#215 初めての博多どんたく、四十肩つら ~ 続・あえて「居心地の悪い場所」に行くということ
10:05
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皆さん、ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか?
私は本を読んだりリフレクションしたりとゆっくり過ごしたのですが、一つ大きなイベントがありました。
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生まれて初めて、博多どんたくに参加してきました。
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福岡に住んで四半世紀以上経ちますが、これまでどんたくを一度もちゃんと見たことがなく。
若い頃に母が見に行きたいというのに少しだけ付き合ったことはあったのですが、素人の方たちが歩きながらパフォーマンスするのを沿道から見ることの面白さが当時の私には分からず…観光客向けのものだという思い込みがあり、通行止めになったり渋滞したりするというネガティブなイメージをずっと持ち続けていました。
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なぜ出ることになったかというと「あえて居心地の悪い場所に行く」ということを自分に課しているからです。
(ラジオ Voicy #93 あえて「居心地の悪い場所」に行くということ
https://voicy.jp/channel/821343/6927986 )
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昼スナはよく居心地のいい場所だと言っていただきますし、安心を作るのは私の役割だと思っています。でも、心地よさを大切にすることで失っているものがあるかもと。エコーが響くカラオケルームでは自分の音程のズレに気づけなくなるように、好きなことや心地よいものばかりに囲まれることは危険。
それで今回、成瀬穫美さんからお誘いをいただいたのきっかけに、やってみようと決心しました。
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お世話になったのは、福岡で活動されているビビムタ・チャンゴ教室。朝鮮半島の伝統的な打楽器の楽団で、プチェと呼ばれるボタンの花が描かれた大型の扇を持って踊り、花を添えるというのが私の役割でした。
楽団の皆さんは一ヶ月間、毎週土曜日に練習されていたんですが、私はお店の営業と重なって参加できず、本番前の短期集中練習だけ参加し当日を迎えました。
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素敵なチマチョゴリをお借りして、当日は晴天にも恵まれ、博多駅前の歩行者天国、山笠の拠点でもある櫛田神社、そして博多駅前の特設ステージ、この三回ステージに立たせていただきました。
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結果、思ってもいなかった気づきがいくつかありました。
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まず一つ目。チャングを三十年以上練習されている方たちの中に、私のようなものがポッと入っていいものだろうか、という不安。しかも、お国の民族衣装を着て踊ることが、文化の盗用にならないかと心配でした。
髪型などせめて見た目だけでも画像検索してできるだけオーセンティックに再現しようと研究しました。
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そしてもう一つ、一回目の歩行者天国のステージでは振り付けが決まっていて、扇を使ってウェーブをしたり花の形を作ってくるくる回ったりと、韓国の伝統的な踊りのイメージがしやすいかった。
しかし、二回目の櫛田神社と最後の博多駅の特設ステージは「自由に楽しんで踊ってください」と振り付けがなかったのです。
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クラブなどで音楽に合わせて自由に体を動かすことは平気ですが(もしかしたらお能を習っていたことも影響しているのか?)伝統芸能になった途端、急にフリースタイルで踊ることが非常に居心地悪かったのです。型がないことがこんなに不安になるとは。自由に踊ることがリスペクトを欠いているような気がしました。
いつも人から型にはめられるのが嫌だと反骨心で生きてきたはずなのに、伝統というバイアスがかかると急に型を求める自分がいる。実は私、ただ楽しむということが苦手なのかもしれない。意外と頭でっかちなのかもしれない、と。
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このことをチャンゴ教室の主催者であるパク・カンス先生に御礼のメッセージをお送りした際に打ち明けてみました。先生はヘイトスピーチなどの人権講演も多数されている方なので、失礼があったんじゃないかというお詫びも兼ねた気持ちでした。
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するとパク先生からあたたかいお返事をいただきました。
「韓国の踊りは型よりも流れや呼吸が基礎になっています。扇の舞は見栄えが大事で、比較的踊りやすいものです。どんたくはお祭りであり、お祝い。様々な方たちとの出会いともなり、私たちにとって貴重な場となっています。もしよろしければ、ぜひまたご参加ください」と。
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肩の荷が下りる思いでした。
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今回ステージでご一緒したのは、在日韓国人の方、日本に帰化された方、日本人の方など、バックグラウンドも様々でした。拠点となったのが博多駅前にある在日本大韓民国民団福岡県地方本部という場所で、同胞の方たち向けのビジネス相談、相続相談、リーガルサービスなど様々な窓口があるということも知ることができました。
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ステージが終わってからの打ち上げで焼肉を食べながら、かつてあった差別や職業選択の不自由さについて、率直にパーソナルに教えていただく機会もありました。皆さん本当に親切な方たちで、全部含めて本当にありがたい時間だったなと、お肉を噛み締めながら幸せを噛み締めていました。
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ちなみに博多駅の特設ステージには夫も駆けつけてくれて、発表会に出ている子供を撮影するかのごとくビデオを撮って家族LINEグループに流してくれ…愛を感じましたw
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バスで他県から駆けつけてきたグループ。晴天にバッチリ決まったお揃いの衣装。ひょっとこ、よさこい、ヒップホップダンスなど…思い思いのパフォーマンスを繰り広げる老若男女、それを笑顔で見守る市民の方たち。
なんかもう、すごく平和だなと思って、泣けてきました。
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韓国や中国など東アジアでの緊張感があり、ウクライナやイランの戦争で苦しい思いをしている方たちがいる中で、私たちはこんな風に幸せを共有することができている。この平和を守らなければいけないな、とつくづく思いました。
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……といい話でまとめたいところなんですが、実は私、この数ヶ月、四十肩になっており…
手は上がるんですが、角度によっては痛っとなることがあって。
(ゆっくりですが回復しています)
大きな扇を持ってビルの隙間風を受けた時は正直めちゃくちゃきつかったです。
写真を見ると私だけ不格好になっているものも多くあったんですが、そういう自分の老いみたいなものも素直に受け入れられる貴重な機会にもなりました。
私は本を読んだりリフレクションしたりとゆっくり過ごしたのですが、一つ大きなイベントがありました。
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生まれて初めて、博多どんたくに参加してきました。
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福岡に住んで四半世紀以上経ちますが、これまでどんたくを一度もちゃんと見たことがなく。
若い頃に母が見に行きたいというのに少しだけ付き合ったことはあったのですが、素人の方たちが歩きながらパフォーマンスするのを沿道から見ることの面白さが当時の私には分からず…観光客向けのものだという思い込みがあり、通行止めになったり渋滞したりするというネガティブなイメージをずっと持ち続けていました。
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なぜ出ることになったかというと「あえて居心地の悪い場所に行く」ということを自分に課しているからです。
(ラジオ Voicy #93 あえて「居心地の悪い場所」に行くということ
https://voicy.jp/channel/821343/6927986 )
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昼スナはよく居心地のいい場所だと言っていただきますし、安心を作るのは私の役割だと思っています。でも、心地よさを大切にすることで失っているものがあるかもと。エコーが響くカラオケルームでは自分の音程のズレに気づけなくなるように、好きなことや心地よいものばかりに囲まれることは危険。
それで今回、成瀬穫美さんからお誘いをいただいたのきっかけに、やってみようと決心しました。
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お世話になったのは、福岡で活動されているビビムタ・チャンゴ教室。朝鮮半島の伝統的な打楽器の楽団で、プチェと呼ばれるボタンの花が描かれた大型の扇を持って踊り、花を添えるというのが私の役割でした。
楽団の皆さんは一ヶ月間、毎週土曜日に練習されていたんですが、私はお店の営業と重なって参加できず、本番前の短期集中練習だけ参加し当日を迎えました。
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素敵なチマチョゴリをお借りして、当日は晴天にも恵まれ、博多駅前の歩行者天国、山笠の拠点でもある櫛田神社、そして博多駅前の特設ステージ、この三回ステージに立たせていただきました。
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結果、思ってもいなかった気づきがいくつかありました。
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まず一つ目。チャングを三十年以上練習されている方たちの中に、私のようなものがポッと入っていいものだろうか、という不安。しかも、お国の民族衣装を着て踊ることが、文化の盗用にならないかと心配でした。
髪型などせめて見た目だけでも画像検索してできるだけオーセンティックに再現しようと研究しました。
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そしてもう一つ、一回目の歩行者天国のステージでは振り付けが決まっていて、扇を使ってウェーブをしたり花の形を作ってくるくる回ったりと、韓国の伝統的な踊りのイメージがしやすいかった。
しかし、二回目の櫛田神社と最後の博多駅の特設ステージは「自由に楽しんで踊ってください」と振り付けがなかったのです。
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クラブなどで音楽に合わせて自由に体を動かすことは平気ですが(もしかしたらお能を習っていたことも影響しているのか?)伝統芸能になった途端、急にフリースタイルで踊ることが非常に居心地悪かったのです。型がないことがこんなに不安になるとは。自由に踊ることがリスペクトを欠いているような気がしました。
いつも人から型にはめられるのが嫌だと反骨心で生きてきたはずなのに、伝統というバイアスがかかると急に型を求める自分がいる。実は私、ただ楽しむということが苦手なのかもしれない。意外と頭でっかちなのかもしれない、と。
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このことをチャンゴ教室の主催者であるパク・カンス先生に御礼のメッセージをお送りした際に打ち明けてみました。先生はヘイトスピーチなどの人権講演も多数されている方なので、失礼があったんじゃないかというお詫びも兼ねた気持ちでした。
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するとパク先生からあたたかいお返事をいただきました。
「韓国の踊りは型よりも流れや呼吸が基礎になっています。扇の舞は見栄えが大事で、比較的踊りやすいものです。どんたくはお祭りであり、お祝い。様々な方たちとの出会いともなり、私たちにとって貴重な場となっています。もしよろしければ、ぜひまたご参加ください」と。
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肩の荷が下りる思いでした。
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今回ステージでご一緒したのは、在日韓国人の方、日本に帰化された方、日本人の方など、バックグラウンドも様々でした。拠点となったのが博多駅前にある在日本大韓民国民団福岡県地方本部という場所で、同胞の方たち向けのビジネス相談、相続相談、リーガルサービスなど様々な窓口があるということも知ることができました。
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ステージが終わってからの打ち上げで焼肉を食べながら、かつてあった差別や職業選択の不自由さについて、率直にパーソナルに教えていただく機会もありました。皆さん本当に親切な方たちで、全部含めて本当にありがたい時間だったなと、お肉を噛み締めながら幸せを噛み締めていました。
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ちなみに博多駅の特設ステージには夫も駆けつけてくれて、発表会に出ている子供を撮影するかのごとくビデオを撮って家族LINEグループに流してくれ…愛を感じましたw
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バスで他県から駆けつけてきたグループ。晴天にバッチリ決まったお揃いの衣装。ひょっとこ、よさこい、ヒップホップダンスなど…思い思いのパフォーマンスを繰り広げる老若男女、それを笑顔で見守る市民の方たち。
なんかもう、すごく平和だなと思って、泣けてきました。
ㅤㅤ ㅤ
韓国や中国など東アジアでの緊張感があり、ウクライナやイランの戦争で苦しい思いをしている方たちがいる中で、私たちはこんな風に幸せを共有することができている。この平和を守らなければいけないな、とつくづく思いました。
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……といい話でまとめたいところなんですが、実は私、この数ヶ月、四十肩になっており…
手は上がるんですが、角度によっては痛っとなることがあって。
(ゆっくりですが回復しています)
大きな扇を持ってビルの隙間風を受けた時は正直めちゃくちゃきつかったです。
写真を見ると私だけ不格好になっているものも多くあったんですが、そういう自分の老いみたいなものも素直に受け入れられる貴重な機会にもなりました。
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フィッシュ 明子
- 00:161.
タイトルコール
- 09:492.
どんたくリフレクション
コメント

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年を取れば取るほどに、長年抱えていた認知を書き換えられるというのは、嬉しい体験ですね。
池松さんは存じ上げなかったのですが、3日はFacebookのタイムラインにたくさん登場していました。あの中に、日笠さんもいらっしゃったんですね~☺