TOPライフスタイルくらし死なない防災!そなえるらじお#183 巨大湯沸かし器「原子炉」と「原発」は何が問題か?11:46 2021年8月27日 1,624再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次巨大湯沸かし器「原発」の発電仕組み日本初の原子炉から現在の稼働状況想定外の自然災害リスクと安全性放射性廃棄物が抱える深刻な問題2.4万年を超える核のゴミの管理AI文字起こし(β版) # タイトルコール おはようございます。 そなえ防災アドバイザー、高荷智屋がお送りする 死なない防災、そなえるラジオ。 8月27日、週の終わりの金曜日。 本日も、そなえて参りましょう。 # 原発も火力発電もやることは湯沸かし 本日は原子力発電所ってそもそも何が問題なのと、そんなお話をして参りたいなと思います。 本日8月27日は、64年前の本日、日本で初めての原子炉が運転を始めた日でございます。 1957年昭和32年8月27日、茨城県東海村にかつてあった日本原子力研究所で、日本で初めての原子炉JRR-1が運転を開始しました。 厳密に言えば臨界状態を達成したのが8月27日ということになります。 311東日本大震災における福島第一原子力発電所事故以来、逆風が吹き続けている原子力発電所ですが、本日はこのあたりのお話を少ししたいなと思います。 東日本大震災以前は原発たくさんあったんですね。日本全国に50基以上の原子炉がありまして、電力の多くを担う存在として日々動いていたということになります。 その後、福島第一原子力発電所事故の影響もありまして、2013年にはすべての原子炉が一旦停止いたしました。 その後、徐々に点検・検査などを行った原子炉から再稼働いたしまして、実は2021年7月現在では全国で10基の原子炉が再稼働しているということになります。 ただ、この再稼働している原子炉というのは、原子炉単体ではですね、ただ動いているだけならば安全ですよとそういう判断をされたので再稼働しているということになるんですけれども、 想定外の自然災害などに巻き込まれた場合に100%安全ですと、そういうことはもちろん言い切れないわけなんですね。 福島第一原子力発電所も311の事故の前はですね、原子炉がただ動いているだけであれば絶対安全ですと、そういう存在だったわけなんですが、 ある意味では想定されていた想定外、あの巨大な津波、あの影響を受けて事故を起こしてしまった、自然相手ということになりますので絶対安全とは言い切れない、 そういう状態で今再稼働が始まっている。そして今後どのような状況になっていくというのかは、まだ不透明な状態が続いているということになるんです。 ところでですね、この原子力発電所あるいは原子炉という名前だけを聞きますと、メルトダウン事故の印象もありますので、なんか怖そうだなと、 そういう存在に思えてくるんですけれども、そもそも原子力発電所ってなんだと、どうやって発電しているのか、電気を作っているのかというのはご存知でしょうか。 原子力というくらいですから、何やらこうですね、ものすごい未知のパワーでガーッと、なんかものすごい発電をしていそうなイメージもあるんですけれども、 原子力発電所というのは思いっきり単純に言えば、原子炉というのは巨大な湯沸かし器なんですね。 ウランまたはプルトニウムという核燃料、これを反応させて強い高熱を作ります。そしてこの作った高熱でお湯を沸かしまして、このお湯の蒸気の勢いで、 夜間でお湯沸かしますとプシューって蒸気が吹き出してきますけれども、あの勢いでですね、タービンと呼ばれる羽車、これをぐるぐる回転させることで発電機を回して電気を作る、これが原子力発電所の仕組みということになります。 じゃあ他の発電所はどうなっているのかというと、例えば火力発電の場合にはウランやプルトニウムといった核燃料ではなくて、石炭とか天然ガスとか、あと重油とかですね、そういうものを燃やしてお湯を沸かし、そしてタービンをぐるぐる回して発電しているということになります。 そして水力発電ですね、ダムなどにくっついている水力発電の場合には、今度はお湯ではなくて、水の流れる勢いを利用してタービンをぐるぐる回すということになりますし、風力発電ですね、風車の場合には風の力を使ってプロペラなんかを回転させて発電機のタービンをぐるぐる回すということになります。 つまり大型の発電機を動かすためには、とにかく発電機につながっている跳ね車ですね、タービンを回転させると、それを目指すことになるんですが、このタービンを風で回すのか、水で回すのか、それともお湯で沸かして蒸気をぶつけて回すのか、結局発電所の違いというのはその回し方だけなんです。 そして原子力発電所というのは、そのお湯を作る、湯沸かしの燃料に石油とか石炭ではなくてウランやプルドニウムなどの核燃料を使っている、それだけといえばそれだけということになるんです。 # 処理できない放射性廃棄物の問題 いわば巨大な湯沸かし器である原子力発電所の原子炉では、この湯沸かし器は一体何が問題なのかというお話なんですけれども、 例えば同じ湯沸かし器でも火力発電所がございます。 火力発電所の場合は石炭や天然ガスや石油を燃やしてお湯を沸かすということになるんですが、 これらいわば化石燃料を燃やすとほぼ全て熱となって、わずかに排気ガスや燃えガスが出てくるということになります。 もちろんこの排気ガスや燃えガス、そのままその辺にほわーっと放出してしまいますと環境汚染を引き起こして、 かつてはこれが大気汚染、公害、そういうものの原因となったということになるので、ちゃんと処理しなければいけないんですが、 この辺りは今技術がすごく進歩しまして、排気ガス、燃えガス、基本的には全部回収して無害化することができていると、 ゆえに火力発電所はちゃんと電気を作っていいよと、そういうことになっているわけでございます。 一方、原子力発電所なんですけれども、原子力発電所でウランやプルトニウム、もう少し厳密に言うと、 ウラン235、あるいはプルトニウム239と呼ばれる核燃料を反応させますと、排気ガスや燃えガスではなくて、 強い放射能を持つ放射性物質に変化するんです。 例えば、福島第一原子力発電所の事故、あの時にニュースなどでよく耳にした、あるいは新聞などでよく目にした放射性物質、 キセノン、ヨウ素、セシウム、ストロンチウム、こういう言葉を覚えているかもしれませんが、 こういった物質というのは、いわば原子炉での燃えガスになるんですけれども、 この燃えガス、極めて強い放射能を持っている放射性物質で、その辺に捨ててしまうわけにはいかないんですね。 それが大きな問題ということになるんです。 放射性物質というものは、放射能を持っている物質のことです。 放射能というのは、放射線を出す能力のことを言います。 そして強い放射線を浴びると、人間は死んでしまったり、病気になったり、もしくは将来的に癌になる可能性が高まったりするということになるんです。 この厄介な放射線、放射線を出す能力、放射能という能力ですが、 放射能は時間が経つとだんだん弱くなるんですね。 この弱くなる期間を半減期というふうに呼んでいるんですけれども、 どのくらいの時間でこの放射能が弱まっていくのかというのは、 放射性物質の種類によって結構異なります。 例えば福島の事故の後、よく耳にしていたであろう、 要素131という物質、この半減期は8日です。 8日ごとに放射線を出すパワー、つまり放射能が半分ずつになっていきますので、 だいたい1ヶ月ぐらい経つと最初の放射能が10分の1ぐらいに、 そして2ヶ月ぐらい経つとさらに10分の1、最初の100分の1ぐらいまで パワーが減っていきますので、そんなに大きな問題にはならないんですね。 しかし、やはり同じ言葉ニュースで出ていたストロンチウム90とかセシウム137、 こういったものの半減期は約30年ぐらいあるんです。 燃えかすになって生まれて30年経ってようやく放射線を出すパワーが半分になる。 60年経ってようやく4分の1になる。 人間の寿命をだいぶ超えてくるという期間になるんですが、 非常にこの半減期、放射能が弱くなっていく時間がものすごく長いということで厄介なんですね。 さらに燃え残りでもあり、また核燃料そのものでもあるプルトニウム239という物質がございますが、 このプルトニウムも強烈な放射能を持っているので非常に厄介な物質。 強烈な放射能というのは強い放射線を出すということになるんですけれども、 このプルトニウム239の半減期はなんと2.4万年あるんですね。 2.4万年間放置してようやく放射線を出すパワーが半分になる。 2.4万年前の人類って何してましたっけという話になりますので、 到底人類が管理できるような物質ではないんです。 ということでまとめます。 巨大な湯沸かし器である原子力発電所、これは何が問題なのか。 それはお湯を沸かした後に残る燃えかすが人体に有害な強い放射能を持っていて、 そしてこの放射能が消えるまでの期間が尋常ではなく長い。 処理できないゴミが増えていくということで、これが原発の問題ということになるんです。 ということで本日は原子力発電所ってそもそも何が問題なのかとそんなお話でございました。 日本では今数を減らした原子炉ですけれども、世界は日本の事情関係ありません。 未だ440基ぐらいの原子炉が今日も稼働しており、しかもどんどん増え続けております。 メルトダウン事故が発生した場合の影響というのはその国だけでは留まりません。 福島の事故の影響が海を越えて世界に、またその前旧ソ連、チェルノブイリ原子力発電所でのメルトダウン事故、 この影響も北半球の広い地域に及んでおりました。 世界中に及ぶそういった事故が起こる可能性があるのが原発ということになりますので、 原子力発電所をどう扱っていくのかというのはその国の問題でもあり、 また人類共通の課題として考えていかなければならないことだということが言えるわけでございます。 本当はこの後、原発事故が起こった場合の避難の仕方はとか、それに備えた物資は何が必要かと、 そういうお話が防災の領域になっていくんですが、本日はここまでにしたいと思います。 それでは皆様、本日も引き続きどうぞご安全に。 もっと見る #防災 #東日本大震災 #原子力発電所 死なない防災!そなえるらじおプレミアム放送配信中!00:141.タイトルコールhttps://sonaeru.jp/blog/archive/2021/8/27/05:182.原発も火力発電もやることは湯沸かし06:153.処理できない放射性廃棄物の問題コメント感想・質問・応援メッセージを書こう りく@そなえるらじお2週目8月21日🦀🦀🦀2週目返信 青紅葉2021年8月30日とてもわかり易い解説ありがとうございました!しかし、半減期というのは、条件に関係なく一定なんでしようか。またプルトニウムの半減期が2万年以上というのは、どのように計測したのか興味があります。いつも素晴らしい番組ありがとうございます2返信 高荷智也2021年9月3日ありがとうございます!半減期は、物質ごとに異なりますが、化学反応ではないため、周囲の条件などには左右されません。冷やしても温めても、地上でも宇宙でも、どのような環境でも、物質ごとに一定の半減期をもっています。これ、たとえば考古学などの世界でも用いられていまして、発掘された物質の半減期状態を調べると、いつ頃のものなのかが分かる、などもあります。ちなみに半減期は、物質の測定と計算で求められます。例えば1分での減少率を測定できれば、計算で、半分まで減少するのは何年?と分かるのです。1 たかます2021年8月27日原発の話、興味あります。今年の3月にテレビの番組を見たのがきっかけで、何冊か本も読みましたが、課題というか問題というか、色々難しいですね。福島第一原発もだけど、それだけでなく。。でもホント、単に原発止めろで済まない。とっても心配です。我々一部の人だけでも関心を持ち続けることが大事かなと思います。私ももう少し勉強します。ぜひぜひいろんな面からお話聞かせてほしいです。原子力の仕組みみたいなとこも純粋に興味あります。本読んでもよく分からない(笑)2返信 高荷智也2021年8月27日コメントありがとうございます!ご参考になれば嬉しく思います!現在の「核分裂」による原発は、どうしようもないデメリットがあるためなかなか難しいですが、将来的に使われるであろう「核融合」による原発になると、デメリットがほとんどなくなる…と考えられていますので、核融合の開発が早く進めば良いなと、期待しております。1 ちゃとらねこ2021年8月27日高荷先生おはようございます。:°ஐ..♡*瞬間湯沸かし器とは…?壁の中にあり水道に繋がってる(だろう)やつ????となりましたがとてもわかりやすい説明でした!燃えカス問題 そして自然災害によるリスク難しい。単に原発止めろ!で済む問題でもないですし( `・ω・) ウーム…3返信 高荷智也2021年8月27日おはようございます(・∀・)/瞬間湯沸かし器、確かに、原発はアレですね、ヤカンでボコボコォではなく、連続的にお湯を沸かし続けますので。なるほど…瞬間湯沸かし器、よりキャッチーになりました!φ(..)ネタメモメモ最悪規模のパンデミックやテロなどで、海運がマヒ状態になると、火力発電などの維持が難しくなりますので、燃料輸送の頻度が少なくてよい原発は、そういう状況には役立つのですが…、やはり大地震・巨大噴火リスクの高い国ですと、運用が難しめですね。1
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ちなみに半減期は、物質の測定と計算で求められます。例えば1分での減少率を測定できれば、計算で、半分まで減少するのは何年?と分かるのです。
でもホント、単に原発止めろで済まない。とっても心配です。我々一部の人だけでも関心を持ち続けることが大事かなと思います。私ももう少し勉強します。
ぜひぜひいろんな面からお話聞かせてほしいです。原子力の仕組みみたいなとこも純粋に興味あります。本読んでもよく分からない(笑)
現在の「核分裂」による原発は、どうしようもないデメリットがあるためなかなか難しいですが、将来的に使われるであろう「核融合」による原発になると、デメリットがほとんどなくなる…と考えられていますので、核融合の開発が早く進めば良いなと、期待しております。
瞬間湯沸かし器とは…?壁の中にあり水道に繋がってる(だろう)やつ????
となりましたがとてもわかりやすい説明でした!
燃えカス問題 そして自然災害によるリスク
難しい。
単に原発止めろ!で済む問題でもないですし( `・ω・) ウーム…
瞬間湯沸かし器、確かに、原発はアレですね、ヤカンでボコボコォではなく、連続的にお湯を沸かし続けますので。なるほど…瞬間湯沸かし器、よりキャッチーになりました!φ(..)ネタメモメモ
最悪規模のパンデミックやテロなどで、海運がマヒ状態になると、火力発電などの維持が難しくなりますので、燃料輸送の頻度が少なくてよい原発は、そういう状況には役立つのですが…、やはり大地震・巨大噴火リスクの高い国ですと、運用が難しめですね。