基本姿勢として「褒める・認める・大事にする」を重視し、成功体験の積み上げで自己効力感と適応を促進する。
要点
1. 叱られやすい子どもというテーマの導入
2. ADHD(注意欠如多動症)における不注意・記憶の保持困難・指示の一部しか覚えられないことによる叱られやすさ
3. ADHDの衝動性・多動性によりその場で手を出す・その場を離れるなどの行動が起きやすく、常に見守りが必要になり叱られやすい
4. ASD(自閉スペクトラム症)におけるこだわり・睡眠困難・切り替え困難・パニック・他者の気持ちを踏まえた行動の困難による叱られやすさ
5. SLD(限局性学習障害)で、理解していても読み書き計算ができないため叱られやすくなる
6. 叱られやすさは子どもの特性だけでなく、親や教師の期待・育てられ方・考え方にも影響される
7. 親の過度な期待(これぐらいできるはずという見積もり)が叱責につながる
8. 親自身が厳しく育てられた場合、そのままの方法を踏襲してしまい現代にそぐわず叱る傾向が出る
9. 「子どもは小さい大人ではない」という児童精神科・小児科の基本的観点
10. 子どもは体験と経験を通じて伸び、子ども時代から徐々に成長していくという理解の重要性
ハイライト
- "子どもは小さい大人ではない。"-- 河野(児童精神科医)
- "なるだけ子供さん叱らずに褒める、認める、大事にする。"-- 河野(児童精神科医)
章とトピック
ADHD(注意欠如多動症)と叱られやすさ
ADHDの特性である不注意・衝動性・多動性が、指示の保持困難や場面不適応の行動につながり、家庭・園・学校で叱られやすさを生む。指示に対して「はい」と返事しても、どの部分に対する「はい」か理解・記憶が不十分で、結果的に「言ったのにやってない」と見なされる。衝動的に手を出す、場を離れるなどの行動は安全面や集団適応に配慮が必要で、常時見守りが求められることが叱責につながる。
- 要点
- 不注意:言われたことを保持できず、最初か最後しか覚えていないことがある
- 返事と行動の不一致:「はい」の対象が曖昧で、実行につながらない
- 衝動性:思いつきで行動しやすく、予測不能な介入が起きる
- 多動性:落ち着いて座っていられず、継続的な見守りが必要
- 園・学校・家庭で叱られやすい状況が生じやすい
- Examples
長い指示を与えると最初と最後しか保持されないため、短いステップに分けて一つずつ確認し、どの部分に「はい」と返事したかを明確化する。
- 指示を1文→短文に分割
- 各ステップで理解確認(視覚提示・チェックリスト)
- 返事の対象を明確化(「今は1番の片付けに『はい』だよ」)
- 留意点
- 安全確保のために物理的環境調整(危険物の非配置、退出経路の管理)
- 視覚支援(タイムテーブル、ピクトグラム)で記憶負荷を軽減
- 短い指示・一貫したルール・即時フィードバック
- 過度な叱責よりも肯定的強化(褒める、認める)を優先
- 特別な状況
- もし場を離れてしまう傾向が強い場合、どうすべきか? 行動の前兆を見つけ、先手の合図と環境調整で予防し、同行支援を準備する。
ASD(自閉スペクトラム症)における叱られやすさの要因
ASDの特性として、強いこだわり、睡眠の難しさ、切り替え困難、パニックの発生、他者の気持ちを踏まえた行動の難しさがある。これらが周囲の理解不足や期待設定との差異と相まって叱責につながる。
- 要点
- こだわりが強く、ルーチン変更で混乱しやすい
- 夜寝ないなどの睡眠問題が日中の機能に影響
- 活動間の切り替えが難しく、指示に即応できない
- パニックを起こしやすく、周囲が腹を立てる要因となる
- 心の理論の困難さにより、他者視点の配慮が難しい
- Examples
活動の切り替え前に視覚的タイマーと事前説明を用いて予告し、こだわりを尊重しながら段階的移行を促す。
- 5分前・2分前・1分前の段階予告
- 次活動の見通し提示(写真・アイコン)
- お気に入り要素のブリッジを設定して移行をスムーズに
- 留意点
- パニック予防のための静かな退避スペースを設ける
- 睡眠衛生の支援(就寝ルーチン、光・音環境調整)
- こだわりを完全否定せず、機能的に活用する
- 特別な状況
- もしパニックが発生した場合、どうすべきか? 感覚刺激を減らし、言語指示を短くし、安全確保を優先したうえで回復後に再学習する。
SLD(限局性学習障害)における叱られやすさ
SLDでは、口頭理解や会話能力が保たれていても、読み・書き・計算の特定領域が著しく困難であるため、努力不足と誤解され叱責につながる。
- 要点
- 読み書き計算が苦手で成果が出にくい
- 「わかっているのにできない」というギャップが誤解を招く
- 適切な代替手段(音声読み上げ、計算支援)が必要
- Examples
特性評価に基づき、音声読み上げ、ルビ、タブレット入力、計算補助具などを導入し、成果物への到達を支援する。
- 課題の提示方法を多様化(視覚・音声)
- 採点基準を工程重視に変更
- 反復練習よりも戦略学習を取り入れる
- 留意点
- 努力不足と決めつけない姿勢
- 成果評価にプロセス評価を含める
- 特別な状況
- もし理解はあるのに提出物が未完成な場合、どうすべきか? 手段の変更(音声提出、タイピング)と時間調整を行う。
大人側の要因(期待・育てられ方・考え方)
叱られやすさは子の特性だけでなく、大人(親・教師)の期待設定や養育史、価値観に依存する。過度な期待や、過去の厳格な養育を現代にそのまま適用することで叱責が増える。
- 要点
- 「自分は厳しく育てられて良かった」という信念が叱責につながる
- 子どもに大人のミニチュア的役割を期待すると不適切
- 時代や環境に合わせた養育の更新が必要
- Examples
子どもの発達段階と特性に合わせて、できること・練習中のこと・支援が必要なことを三分類し、期待を現実的に調整する。
- 行動リスト化→三分類
- 達成基準を小さく設定して成功体験を増やす
- 叱責よりも肯定的強化の比率を高める
- 留意点
- 過去の養育モデルを批判的に見直す
- 発達段階を前提に役割期待を設定する
- 特別な状況
- もし家族内で養育方針が対立する場合、どうすべきか? 共通の目標(安全・幸福・学び)を合意形成し、具体的な対応リストを共有する。
メディア依存(ゲーム・動画・スマホ)と叱られやすさ
ゲーム・動画・スマホへの依存は切り替え困難を生み、生活行動(食事・入浴・勉強)を妨げることで叱責が増える。「ゲーム障害」「スマホ依存」として言及される。
- 要点
- やめる・切り替えることが難しい
- 生活行動の遅延や拒否につながる
- タイムリミット・環境デザインが有効
- Examples
事前合意の使用時間・終了合図・次行動の見通しを設定し、終了時の摩擦を減らす。
- タイマーで使用時間を可視化
- 終了後の楽しみ(小さなご褒美)を用意
- デバイスの定位置と充電ルールを決める
- 留意点
- 叱責ではなく構造化で予防
- 就寝前の使用制限とブルーライト対策
- 特別な状況
- もし依存傾向が強く日常に支障が大きい場合、どうすべきか? 専門職に相談し、家族全体のルールと支援計画を導入する。
肯定的関わりの推奨(褒める・認める・大事にする)
多因子的な叱られやすさに対し、叱責の頻度を減らし「褒める・認める・大事にする」を基本姿勢として関わることが子どもの成長に有益。
- 要点
- 成功体験の積み上げが自己効力感を高める
- 認知の枠組みを肯定的に再構成する
- 関係性の安全基地を形成する
- Examples
毎日3件以上、具体的行動に対する肯定的フィードバックを与える習慣を作る。
- 具体的に行動を言語化して褒める
- 即時に短く伝える
- 過去の失敗に言及しない
- 留意点
- 叱責比率を低下させ、肯定比率を上げる
- 具体的・即時・小刻みな称賛を心がける
- 特別な状況
- もしミスが続いた日でも、どうすべきか? 小さな努力やプロセスを見つけて肯定し、翌日の行動計画を一緒に立てる。
宿題と提案
- 2025-10-10までに今週末のトレーナートレーニング宿泊付きプランを『光の虹』オンラインショップ(ベース)から申し込むこと(締切厳守)
- 2025-10-08 19:30のインスタライブを視聴すること
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