TOPライフスタイルくらし死なない防災!そなえるらじお#130 人類滅亡の危機と平成の米騒動をもたらす「火山の冬」16:47 2021年6月8日 2,270再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次火山の浮遊が招く「平成の米騒動」の真実巨大噴火で地球が冷える!その科学的メカニズムとは?地球を襲う「火山の冬」その驚異の実例7万年前の人類を絶滅寸前に追いやった大噴火「火山の浮遊」日本で起こる可能性と未来への備えAI文字起こし(β版) # タイトルコール おはようございます。 備え防災アドバイザー、高見智屋がお送りする 死なない防災、備えるラジオ。 6月8日、火曜日。 本日も備えて参りましょう。 # 1993年の平成の米騒動 本日のテーマは、火山の浮遊というお話でございます。 昨日第129回目の放送では、1991年に発生したフィリピン・ピナツボ火山の巨大噴火についてお話をいたしました。 この放送の最後に、火山の浮遊という言葉をご紹介したんですけれども、本日はこのお話をして参りたいなと思います。 ところでですね、現在30歳から40歳以上の方であれば、平成の米騒動という言葉を覚えていらっしゃる方が多くいるんじゃないかなと思います。 この平成の米騒動なんですけれども、これは1993年、平成5年の記録的な冷化ですね、夏の気温が低いという現象で、 お米の不作が起こりまして、これが原因で生じた日本国内の米不足と、これを補うために海外から輸入したお米にまつわる事件というか出来事でございます。 1993年当時の日本国内の年間のお米の需要、これはですね、1000万トン近くあったんですね。 皆さんお米をたくさん食べておりました。その年の秋までに収穫されたお米というのは、記録的な冷化の原因、影響を受けまして、 需要1000万トンに対して収穫されたお米は800万トン弱ということになって、200万トン以上のお米が足りないと、そういう事態になったんですね。 結果何が起きたかというと、全国のお米売り場からお米がなくなると、そういう事態が生じました。 今私たちは2020年の新型コロナウイルス感染症の影響で、マスクがなくなったり、トイレットペーパーがなくなったり、そういう現象が身近で起きていたわけですけれども、 93年にはそれがお米で起きたということになるんですね。マスクがなくなっても飢え死にすることはありませんが、お米が買えなくなると困るよねということで、少々パニックじみた事態になったわけでございます。 これを受けてお米を海外から輸入しようということで、例えば米をたくさん作っているタイですね、タイ王国などからたくさん輸入されたタイ米、 これを食べられた方とか、あるいはお店でブレンド米、ミックス米、そういうものを購入された方などもいらっしゃるのではないかなと思います。 ちなみに余談なんですけれども、昨年2020年の国内の米需要は713万トンまで減っているんですね。 この平成の米騒動で大強作となったときの収穫量よりも、今のお米の需要の方が少なくなっていると。 若い世代の人口が大幅に減っている、ライフスタイルが変化している、そういった要因があるんですが、なんとも皮肉というか寂しい状況になっているな、そういう数字だなということになっております。 # 巨大噴火により太陽光が遮られる さて、なぜ平成の米騒動の話が出てきたのかといえば、この1993年の米不足、 霊化による米の不作の原因の一つが、昨日の放送、1991年のフィリピン、ピナツボ火山の噴火であると考えられているためでございます。 なぜフィリピンで噴火が起こると、日本で米不足になるのか、これは何かの都市伝説やデマとかですね、 風が吹けばオケヤが儲かる的な考え方ではなくて、地球というこの惑星の構造によるもので、科学的なお話なんですね。 具体的にはこれが火山の浮遊と呼ばれる現象、これが原因となっているわけでございます。 大規模な火山の噴火が発生いたしますと、大量の火山灰ですとか、火山ガスが大気圏の中に大量に放出されます。 この噴火の規模がとりわけ大きくなって巨大噴火となった場合には、この火山灰や火山ガス、尋常じゃない量が吹き出してくるということになるんですが、 量だけではなくて、吹き出す高さですね、極めて高い高度までこの噴煙が吹き上げられることになります。 例えば、1991年のフィリピン・ピナツボ火山の噴火では、最大で40キロの高さまで噴煙が上昇したと想定されています。 40キロの高さといえば、もう雲が登れない高さですね、清掃圏と呼ばれる高度になりますが、この清掃圏は、オゾン層などが広がっているのもこの高さということになります。 火山の巨大噴火、噴煙がこの清掃圏に到達いたしますと、清掃圏の風の流れに乗って、火山灰や火山ガスは水平方向、横方向に広く薄く広がっていくことになります。 この時、特に問題となりますのが、火山ガスに含まれる成分、イオウでございます。 清掃圏に達したイオウは、周りにある酸素と結びつきまして、二酸化イオウ、SO2となります。 これは、排気ガスなどに含まれる成分としても問題になるということになるのですが、この二酸化イオウは清掃圏にふわふわと漂う間に、太陽光にじっくり照らされることになるのですが、 その過程で最終的には、周りにある水分と結合いたしまして、硫酸でございます。H2SO4に変化していくわけでございます。 この硫酸は、極めて小さな塊、硫酸エアロゾルというような非常に細かい状態を形成いたしまして、清掃圏をふわふわと漂い続けることになるのですが、 この清掃圏は雨が降る高さではありませんので、なかなか一度吹き上げられて、そして生成された硫酸エアロゾルは地上まで降りてこなくなるのです。 同じく清掃圏に巻き上げられた火山灰とか軽石とか、そういった物質というのは、雨が降らない高さではあるのですが、ある程度の重さを持っておりますので、 次第に地球の重力に惹かれて、徐々に徐々に落下していくのですが、硫酸エアロゾルは非常に軽いため、長期間清掃圏に漂います。 長期間というのは、もう数年単位ということになるのです。そして問題なのは、この硫酸エアロゾルが太陽光を反射するという性質を持っていることなのです。 この清掃圏に漂う硫酸エアロゾルは太陽光を反射する性質を持っています。そうすると何が起こるのか、本来地上に到達するはずだった太陽光線の一部が清掃圏で反射されて、宇宙空間にピカッと逃げてしまうのです。 すると本来地上に到達するはずだった光、熱の量が減少してしまうので気温が低下するという現象が発生します。また悪いことに、この硫酸というものは大気中のオゾン層の破壊を強く促進してしまうので、 車の排気ガスなどに含まれているガスを減らそうと、そういう取り組みが全世界で行われてきたということになるのですが、この硫黄は火山の噴火で大量に吹き上げられるというような自然現象には敵わないというような現象にもなってしまうので、 大規模な噴火が起こりますと、このオゾン層の破壊が促進されて、紫外線の量が増大するというような現象が起こってしまうのです。そうすると気温を維持するための太陽光線は減少する一方で、オゾン層の破壊が一時的に促進されますので、紫外線の量が増加する。これが火山の浮遊現象の大きな問題ということになるわけでございます。 実際、1991年のピナツボ火山の噴火でも、この清掃圏に達した噴煙から大量の火山ガスが撒き散らされて、その中に含まれる硫黄が清掃圏に大量に放出されました。 その後、約20日間、20日間ぐらいの時間をかけて、この赤道地域の清掃圏を吹き上げられた硫黄がぐるりと地球を一周しまして、北半球の赤道寄りの地域全体に硫酸エアロゾルが実際に広がったのです。 その結果、1年半後あたりの気温の測定で、北半球の赤道周辺の平均気温が0.6度ぐらい低下をしまして、これが1993年の日本の記録的な冷化を招いた原因の一つになったと考えられております。 つまり、フィリピン・ピナツボ火山の噴火が日本の平成の米騒動の原因の一つになったということでございます。 # 人類が滅亡しかけた巨大噴火と火山の冬 さて、この火山の浮遊という現象は、過去にも繰り返し発生しております。 例えば、本日6月8日は、今から238年前、1783年6月8日に、アイスランド南部にあるラキ火山、ここで大規模な噴火が発生した日でございます。 このラキ火山の噴火でも大量の火山ガスが噴出しまして、ラキ火山のあるアイスランドを中心に甚大な被害、ガシシャが大量に出ると、そういったことが起きたのですが、 さらに火山の浮遊現象で、世界規模の低温というものも招いたのです。 実はこの年、1738年という年は、日本の小読みでいうと天明三年に該当するのですが、この年、日本でも浅間山で大きな噴火が発生しました。 その結果、関東全域に火山灰が降り積もりまして、農作物が大きな被害、打撃を受けたのですが、 それにさらにラキ火山の噴火による火山の浮遊現象、気温の低下というものが重なりまして、日本全体でも農作物の不作、大凶作を招くということが起こりました。 実はこの天明三年というのは、教科書に載っていたことを覚えている方もいらっしゃるかもしれません。 天明の大棋筋というもので、日本中が棋筋の上に苦しんでいた年ですが、これに止めを刺して甚大な被害を発生させた、そういった記録が残っている。 これを招いたのも火山の浮遊現象だということでございます。 そしてこの火山の浮遊という現象は、過去にも人類を度々苦しめてきた、寒冷化による不作という現象で人類を追い詰めてきた現象ですが、 その中でも最悪だったものが、時期でいうと今から7万4千年前前後、この時に噴火を起こしたインドネシア、スマトラ島にあるトバ火山と呼ばれる火山の噴火でございます。 7万4千年前といえば、この時代の人類は何をしていたかというと、石器時代ですね。 中期石器時代だったんですが、この頃の人類というか、ホモ族というかですね、主要なグループとしては、私たち原生人類ホモサピエンスとネアンデルタール人もまだ栄えていたというか、ネアンデルタール人とホモサピエンスが頑張っていた時代なんですね。 この頃7万4千年前、トバ火山の噴火で大規模な火山の浮遊現象が発生しました。どのぐらい大規模だったかというと、このトバ火山の影響で地球上の平均気温が最大で10度ほど低下しました。 しかもその状態が10年余りも継続するというような、急激な氷河期が突然襲来して、それが10年も続くというような恐ろしい状況が起こりました。 その結果何が起きたかというと、植物が激減したんですね。10年間も気温が10度低下してしまうと、これはもう冬が、夏の来ない時期が10年続くというような時期になりますので、植物が激減。 植物を餌とする動物も激減。当然植物と動物を食べていた人類も激減。滅亡寸前に追い詰められました。 結果この10年間程度続いた火山の浮遊、急速な氷河期、その期間の間に全世界の人類、ホモサピエンスの人口が数千人から1万人ぐらいまで減ってしまったということが想定されているんです。 私たち人類、この人類というのは実は結構似ていると言われるんですね。似ているというのは何が似ているかというと、DNAが似ていると言われています。 人類のDNAの多様性というのは、その数に比較するとあまり大きくない、広くないそうなんです。突然また話が飛ぶんですが、なんでそういうことが起きているのかというと、 この人類のDNAの多様性があまり広くない要因の一つが、この7万4千年前の戸場火山の噴火。この火山の浮遊の影響で人類の数が絶滅寸前まで減ってしまった。 個体が減れば、その後繁殖して徐々に増えていくということになるんですが、似た方々が一緒に繁殖するということになるので、DNAも逃げてしまう。そういうことが起こっているということになるんです。 ということで、この火山の浮遊、小規模なものが起きた場合には、どこかの国で米騒動が起きる。大規模な火山の浮遊が起これば、人類が文字通り滅亡寸前に追い込まれる。 そういった現象なんですけれども、火山の浮遊とよく似た現象というのは、実は恐竜を絶滅させたとされる巨大隕石の衝突、天体ハザードでももたらされますし、また人類が持つ最悪の兵器、核兵器を用いた全面核戦争などが発生した場合も、同じような現象が生じると考えられております。 この場合の現象は、火山の浮遊ならぬ核の浮遊と呼ばれる現象で、もしかしたら起こるかもしれないというよりも、全面核戦争が起きたら、この核の浮遊が起こるだろうと、そういうことが想定されております。 某、世紀末的な状況を描いた、人類が皆モヒカン狩りになってバギーに乗ってヒャッハーするという漫画作品がございますが、おそらくあの時代は、太陽光が減少して植物の生育などにも大きな影響を与えていただろうと、そういうことも想定されるわけでございます。 ということで、本日は火山の浮遊のお話でございました。 ちょっと長いお話になったんですが、この大規模な火山の浮遊の現象をもたらす超巨大噴火は定期的に発生しております。 そして次の噴火が明日生じてもおかしくないんですね。 そして悪いことに、この火山大国日本にも地球レベルで火山の浮遊現象をもたらすことができる、超巨大噴火をもたらす火山というのが結構たくさんあるんです。 周期的にはですね、やっぱり明日噴火が起きてもおかしくないという、ちょっと良くない時代に私たちが今生きているということになるんですね。 ということは、この噴火に対して防災対策をしなければならないということになるんですが、この巨大噴火というものに対する防災対策はなかなか簡単にできることではありません。 かなり限定的となります。 ということで、明日はですね、この続きの最後のお話といたしまして、火山の浮遊への備えについて何かできることがあるのかと、そんなお話をしたいと思います。 それでは皆様、本日も引き続きどうぞご安全に。 もっと見る #防災 #火山噴火 #火山の冬 死なない防災!そなえるらじおプレミアム放送配信中!00:131.タイトルコールhttps://sonaeru.jp/blog/archive/2021/6/8/03:112.1993年の平成の米騒動06:143.巨大噴火により太陽光が遮られる07:104.人類が滅亡しかけた巨大噴火と火山の冬コメント感想・質問・応援メッセージを書こう りく@そなえるらじお2週目8月16日🦀🦀🦀2週目返信 サイ2021年6月24日おはようございます。火山の冬のお話を聞いていたら、宮沢賢治のグスコーブドリの伝記を思い出しました。(そちらは火山噴火で気温を上げるという逆の効果を狙ったストーリーだったような気がしますが)実際にあの時の海外の火山噴火が日本の気候、作物にまで影響していたこと先生のお話で初めて知りました。米騒動よく覚えています。出来る限りでの日常備蓄の大切さ改めて感じました。1返信 ちゃとらねこ2021年6月8日高荷先生おはようございます*⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝*まさか火山の冬の被害を最近の日本で受けていたとは…ピナツボ火山が日本の米騒動を作り出す。頭の中で「小さな世界」が流れディズニーのイッツアスモールワールドが見えました\(^^)/火山の冬は紫外線が増える火山の冬は紫外線が増える火山の冬は紫外線が増える…φ(..)メモメモ3返信 高荷智也2021年6月8日おはようございます(・∀・)/終末物には火山の冬などを原因とする人類の危機が描かれますが、まったくもってフィクションではなく、割とカジュアルに影響を受けているのがこれでございますね。ゴンドラに乗って世界一周するかのごとく、火山からの噴出物が成層圏を一周するということで…1
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火山の冬のお話を聞いていたら、宮沢賢治のグスコーブドリの伝記を思い出しました。(そちらは火山噴火で気温を上げるという逆の効果を狙ったストーリーだったような気がしますが)実際にあの時の海外の火山噴火が日本の気候、作物にまで影響していたこと先生のお話で初めて知りました。米騒動よく覚えています。出来る限りでの日常備蓄の大切さ改めて感じました。
おはようございます*⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝*
まさか火山の冬の被害を最近の日本で受けていたとは…
ピナツボ火山が日本の米騒動を作り出す。
頭の中で「小さな世界」が流れディズニーのイッツアスモールワールドが見えました\(^^)/
火山の冬は紫外線が増える火山の冬は紫外線が増える火山の冬は紫外線が増える…φ(..)メモメモ
終末物には火山の冬などを原因とする人類の危機が描かれますが、まったくもってフィクションではなく、割とカジュアルに影響を受けているのがこれでございますね。ゴンドラに乗って世界一周するかのごとく、火山からの噴出物が成層圏を一周するということで…