#296 当たり前を問い直す「がっ活」のススメ(がっかり部活動)
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昼スナを「居心地がいい」と言っていただけるのは、本当にありがたいことです。
でも同時に、心地よさばかりを大事にしていると、失うものがあるんじゃないかとも思っています。
たとえば、エコーがめちゃくちゃ効いたカラオケルーム。
気持ちよく歌えるけれど、自分の音程のズレには気づけなくなる。好きなもの、心地いいものだけに囲まれていると、あれと同じことが自分の中で起きる気がして、ちょっと怖いんです。
だから、あえて居心地の悪い場所に行くことを自分に課しています。
以前の放送では、今年の3大チャレンジとして博多どんたくに出るということ、そして歌舞伎町のホストクラブに行くというフィールドワークをしましたが、どちらも結果的に大変学びの深い時間となりました。
■#215 初めての博多どんたく、四十肩つら ~ 続・あえて「居心地の悪い場所」に行くということ
https://voicy.jp/channel/821343/7779305
■#294 歌舞伎町ホストクラブでプレゼンテーションの極意をみた
https://voicy.jp/channel/821343/8245467
こういう大きなイベントではなく、日常的にも小さなフィールドワークをしています。
例えばエンジニアばかりが集まる勉強会に行ってみる(もちろん誰も近づいてきません)とか、
苦手意識のある分野の本を読んでみる(先日は本屋さんで「会計の世界史」を立ち読みしました、制度というよりも歴史の本で意外と読みやすかった)とか。
ミソジニストが集まるホモソーシャルな勉強会にも、定期的に顔を出しています。そこで気分が悪くなる。やらなくてもいいことを、わざわざやっているわけです。
【がっ活とは何か】
この活動に名前をつけました。がっかり部活動、略して「がっ活」です。
がっ活とは、わざとがっかりしに行くことで、自分の「当たり前」をもう一度味わい直す活動のこと。あえて自分のコンフォートゾーンの外に出て、期待が外れる体験をしに行きます。
人はわがままなので、満たされているとすぐにその良さがわからなくなってしまう。がっかりする体験は、その鈍った感覚を起点に戻してくれる気がしています。
同時に、価値を測る物差しの幅が広がる。自分が変わりうる隙間が生まれる。そして結果的に、好きなものがもっと好きになるということが起きます。
重要なのは、がっ活のがっかりは「自分で選びに行く」がっかりだということ。不運や我慢とは違います。Googleレビューがやたら悪いお店にあえて行ってみる。苦手なジャンルの動画を頑張って見てみる。決して自分では選ばない本を一冊、頑張って読んでみる。そうやってコンフォートゾーンを少しずつ壊して、自分の振り幅を増やしていく。そんなイメージです。
【ミソジニストの集まる勉強会で】
ミソジニーとは、女性や女性らしさへの嫌悪や蔑視のこと。
家父長制や男性優位の構造にもとづいて女性を低く評価したり、重要な地位や役割から排除したりする考え方です。
意見を発信する女性、いわゆる「物言う女性」に対して、ネットやSNS上で集団で揚げ足をとったり、揶揄したり、攻撃したりする。そういう人たちをミソジニストと呼びます。
先日、そうした方が何人か集まる勉強会に行ったとき、福岡市長選の候補者の話になりました。
多くの人が立候補を表明している中に、佐々木あやのさんという非常に聡明な29歳の女性がいます。彼女について、公務員の男性が「なにも分からない若いおねえちゃんのほうが俺らは御しやすくていい」と発言していて、驚きました。
こういう発言をする人は、私のまわりにはなかなかいません。これぞ、がっ活に行った甲斐があるというものです。
ちなみに昼スナの常連さんたちの中には、佐々木さんを大学生のころから知る方たちがいます。
学生時代から子どもの権利を守るNPOやフリースクールにボランティアに来て、そのころから「大好きな福岡市の市長になって、いい未来を作りたい」とおっしゃっていたそうです。
佐々木さんの純度の高さを、お会いするたびに感じます。
出会えたことに感謝ばかりです。
【「無視すればいい」は誰のための言葉か】
佐々木さんは9月後半の出馬表明を境に、ネット上で集中的な攻撃にさらされています。中国のトップ大学の精華大学大学院への在籍歴を理由に「中国のスパイ」と決めつける書き込みが増え、人民服を着せた偽動画や外見をおとしめる投稿も広がりました。
被害はネットの外にも及んでいます。街頭で罵声を浴びせられる、押される、自宅にまで押しかけられる。家族に暴力をふるわれる。そんな事態がエスカレートしているそうです。
若い女性の候補者です。自分自身と支援者を守るために防御的になるのは、当然のことだと思います。そのうえで立ち続けている彼女は、本当に勇気のある方だと思います。
9月下旬には市内の公的機関に佐々木さんの殺害を予告する脅迫メールが送られてきました。佐々木さんは警察に被害届を出し、身の安全のため活動を控え、予定していた集会をオンライン開催に変更するなどしていました(今は対面)。
背景には、選挙が「お金になる場」と化している現状もあります。再生回数に応じた広告収入を狙う投稿が拡散の一因とされ、AIで動画や画像を手軽に作れるようになったことが、事態をさらに悪化させています。
彼女が誹謗中傷に対して法的措置をとると表明すると、今度はそのこと自体がまた叩かれました。「無視したほうがスマートなのに」「相手にするほうが大人げない」。ここでもまた、ミソジニーの声が上がるわけです。
けれどこの反論する手間と勇気こそが意思表明だと思っています。これまで無視されてきたのは、いつも攻撃を受ける側の声でした。黙っていればやり過ごせる、という考えは、結局のところ被害を受ける側に我慢を強いる理屈で、差別そのものはなくなりません。
ちなみに中国の大学に在学していた(コロナ禍だったのでオンラインで)ことは、私はとてもリアリストだなという印象を持ちました。佐々木さんは若手50人リーダー50人の代表としてダボス会議に出席するなど、国際的な場にいるからこそ、見えているのだと。
清華大学は中国の政治・経済エリートを数多く送り出してきた大学で、そこで学ぶことは「隣国が実際にどう考え、どう動いているか」を内側の論理から知ることにつながります。好き嫌いや理念より先に、現実の相手を理解しておくという姿勢。
コロナ禍でオンラインという条件を逆に使って、日本にいながら学ぶ機会にしたあたりも、実利的で現実的な判断に見えます。
皮肉なのは、その現実主義の表れである経歴が「スパイ」というレッテルの材料にされてしまっていることです。相手を知ろうとすること=相手に取り込まれる、としてしまうあたりにリテラシーの低さを感じます。
中国について学んだ人や関わった人ほど攻撃されやすいとなると、結果的に誰も相手を深く知ろうとしなくなり、かえって日本にとって不利になると思います。
佐々木さんは、当初高島市政を引き継ぐとしてSNSのハッシュタグを「タスキをつなぐ」としていましたが「挑戦のタスキを次の福岡へ」へと変更されました。高島市政の基盤を評価しつつ「守るべきは守り、変えるべきは変えるという姿勢は示されています。
誰が政治家にふさわしいか、佐々木さんを支持するか、しないかを考える前に、若い女性というだけで標的にされ、それが当たり前のように見過ごされていることに憤りを感じます。
ネット上のヘイトや攻撃があまりにも当たり前になりすぎて、そもそもの議論がずれている。人権の保障という基礎の部分が壊れたまま、先へ進もうとしていることに、強い違和感を持っています。
【部員、募集しています】
とまぁ、こんな感じで、日々がっ活をしています。わざわざ嫌な思いをしに行くのに、内省と思考を深めてくれる、とてもいい活動です。
部員は随時募集中です。よかったら、あなたもがっ活、始めてみませんか。
でも同時に、心地よさばかりを大事にしていると、失うものがあるんじゃないかとも思っています。
たとえば、エコーがめちゃくちゃ効いたカラオケルーム。
気持ちよく歌えるけれど、自分の音程のズレには気づけなくなる。好きなもの、心地いいものだけに囲まれていると、あれと同じことが自分の中で起きる気がして、ちょっと怖いんです。
だから、あえて居心地の悪い場所に行くことを自分に課しています。
以前の放送では、今年の3大チャレンジとして博多どんたくに出るということ、そして歌舞伎町のホストクラブに行くというフィールドワークをしましたが、どちらも結果的に大変学びの深い時間となりました。
■#215 初めての博多どんたく、四十肩つら ~ 続・あえて「居心地の悪い場所」に行くということ
https://voicy.jp/channel/821343/7779305
■#294 歌舞伎町ホストクラブでプレゼンテーションの極意をみた
https://voicy.jp/channel/821343/8245467
こういう大きなイベントではなく、日常的にも小さなフィールドワークをしています。
例えばエンジニアばかりが集まる勉強会に行ってみる(もちろん誰も近づいてきません)とか、
苦手意識のある分野の本を読んでみる(先日は本屋さんで「会計の世界史」を立ち読みしました、制度というよりも歴史の本で意外と読みやすかった)とか。
ミソジニストが集まるホモソーシャルな勉強会にも、定期的に顔を出しています。そこで気分が悪くなる。やらなくてもいいことを、わざわざやっているわけです。
【がっ活とは何か】
この活動に名前をつけました。がっかり部活動、略して「がっ活」です。
がっ活とは、わざとがっかりしに行くことで、自分の「当たり前」をもう一度味わい直す活動のこと。あえて自分のコンフォートゾーンの外に出て、期待が外れる体験をしに行きます。
人はわがままなので、満たされているとすぐにその良さがわからなくなってしまう。がっかりする体験は、その鈍った感覚を起点に戻してくれる気がしています。
同時に、価値を測る物差しの幅が広がる。自分が変わりうる隙間が生まれる。そして結果的に、好きなものがもっと好きになるということが起きます。
重要なのは、がっ活のがっかりは「自分で選びに行く」がっかりだということ。不運や我慢とは違います。Googleレビューがやたら悪いお店にあえて行ってみる。苦手なジャンルの動画を頑張って見てみる。決して自分では選ばない本を一冊、頑張って読んでみる。そうやってコンフォートゾーンを少しずつ壊して、自分の振り幅を増やしていく。そんなイメージです。
【ミソジニストの集まる勉強会で】
ミソジニーとは、女性や女性らしさへの嫌悪や蔑視のこと。
家父長制や男性優位の構造にもとづいて女性を低く評価したり、重要な地位や役割から排除したりする考え方です。
意見を発信する女性、いわゆる「物言う女性」に対して、ネットやSNS上で集団で揚げ足をとったり、揶揄したり、攻撃したりする。そういう人たちをミソジニストと呼びます。
先日、そうした方が何人か集まる勉強会に行ったとき、福岡市長選の候補者の話になりました。
多くの人が立候補を表明している中に、佐々木あやのさんという非常に聡明な29歳の女性がいます。彼女について、公務員の男性が「なにも分からない若いおねえちゃんのほうが俺らは御しやすくていい」と発言していて、驚きました。
こういう発言をする人は、私のまわりにはなかなかいません。これぞ、がっ活に行った甲斐があるというものです。
ちなみに昼スナの常連さんたちの中には、佐々木さんを大学生のころから知る方たちがいます。
学生時代から子どもの権利を守るNPOやフリースクールにボランティアに来て、そのころから「大好きな福岡市の市長になって、いい未来を作りたい」とおっしゃっていたそうです。
佐々木さんの純度の高さを、お会いするたびに感じます。
出会えたことに感謝ばかりです。
【「無視すればいい」は誰のための言葉か】
佐々木さんは9月後半の出馬表明を境に、ネット上で集中的な攻撃にさらされています。中国のトップ大学の精華大学大学院への在籍歴を理由に「中国のスパイ」と決めつける書き込みが増え、人民服を着せた偽動画や外見をおとしめる投稿も広がりました。
被害はネットの外にも及んでいます。街頭で罵声を浴びせられる、押される、自宅にまで押しかけられる。家族に暴力をふるわれる。そんな事態がエスカレートしているそうです。
若い女性の候補者です。自分自身と支援者を守るために防御的になるのは、当然のことだと思います。そのうえで立ち続けている彼女は、本当に勇気のある方だと思います。
9月下旬には市内の公的機関に佐々木さんの殺害を予告する脅迫メールが送られてきました。佐々木さんは警察に被害届を出し、身の安全のため活動を控え、予定していた集会をオンライン開催に変更するなどしていました(今は対面)。
背景には、選挙が「お金になる場」と化している現状もあります。再生回数に応じた広告収入を狙う投稿が拡散の一因とされ、AIで動画や画像を手軽に作れるようになったことが、事態をさらに悪化させています。
彼女が誹謗中傷に対して法的措置をとると表明すると、今度はそのこと自体がまた叩かれました。「無視したほうがスマートなのに」「相手にするほうが大人げない」。ここでもまた、ミソジニーの声が上がるわけです。
けれどこの反論する手間と勇気こそが意思表明だと思っています。これまで無視されてきたのは、いつも攻撃を受ける側の声でした。黙っていればやり過ごせる、という考えは、結局のところ被害を受ける側に我慢を強いる理屈で、差別そのものはなくなりません。
ちなみに中国の大学に在学していた(コロナ禍だったのでオンラインで)ことは、私はとてもリアリストだなという印象を持ちました。佐々木さんは若手50人リーダー50人の代表としてダボス会議に出席するなど、国際的な場にいるからこそ、見えているのだと。
清華大学は中国の政治・経済エリートを数多く送り出してきた大学で、そこで学ぶことは「隣国が実際にどう考え、どう動いているか」を内側の論理から知ることにつながります。好き嫌いや理念より先に、現実の相手を理解しておくという姿勢。
コロナ禍でオンラインという条件を逆に使って、日本にいながら学ぶ機会にしたあたりも、実利的で現実的な判断に見えます。
皮肉なのは、その現実主義の表れである経歴が「スパイ」というレッテルの材料にされてしまっていることです。相手を知ろうとすること=相手に取り込まれる、としてしまうあたりにリテラシーの低さを感じます。
中国について学んだ人や関わった人ほど攻撃されやすいとなると、結果的に誰も相手を深く知ろうとしなくなり、かえって日本にとって不利になると思います。
佐々木さんは、当初高島市政を引き継ぐとしてSNSのハッシュタグを「タスキをつなぐ」としていましたが「挑戦のタスキを次の福岡へ」へと変更されました。高島市政の基盤を評価しつつ「守るべきは守り、変えるべきは変えるという姿勢は示されています。
誰が政治家にふさわしいか、佐々木さんを支持するか、しないかを考える前に、若い女性というだけで標的にされ、それが当たり前のように見過ごされていることに憤りを感じます。
ネット上のヘイトや攻撃があまりにも当たり前になりすぎて、そもそもの議論がずれている。人権の保障という基礎の部分が壊れたまま、先へ進もうとしていることに、強い違和感を持っています。
【部員、募集しています】
とまぁ、こんな感じで、日々がっ活をしています。わざわざ嫌な思いをしに行くのに、内省と思考を深めてくれる、とてもいい活動です。
部員は随時募集中です。よかったら、あなたもがっ活、始めてみませんか。
昼スナママ・フィッシュ明子の役にたたなくてもいいラジオ
フィッシュ 明子
- 00:161.
タイトルコール
- 05:022.
自分のコンフォートゾーンを壊す
- 04:563.
Let's がっ活
コメント

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日笠理恵
2時間前
letsがっ活❤️
フィッシュ 明子
2時間前
オーイエ~☺
