TOPトーク専門家毎朝の思考「Tシャツが乾くまで」が描くちょっと不快な多様性の世界08:37 8時間前 2,856再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次不倫?ミステリー?ドラマの正体とは「不快な多様性」が示す真実従来の枠を超えた人間関係の考察不快な関係性も個々のリアルか練り上げられた脚本と役者陣の演技AI文字起こし(β版) # 「Tシャツが乾くまで」が描くちょっと不快な多様性の世界 おはようございます 佐々木としなおです。 もともと地上波のテレビってほとんど見なかったんだけど 近年地上波のドラマが、ネットフリックスで配信されたりとか あるいはtverで追っかけて見れたりするようになって だからちょっと話題になっていると後から追っかけて見てみるか って割に見る機会が増えてきたんですよね。 それで 7月から9月までこの夏やってた tbs 系のドラマで Tシャツが乾くまで 途中すごい話題になったので思わず ネットフリックスでやってたので見てしまいました。最後まで。 全10話で結構長いんだけど なんか見始めた時は一体これは何なのだっていうね。 それぞれ既婚の男女がいて 女性を青井優さん 男性を中島亜佑美さん。中島亜佑美さんは本当に癖の強い 渋い役者なんですよね。全然 真っ直ぐじゃない感じで、なんか常に裏があるみたいな感じの人なんだけど この青井優さんと中島亜佑美さんが主人公で それぞれの伴侶、つまり青井優さんの夫と中島亜佑美さんの奥さんが なぜか知らないところで、自分たちの 長野でバスに乗っていて、しかもそのバス事故で死んだっていうのが 一体何でしょう?不倫してたのか?みたいなね。 そういう話なわけなんですよ。 最初は不倫の物語なのか?不倫された同士が 惹かれ合って結局二人が結べられるみたいなありがちなドラマなのかなと思ったら 案外そうでもない。 別に青井優さんと中島亜佑美さんが付き合い始めるっていう雰囲気でもない。 かといって、じゃあなんでそれぞれの伴侶が 長野のバスに乗ってたのか。 この謎解きをするミステリーなのかなと思ったら 謎はあったんだけど、それがメインでもない。 ミステリーでもなければ不倫物の恋愛物でもない。 一体これは何なんだろうというふうに、結構途中まで もやもやしながら見てたんだけど 最後の2回ぐらいであっと驚く展開になって そういう事なのかと。 多様性と関係性の話なんだな。 見てない人に説明するためにネタバレしないで喋るのは なかなか難しい話なんだけど 多様性というと、これ僕は前から言っているんだけど みんなが仲良くする、いろんな人がいるよね みんな仲良くしようよ、それは多様性ではない。 多様性というのは不快なものもいっぱいある。 それぞれがみんな不快なものを見て 不快だと思わないでちょっとずつ我慢することである。 多様であるということは 互いがあまり好きじゃないものが目の前に現れることであって そこを少しずつみんなで我慢して社会を成立していくということが 本当の多様性だというふうに前から思っていて まさにこのドラマはその多様性の話なんですよ。 主人公の青井優さんにしろ 夫の松山健一さんにしろ すごい裏表がある。 中島Mさんはやっぱり人癖があってなんだかよくわからない。 怪しい感じがある。 ちなみに松山健一さんは夫がやっている喫茶店の従業員の高橋文也さんがやってるんだけど イケメンなんだけどね、これも何か一持持ってるみたいな みんな人癖があるんですよ。 おまけにその人癖二くさが最後に出てくるのがリリー・フランキーさんっていうね もう癖ありすぎだろっていう。 全員むちゃくちゃ演技が上手いので 普通の地上派ドラマだったらなんか演技過剰で学芸家みたいなドラマが多くて 途中で見てて嫌になることが多いんだけど このTシャツが乾くまでは すんごい素晴らしい演技と あとね、練りに練られた脚本 セリフ一個一個がものすごく丁寧に描かれていて だから安心して見られます。ラストまで本当に。 話を戻すと、結局そういう癖のある人物たちはそれぞれお互いにとって不快なわけですよ。 なんでそんな癖強いの?みたいな感じなんだけど それを我慢していることこそが実は多様性だよね。 でも逆に言うと我慢できないことだってあるよね。 あるいは我慢できないんだったら無理して夫婦である必要はないじゃん。 無理して友人である必要もないじゃん。 いろんな関係性があっていいんじゃないの。 だから我々は男女の関係性というと 全く他人か友人か、そうでなければ恋愛か結婚かという 恋愛結婚と友人他人の間に大きな壁を作ってしまうんだけど でもそこをもっとグラデーションがあってもいいんじゃないかと。 最初に出てくるカオさんが 心の不倫みたいなのもあるよねという話をしていて 心の不倫ね。だからそういう性的関係ではないんだけど 恋愛でもないんだけど、でも人から見ると不倫に思われるかもしれない。 でも当の本人たちは不倫とは思ってなくて 単に価値観とか考え方が共鳴しているだけで だから喋って楽しいだけ。 私たちは喋って楽しいだけであるのに なんでそれが不倫だとか言われなきゃいけないんだみたいなね。 そういう思いがあったりする。 まさにそこは不倫でなければかといって 単なる友人でもない非常に淡い不思議な関係性がある。 それも人間関係の多様性の一つだよね。 これは今度、フラット読書部という新しく始めたブックラブの課題図書で しばらく先で喋る予定にしているんだけど 消滅世界っていう小説があって、村田沙耶香さんの本なんですけど あの本の中では恋愛、結婚、育児みたいなものは セットになっている現代社会と違って その3つが完全に分離している未来世界みたいなのを描いている。 そもそも今の2026年現在においても そのセットが全て一つの組み合わせでなければいけないというのは かなり無理が来ている感じはありますよね。 結婚はしたいけど子育て苦手な人っているし そもそも恋愛できない人っている。 だから19世紀18世紀ぐらいから始まった ヨーロッパロマン主義のひとつの成果としての 恋人同士が幸せに結婚して子供を産んで 楽しく暮らしましたみたいな 昔のディズニー映画みたいなハッピーエンドって そんなリアリティないよねって最近言われるようになってきている。 だから関係性にももっと男女男男女女含めて もっといろんな多様性があっていいんじゃないかと しかもその多様性ってのは決して みんなが気持ちいいものではなくて 他人から見ると不快なものだって入ってくるよね。 でもそういう不快な関係に見えるものだって 当の本人たちにとってはそれはそれで一つの ナチュラルなリアリティなのかもしれないよね。 そういうことまで考えなきゃいけない時代になってきているんだな。 っていうようなことを 深く深くこのTシャツが乾くまでっていうドラマシリーズは なんか丁寧に描いてるんですよね。 非常に好感が持てて良いドラマーでした。 ネットレックスで配信してるんで 皆さんよかったら見てみてください。 ちなみにエンディングテーマはスピッツなんだけど 流れてる劇版は遥香中村さんっていう有名なピアニストがやってて これもとても良いです。 ではまた明日。 もっと見る毎朝の思考佐々木俊尚08:371.「Tシャツが乾くまで」が描くちょっと不快な多様性の世界https://www.tbs.co.jp/tshirt_ga_kawakumade_tbs/コメント感想・質問・応援メッセージを書こう ひーちゃん1時間前結婚か恋愛か不倫か友情か、異性か同性か、というレベルわけには留まらない、その中間のような関係性も認め合えるようになれば、生きやすさを感じられる人が増えるのではないかな、と思いました。「Tシャツ〜」では、登場人物同士の距離感も気になりました。相手に干渉しすぎない、程よい距離感があるからうまくいく関係性、これも、長年のムラ社会や同調圧力の次の新たな形になるのかな、と思いながら見ていました。フラット読書部でも、既存に留まらない、新たないい関係を築いていけたらいいな、と思っています。返信 にゃんモナイト6時間前「Tかわ」は、久々に絶対リアタイしたいと思うほど、どハマりしたドラマでした。「多様性と関係性を描いたドラマ」。まさにその通りです!周りにどう見られようと、その関係性がお互いの中で辿り着いた形ならば、それでいいんじゃないかと思わされました。スピッツの音楽もジャストフィットでした!劇中のharuka nakamuraさんのピアノはあまり意識してなかったので、またネトフリで見直したくなりました。2返信 花鳥風月7時間前話題になっているのは存じてましたが、スルーしてました。佐々木さんの絶賛されるドラマなら観てみます。人によっては気持ちの悪い関係性、それはあって良いと思います。3返信 yuka miyagawa7時間前少し気になっていたドラマです。ここ10年はドラマというものから遠ざかっておりました。「ガス人間」を見てからNetflixで再開。「ダウンタイム」を見始めました。「Tシャツが乾くまで」は次の候補です。妻、愛人、彼女というような肩書きに当てはめられない関係性はあるような気がします。最近のドラマは考えさせられるものが多いのでしょうかね。単純なハッピーエンドではなく現代社会の必要悪や人の心の揺らぎを垣間見るものが、私を惹きつけています。2返信 みちのくひとり旅7時間前私も面白く見ました。面白かったのですが、何かなあ、という言葉にできない感覚で終わったのですが、見事に言語化していただいてとてもうれしく思いました。そして、多様性とは不快の我慢、という言葉に膝を打ちました。登場人物の誰にも共感できないけれど、全体でとても共感する感覚がこれだったのか、と思いました。生方美久さん、また傑作を生みましたね。次回作にも期待です。2返信 もっと見る
「Tシャツが乾くまで」が描くちょっと不快な多様性の世界 9分・8時間前・ 2,856再生AI目次不倫?ミステリー?ドラマの正体とは「不快な多様性」が示す真実従来の枠を超えた人間関係の考察不快な関係性も個々のリアルか練り上げられた脚本と役者陣の演技
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「Tシャツ〜」では、登場人物同士の距離感も気になりました。
相手に干渉しすぎない、程よい距離感があるからうまくいく関係性、これも、長年のムラ社会や同調圧力の次の新たな形になるのかな、と思いながら見ていました。
フラット読書部でも、既存に留まらない、新たないい関係を築いていけたらいいな、と思っています。
「多様性と関係性を描いたドラマ」。まさにその通りです!周りにどう見られようと、その関係性がお互いの中で辿り着いた形ならば、それでいいんじゃないかと思わされました。スピッツの音楽もジャストフィットでした!劇中のharuka nakamuraさんのピアノはあまり意識してなかったので、またネトフリで見直したくなりました。
ここ10年はドラマというものから遠ざかっておりました。
「ガス人間」を見てからNetflixで再開。「ダウンタイム」を見始めました。
「Tシャツが乾くまで」は次の候補です。妻、愛人、彼女というような肩書きに当てはめられない関係性はあるような気がします。
最近のドラマは考えさせられるものが多いのでしょうかね。
単純なハッピーエンドではなく現代社会の必要悪や人の心の揺らぎを垣間見るものが、私を惹きつけています。
登場人物の誰にも共感できないけれど、全体でとても共感する感覚がこれだったのか、と思いました。
生方美久さん、また傑作を生みましたね。次回作にも期待です。