#15 世界から集まった25人のリアル/早稲田の教室で起きている「対話の奇跡」
12:27
48再生
突然ですが、皆さん。面白いドラマや舞台の条件って、一体何だと思いますか? 豪華なセット? ド派手なアクション? 誰も予想できない大どんでん返し? もちろん、それらも魅力的です。けれど、私が辿りたり着いた結論は、実にシルです。
「バックグラウンドも考え方も全く違う、濃すぎるキャラクターたちが、ひとつの密室に閉じ込められて、言葉だけで本気のバトルのような対話を繰り広げること」
これにつきます。 これさえあれば、舞台装置なんかイスとテーブルだけでいい。これって、生唾を呑み込むほどゾクゾクするシチュエーションです。
でね、ここからが今日の本題なのです。 最近、「うわあ、これは凄まじい! まるで極上の群像劇じゃないか!」と思わず膝を叩き、身乗り出して聴き入ってしまったのが、早稲田大学大学院国際コミュニケーション研究科の授業なんです。
「え? 大学院? お堅い授業の報告でしょ?」なんて思ったら、大間違いですよ。損をします。大損です。 ここに広がっているのは、まさに世界中から集まったワケありの25人が繰り広げる、笑いと涙と衝撃の「人間ドラマ」そのものなのですから。
なぜ、この「第15回」を聴かないと人生の損なのか。 その溢れんばかりの魅力とワクワクする見どころを、たっぷりとお話しさせてください。
第一章:舞台は早稲田。集まったのは「濃すぎる25人のキャストたち」
まず、このドラマの舞台設定からしてお話しましょう。
場所は、早稲田大学の教室。秋の風が心地よく吹き抜けるキャンパスで始まったのは、『Peace Communication(平和コミュニケーション)』という大学院の授業です。
私が教室に入ると、そこに座っていたのは、普通の学生たちではありませんでした。
なんと、世界中から集まった「あまりにもバラエティに富みすぎている大学院生たち」だったのです!教室内に隙間もないほど、ぎゅうぎゅう詰め。もし映画や舞台のキャスティングを担当するとして、こんなにクセの強い若者を一度に集めろと言われたら、間違いなく途方に暮れますよ。
でも、現実の教室には、本当に集まっちゃったんです。
ちょっとだけ、その「登場人物」たちの顔ぶれを覗いてみましょうか。
トルコの現場で、シリアからの難民支援に長年汗を流してきた国際機関の元職員。
アフリカのベニンという国で、地域のご近所トラブルからドロドロの紛争までを解きほぐしてきたNGOのスタッフ。
子どものころにジャカルタの凄惨な暴動を目の当たりにし、命からがら生き延びて、いまは「アートと防災」を思索するアーティスト。
国家間のシビアな権利がぶつかり合う「海洋法(海の法律)」を鋭い眼光で追究するリーガル女子。
そして……なぜか大好きな「ポケモンカード」が世界の人々をどう繋ぐかを真剣に研究している学生!
……どうですか、このメンツ! 難民支援のスペシャリストの隣に、ポケモンカードの世界的価値を熱弁する学生が座っているんですよ? 所属している学部も、国際コミュニケーション研究科、アジア太平洋研究科、社会科学研究科、ビジネススクール、さらには芸術と技術を融合させる「表現工学」までバラバラ。
まさに、たったひとつの部屋に「小さな世界」がぎゅっと凝縮されている状態です。
生まれ育った国も、肌の色も、信じている宗教も、歩んできた人生のドラマも全く違う。 そんな25人が、毎週ひとつの部屋に集まって、あーでもない、こーでもないとお互いの顔を見合わせている。 もうね、このキャスティングを聞いただけで、何かが起こらないわけがないじゃないですか!
第二章:教科書は投げ捨てろ! 密室で繰り広げられる「言葉の格闘技」
じゃあ、この25人は教室で一体何をやっているのか?
「先生が黒板に難解な数式や歴史の年号を書いて、学生が退屈そうにノートを取る」……そんなありきたりの授業を私はしたことがありません。
『平和コミュニケーション』は、そんな退屈な講義スタイルを真っ向から拒絶します。 彼らがやっているのは、「体験型のロールプレイ(模擬交渉)」、アクティブ・ラーニングなのです!
つまり、毎回、世界各地で実際に起きた複雑なもめごとの当事者になりきって、お互いに言葉をぶつけ合う。 「相手の言い分も分かる、でもこちらの譲れない一線はここだ」「どうすれば双方が納得できる着地点(ストライクゾーン)を見つけられるのか?」……。 まさに、頭脳と感情をフル回転させる「言葉の格闘技」「極限の密室劇」が行われているわけです。
でね、ここからがVoicy第15回の真骨頂、一番ゾクゾクするところなのです。
新学期の最初の授業で、学生たちに「なぜこの授業を受けたのか?」「何を目標にしたいのか?」という目標シート(ポートフォリオ)を書いてもらったのです。
それを分析していくと、彼らがこの「対話のテーブル」についた本当の理由が浮かび上がってくる。 その動機がね、実にドラマチックなのです。
彼らの動機は、大きく分けて4つあります。
「現場を知っているからこその切実な問い」(戦争や難民支援の現場を知るからこそ、言葉の力で命を守りたい)←まさに、『踊る大捜査線』「事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ!」
「学問と現実をガチッと繋ぎたい熱意」(難解な交渉理論を学んで、実際の国際ニュースや歴史の紐解きに役立てたい)
「相手の真意を耳と心で聴き取る技術(アクティブ・リスニング)の修得」(自分の意見を押し通すのではなく、相手の本音を聴き出したい)
ここまでは、まあ「優秀な大学院生らしい素晴らしい目標だなあ」と感心しますよね。
でもね、私が一番心を揺さぶられ、目頭が熱くなってしまったのは、実に人間味に満ちあふれた「3つ目の動機」だったのです。
第三章:衝撃のポートフォリオ。「実は、自分の身近な人間関係に傷ついている」
3つ目の動機。それは…… 「自分自身の身近な人間関係や、心のクセ、幼い頃の傷を治したい」というものでした。
そうなんです。 世界平和や国際紛争の解決を学ぼうと集まったエリートに見える若者たちの胸の奥には、実は、私たちと同じような「個人的な深い悩みや傷」が隠されていたのです。
「昔から、人とぶつかるのが怖くて、いつも意見が食い違うと逃げ出してしまう」
「感情のコントロールが苦手で、ついカッとなって身近な人と口論になり、後悔してしまう」
「子どものころ、家のリビングで大人たちが激しく罵り合う姿を見て、ただ悲しくて震えていた」
Voicy第15回では、このような学生たちの提出した生のポートフォリオ(振り返りシート)から、匿名(仮名)で、いくつかのアツいエピソードを抜粋して紹介していきいます。これがもう、一編の短編映画を観ているかのように胸に迫るのです。
たとえば、台湾出身の留学生・Aさんの話。
彼女は幼い頃、目の前で両親が激しい喧嘩を繰り広げるのを、息を殺して見守ることしかできませんでした。 「お願いだから喧嘩をやめて!」と泣きつくと、大人からは「子どもは引っこんでいなさい!」と一蹴された。 成長してテレビをつければ、政治家たちが国会で相手を傷つける冷たい言葉を浴びせ合っている。
彼女はシートにこう書きました。 「なぜ大人たちも、国を背負うリーダーたちも、お互いを傷つけずに話し合えないんだろう。ただ『喧嘩をやめて』と叫ぶのではなく、お互いの言い分に耳を傾け合えるように、間に入って助ける方法を学びたいんです」
彼女にとってのコミュニケーションは、相手をやり込める武器ではなく、傷ついた人々の間に架ける「やさしい橋」だったのです。
また、東南アジア出身のアーティスト、Bさんの告白も忘れられません。
少年時代、街で起きた凄惨な暴動の渦中にいた彼。昨日までの隣人が、人種や宗教の違いだけで一瞬にして「敵」に変わる恐怖を味わいました。しかし同時に、異教徒の友人が命がけで自分を匿ってくれた温もりも覚えている。
彼は言います。 「『加害者』と『被害者』という壁は、人間が勝手に作ったものだ。引き裂かれた世界に言葉と想像力で橋をかけることには、どれだけ大変でも、かけるだけの価値がある」
さらに、ヨーロッパから来たCさん。 彼は「いつも相手の顔色ばかり伺って、自分の気持ちを閉じ込めて生きてきた。でも、争いを避けて我慢することと、本当の平和をつくることは違うと気づいた」と打ち明けます。
……どうですか、皆さん。
彼らは単に単位を取るためや、履歴書を綺麗にするために早稲田の教室にいるのではありません。 自分自身の人生の傷、家族の記憶、社会への問いかけ、そして「人と分かり合いたい」という切実な祈りを抱えて、あの対話のテーブルに座っているのです。
これって、私たちの日常と全く同じじゃないですか!
職場での上司とのすれ違い。パートナーとのちょっとした口論。SNSで飛び交うトゲトゲした言葉。 「どうしてあの人は、僕の気持ちを解ってくれないんだろう?」 そんな悩みを抱えて生きている「あなた!」にとって、彼ら25人の姿は、まさに「自分自身の鏡」なのです。
第四章:この放送が起こす「奇跡」
私が、この番組のパーソナリティを務めるにあたって心がけていることがあります。 大学教授にありがちな威張った感じや、上から目線の説教くささが感じられないようにしています。 まるで、近所の頼れる兄貴や、行きつけのバーで優しく話を聞いてくれるマスターのように、温かく、柔らかく、包み込むように心がけています。
私は、今回、学生たちの切実なポートフォリオを読み上げながら、何度も深くうなずきました。 そして、国際政治という大きなスケールの話から、スッと私たちの「毎日の暮らし」へと視点を引き戻すようにしてみました。
「世界平和という大きな話の前に、まず自分の身近な人とのコミュニケーションをやさしく整えたい」
「相手を論破するのではなく、『この人はどうしてそう考えるんだろう?』と耳と心で聴き取ってみる」
学生たちの、このような言葉を聴くと、なんだかコチコチに固まっていた自分の心が、お湯に溶かされるようにス〜ッと軽くなっていくのを感じます。
毎朝7時更新のこの番組は、まさに通勤電車の中で、あるいは朝の家事をしながら聴く「心のサプリメント」であり、最高の「対話レッスン」なのです。
第五章:さあ、あなたも「26人目の受講生」になろう!
長々と語ってきましたが、私が、なぜこんなにも熱量を込めて Voicy第15回を推すのか。 理由はたったひとつです。
この10分間の放送を聴くだけで、今日一日、身近な人への接し方が、確実にやさしく変わるから」です。
『平和コミュニケーション』の教室で起きているのは、紛れもない「対話の奇跡」なのです。
トルコの元難民支援員も、ポケモンカードを愛する学生も、両親の喧嘩に傷ついた留学生も、そして画面の前のあなたも。 人間関係に悩み、誰かとつながりたいと願う気持ちに、違いなんてありません。
このVoicy第15回を再生した瞬間、あなたも早稲田大学の教室のドアを開け、25人の仲間に加わる「26人目の受講生」になります。
彼らが何に悩み、どうやって言葉の橋を架けようとしているのか。「25人の生のドラマ」を、ぜひあなたの耳で確かめてみてください。
聴き終わったあと、きっとあなたは、隣にいる大切な人に、いつもより少しだけ優しい言葉をかけたくなるはずです。
さあ、今すぐVoicyの再生ボタンを押して、早稲田の教室へ旅立ちましょう。私が、自信を持ってお勧めする「絶対聴くべき神回」です。どうぞ、楽しんできてください!
「バックグラウンドも考え方も全く違う、濃すぎるキャラクターたちが、ひとつの密室に閉じ込められて、言葉だけで本気のバトルのような対話を繰り広げること」
これにつきます。 これさえあれば、舞台装置なんかイスとテーブルだけでいい。これって、生唾を呑み込むほどゾクゾクするシチュエーションです。
でね、ここからが今日の本題なのです。 最近、「うわあ、これは凄まじい! まるで極上の群像劇じゃないか!」と思わず膝を叩き、身乗り出して聴き入ってしまったのが、早稲田大学大学院国際コミュニケーション研究科の授業なんです。
「え? 大学院? お堅い授業の報告でしょ?」なんて思ったら、大間違いですよ。損をします。大損です。 ここに広がっているのは、まさに世界中から集まったワケありの25人が繰り広げる、笑いと涙と衝撃の「人間ドラマ」そのものなのですから。
なぜ、この「第15回」を聴かないと人生の損なのか。 その溢れんばかりの魅力とワクワクする見どころを、たっぷりとお話しさせてください。
第一章:舞台は早稲田。集まったのは「濃すぎる25人のキャストたち」
まず、このドラマの舞台設定からしてお話しましょう。
場所は、早稲田大学の教室。秋の風が心地よく吹き抜けるキャンパスで始まったのは、『Peace Communication(平和コミュニケーション)』という大学院の授業です。
私が教室に入ると、そこに座っていたのは、普通の学生たちではありませんでした。
なんと、世界中から集まった「あまりにもバラエティに富みすぎている大学院生たち」だったのです!教室内に隙間もないほど、ぎゅうぎゅう詰め。もし映画や舞台のキャスティングを担当するとして、こんなにクセの強い若者を一度に集めろと言われたら、間違いなく途方に暮れますよ。
でも、現実の教室には、本当に集まっちゃったんです。
ちょっとだけ、その「登場人物」たちの顔ぶれを覗いてみましょうか。
トルコの現場で、シリアからの難民支援に長年汗を流してきた国際機関の元職員。
アフリカのベニンという国で、地域のご近所トラブルからドロドロの紛争までを解きほぐしてきたNGOのスタッフ。
子どものころにジャカルタの凄惨な暴動を目の当たりにし、命からがら生き延びて、いまは「アートと防災」を思索するアーティスト。
国家間のシビアな権利がぶつかり合う「海洋法(海の法律)」を鋭い眼光で追究するリーガル女子。
そして……なぜか大好きな「ポケモンカード」が世界の人々をどう繋ぐかを真剣に研究している学生!
……どうですか、このメンツ! 難民支援のスペシャリストの隣に、ポケモンカードの世界的価値を熱弁する学生が座っているんですよ? 所属している学部も、国際コミュニケーション研究科、アジア太平洋研究科、社会科学研究科、ビジネススクール、さらには芸術と技術を融合させる「表現工学」までバラバラ。
まさに、たったひとつの部屋に「小さな世界」がぎゅっと凝縮されている状態です。
生まれ育った国も、肌の色も、信じている宗教も、歩んできた人生のドラマも全く違う。 そんな25人が、毎週ひとつの部屋に集まって、あーでもない、こーでもないとお互いの顔を見合わせている。 もうね、このキャスティングを聞いただけで、何かが起こらないわけがないじゃないですか!
第二章:教科書は投げ捨てろ! 密室で繰り広げられる「言葉の格闘技」
じゃあ、この25人は教室で一体何をやっているのか?
「先生が黒板に難解な数式や歴史の年号を書いて、学生が退屈そうにノートを取る」……そんなありきたりの授業を私はしたことがありません。
『平和コミュニケーション』は、そんな退屈な講義スタイルを真っ向から拒絶します。 彼らがやっているのは、「体験型のロールプレイ(模擬交渉)」、アクティブ・ラーニングなのです!
つまり、毎回、世界各地で実際に起きた複雑なもめごとの当事者になりきって、お互いに言葉をぶつけ合う。 「相手の言い分も分かる、でもこちらの譲れない一線はここだ」「どうすれば双方が納得できる着地点(ストライクゾーン)を見つけられるのか?」……。 まさに、頭脳と感情をフル回転させる「言葉の格闘技」「極限の密室劇」が行われているわけです。
でね、ここからがVoicy第15回の真骨頂、一番ゾクゾクするところなのです。
新学期の最初の授業で、学生たちに「なぜこの授業を受けたのか?」「何を目標にしたいのか?」という目標シート(ポートフォリオ)を書いてもらったのです。
それを分析していくと、彼らがこの「対話のテーブル」についた本当の理由が浮かび上がってくる。 その動機がね、実にドラマチックなのです。
彼らの動機は、大きく分けて4つあります。
「現場を知っているからこその切実な問い」(戦争や難民支援の現場を知るからこそ、言葉の力で命を守りたい)←まさに、『踊る大捜査線』「事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ!」
「学問と現実をガチッと繋ぎたい熱意」(難解な交渉理論を学んで、実際の国際ニュースや歴史の紐解きに役立てたい)
「相手の真意を耳と心で聴き取る技術(アクティブ・リスニング)の修得」(自分の意見を押し通すのではなく、相手の本音を聴き出したい)
ここまでは、まあ「優秀な大学院生らしい素晴らしい目標だなあ」と感心しますよね。
でもね、私が一番心を揺さぶられ、目頭が熱くなってしまったのは、実に人間味に満ちあふれた「3つ目の動機」だったのです。
第三章:衝撃のポートフォリオ。「実は、自分の身近な人間関係に傷ついている」
3つ目の動機。それは…… 「自分自身の身近な人間関係や、心のクセ、幼い頃の傷を治したい」というものでした。
そうなんです。 世界平和や国際紛争の解決を学ぼうと集まったエリートに見える若者たちの胸の奥には、実は、私たちと同じような「個人的な深い悩みや傷」が隠されていたのです。
「昔から、人とぶつかるのが怖くて、いつも意見が食い違うと逃げ出してしまう」
「感情のコントロールが苦手で、ついカッとなって身近な人と口論になり、後悔してしまう」
「子どものころ、家のリビングで大人たちが激しく罵り合う姿を見て、ただ悲しくて震えていた」
Voicy第15回では、このような学生たちの提出した生のポートフォリオ(振り返りシート)から、匿名(仮名)で、いくつかのアツいエピソードを抜粋して紹介していきいます。これがもう、一編の短編映画を観ているかのように胸に迫るのです。
たとえば、台湾出身の留学生・Aさんの話。
彼女は幼い頃、目の前で両親が激しい喧嘩を繰り広げるのを、息を殺して見守ることしかできませんでした。 「お願いだから喧嘩をやめて!」と泣きつくと、大人からは「子どもは引っこんでいなさい!」と一蹴された。 成長してテレビをつければ、政治家たちが国会で相手を傷つける冷たい言葉を浴びせ合っている。
彼女はシートにこう書きました。 「なぜ大人たちも、国を背負うリーダーたちも、お互いを傷つけずに話し合えないんだろう。ただ『喧嘩をやめて』と叫ぶのではなく、お互いの言い分に耳を傾け合えるように、間に入って助ける方法を学びたいんです」
彼女にとってのコミュニケーションは、相手をやり込める武器ではなく、傷ついた人々の間に架ける「やさしい橋」だったのです。
また、東南アジア出身のアーティスト、Bさんの告白も忘れられません。
少年時代、街で起きた凄惨な暴動の渦中にいた彼。昨日までの隣人が、人種や宗教の違いだけで一瞬にして「敵」に変わる恐怖を味わいました。しかし同時に、異教徒の友人が命がけで自分を匿ってくれた温もりも覚えている。
彼は言います。 「『加害者』と『被害者』という壁は、人間が勝手に作ったものだ。引き裂かれた世界に言葉と想像力で橋をかけることには、どれだけ大変でも、かけるだけの価値がある」
さらに、ヨーロッパから来たCさん。 彼は「いつも相手の顔色ばかり伺って、自分の気持ちを閉じ込めて生きてきた。でも、争いを避けて我慢することと、本当の平和をつくることは違うと気づいた」と打ち明けます。
……どうですか、皆さん。
彼らは単に単位を取るためや、履歴書を綺麗にするために早稲田の教室にいるのではありません。 自分自身の人生の傷、家族の記憶、社会への問いかけ、そして「人と分かり合いたい」という切実な祈りを抱えて、あの対話のテーブルに座っているのです。
これって、私たちの日常と全く同じじゃないですか!
職場での上司とのすれ違い。パートナーとのちょっとした口論。SNSで飛び交うトゲトゲした言葉。 「どうしてあの人は、僕の気持ちを解ってくれないんだろう?」 そんな悩みを抱えて生きている「あなた!」にとって、彼ら25人の姿は、まさに「自分自身の鏡」なのです。
第四章:この放送が起こす「奇跡」
私が、この番組のパーソナリティを務めるにあたって心がけていることがあります。 大学教授にありがちな威張った感じや、上から目線の説教くささが感じられないようにしています。 まるで、近所の頼れる兄貴や、行きつけのバーで優しく話を聞いてくれるマスターのように、温かく、柔らかく、包み込むように心がけています。
私は、今回、学生たちの切実なポートフォリオを読み上げながら、何度も深くうなずきました。 そして、国際政治という大きなスケールの話から、スッと私たちの「毎日の暮らし」へと視点を引き戻すようにしてみました。
「世界平和という大きな話の前に、まず自分の身近な人とのコミュニケーションをやさしく整えたい」
「相手を論破するのではなく、『この人はどうしてそう考えるんだろう?』と耳と心で聴き取ってみる」
学生たちの、このような言葉を聴くと、なんだかコチコチに固まっていた自分の心が、お湯に溶かされるようにス〜ッと軽くなっていくのを感じます。
毎朝7時更新のこの番組は、まさに通勤電車の中で、あるいは朝の家事をしながら聴く「心のサプリメント」であり、最高の「対話レッスン」なのです。
第五章:さあ、あなたも「26人目の受講生」になろう!
長々と語ってきましたが、私が、なぜこんなにも熱量を込めて Voicy第15回を推すのか。 理由はたったひとつです。
この10分間の放送を聴くだけで、今日一日、身近な人への接し方が、確実にやさしく変わるから」です。
『平和コミュニケーション』の教室で起きているのは、紛れもない「対話の奇跡」なのです。
トルコの元難民支援員も、ポケモンカードを愛する学生も、両親の喧嘩に傷ついた留学生も、そして画面の前のあなたも。 人間関係に悩み、誰かとつながりたいと願う気持ちに、違いなんてありません。
このVoicy第15回を再生した瞬間、あなたも早稲田大学の教室のドアを開け、25人の仲間に加わる「26人目の受講生」になります。
彼らが何に悩み、どうやって言葉の橋を架けようとしているのか。「25人の生のドラマ」を、ぜひあなたの耳で確かめてみてください。
聴き終わったあと、きっとあなたは、隣にいる大切な人に、いつもより少しだけ優しい言葉をかけたくなるはずです。
さあ、今すぐVoicyの再生ボタンを押して、早稲田の教室へ旅立ちましょう。私が、自信を持ってお勧めする「絶対聴くべき神回」です。どうぞ、楽しんできてください!
上杉勇司の「争わない」生き方〜対立をほぐす対話術〜
プレミアム放送配信中!
- 01:261.
世界から集まった25人
- 02:272.
早稲田の学び家は「世界の縮図」〜25人の素顔〜
- 02:533.
なぜ彼らは対話を学ぶのか?〜心の裏側にある想い〜
- 01:17
コメント

感想・質問・応援メッセージを書こう