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若松英輔の「考えるヒント」――深く自分を生きるために
言葉の秘義の指南役/若松英輔
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    悩みをものすごく抱え込んでしまって、悩みと一体になって離れられないみたいな状態になってる場合に、どうそこから抜け出していけるのか、あるいはそのまま悩み尽くしていくことがいいことなのか、考えたりしていて

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    直観って、ある意味論理的なところから飛び出してる、外れてる。物事が解決するときって、そういうふうになりませんか?

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    やっぱり私たちは、安易に答えを見出したいっていう衝動がすごく強いから。深いところから直観が起こらなきゃならないのに、安易な直感に身を任せて自分を欺くみたいなことあると思うんだよ。

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    岡潔さんは、問題に真剣に向き合うときはもう、行き詰まるしかないと。 行き詰まらなければ答えは出ないと。 で行き詰まったらほっとくんだっていうわけ。

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    植物ってまず根が先だから。 根が先で、それから芽が出てくるわけだから。根が張ってる実感が自分の中で出てくると――

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    人生の富は、繰り返しになりますけど、自分がかつて失敗と呼んでたものなんですよ。実体験に基づいてますからね。でも実際それは本当に価値があるんですよ。

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    悩み続けて行き詰まる、どん詰まる。一見それは最悪なことじゃん。どうすることもできない、もう終わりだみたいなのが普通じゃないですか。 でもそうじゃないっていう――

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    人生の後半っていうのは、そういう絶対的なものといかに向き合えるのかっていうことが問われてくるんですよ。 のっぴきならない形で問われてくる。

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    成熟には、僕は三つの条件があるなと思っていて。 一つは、自分が未熟だって思うこと。二つめは……

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若松英輔の「考えるヒント」――深く自分を生きるために

言葉の秘義の指南役/若松英輔

私たちは「言葉」と離れて生きることはできません。ひとりでいるときも言葉とともに暮らしています。本を読む時や文章を書く時、物の名前を呼ぶ時だけでなく、私たちは言葉を用いて考え、学び、人と交流し、自分の暮らす世界を形づくってもいるのです。

言葉には苦しみの中にある人を癒す力も、立ち上がらせる力もありますが、同時に人を深く傷つけてしまう力もあります。その働きと可能性について、皆さんと考えを深めてみたい、それがこの番組のテーマです。

美しい詩の一節や精妙な心に響く文章、小説の主人公や出来事などを糸口に、日々の生活や人生について、感じたことをお話しさせて頂きます。皆さんも、ご自身のなかにしまってある大切な言葉と出会って頂けたら幸いです。

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