グリーンフィールドHPや通販サイトをみると、ボンドやパイルスプリッター、専用ピンなど出てきますが、なくても施工可能でしょうか??ご存知でしたらアドバイスいただければ幸いです。
10:24
49再生
──質問──
「庭ファンさんのブログ等を拝見して、リアリーターフをDIYしたいと考えています。グリーンフィールドHPや通販サイトをみると、ボンドやパイルスプリッター、専用ピンなど出てきますが、なくても施工可能でしょうか??ご存知でしたらアドバイスいただければ幸いです。」
さて今日はこのご質問にお答えしながら、人工芝DIYでつまずきがちなポイントと、プロの現場で実際に起きたリアルな事例をまるっとシェアしていきます。
道具をケチった結果どうなるのか、逆にどこを削ればコストが落ちるのか。
我がお庭の“実験フィールド”で検証した結果も交えつつ、お答えします。
なお本編は辛口コメント多めですが、DIY派を全力で応援する愛ゆえとご理解ください。
1.DIYは止めた方がいい
まず結論から言います。
「この質問のレベルだとDIYしないほうがいい」です。
いきなり冷水を浴びせるようで心苦しいのですが、これは17年以上、数千の現場人工芝現場を見てきた私の率直な実感です。なぜか。質問文から読み取れるのは、「ボンドやピンを省いても大丈夫か」という発想=“何が起きるか想像していない”状態だということ。人工芝は敷くだけ簡単、というイメージが独り歩きしていますが、実際は「下地づくり8割、固定2割」と言われるほど、見えない部分の作業比率が高いんです。
たとえばピンを打たずに人工芝を広げた場合、最初の一週間はきれいに見えます。ところが梅雨時の強風、子どもがサッカーボールを蹴った瞬間、縁がめくれて波打ち、そこから雑草が顔を出し、最終的には“緑の絨毯”が“緑の洗濯物”に早変わりします。
ボンドも同じ。リアリーターフの裏面はラテックスでしっかりした生地ですが、ボンド層がないとジョイント部分が開き、つなぎ目隠れることなく浮いてきます。
「取り返しが付く前に強い言葉で」と先回りしたのは、まさにそうした“やらかし現場”で立て直しを頼まれた経験があるから。下地からやり直すと材料費も処分費も二重払い、結果的にプロに任せるより高くつくことすら珍しくありません。
だからこそ、まずはYouTubeの庭ファンチャンネルで下地転圧やピン位置の基本を学び、自分のスキルと作業量をみてください。
「知識ゼロは事故になる」──厳しいけれど、これが現場のリアルです。
もちろん、挑戦自体を否定するわけではありません。“失敗もDIYの醍醐味”という声も理解しています。ただ、休日が汗と後悔と熱中症のりクスで終わらないように、手順を腹落ちさせてから挑んでくださいね。
2.純正オプションは高いが“保険”
続いて「専用ピンや専用ボンドを用意しているのは、優良商品の証」という話。メーカーがわざわざ純正品をラインナップするのは、人工芝そのものの性能を最大限に発揮させるための“設計図”を示しているのと同じです。
裏を返せば、社外品でトラブルが起きた際に「それ、当社推奨外ですよね」と逃げ道をつくっている、とも言える。
ここは“ユーザー保護”と“メーカーのリスクヘッジ”が表裏一体なんです。
実際、相談をいただいた件で、純正ボンドが高いからと格安の汎用ボンドを使った結果、真夏の路面温度六十度超えで接着層が柔らかくなり、固定があまく波打ったケースがありました。メーカーに連絡しても「純正接着剤での試験データしかございません」と回答、結局すべて純正ボンドで貼り替え。格安とはいえボンドを無駄にして、純正ボンドを手配し直して、剥がしてやり直す手間。痛い、ほんとに痛い出費でした。
とはいえ、コスト意識はDIYの醍醐味。社外ピンを二割安で仕入れたり、髪の毛用の櫛で芝をかき分ける“パイルスプリッターもどき”を試す余地もあります。重要なのは、「自己責任である」と紙に書いて壁に貼るくらい覚悟を持つこと。プロは万一のときに損害賠償保険でカバーしますが、個人DIYではお財布が直撃です。だからこそ、純正か代替かは“価格差と失敗リスク”を天秤にかけ、その差額が純正品を使うという「保険料」と思えるかどうかで判断してください。高いか安いかは、あなたの睡眠時間と安心感の値段次第、というわけですね。
ちなみにリアリーターフの場合、専用ピンはサビに強い亜鉛メッキ処理で、頭部が芝に隠れやすい細い形状です。これが社外品だと頭が丸くてポコポコ浮き、裸足で歩くと足裏に当たるという地味なストレスも。小さな差に感じますが、毎日使う庭では五ミリの段差が幸福度を左右します。だから私は見積もり時に「ピン一本五十円をケチって、毎日チクチクしますか?」と冗談半分に尋ねるようにしています。経験上、この問いかけで9割の施主さんが純正を選びますよ。
番外編・我が家は“敷くだけ
最後は番外編。「推奨はできないけど、我が家の人工芝は敷いてるだけ」です。
土間コンクリートキの上に20㎡ほどの人工芝を広げ、ピンもボンドもゼロです。
理由は三つ。
(1)プール遊びにやお庭遊びに使いたいときだけに出して期待
(2)DIYで、塗装や木くずが落ちるときは邪魔なのでサッと撤去したい。
(2)使用期間が春から夏の三カ月と短く、紫外線劣化が最小になる
可搬性を優先した結果、このスタイルに落ち着きました。
もちろんデメリットも正直に。小学一年の長男が本気ダッシュすると、芝は寄れます
台風接近時は物置に収納する必要があります。
この管理の手間を毎回楽しめる人でないとおすすめできません。
ですが、我が家では「夏限定の遊具」と割り切っているので、私がすべて最適化された動きで収納します。
この収納作業を「面倒くさい」と感じた瞬間にストレスが爆増します。
だから固定して設置するか、敷くだけで運用するか具体的にイメージし、「許容できる!」と笑えるかどうか自問してみてください。その答えがYesなら、敷くだけライフもアリです。
・まとめ
それでは今日のまとめです
1.知識ゼロで人工芝DIYは危険。下地と固定を甘く見ると二度手間・二重出費になる
2.専用ピンやボンドは高いけど“保険料”。価格差と安心感を天秤にかける
3.敷くだけ運用は面倒を楽しめるかどうかが運用可否の分かれ道です。
最後に私からの実体験ベースのひとこと。「道具をケチると、休日が削られる」。
浮いた千円で買えるのは一瞬の満足、けれど失敗をリカバーする時間は千円では買い戻せません。
DIYのスキルアップ方法として作業前に“手順”を書き出すことを強く推奨します。
取り返しが付く範囲ならどうなってもいいからやってみよう の精神で、頑張ってみてください
庭ファン
庭ファン【外構の大学】@YouTuberエクステリア情報発信犬
- 10:241.
チャプター1
コメント

感想・質問・応援メッセージを書こう