大谷選手は「反射」で打っているのか?腱反射とZONEから考える打撃
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大谷選手は「反射」で打っているのか?
2024年のブルワーズ戦で大谷選手が3ランを放った打席を見ると、「あの速い球に、よく身体が反応するな」と驚きます。膝を叩くと脚が伸びる「腱反射」と比べると、何が違うのでしょうか。
膝の下の腱を叩くと、太ももの筋肉が一瞬伸ばされます。その変化を筋紡錘が捉え、脊髄を介して筋肉が収縮する。本人が「脚を動かそう」と考える前に起きる反応です。
打撃は、同じ仕組みではありません。打者は投手の動きやボールの軌道から情報を拾い、いつ、どこに来るかを予測します。投げられてから動き始めるのでは間に合わない。早い段階で準備し、飛んでくる球を見ながらタイミングを調整しています。
だから、外からは「反射が速い」と見える一振りにも、投球を読む力と、練習で身につけた動きが詰まっています。本人が「勝手にバットが出た」と感じても、その前には予測と準備があります。
打撃シミュレーションの研究では、熟練者は手の動きを意識するより、打球の結果に注意を向けた条件で成績が良くなりました。一方、経験の少ない選手は、スイングの手順に注意を向けたほうが良い場合もありました。「フォームを考えるな」と全員に伝えればよいわけではありません。
身体が意識的な指示を待たずに動く感覚は、ZONEを考えるヒントにはなります。ただし、自動的に動けることとZONEは同じではなく、ホームラン一本からZONEだったとも判断できません。
大谷選手の一打を反射神経だけで片づけると、投球を読む力や、変化に対応する技術が見えにくくなります。練習では同じ球を繰り返すだけでなく、球速やコースが変わっても対応できるかを確かめたい。選手に「考えるな」と伝える前に、考え込まずに動ける経験を積めているか。そこを見ていきたいと思います。
2024年のブルワーズ戦で大谷選手が3ランを放った打席を見ると、「あの速い球に、よく身体が反応するな」と驚きます。膝を叩くと脚が伸びる「腱反射」と比べると、何が違うのでしょうか。
膝の下の腱を叩くと、太ももの筋肉が一瞬伸ばされます。その変化を筋紡錘が捉え、脊髄を介して筋肉が収縮する。本人が「脚を動かそう」と考える前に起きる反応です。
打撃は、同じ仕組みではありません。打者は投手の動きやボールの軌道から情報を拾い、いつ、どこに来るかを予測します。投げられてから動き始めるのでは間に合わない。早い段階で準備し、飛んでくる球を見ながらタイミングを調整しています。
だから、外からは「反射が速い」と見える一振りにも、投球を読む力と、練習で身につけた動きが詰まっています。本人が「勝手にバットが出た」と感じても、その前には予測と準備があります。
打撃シミュレーションの研究では、熟練者は手の動きを意識するより、打球の結果に注意を向けた条件で成績が良くなりました。一方、経験の少ない選手は、スイングの手順に注意を向けたほうが良い場合もありました。「フォームを考えるな」と全員に伝えればよいわけではありません。
身体が意識的な指示を待たずに動く感覚は、ZONEを考えるヒントにはなります。ただし、自動的に動けることとZONEは同じではなく、ホームラン一本からZONEだったとも判断できません。
大谷選手の一打を反射神経だけで片づけると、投球を読む力や、変化に対応する技術が見えにくくなります。練習では同じ球を繰り返すだけでなく、球速やコースが変わっても対応できるかを確かめたい。選手に「考えるな」と伝える前に、考え込まずに動ける経験を積めているか。そこを見ていきたいと思います。
エラーの解剖学|野球とミスの脳科学
鈴木一登
- 01:171.
大谷の3ランは、反射神経だけで打てたのか?
- 01:112.
膝を叩けば脚が伸びる。打席の一振りも同じ?
- 01:033.
投げてから振っていたら、間に合わない
- 01:124.
「勝手にバットが出た」の正体
- 01:485.
フォームを考えると打てなくなる?
- 01:426.
ホームラン一本で、ZONEだったとは言えない
- 02:157.
余談:長嶋さんの指導
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