TOPスポーツ野球・サッカー・バスケットエラーの解剖学|野球とミスの脳科学【エラーの連鎖】なぜ一つのエラーから、チーム全体が崩れていくのか?09:23 8月12日 57再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次一つのエラーがチームに及ぼす影響エラー後に失われる「いつも通り」監督の反応がチームに与える影響次のミスを予兆する変化の観察点エラーの連鎖を断ち切る修正の極意AI文字起こし(β版) # エラーは一人で終わらない こんにちは、鈴木和人です。 今回のテーマは、エラーの連鎖について話していきます。 野球を見ていると、最初は何でもないエラーだったのに、そこから主球が出て、 次の打者でも判断が遅れて、さらに白総球まで出て、気づけば一気に3点、4点取られていたという試合がありますよね。 試合後になると、あのエラーから流れが変わったという言い方をすると思います。 もちろん、野球をやっていると流れが変わったという感覚は確かにあります。 ただ、私はこの流れという言葉だけで終わらせてしまうのは少しもったいないなと思っております。 最初のエラーが出た後、よく見てみるとミスした本人だけではなく、周りの選手にも少しずつ変化が出ているからです。 ピッチャーのテンポが変わったり、ヤッシュの動きが慎重になったり、 それまで普通にやっていた選手同士のやりきりが減ったり、逆に必要以上に声が増えたりする。 つまり、1つのエラーが次のエラーを直接起こしているというよりは、 最初のエラーによってチームの状態が変わり、その変化が次のプレーに影響していると考えた方が分かりやすいです。 だから、私はエラーの連鎖を見るとき、最初のミスそのものよりも、その直後に誰がどのように変わったのかを見るようにしています。 では、1つのエラーが起きた後、選手たちの中では何が変わっているのか、 次のキャプチャーではチーム全体の注意がどう変わっていくのかについて考えていきます。 # 一つのミスで、みんなが「ミス」を意識し始める 例えばショートが悪送球をしたとします。 当然、ショートの本人は次のプレーを意識します。 さっきと同じことはしたくない。今度はちゃんとアウトを取りたい。 これはごく自然な反応です。 ただ、そこにいる選手は何も感じていないわけではありません。 ファーストは次の送球を少し警戒するかもしれないし、ピッチャーはこれ以上ランナーを出したくないと感じるかもしれません。 周りのヤッシュも自分のところに飛んできたら確実に処理しろと考えるかもしれません。 つまり、それまでは目の前の出し屋やランナーに向いていた注意の中に、さっき起きたエラーの情報が入ってきます。 ここが面白いところで、全員は次をちゃんとやろうと思っているのに、それが必ずしもいい方向に働くとは限りません。 失敗を避けようと意識が強くなりすぎると、いつもなら迷わずできていた判断に一瞬時間がかかったり、動きが少し慎重になったりします。 野球ではそのわずかな違いが大きくなります。 1本目が少し遅れたり、取ってから投げるまでに一瞬迷う、それだけでアウトだったプレーがセーフになることがあります。 すると今度は、そのプレーを見たチーム全体がさらにまずいと感じます。 こうして最初のエラーとは違う場所で、次のミスにつながる変化が少しずつ起きてきます。 だから、エラーの連鎖を単純にチームのメンタルが弱いで片付けるのなく、1つのミスと境に、選手たちが何を意識し始めたらのかを見る必要があります。 そして注意が変わると、次に変わってくるのがプレーのテンポです。 次のキャプチャーでは、エラーの後にチームのいつも通りがどう崩れていくのかについて話していきます。 # エラーのあとほど「いつも通り」が消えていく エラーが連鎖している試合を見ると、途中からチーム全体のテンポが変わってくることがあります。 それまでリズムよく投げていたピッチャーが、1球ごとに時間を使うようになる。 ヤシュも取ってから投げるまでに一瞬確認するようになる。 逆に早くこのインニングを終わらせたいという感じで、全てが早くなっていくこともあります。 どちらも形は違いますが、共通しているのは、普段のテンポから外れていることです。 そして、こういう場面では、レンチ側も何とか立て直そうとします。 普段より細かく確認したり、声を増やしたり、選手に注意を向けたりすることもあると思います。 それ自体が悪いことではありません。 ただ、選手側が既に余裕を失っている状態だと、良かると思って増やした情報が、かえって選手を考えることを増やしてしまう場合があります。 だから私は、エラーが続き始めたときほど、何か新しく言うかより、このチームが普段やっていることの中で何が消えてしまったのかを見る方が大事だと思います。 ピッチャーのテンポなのか、野手同士のやりとり、構えるまでのリズムなのか、そのチームによって違います。 エラーが出た瞬間から突然特別な野球を始めるのではなく、それまで普通にできていたことを取り戻していく。 エラーの連鎖を止めるとき、この考え方はかなり重要だと思っています。 そして、いつも通りが崩れ始めたとき、選手はグラウンドの中だけを見ているのでありません。 次のキャプチャーでは、エラー直後の監督やベンチの反応が、なぜ選手たちにも影響するのかを考えていきます。 # 選手は監督の反応も見ている エラーした後の選手を見てみると、ふとベンチの方を見ることがあります。 ミスをした本人としては、監督がどういうふうに反応しているのか気になるのは当然だと思います。 野球をしていると、監督の顔色をうかがってしまうというのはあると思います。 ただ、見ているのはエラーした本人だけではありません。 周りにいる選手も監督やベンチがそのエラーをどう受け止めているのかを感じます。 それまで普通だったベンチの空気が急に重くなったり、指導者が慌ただしく動き始めたりすると、 今のミスはかなりまずかったんだということが言葉にしなくてもチームに伝わることがあります。 もちろん監督は何が起きても表情を変えてはいけないという話ではありません。 試合をしていれば腹が立つこともありますし、明らかに修正しなければいけないプレーもあります。 ただ、ここで知っておいてほしいのは、監督の反応そのものも選手にとっては試合中の情報の一つになっているということです。 最初のエラーを誰よりも大きな出来事として扱えば、その空気はミスをしていない選手にも伝わります。 すると、自分は絶対ミスができないというチーム意識がチームの中に広がっていくことがあります。 だから、エラーの連鎖を考えるときは、ミスをした一人をどう立て直すかだけではなく、 エラーが出た後にグラウンドとベンチ全体がどう変わったかまで見る必要があります。 その中で本当に勧誘が必要なのか、それとも少し待てばいつもの状態に戻るのか、ここは監督の判断になると思います。 では、エラーが出たときに何を基準にその判断をすればいいのか。 最後のキャプチャーでは、次のミスを待つのではなく、その前に見つけられる変化についてまとめていきます。 # 次のエラーが起きる前に「変化」を見る 今回のテーマはエラーの連鎖でした。 一つのエラーが起きると、そのプレーだけで終わらず、周りの選手も失敗を意識し始める。 少しの判断やテンポが変わる。 そこにベンチの反応も加わって、チーム全体が普段とは違う状態になっていく。 そして二つ目のミスが起きる。 そこで私たちは流れが悪くなったと感じます。 でもその流れを細かく見ていくと、実際にはその前に色々な変化が起きています。 だから監督やコーチには、一つのエラーが出た時にまたエラーをするんじゃないかと、 次のミスを待つのではなく、そのプレーを境に誰が普段と変わったのかを見てほしいと思っています。 ピッチャーのテンポが変わった。 野球の動きが慎重になった。 それまであった選手同士のやりとりがなくなった。 逆にベンチからの声が急に増えた。 こういうものは二つ目のエラーが起きる前に見ることができます。 私はエラーの連鎖を止めるというのは、特別なことをしてチームを立て直すというより、 最初のエラーによって変わってしまったものを見つけて、いつもの状態に戻していくことだと思っています。 要は特別なことをやるというのは試合中には無理なので、いつもの状態に戻していく、修正する作業が非常に重要だと思います。 監督はパイロットのようなものなので、 例えば左に傾いたら右になおす。 右になったら左になおす。 そのような舵取りを取ることが非常に重要になります。 監督に見て欲しいのは、自分のチームで一つエラーが出たと最初に変わるのは誰なのか。 ピッチャーなのか、ヤッシュなのか、ベンチなのか。 それともチーム全体のテンポなのかというところですね。 ベンチも盛り上げればいいという話でもないので、 盛り上がりすぎてもいつもとは違うし、盛り下がりすぎてもいつもとは違う。 例えばパイロットといえば、左に飛行機が傾いたら少しだけ傾かせながら右に戻す。 急に戻すと乗客の客室自体がすごく揺れてしまう。機体全体が揺れてしまう。 だからちょっとずつ修正していく。 こういうのが試合中には必要なのかと思います。 もしうちのチームが一つミスをするといつもこうなるというものがあれば、ぜひコメントで教えてください。 そのケースをこの番組の中で一緒に考えていければと思います。 今日の話が参考になったら、いいねとフォローもお願いします。 以上、エラーの解剖学、鈴木和園でした。 それではまた次回。 もっと見る #スポーツ #心理学 #野球 #イップス #エラー エラーの解剖学|野球とミスの脳科学鈴木一登01:251.エラーは一人で終わらない01:452.一つのミスで、みんなが「ミス」を意識し始める01:433.エラーのあとほど「いつも通り」が消えていく01:474.選手は監督の反応も見ている02:455.次のエラーが起きる前に「変化」を見るコメント感想・質問・応援メッセージを書こう
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