TOPライフスタイルくらし死なない防災!そなえるらじお#127 時速100キロで迫る死の爆風、雲仙普賢岳大火砕流09:03 2021年6月3日 1,653再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次迫る危機、溶岩ドームと頻発する土石流メディアが目撃した時速100キロの死時速100キロ、全てを焼き尽くす流体瞬時に命を奪う火砕流の恐るべき破壊力命を守る、火砕流からの唯一の脱出AI文字起こし(β版) # タイトルコール おはようございます。 備え防災アドバイザー 高見智也がお送りする 死なない防災 備えるラジオ 6月3日木曜日 本日も備えて参りましょう。 # 1991年6月3日、雲仙普賢岳・大火砕流 本日のテーマは火山の噴火でございます。さて本日6月3日はちょうど30年前になります。 長崎県島原半島の雲前浮言岳で大規模な火災流が発生した日でございます。 雲前浮言岳で最初の噴火が始まったのは1990年1年前ですね。平成2年の11月17日でございました。 山頂付近から噴煙が立ち上り噴火が始まって、その後は小規模な噴火としばらくの昇降状態を繰り返しながら徐々に噴火が拡大すると そういったことを繰り返しておりました。そして噴火の開始から約半年後、1991年の5月20日には溶岩流の噴出が確認されるようになりまして、これと合わせて河口付近に溶岩ドームが形成され始めました。 そしてこの頃になりますと噴火により周辺に積もった火山灰、こういったものと雨の水ですね、こういうものが混ざって土石流が発生し始めまして、この土石流が流れ落ちるコースにあたる水梨川、この流域に被害をもたらし始めました。 この土石流次第に数が増えて頻発するようになりましたので、島原市は水梨川流域の住民の方々に対して避難勧告を出す、こういったことをしたために人的な被害は発生しなかったんですね。 農地ですとか建物、そういうものは被害を受けたんですが、この土石流被害によっての死亡者というものは当初は発生しておりませんでした。 今ですね、この放送を聞いていただいている方々の中で40歳以上ぐらいの方々ですね、そういった方々はこの30年前の平成初期、物心ついている頃だったと思いますので、 テレビの報道などを通じて、運善不厳だけの噴火のニュースの話、あるいは映像などについて見聞きしたことを覚えているかもしれません。 この次第に成長する溶岩ドームは一部を崩落させて、しばしば火災流などを発生させていたんですけれども、この珍しい現象を取材するためにですね、 住民に対しては避難勧告が出されていた地域の中に、新聞社とかテレビ局ですね、そういったメディアが入りまして、取材合戦なるものが当時繰り広げられておりました。 またこれほどの近距離、高条件でですね、火災流の映像が記録されるということも珍しいことではありましたので、 多くの火山学者の方、あるいは行政等の関係者の方々もメディアに混ざって、避難勧告の対象地域に入って取材ですとか撮影、こういったことが行われておりました。 実際この時に集められた様々な映像資料というものは、現在もですね、貴重なものとして多く残されているわけでございます。 # 巻き込まれる前に逃げるしかない そして30年前の本日、1991年平成3年の6月3日、午後15時半頃から小規模な火災流が頻発するようになりまして、 16時8分には大規模な火災流に至りました。 この火災流、本体から先行する火災サージと呼ばれる爆風が、まずメディア関係者や取材人の陣取っていた地域に流れ込みまして、 その後火災流の本体が到達、結果戦後初の大規模な火山災害として記録される43名の死者、行方不明者を生じさせる第三次となってしまいました。 これが雲仙不幻岳の大火災流の被害と呼ばれる現象でございます。 ちなみに雲仙不幻岳という名称なんですけれども、この名称というものは長崎県の島原半島中央部にある雲仙火山、この最高峰が雲仙岳であり、 これを縮めて雲仙不幻岳と呼ばれていたものにちなんでおります。 ちなみに現在の雲仙火山の最高峰は当時の不幻岳ではなくて、この一連の噴火で新しく生じたというか盛り上がったというか、 これで新しく生じた平成神山が現状の雲仙火山の最高峰ということになっておりますので、 もし今この最高峰から噴火をした場合には雲仙不幻岳の噴火ではなくて、雲仙平成神山の噴火、そういう名称で呼ばれることになるわけでございます。 ところで今日お話をしてきた火災流というもの、これそもそも一体どんな現象なんでしょうか。 この火災流と呼ばれる現象は、個体と気体が混合されている粉体流と呼ばれる現象というか物体物質でございまして、 火山の噴火で噴出される軽石と呼ばれる小さな粉石、あるいは火山灰や岩くず、火山ガス、そういったガスあるいは個体、これが混ざった混合体を火災流とさせて呼んでいます。 火災流の恐ろしいところというのがまずスピードですね。時速100キロを超える速度で山頂から下に向かって流れてきます。 そしてこれ温度は数百度に達しておりますので、経路上で巻き込まれたものはすべて焼き尽くされてしまいまして、 火災流が通過した後は中に含まれていた物質、軽石、火山灰、岩壁、そういったものの堆積で舗装されてしまいますので、文字通り何も残らなくなるんですね。 爆風で吹き飛ばされ、燃やされ、上から舗装されると、そういったことをセットで行ってくるのがこの火災流という現象でございます。 また火災流の本体から分離した高温帯より密度の低い火災サージと呼ばれるものがまず周囲を吹き飛ばしながら上から失踪してきて、 その本体となる火災流がすべてを焼き尽くし埋め尽くしながら時速100キロでとどめを刺しにくると、こういったいくつかの現象がミックスされる恐ろしい現象が火災流と呼ばれる自然災害でございます。 これら火災流あるいは火災サージと呼ばれるものは基本的に巻き込まれたら死んでしまいます。 焼かれてしまいます。 運善不厳だけの火災流ではこの現象で43名の方がほぼ同時に即死をされるということになりました。 また火災流は高温のガスを含む混合体、粉体流ということになりますので、建物や車の中に逃げても焼け死んでしまうんですね。 ですので命を守るためには巻き込まれる前に逃げるしかないと、 噴火と同時に走って逃げることが火災流から身を守る唯一の方法ということになるわけでございます。 あまり体験する機会はないと思うんですけれども、 雪が積もっている季節であれば、雪が大量に溶けて土石流となる融雪型火山でいるように、 そして全ての季節において火災流に巻き込まれないようにとにかく山から離れると、そういうことが重要になるわけでございます。 ということで本日は、1991年運善不厳岳大火災流のお話でございました。 ちょうど本日で30年目を迎えますので、ニュース番組などでも当時の映像などが流れるかもしれません。 映像で遠くから見ればこの火災流、なんとなくゆるりと移動してくる煙の塊に見えるんですけれども、 実態としては時速100キロで失踪する、巻き込まれると100%死亡する恐ろしい自然現象でございます。 火災流というのはそういうものなのだと、そういった知識をぜひ頭の片隅に置いていただけると良いのではないかと思います。 それでは皆様、本日も引き続きどうぞご安全に。 もっと見る #防災 #火山噴火 #火砕流 #雲仙普賢岳 死なない防災!そなえるらじおプレミアム放送配信中!00:121.タイトルコールhttps://sonaeru.jp/blog/archive/2021/6/3/03:212.1991年6月3日、雲仙普賢岳・大火砕流05:313.巻き込まれる前に逃げるしかないコメント感想・質問・応援メッセージを書こう りく@そなえるらじお2週目8月16日🦀🦀🦀2週目返信 ちゃとらねこ2021年6月3日高荷先生おはようございます(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)”雲仙普賢岳 聞いたことあるぞと思ったらマスコミが取材合戦して制止を振り切って、警察官や消防団員も亡くなったというアレですね。今は災害報道の度に「安全な場所で」というお決まりフレーズ言うようになりましたが、「安全…?」と思うような所もあります。未だにマスコミは特権階級を持って取材されてるので今後も同じようなことあるんだろうなぁと思いました。先日久しぶりにマスコミが集まるとこで仕事したので本当に嫌でした。(という反応にめっちゃ困るコメントw)1返信 高荷智也2021年6月6日おはようございます(・∀・)/まさに、アレのお話でございます…!まぁ、メディアさまとは私も仕事をさせていただく機会が多いですが、「メディア映えするもの」と「正しい行動」は反することも多いため、防災情報を配信する立場としては悩ましいシーンにも多く遭遇しております…。故に、個々人の防災リテラシーを向上させ、メディア情報に頼らない判断基準を持てるようにすることが重要ですね!1
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おはようございます(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)”
雲仙普賢岳 聞いたことあるぞと思ったらマスコミが取材合戦して制止を振り切って、警察官や消防団員も亡くなったというアレですね。
今は災害報道の度に「安全な場所で」というお決まりフレーズ言うようになりましたが、「安全…?」と思うような所もあります。
未だにマスコミは特権階級を持って取材されてるので今後も同じようなことあるんだろうなぁと思いました。
先日久しぶりにマスコミが集まるとこで仕事したので本当に嫌でした。
(という反応にめっちゃ困るコメントw)
まさに、アレのお話でございます…!まぁ、メディアさまとは私も仕事をさせていただく機会が多いですが、「メディア映えするもの」と「正しい行動」は反することも多いため、防災情報を配信する立場としては悩ましいシーンにも多く遭遇しております…。故に、個々人の防災リテラシーを向上させ、メディア情報に頼らない判断基準を持てるようにすることが重要ですね!