#295 拾ったものが神になる 湯のまち別府の漏れ人・酒井寅義さん
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大分県別府市にとんでもない漏れ人がいると風の便りで聞き、伺うのを楽しみにしていました。仮面と仏像と神像で埋め尽くされた酒井理容店。店主の酒井寅義さんは、床屋を営むかたわら、独学で仮面や仏像を彫り続けてもう50年になるそうです。作品はすでに500点を超え、店の壁も床も、隙間なく彫刻で埋まっています。
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材料はすべて、別府の浜辺に流れ着いたものです。流木、発泡スチロール、軽石、浮き、お茶碗、お盆、つぼ、タイヤ、バドミントンの羽根まで、酒井さんの手にかかればなんでも彫刻の素材になる。拾ってきた木を眺めていると、それがどんな形になりたがっているのか、自然の方から教えてくれるのだそうです。作るというより、そのものが本来持っている形を掘り出しているだけ、という感覚に近いのかもしれません。
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彫り方も誰かに教わったわけではなく、見よう見まねで彫ってきたといいます。道具も自作。仕上げに何を貼りつけているのかと聞かれても「それは秘密」とはぐらかされますw
(インタビューをお聞きください)
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酒井さんは16歳のとき、家計を助けるために丁稚として床屋に出され、32歳で自分の店を持ったといいます。40歳を過ぎた頃、宇佐神宮でガラスケースに大切に飾られたお面を見て、「お面というのは神さんがこんなに大事にするものなのか」と感心し、自分でも彫ってみようと思い立った。それから40年以上、夜になると熱中して彫り続け、時には徹夜で一気に仕上げてしまうのだそうです。
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床屋という生業は、望んで選んだものではなかったかもしれない。けれど彫刻という営みは、誰に頼まれたわけでもなく、報酬のためでもなく、ただ酒井さんの中から溢れ出て止まらなかったものなんだと思います。夜、お酒を飲みながら彫った仏像や仮面と話をする。仏像からは「早く寺に連れて行け」とせがまれ、彫りかけの面からは「早く仕上げてくれ」と催促される。そんな話を、酒井さんは誇らしげでもなく、ただ楽しそうに語っています。
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役に立つかどうか、売れるかどうか、評価されるかどうかとは関係のないところで、その人の内側にあるものが勝手に溢れ出してしまう人。酒井さんにとって彫刻は、きっと目的でも手段でもなく、気づいたら50年続いていた漏れ活そのものなのだと思います。稀代の漏れ人です。一番気に入っている作品はどれかと聞かれても「ない」と即答してしまう潔さに痺れました。
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酒井理容店
大分県別府市松原町13-7
定休日:月曜日、第3日曜日
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材料はすべて、別府の浜辺に流れ着いたものです。流木、発泡スチロール、軽石、浮き、お茶碗、お盆、つぼ、タイヤ、バドミントンの羽根まで、酒井さんの手にかかればなんでも彫刻の素材になる。拾ってきた木を眺めていると、それがどんな形になりたがっているのか、自然の方から教えてくれるのだそうです。作るというより、そのものが本来持っている形を掘り出しているだけ、という感覚に近いのかもしれません。
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彫り方も誰かに教わったわけではなく、見よう見まねで彫ってきたといいます。道具も自作。仕上げに何を貼りつけているのかと聞かれても「それは秘密」とはぐらかされますw
(インタビューをお聞きください)
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酒井さんは16歳のとき、家計を助けるために丁稚として床屋に出され、32歳で自分の店を持ったといいます。40歳を過ぎた頃、宇佐神宮でガラスケースに大切に飾られたお面を見て、「お面というのは神さんがこんなに大事にするものなのか」と感心し、自分でも彫ってみようと思い立った。それから40年以上、夜になると熱中して彫り続け、時には徹夜で一気に仕上げてしまうのだそうです。
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床屋という生業は、望んで選んだものではなかったかもしれない。けれど彫刻という営みは、誰に頼まれたわけでもなく、報酬のためでもなく、ただ酒井さんの中から溢れ出て止まらなかったものなんだと思います。夜、お酒を飲みながら彫った仏像や仮面と話をする。仏像からは「早く寺に連れて行け」とせがまれ、彫りかけの面からは「早く仕上げてくれ」と催促される。そんな話を、酒井さんは誇らしげでもなく、ただ楽しそうに語っています。
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役に立つかどうか、売れるかどうか、評価されるかどうかとは関係のないところで、その人の内側にあるものが勝手に溢れ出してしまう人。酒井さんにとって彫刻は、きっと目的でも手段でもなく、気づいたら50年続いていた漏れ活そのものなのだと思います。稀代の漏れ人です。一番気に入っている作品はどれかと聞かれても「ない」と即答してしまう潔さに痺れました。
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酒井理容店
大分県別府市松原町13-7
定休日:月曜日、第3日曜日
昼スナママ・フィッシュ明子の役にたたなくてもいいラジオ
フィッシュ 明子
- 00:161.
タイトルコール
- 03:202.
神に出会って50年、稀代の漏れ人
- 05:513.
酒井寅義さんインタビュー
- 01:044.
別府にお越しの際はぜひ!
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