TOPライフスタイルくらし死なない防災!そなえるらじお#154 災害の教訓が被害を拡大する…津波・走って・逃げる!11:13 2021年7月12日 1,763再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次奥尻島地震:発生3分後の津波襲来壊滅的被害をもたらした複合災害過去の「教訓」が命を奪う皮肉避難行動に潜む「時間の罠」とは南海トラフ地震に備える「走って逃げる」意識AI文字起こし(β版) # タイトルコール おはようございます。 備え防災アドバイザー、高木智弥がお送りする 死なない防災 備えるラジオ 7月12日、週の始めの月曜日 本日も備えて参りましょう。 # 1993年7月12日、北海道奥尻島地震 本日のテーマは、311東日本大震災が発生するまで大津波の事例として非常に多く参考にされていた、 地震発生から数分で襲来した夜間の大津波、北海道南西沖地震、通称おくしり島地震のお話をいたします。 本日7月12日は、28年前に北海道南西沖地震が発生した日でございます。 1993年平成5年7月12日の夜22時17分、札幌から西に180キロほど進んだ日本海でマグニチュード7.8の巨大地震が発生いたしました。 とりわけ震源の南の地点約70キロに位置していた北海道おくしり島では、大津波や火災で甚大な被害が発生したことから、この地震、通称おくしり島地震と呼ばれております。 この地震、最大震度は6と推定されているんですけれども、この震度6、当時のおくしり島には地震系が設置されていなかったので、震度は推定ということになっています。 一方地震の規模を示すマグニチュードは7.8、かなり大きな地震ですけれども、 これは日本海側で発生した地震としては記録に残る限り最大級のものということになります。そして海で発生した地震ということですので、大きな津波が発生いたしました。 地震が発生したのは夜22時17分、おくしり島にも強い揺れが襲いかかりましたが、この地震からわずか3分後、22時20分頃には津波の第一波がおくしり島に到達し始めました。 日本海沿岸に津波警報も出されましたが、津波警報が出たのは22時22分、すでに津波の第一波が襲いかかった後のことでした。 この津波、日本海沿岸の各地に到達しておりますが、とりわけ震源に近いおくしり島の被害が甚大で、震源に近い側の海岸には軒並み10メートルを超える津波が到達、最大では30メートルの高さまで津波が到達しております。 この津波だけでも建物、人命に対する甚大な被害が発生しておりますが、さらにこの地震では津波火災という恐ろしい被害も発生しております。 地震の発生後にいくつかの建物から出火をしているのですが、これが運悪く吹いていた10メートルを超える強風に煽られて、瞬く間に周囲に広がりまして、 そして津波によって破壊され流された、例えばプロパンガスのガスボンベ、投油タンクの燃料、そういったものに炎症することで、手のつけられない状態に炎症が広がってしまいました。 また、地震の揺れで大規模な土砂災害なども発生し、ホテルが丸ごと飲み込まれて多くの犠牲者が出る、そういった被害も発生しております。 地震の揺れ、津波、火災、土砂災害とこの狭い範囲にあらゆる二次災害が集中したことで、全体では死者202名、行方不明者29名、重軽傷者321名という被害が発生しております。 この被害、おくしり島の人口がそれほど多くなかったので、一見数字だけを見ると小さな被害にも見えるのですが、 地震発生の5分後に10メートル近い津波に襲われた青苗地区というエリアでは、住民の3人に1人の方が、合計で70名の方が死者、行方不明者になってしまうなど、文字通り壊滅的な被害が生じる、そういった大きな被害が発生しております。 # 教訓は事前対策には役立つが、とっさの行動には危険を招くことも さて、このおくしり島地震による津波の教訓というものは、特に今、私たちが肝に銘じておかなければならない、そんな教訓を含んでおります。 1993年に発生したこのおくしり島地震、実はちょうど10年前、1983年の5月26日、 秋田県沖でマグニチュード7.7の大地震、日本海中部地震と呼ばれる地震が発生しておりました。 この日本海中部地震でも大きな津波が発生いたしまして、おくしり島にも津波が到達していたんです。 この時、おくしり島に住んでいた方々、10年後の93年のおくしり島地震の時にも多くいらっしゃいましたが、 日本海中部地震の教訓よろしくということで、多くの方が、今回の地震でもきっと津波が来るに違いないと予想して、 津波警報が出る前に、皆さん自主的に高台へ避難を行ったんです。 この教訓というものは、前回の地震の教訓を生かした非常に良い事例だったんですけれども、 一つ大きな問題があったんです。それが津波の到達時間の違いだったんです。 日本海中部地震の時には、おくしり島に津波が到達したのは、地震発生の20分から30分後のことでした。 ところが、おくしり島地震、10年後の地震では、地震発生の3分後に津波の第一波が到達しています。 そのため、おくしり島地震が発生した時にも、多くの方々が、これは10年前の地震と同じだ、きっと津波が来るに違いないということで、 皆さん避難を開始したんですけれども、素早く取るものを取らずに逃げ出した方々もいらっしゃいましたが、 前回の地震が2、30分後に津波が来たと、そういうことを皆さん記憶の中に残しておりましたので、 今回の地震でも10分くらいは余裕はあるだろうということで、皆さん荷物をまとめて避難をしようとしたりですとか、 車で移動しようということで、駐車場まで自動車を取りに行ったりですとか、 あるいは親切に、近所の方々に津波が来るかもしれないから一緒に逃げようと声をかけてご近所を回った、 あるいは一旦は避難をしましたが、でもまだ時間がありそうだということで、自宅に荷物を取りに戻ったと、 そういった行動をとったいろいろなケースというものがあったそうなんです。 ところが実際にこの地震、オクシリト地震では、津波が来たのは地震発生の数分後だったということで、 多くの方々が前回の津波の恐怖を生かしてしまったために命を落としてしまった、そのようなケースもいろいろと報告されているんです。 そして今ですね、この2021年現在、311、2011年の東日本大震災から10年目ということになりますが、 東日本大震災でも甚大な津波被害が発生していました。 この時、津波の第一波が到達したのは、最短で地震発生の30分後のことでした。 ですので、この311東日本大震災の教訓をきちんと得て、地震の計画などを立てている場合には、 例えば地震が発生したら、まず1回全員集合して、みんな集まって避難場所に移動する、 そういった計画を立てているような方、会社、そういった方々もあるんじゃないかなと思います。 しかし、近い将来の発生が想定されている南海トラフ巨大地震では、震源にとりわけ近いと想定される静岡、 和歌山、高知、そういった地域では、地震発生の数分後に津波の第一波が到達する、そんな想定がすでに出されているんです。 これはまさにおくしり島地震から学ぶべき教訓だということが言えます。 おくしり島地震の10年前の地震では、揺れから30分後に津波が到達。 この教訓を得て、10年後のおくしり島地震に襲われた方は、30分後に津波が来ると考えて行動し、数分後の津波にのまれて命を落とす。 そして現在です。2011年の東日本大震災では、揺れから30分後に津波が到達。 この教訓を得ている私たちが、南海トラフ巨大地震に巻き込まれた時、 うん、きっと30分ぐらいは猶予があるだろうと、そう思って行動を開始すると、数分後に到達した津波で命を落とす可能性がある。 こういった被害が再現される可能性があるということになります。 海岸付近にいる時、また津波ハザードマップで浸水想定区域にいる時に、地震の揺れを感じた、津波警報が発令された、 そういった時には、文字通り各地がそれぞれの判断で走って逃げる、そうした避難のあり方を是非認識していただきたいなと思います。 ということで本日は、1993年北海道おくしり島地震のお話でございました。 この津波避難は自宅にいる時だけの行動ではありません。旅行や仕事で海岸付近にいる時にも全く同じことが言えます。 しかも土地勘がない分ですね、どこへ避難をすればいいのかがわからない、そういった危険も高くなるわけでございます。 海に出かける際には、ハザードマップを確認する、そして危険があるエリアである場合には、 とっさの時の避難場所を確認してから遊んだり仕事をしたりする。 しかもその地震、その津波は地震発生の数分後に到達するかもしれない、そういうことを是非知っておいていただきたいと思います。 大きな災害の被災、そういった経験がある方こそ、前回の教訓を生かして次の災害はこうしよう考えることがあります。 しかし災害の様子は毎回変わります。前回の教訓というものは事前対策には役立ちますが、 とっさの行動には使ってはいけない、そういったものも多くあります。 とにかく津波が来る、恐れがある、地震の揺れを感じたら走って逃げる、そういったことは是非お考えいただきたいなと思います。 それでは皆様、本日も引き続きどうぞご安全に。 もっと見る #防災 #津波 #奥尻島地震 死なない防災!そなえるらじおプレミアム放送配信中!00:131.タイトルコールhttps://sonaeru.jp/blog/archive/2021/7/12/04:142.1993年7月12日、北海道奥尻島地震06:463.教訓は事前対策には役立つが、とっさの行動には危険を招くこともコメント感想・質問・応援メッセージを書こう りく@そなえるらじお2週目8月18日🦀🦀🦀特にお気に入りの放送回です返信 mochi2025年6月6日🦀🦀🦀返信 高荷智也2021年7月12日おはようございます(・∀・)/北海道は単純に面積が大きいですので(日本の国土の22%!)単純計算、地震の5回に1回は北海道で起きてもおかしくないのですよね…。それでも、奥尻島地震は記録に残す地震として、いろいろな学びを得なければいけない災害であると思います。季節が夏でしたが、冬であったらもっと大きな被害につながったかもしれませんね…。2返信 ちゃとらねこ2021年7月12日高荷先生おはようございます( *´꒳`*)大きな地震が多いというイメージの北海道。こんなにも大きな地震災害があったのですね。住民が少ない地域ではどんなに悲惨なことな起きても数字上は死傷者行方不明者の数は多くない。結果パッと見、大したことではないと思ってしまいがち。しかし1/3がというふうに1つ踏み込めば甚大な被害なことがよく分かります。経験があることで身を助けたり身を危険に晒してしまう。大地震後の徒歩帰宅のお話を思い浮かべて聞いていました。判断して行動することは難しいですね。2返信
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北海道は単純に面積が大きいですので(日本の国土の22%!)単純計算、地震の5回に1回は北海道で起きてもおかしくないのですよね…。それでも、奥尻島地震は記録に残す地震として、いろいろな学びを得なければいけない災害であると思います。季節が夏でしたが、冬であったらもっと大きな被害につながったかもしれませんね…。
おはようございます( *´꒳`*)
大きな地震が多いというイメージの北海道。
こんなにも大きな地震災害があったのですね。
住民が少ない地域ではどんなに悲惨なことな起きても数字上は死傷者行方不明者の数は多くない。結果パッと見、大したことではないと思ってしまいがち。
しかし1/3がというふうに1つ踏み込めば甚大な被害なことがよく分かります。
経験があることで身を助けたり身を危険に晒してしまう。
大地震後の徒歩帰宅のお話を思い浮かべて聞いていました。
判断して行動することは難しいですね。