TOPトーク専門家毎朝の思考暗い葛藤とつらい道のりこそが人間のコンテンツ08:11 昨日 3,923再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次AI生成と人間の創造性の分岐点文化の裾野を支える『濁り』の価値葛藤の道のりこそコンテンツ人間の苦悩と責任が共感を生む内面の葛藤こそ究極の人間らしさAI文字起こし(β版) # 暗い葛藤とつらい道のりこそが人間のコンテンツ おはようございます。 佐々木敏直です。 しばらく前に 人と話をしていて これだけいろんな 音楽や 文学やあるいは書籍が AIで作られるようになってくると そういうAIが当たり前の時代において 次に出てくる人間のクリエイターの理想像というか 売れるクリエイターってどんな形になっていくと思いますか? というなかなか難しい質問を聞かれたことです。 質の高さとか完成度で言うともはやAIの方が飛び抜けてすごいわけですよね。 でももちろんとはいえ AIにできないことはある。 これ前から何度も言ってるんだけど AIは評価されるかどうかというのは重要な生成の要素にしているので 人から評価されないもの、あまり一般的でないものは評価されないから出力しないってことが起きるわけですよね。 例えばゴッホが生きていた時代にもし生成AIがあったとして ゴッホの絵は出力するかもしれないですよね。 ゴッホの絵は全く評価されていなかったから。 常にその評価関数みたいなものに生成アイテムが引きずられる。 でも例えば この前亡くなった村上隆さんの デビュー作の限りなく透明に近いブルーとか 登場した時はもちろんアクター会社を取ったから評価されたんだけど すごい分断から批判されるところもあったらしい。 こんな小説じゃないと暴力的すぎるとかね。 ポルノシーンが多すぎるとかね。 その後に登場した村上春樹さんのデビュー作の風の歌を聴きもそうでしたよね。 これはただのエッセイだろうみたいなことを言っている人はいっぱいいた。 でもそのダブル村上なんで当時言われてましたけど 村上隆さんも村上春樹さんもやっぱりその後 ものすごく評価されるようになって認められて 後世に影響を与えていく人たちになったわけですよね。 つまりこの評価関数から外れたところから次の時代の天才が現れ 次の時代の文化を作っていくということが人間の仕事になってくる。 ただとはいえ、AIに評価関数がないところのものを作っていったらいいものができるかというとそんなことはない。 なぜかというと 人間の文化というのはただ一人の人間で作られるわけじゃない。 当たり前ですよね。 だから村上隆さんがデビューした70年代にはきっと村上隆さんのように小説家目指して書いている若者たちが大量にいた。 今でもいるわけなんですけれど そのたくさんの作家志望の人たちは結局世に出ることもないまま消えていったわけです。 作ったものがふだらなかったかもしれない。あるいは当たり前すぎて盆白だったかもしれない。 そういう多様な 濁った泥みたいなところから次の文化のヒーローが現れてくる。 その多様な泥とした濁りみたいなものがないと新しい文化は生まれない。 これ前にも文化の話で書いたことがあるんだけど 例えば出版業界というとその頂点に有名な雑誌とか そういうものがあったよね。 文芸春秋とかね。 朝日新聞とか。 でも一方でその広がりの中には例えばエロ雑誌とかそういうのもある。 エロ雑誌なんか潰しちゃえばいいじゃないかと。 良い媒体だけ残せばいいんだという人がいるんだけど でも実はそういうエロ雑誌から 素晴らしい写真家が登場してきたり素晴らしいライターが現れたりするんですよ。 実際昔のエロ雑誌ってカラーページが中心なんだけど 真ん中辺に白黒のページがバサッと差し挟まれていて そこにエロページで儲けたお金でライターとかが好き好題書くようなコーナーがあって そこにすごい面白い文章が転がってたりした。 そういうところに書いてたライターが後に有名な書き手に変わっていく あるいは小説を書いていくということも起きてたわけで やっぱりそういう裾野の濁った水みたいなのは 次の文化を作るために非常に重要なんだと。 上積みだけを追っかけていては文化の成長は否めない、できないよねっていうことだと思うんですよね。 そしてAIには上積みしかないわけですよ。 裾野の広大な濁った泥沼みたいなのは存在しない。 実はその濁った泥沼の中から ほとんどの泥は捨てられて消えていくんだけど 一部新しい時代の文化が生まれてくるというところに 人間の文化の特徴があるんだなというふうには思うんですよね。 じゃあそういう、実際に最初の話に戻ると そういう中でAIが当たり前の時代に どういうクリエイターがこれから現れてくるんだろうか。 その泥沼の中でのたぶち回りながら次の時代を目指して新しいものを作る。 売れないかもしれないけど何かをやっていくんだっていう その道のりこそが素晴らしいコンテンツに今後はなっていくんじゃないかなと思う。 AIは悩まない。 常に歓声拒否を出力する。 そして責任も取らない。 っていう存在であれば 悩み、失敗すれば責任を取って それこそお金がなくなって破産したりとか 生活が立ち行かなくなって困窮したりとかっていう そういうような責任を 目の前に置かれつつ苦しんで苦しんで進んでいく。 その道のりこそが実は共感を得る。 という一つの方向性も出てくるんじゃないかなというふうには思うんですよね。 もちろんそうやって書かれたものの大半は こんな人はわけわからないことを言っているだけじゃなくて おまわりかもしれないんだけど そういうところのその暗い長い道のりをきちんと描ける人ってのが 実はこれから重要なんじゃないかなと。 ある意味私小説のね、昔の私小説の 再来というか復興というかそういうことなのかもしれないですけどね。 何というか2010年代終わりぐらいになって アメリカでビリー・アイリッシュっていうシンガーが出てきて 全然明るくないくらい自殺をテーマにしたような音楽を作っていて それがすごく共感を読んだ。 なんかキラキラした、かつてのインスタグラム的なそういうキラキラ文化じゃなくて 自分の内面を表に出していくことの方が共感されるんだ というのがビリー・アイリッシュを生み出した文化だと言われていて インスタグラマーなんかもそういう文化に結構影響されるようになったと言われてるんだけど そういう内面の苦しみと葛藤とそこから進んでいく道のりみたいなものが 究極の僕は人間らしさだと思っていて この人間らしさそのものがある種のコンテンツになっていく AIには作れない人間らしさのコンテンツになっていく という時代が来るんじゃないかなと思います。 ではまた明日 もっと見る毎朝の思考佐々木俊尚08:111.暗い葛藤とつらい道のりこそが人間のコンテンツコメント感想・質問・応援メッセージを書こう T.21時間前良く出来てるねって言われたら、それは褒め言葉ではない。きっと、嫉妬半分で、なにこれ?ダメじゃない?って言われるような。まさに泥の中のゴツゴツしたものが、世にメッセージを放つコンテンツな気がします。返信 花鳥風月昨日そういう時代が来て欲しい。励まされます。ありがとうございます。返信 イワタイ昨日AIは言葉の意味をズラしたりニュアンスをズラすようなことがないと思います。新しいものは既存の知の掛け合わせだと思うのでそういったズラしができるクリエイターさんが必要とされるように感じました。返信
暗い葛藤とつらい道のりこそが人間のコンテンツ 9分・昨日・ 3,923再生AI目次AI生成と人間の創造性の分岐点文化の裾野を支える『濁り』の価値葛藤の道のりこそコンテンツ人間の苦悩と責任が共感を生む内面の葛藤こそ究極の人間らしさ
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って言われたら、それは褒め言葉ではない。
きっと、嫉妬半分で、
なにこれ?ダメじゃない?
って言われるような。
まさに泥の中のゴツゴツしたものが、世にメッセージを放つコンテンツな気がします。
新しいものは既存の知の掛け合わせだと思うのでそういったズラしができるクリエイターさんが必要とされるように感じました。