TOPライフスタイルくらし死なない防災!そなえるらじお#129 20世紀以降最大の巨大噴火、1991年ピナトゥボ山11:18 2021年6月7日 1,688再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次噴火の兆候と米国の迅速な対応米軍基地が直面した大自然の脅威噴煙40km!ピナトゥボ山最後の猛威台風が招いた複合災害、その全貌地球規模に影響?超巨大噴火の余波AI文字起こし(β版) # タイトルコール おはようございます。 そなえ防災アドバイザー、高木智弥がお送りする 「しなない防災、そなえるラジオ」 6月7日、週の始めの月曜日。 本日も、そなえて参りましょう。 # 1991年6月7日、大規模噴火開始 本日のテーマは火山の噴火のお話でございます。 本日6月7日はちょうど30年前の本日 フィリピンルソン島のピナツボ火山で大規模な噴火が始まった日でございます。 フィリピンの首都マニラがあるルソン島 この島の西側、マニラから見ると北西約91キロの位置にピナツボ火山という強硬1745メートルの山がありました。 1991年の3月頃、ピナツボ火山の周辺で地震が発生するようになりまして、この地震次第に大きな揺れになっていきました。 そして翌月1991年の4月2日にはこのピナツボ火山で最初の水蒸気爆発が発生しまして、その後も断続的に小規模な噴火が繰り返し発生し、周囲には火山灰などが降り積もりました。 このピナツボ火山の東側、23キロほど離れた場所には町が広がっていたんですけれども、この町の中にはアメリカ空軍の基地、クラーク空軍基地がありました。 その関係で、米軍の基地がすぐ火山の近くにありましたので、このピナツボ火山初期の噴火活動が始まった直後から、米国の火山学者が即座に観測装置を設置しまして、現在一体どうなっているのか、そういう状況を観測し始めるのと同時に、過去の噴火の調査も急ピッチで行われました。 そうしますと、実はこのピナツボ火山というのは、過去にも数千年ぐらいの周期で大規模な噴火が起こっておりまして、クラーク空軍基地がある町の周辺でも、実は噴火の堆積物で作られた平地の上に作られた町、作られた基地だと、そういうことが判明いたしました。 そうしますと、もし今大規模な噴火が発生した場合には、過去の影響から考えるに至りまして、大きな被害がこの基地、町にも至る可能性があると、そういうことが明らかになりました。 そのため、まず1991年4月7日には、火山の周囲10キロの範囲に対して、初の避難命令が出されることになりました。 その後も、噴火の規模は徐々に徐々に大きくなっていきまして、最初の噴火、避難命令が出たタイミングから約1ヶ月半後、5月26日には火口の直下を震源とする地震が発生しまして、これはどうやらマグマが火山の真下まで上昇してきているのではないかと、そういうことが想定されました。 さらに、この噴火から2日後、5月28日には、それまで大量に毎日毎日放出されて、しかもその量が増え続けていた二酸化イオウ、これの放出レベルが急激に低下を致しました。 これは噴火が収束するのかなと、そういうことを意味するのではなくて、逆に何かしらの原因で火山の中で目詰まりが発生して、地下からガスが抜けることが妨げられているのではないかと、そういうことが想定されました。 そしてそのままの状況が続きますと、高まった圧力で爆発的な噴火が発生する可能性が高いと、そういった想定がなされました。 そして翌日、6月3日には、水蒸気爆発ではなくて、最初のマグマ製の噴火が発生いたしました。 ちなみに、この1991年6月3日というのは、先週の放送でお話をしました、日本の雲泉府原岳、ここで大規模な噴火と火災流が発生し、43名の方々が命を落とされた、そういう日でもございます。 日本では雲泉府原岳が、そしてこのフィリピンではピナツボ火山が同時に噴火を起こしていた、これが1991年の春頃のお話でございます。 そしてちょうど30年前の本日、1991年6月7日に最初の大規模な噴火が発生いたしまして、高さ7000メートル以上の噴煙が立ち上りました。 その後も噴火は激しさを増し、警報のレベルも高まり、最初は10キロ圏内だった避難命令が20キロ範囲に、そして40キロ範囲にと拡大され、近隣住民の大規模な避難が行われることになりました。 # 6月15日のクライマックス、高さ40キロまで吹き上げられた噴煙 さて、6月7日の最初の大規模な爆発以降、次第に規模が大きくなっていったピナツボ火山ですけれども、 6月10日には、米軍クラーク空軍基地にも避難命令が出されることになりまして、近隣の海軍基地へほとんどの人員が移動避難することになりました。 世界最強の米軍であっても火山の噴火、大自然の脅威には立ち打ちができなかったというわけでございます。 そしてその後も噴火は激しさを増し、6月12日には火山灰が高度24キロの清掃圏まで吹き上がりました。 そして6月13日と6月14日にも同じ規模の大規模な噴火が発生いたしまして、大量の火山灰や軽石が周囲に降り積もり、 そして大規模な火災流と火災サージが周囲に襲いかかり、山の斜面を下って周囲数キロが焼き尽くされる、そういった被害が繰り返し起こりました。 そしてこのピナツボ火山噴火のクライマックス、最大の噴火は6月15日に発生しました。 最初の大規模な爆発からちょうど1週間後のことでございます。 この6月15日、ちょうど悪いことに同じタイミングで台風5号がフィリピンに接近している状況で、周囲は暴風になっておりました。 そしてこの日、お昼次の13時42分に最後の大規模な噴火が始まりました。 この大規模噴火では火山灰が清掃圏、高度40キロという高さまで吹き上げられまして、 この火山があったルトン島の極めて広い範囲に火山灰を降らせ、 さらに南シナ海を挟んだ大岸、1000キロ以上の距離があるベトナムやマレーシアでも火山灰が観測されました。 噴火により発生した大規模な火災流は山頂から16キロも下って、 この火災流とさらに台風による豪雨が周囲に降り積もった火山灰と混ざり合って、 大規模な火山泥流、これはラハールと呼ばれる現象になりますが、 このラハールが周囲に下り、周りを火山灰の高熱が焼き尽くし、 その後を土砂と土石流が埋め尽くすという大規模な被害が発生しました。 また爆発による空振と呼ばれる衝撃波、これも広い範囲で観測されましたり、 火山性の強い地震が繰り返し発生して、後でアメリカ空軍基地の地震系を観測してみたところ、 地震系の針はすべて振り切れていた。 さらに90キロ離れた首都マニラでもこの火山による地震を繰り返し観測いたしました。 こういった現象が約9時間、噴火のピークが続きまして、 そしてすべてのマグマを吹き出し尽くしたピナツボ火山の大噴火、これでようやく終息に向かうことになりました。 火山の噴火の大きさはVEI、火山爆発指数と呼ばれるレベルで表されまして、 このVEIは最大が8という数字になるのですが、 1991年ピナツボ火山の噴火はVEI6、これは極めて大きな巨大噴火で、 頻度で言えば地球全体で数百年に一度レベルの超巨大噴火ということになりまして、 20世紀以降という意味では現在も最大の噴火となっております。 この噴火による死亡者は、直接的な死亡者は900名前後と想定されておりますが、 その多くは火山灰の重さで倒壊してしまった建物の下敷きになった方々ということでございます。 火山灰というのは水を吸うことでコンクリートのような状態になりますので、極めて重量が増します。 このピナツボ火山最後のクライマックスの超大規模噴火、台風と同じタイミングでの噴火ということになりましたので、 火山灰が即座に水を吸って極めて重くなり、離れた地域でも建物が多く倒壊する、そういった被害が発生したということになります。 ただですね、不幸中の幸いという言い方になりますが、 事前の避難が1週間、2週間以前から数万人規模で適切に行われておりましたので、 これだけの規模の大噴火にもかかわらず、直接的な死亡者の数は比較的小さな値ということにはなっております。 ただ、噴火の収束後もですね、被害は続いております。 この噴出したあまりにも大量の火山灰が、毎年夏の雨の時期になりますと土石流となって流れ出して、 周辺地域への被害を出し続ける、そういった二次災害が長く長く続いているということになるわけでございます。 というわけで本日は、1991年フィリピン・ピナツボ火山の噴火のお話でございました。 大規模な噴火の前には、世界最強米軍ですら何も行うことはできない。 しかし適切な余地による事前避難誘導が行えれば、直接的な死亡者は減らすことができる、そういった教訓も得ることができる噴火でございました。 ちなみに、このピナツボ火山の噴火による影響というものは、火山の周辺、あるいはフィリピンだけではなくて、 実は日本全体を含む地球全体にも、このピナツボ火山の噴火の影響が生じております。 これは俗に言う、火山の浮遊と呼ばれる影響になりますけれども、 明日はこの火山の浮遊というお話をして参りたいなと思います。 それでは皆様、本日も引き続きどうぞご安全に。 もっと見る #防災 #火山噴火 #ピナトゥボ火山 死なない防災!そなえるらじおプレミアム放送配信中!00:141.タイトルコールhttps://sonaeru.jp/blog/archive/2021/6/7/04:502.1991年6月7日、大規模噴火開始06:153.6月15日のクライマックス、高さ40キロまで吹き上げられた噴煙コメント感想・質問・応援メッセージを書こう りく@そなえるらじお2週目8月16日🦀🦀🦀2週目返信 ちゃとらねこ2021年6月7日高荷先生おはようございます(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)”先日富士山の噴火警戒レベルについて公表されましたね。最初勘違いして噴火!?レベルあがったぁ!??ってなりました笑それらの情報を元に戦うな逃げろを徹底していきたいですね*⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝*火山の冬の放送 楽しみです1返信 高荷智也2021年6月7日おはようございます(・∀・)/記事タイトルだけ見て慌てる事なかれ…ということですねw 警戒レベルが公開されると、いよいよ噴火間近だからなのか…などの勘ぐりが走りますが、何なら明日噴火してもおかしくない山ですし、そもそも付近で地震などが続いている場合は、警戒レベルが上がる前に自主的に山には近づかないなどの対応を取りたい所ですね。(私の場合も人ごとではないため...)1
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先日富士山の噴火警戒レベルについて公表されましたね。
最初勘違いして噴火!?レベルあがったぁ!??ってなりました笑
それらの情報を元に戦うな逃げろを徹底していきたいですね*⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝*
火山の冬の放送 楽しみです
記事タイトルだけ見て慌てる事なかれ…ということですねw
警戒レベルが公開されると、いよいよ噴火間近だからなのか…などの勘ぐりが走りますが、何なら明日噴火してもおかしくない山ですし、そもそも付近で地震などが続いている場合は、警戒レベルが上がる前に自主的に山には近づかないなどの対応を取りたい所ですね。(私の場合も人ごとではないため...)