TOPライフスタイルくらし死なない防災!そなえるらじお#70 群衆雪崩…東日本大震災の成功経験が、大地震で死を招く14:00 2021年3月10日 3,046再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次明石歩道橋事故に見る群衆雪崩の脅威首都直下地震で800万人帰宅困難者の危機3.11の徒歩帰宅経験が裏目に出る訳都市直下型地震下の路上に潜む群衆雪崩命を守る「すぐに帰らない」の備えとはAI文字起こし(β版) # タイトルコール おはようございます。 「そなえ!防災アドバイザー 高荷友也がお送りする 死なない防災 そなえるラジオ」 3月10日水曜日、本日も備えて参りましょう。 # 明石花火大会歩道橋事故 本日のテーマは「帰宅困難と群衆なだれ」でございます。 私は今、兵庫県赤獅子に来ております。 最近は新型コロナウイルス感染症の影響も受けまして、 オンライン防災講演会、リモートによるオンライン講演などがずっと続いていたんですけれども、 今回は私が拠点としております静岡県、そして今回の講演会の会場となる兵庫県、 共にこのコロナウイルスの緊急事態宣言の対象地域外ということになりますので、 久しぶりに会場での講演会実施ということで、ひたかたぶりの出張をしております。 講演会自体は実は昨晩3月8日の夜に実施をされまして、 本日3月9日はこれから帰宅をするだけということになっているんですけれども、 実は私その途中で今、JR神戸線の朝霧駅に立ち寄っております。 皆様このJR神戸線朝霧駅という言葉を聞いて、 防災的なある事故を連想されるものがございますでしょうか。 この朝霧駅といえば、今年からちょうど20年前になります。 2001年7月21日に実施された花火大会で発生した大変痛ましい事故。 子供9名を含む11名が死亡、そして247名にも上る重軽傷者が発生した、 赤城花火大会歩道橋事故の解除、それが実はここなんです。 現在もこの事故が発生した歩道橋は、駅と海岸をつなぐ通路として活用されているんですけれども、 この事故の犠牲者を追悼するための慰霊碑、これが今この目の前に置かれております。 この歩道橋の事故、原因となりますのは、群衆なだれと呼ばれる現象によるものなんです。 この群衆なだれと呼ばれる現象は、ある一定空間に人が集まりすぎることで、 人間が人間を強く圧迫して、圧死者が発生してしまうという最悪の事故の一つなんです。 赤城花火大会歩道橋事故、この事故でも花火大会の会場となる海岸、 そして最寄駅、JR神戸線の朝霧駅、これをつなぐ通路であった歩道橋に、 見物客が集中しすぎることで群衆なだれが発生してしまったんです。 そしてこの群衆なだれという現象は、実は近い将来の発生が想定されている大地震、 首都直下地震及びその他大阪、名古屋、大都市で発生する大地震、大地震でも 群衆なだれが起きるかもしれないということが指摘されております。 # 恐ろしい群衆雪崩 さて、明日で10年目となります3.11東日本大震災ですけれども、 こちら直接的な被災地にはならなかった東京を含む首都圏でも強い揺れを観測いたしました。 そして交通機関などが大きな影響を受けまして、 とりわけJRなどが終日運転を取りやめたことから、 首都圏全体では515万人にも上る膨大な帰宅困難者が発生いたしました。 もしかすると、今この番組お聞きいただいている皆様の中にも、 東京首都圏で帰宅困難者となり、そして会社などで夜を明かした方、 あるいは長距離10キロ、20キロを徒歩で帰宅された方というのがいらっしゃるかもしれません。 ところでこの帰宅困難者という問題は、近い将来の発生が想定されております、 首都直下地震でも当然ながら発生することが想定されております。 この首都直下地震では、東京そのものが震源となった場合、 より大きな被害が想定されておりますが、帰宅困難者に関しましても、 311を上回る800万人程度の帰宅困難者が発生するということが予測されておりまして、 この時に実は大きな問題が発生すると考えられているんです。 東日本大震災によって発生した帰宅困難者、この帰宅困難者の方々の中には、 徒歩帰宅をすることができたという成功体験を持たれている方、 もしくはご家族や友人、会社の同僚に、あの時は歩いて帰るの大変だったけど、人間なんとかやれるもんだねと、 そういった成功体験を聞いた方がいらっしゃるかもしれません。 そしてこの成功体験を自分がした他の方の話を聞いたという方が、 首都直下地震が起きたとしても、同じように歩いて帰ることができるかもしれないと、 そういう考えを持たれている方も100万人単位でいらっしゃる可能性があるわけでございます。 しかし東日本大震災の時、東京は被災地ではありませんでした。 JRこそ停止し、そして道路は大渋滞で自動車などは身動きが取れなくなると、 そういう状況は発生していたんですが、それ以外は正常だったんですね。 例えば道路やビルそのものが破壊されたわけではありませんでしたので、歩道は比較的安全に歩くことができました。 そして都内で大規模な火災などがバンバン起こるということもありませんでしたので、道中それほど危険な箇所というのもあまりありませんでした。 また停電もこの夜に関しては発生していませんでしたので、都内街灯はついておりましたし、 当時まだスマホより携帯の普及率の方が高かったですが、携帯のインターネット、iモード、EGMですとか、 もしくは1セグなどを使って情報収集を行うことも容易にできました。 また帰宅途中のコンビニとか、途中の公共施設などでトイレを使うとか、そういうこともできたわけでございます。 しかし首都直下地震で東京そのものが大規模な被害を受けた場合、話は大きく変わってまいります。 まず道路そのものが大きな被害を受けておりますと、歩道が通行できなくなっている可能性があります。 その場合は車でごった返す車道を通るということになるんですけれども、歩道が通行できない状態になっておりますと、 歩行者、このわずかに残された車道の狭いところを歩くということで、まず帰宅、歩いて帰るという帰宅そのものがままならない状況になっている可能性がございます。 また余震の度に頭上からビルの外壁、割れた窓ガラス、看板、そういったものが大量に降り注いでくるかもしれません。 周囲では火災旋風、炎の竜巻を含む大規模な炎症火災が発生している可能性もございます。 また停電が長期間続いている場合には、夜になると街灯が消えます。街灯が消えれば頼りになるのは自分が持っているスマートフォンの明かりだけになるかもしれません。 コンビニなどに立ち寄っても、トイレなどが全面的に利用できなくなっている可能性はありますし、 公共施設、避難所などは、そもそも地域の住民であふれ返っており、帰宅困難者を受け入れるような余裕がないかもしれません。 また頑張って都内を脱出し、ようやく川です。荒川、玉川などに差し掛かったとしても、橋が大きな被害を受けている場合には、それより先に進めなくなっているような可能性もあるわけでございます。 そして、停電が長期化し、スマートフォンなども繋がらない状態になっていると、こういった大規模な都内の被害の状況自体も収集できなくなっていると、そういったことも起こっているかもしれません。 そして、このめちゃくちゃになった東京都内、あるいはその他大阪や名古屋を含む大都市、東日本大震災を上回る800万人にも上る帰宅困難者。 この帰宅困難者となった方々が、前回の成功経験を頼りに、一斉に徒歩帰宅を始めたらどうなるのか。 2011年の時は歩いて帰ることができた。今回も大変だろうけど、とりあえず歩いて帰ればなんとかなるだろう。 そういうことを考えて、一斉にオフィスやお店を出て郊外に向けて歩き出したら、一体どうなるのか。 身動きが取れなくなった危険極まりない路上に、数百万人の帰宅困難者があふれ返り、すると大規模な群衆なだれがそこら中の路上で発生するかもしれない。 そういうことが想定されているわけでございます。 とりわけ東京の場合は、東京駅、新宿駅、渋谷駅といった、ターミナル駅の周りには特に大勢の人々があふれ返る。 そして駅に向かう方、駅に行っても電車が動いていない、諦めて歩いて帰ろうとする方、ビルから出てくる方、ビルに入ろうとする方。 こういった方々で、場所によっては満員電車並みの状況が、そこら辺の路上で同時多発的に発生するかもしれない。 そしてこの状況で強い余震などが発生しますと、頭上から降り注ぐ危険物、こういったものを避けようとして、多くの方々がビルや地下街に入る。 逆に地下が危険だということで地上に出てくる、そういった方々がこの狭い通路、そしてただでさえ身動きができなくなっている、大きな駅周辺の路上。 こういうところで人々が右往左往し、大量の圧死者が発生する群衆なだれが起こるかもしれないということが想定されているのです。 # 大地震直後は歩いて帰らない 首都直下地震をはじめとする大都市圏での大地震。 もし自分自身が帰宅困難者となった場合、 一体どうすれば徒歩帰宅による死亡、これを避けることができるのか。 この最大の対策は何といってもすぐに帰らないことなんです。 しばらく、具体的には最大3日間程度は会社や学校に留まる。 そして周囲の状況が落ち着いて、路上に溢れる人々が減った。 そのタイミングで帰宅を開始すれば、徒歩帰宅者に巻き込まれて、 群衆などに巻き込まれて死ぬ、そういった可能性を減らすことができます。 こういった対応というのは、実は今日私がしたお話というのは、災害の恐怖を煽る 防災アドバイザーの嫌な話ではないんですね。 東京、大阪、名古屋といった大都市圏では、こういった徒歩帰宅者による死亡者の発生、 これをかなりリアルに想定しております。 実際、東京都などは、2012年の段階で帰宅混乱者対策条例を制定しています。 この条例では、都内の企業あるいは商業施設に対しまして、 大地震発生から3日間程度、従業員や帰宅場所を失った来客者、こういった方々をすぐ家に返さない、 路上に出さないための対策をしてください、というようなことを この条例、あるいは大阪や名古屋ではガイドラインなどを使って訴えております。 このオフィスや店舗内の地震対策、 防災備蓄品の準備、そして会社などの場合は従業員が家族と安否確認を取るための準備、 そういったことを行うための努力義務をしてくださいね、ということをこの東京都 帰宅困難者対策条例などでは定めているということになります。 大都市で大地震に巻き込まれた場合、すぐに歩いて帰ると死ぬかもしれない、ということをぜひ理解していただきたいと思います。 特に311東日本大震災で歩いて帰ることに成功した方々は、これを成功体験として持たれています。 しかし次の自分がいる場所が本番被災地をとなった場合には、この成功体験が逆に危険を招くおそれがございます。 ぜひ皆様のお勤め先のオフィスや学校などに、マイ防災セットを準備しておく。 具体的には3日間家に帰らないための準備をする。 そして家族と安否確認が取れないと、何としても歩いて帰ろうとする。 そうせざるを得なくなりますので、家族との安否確認のルールなどを事前に決めておく。 そして路上に出る方というのは、どうしても帰らなければならない方に限定をする。 自宅に小さな子供だけで待っているとか、家に介護が必要な方だけがいるとか、そういった方々だけが何とか歩いて帰れるように。 今すぐ帰らなくても大丈夫という方は、オフィスや学校などに留まる。 出先に留まると、そういった準備意識をぜひ持つ、行うということをやっていただきたいなと思います。 それでは皆様、本日も引き続きどうぞご安全に。 もっと見る #防災 #東日本大震災 #群衆雪崩 #明石市 #首都直下地震 死なない防災!そなえるらじおプレミアム放送配信中!00:131.タイトルコールhttps://sonaeru.jp/blog/archive/2021/3/10/03:022.明石花火大会歩道橋事故07:113.恐ろしい群衆雪崩03:354.大地震直後は歩いて帰らないコメント感想・質問・応援メッセージを書こう りく@そなえるらじお2週目8月7日🦀🦀🦀2週目返信 mochi2025年5月17日🦀🦀🦀返信 えりちゃん012021年3月10日いつも気付きを与えて頂きありがとうございます!成功体験が危険を呼ぶ状況もあるとは。。どんな状況でも対応できる柔らか頭でいられるようにありたいです。1返信 高荷智也2021年3月15日被災者の経験談は重要ですが、シチュエーションが変われば重要なポイントも変わりますので、経験談は参考にとどめることが重要だなと思っております。1 ポルカドット2021年3月10日子供が特別支援学校に通っています。学校では定期的に避難訓練を実施、また保護者との連絡確認のシミュレーションや被災後の子供引き取りの訓練もしています。寄宿舎の抜き打ちの避難訓練では、入浴中に地震などの想定で子供達には事前に知らせずに訓練することもあり、パニックになりやすい子供達が少しでも落ち着いて行動出来るように練習しています。大人でもいざという時どれだけ落ち着いて行動できるか自信はありませんが、時々過去の災害を振り返り、どう行動すべきか最適解を導く訓練をしておきたいものです。1返信 高荷智也2021年3月15日素晴らしい訓練ですね!プロの消防の方でも、訓練以上のことはできないと言われるほどですので、突発抜き打ち訓練は本当によい対応と思います。1 ちゃとらねこ2021年3月10日高荷先生おはようございますฅ(•∀•ฅ)明石花火事故 会社の研修でかなり詳しく聞きました。暑い季節にアルコールも入り怒号や小競り合いが起きたことも容易に想像ができます。そんななか子供と高齢者という弱い立場の人が犠牲になり、特に子供はそもそも身長が足りなく怪我がなかったとしても苦しかっただろうなと思いました。首都直下地震起きたら311の時と違うんだよというのがリアルに伝わってきました。社内泊とりあえず2泊…は大丈夫だ。そもそも平常時でも歩いたら3時間半以上。会社に住んだらダメかな←1返信 高荷智也2021年3月15日おはようございます!あの事故、子どもの被害が多すぎて本当に悲しくなります。絶対に再発させてはいけない事故ですね。慰霊碑に手を合わせて参りました…。会社に住む…のは、いろいろ、いろいろアレですが、近くに住むのは防災上も有効なのですよねぇ。1 もっと見る
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成功体験が危険を呼ぶ状況もあるとは。。
どんな状況でも対応できる柔らか頭でいられるようにありたいです。
明石花火事故 会社の研修でかなり詳しく聞きました。
暑い季節にアルコールも入り怒号や小競り合いが起きたことも容易に想像ができます。
そんななか子供と高齢者という弱い立場の人が犠牲になり、特に子供はそもそも身長が足りなく怪我がなかったとしても苦しかっただろうなと思いました。
首都直下地震起きたら311の時と違うんだよというのがリアルに伝わってきました。
社内泊とりあえず2泊…は大丈夫だ。
そもそも平常時でも歩いたら3時間半以上。会社に住んだらダメかな←
あの事故、子どもの被害が多すぎて本当に悲しくなります。絶対に再発させてはいけない事故ですね。慰霊碑に手を合わせて参りました…。会社に住む…のは、いろいろ、いろいろアレですが、近くに住むのは防災上も有効なのですよねぇ。