TOPエンタメ映画・本ショートストーリーの朗読2度目の再起動06:02 9月8日 7再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次契約更新直前の緊急事態部下の報告書に潜む意外な真実過去の自分の判断との対峙仕事か誠実さか迫られる決断再起動後の新たな関係性とはAI文字起こし(β版) # 2度目の再起動 2度目の再起動 聞きどころ、契約更新の締切直前、メールが開かなくなりました。 元部下の報告書を調べるほど、攻めるべき相手が見えなくなります。 最後の送信ボタンは仕事より大切な何かを試します。 5分物語 2度目の再起動 2度目の再起動でも、メールの画面は真っ白だった。 今日に限って何なんだ。 マカベは机を叩きかけやめた。 午後5時までに顧客の業務ソフトの検査報告を送る。 それが認められれば、来月からの契約も更新される。 スマートフォンを除くと、メールは届いていた。 なんだ、こっちは動くじゃないか。 ほっとしてパソコンの設定を変え、開いた画面を片っ端から閉じた。 もう一度試すと、今度は開いた。 何が効いたかは分からない。でも直った。先へ進める。 報告書を開く。 作ったのは独立後も一緒に働いている元部下の秋だった。 最後のページに全て確認済みとある。 マカベは添付する前に証拠の写真を拡大した。 指が止まった。 顧客が求めていたのは古いパソコンでも動きという確認だ。 写真に映っているのは新しいパソコンだった。 マカベは秋に電話した。 これ、古い方で試した? いいえ、新しい方では問題ありませんでした。 それじゃ確認したことにならないだろう。 受話器の向こうで椅子が軋んだ。 条件を書く欄が無かったので。 欄が無ければ作ればいい。 この書式、マカベさんに直していただいたものです。 マカベは黙った。 去年、条件別の表を出したら細かすぎるって一つにまとめるようにと。 去年のファイルを開く。修正の履歴をたどる。 試した機械、使った設定、確認していない範囲。 その三つの欄を消した人の名前は自分だった。 余白に自分のコメントまで残っていた。 代表の一台で動けば良い。報告は簡単に。 机のスマートフォンが光った。 マカベはそれを裏返した。 さっきも同じことを考えていた。 こっちでは動く。だから大きな問題ではない。 マカベさん、秋の声がした。 書式だけ私が直します。 時計は4時42分。 欄を戻すことはできる。 ただ、試していない結果までは埋められない。 しかも、同じ書式で通した昔の報告も確認できない条件があった。 マカベは完成済みの三つ盛書を見た。 その金額で来月の予定を立てていた。 いや、報告そのものを訂正する。 秋が息を呑んだ。 契約間に合いませんよ。 そうだね。 新しいメールを作った。 古いパソコンでの確認は完了していません。 異なる条件の結果をまとめて承認したのは私です。 去年の修正利益も揃えた。 今の報告を前提にした更新見積もりは取り下げた。 送信ボタンに手を置く。 このボタンは何度も押してきた。 今日押せば仕事が一つ無くなる。 押した。 翌朝、更新契約は別の担当者へと渡ったと連絡が来た。 マカベは来月の予定表を開き、埋めていた仕事を消した。 空間は思ったより広かった。 そこへ秋から新しい報告書が届いた。 試した条件、分かったこと、まだ分からないこと。 空欄は空欄のまま残してやった。 ここまでなら確認できたと言えますか? マカベは返信欄にいつもの言葉を打った。 大丈夫。 少し見つめてから消した。 確認したい。使ったパソコンから教えてください。 送ると間もなく電話が鳴った。 じゃあ今日は私から説明しますね。 マカベはいつも教えるために持っていたノートを開いた。 そして教え具の説明を最初の一行から丁寧に書き取った。 悲しかった。でも嬉しかった。 もっと見る #職業サスペンス #心理ドラマ ショートストーリーの朗読ソフトウェアテストTACT 「そふてた」と呼んでください06:021.2度目の再起動コメント感想・質問・応援メッセージを書こう
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