TOPライフスタイルくらし死なない防災!そなえるらじお#119 火口からはるか離れた場所を飲み込む、融雪型火山泥流07:48 2021年5月24日 1,675再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次95年前の十勝岳噴火 144名の犠牲噴火と雪解け水が引き起こす大惨事火口から25km!時速60kmの泥流の脅威噴火の規模以上に危険な要因とは富士山や浅間山にも潜む火山泥流の危険AI文字起こし(β版) # タイトルコール おはようございます。 備え防災アドバイザー、高見智也がお送りする 「しなない防災 備えるラジオ」 5月24日、週の始めの月曜日、本日も備えて参りましょう。 # 1926年5月24日 北海道十勝岳噴火 本日のテーマは、火山の噴火でございます。 さて本日5月23日は、北海道、十勝岳が噴火を起こした日でございます。 今からちょうど95年前の本日、1926年、大正15年、大正15年、大正最後の年でございますが、 この5月24日、お昼過ぎの12時11分頃、北海道のちょうど中央に位置する十勝岳が噴火を起こしました。 この噴火では、144名の死者、行方不明者が生じる大惨事となりましたが、 これは直近100年で最大の噴火被害となっておりまして、 1888年、明治21年に発生した福島県万代山による噴火の死亡者461名に次ぐ被害の記録となっております。 ちなみに火山の噴火というのは、大地震や台風ほど頻繁に起こるものではありませんので、 なかなか私たちの記録、記憶に残りづらい被害ではあるんですけれども、 明治以降、近代の日本における噴火の被害、犠牲者という尺度で1位から順番に見てみますと、 一番被害が多かったのは、1988年、先ほどご紹介した福島県万代山の噴火による犠牲者461名。 これが最も大きな噴火の被害でございまして、 二番目に大きな噴火が、本日お話をしている1926年の北海道十勝岳の噴火によるもの。 これは犠牲者が144名と続きまして、 そして三番目は1902年に発生した伊豆諸島鳥島の噴火で、島民125名が全員死亡する第三次となった噴火。 これが近代の影響が大きかった噴火の記録として残されております。 多くの犠牲者を出した十勝岳の噴火ですが、この噴火による死亡者ほぼ全員が土石流によるものでございます。 噴火はどのように起こったのか、まず1926年5月24日お昼を回った正午12時11分、十勝岳がまず1回目の噴火を起こしました。 この十勝岳、5月といえばまだ雪が残る時期でございます。 そのためこの噴火の影響で河口の周囲の雪が瞬間的に大量に溶けまして、 この溶けた雪溶け水が周囲の土砂を巻き込んだ土石流となりまして、麓の温泉街に襲いかかりました。 そしてさらに4時間後、夕方の16時17分過ぎ、さらに大きな2回目の爆発が発生いたしました。 この2回目の噴火でも再び周囲の雪が溶けて生じる土石流が発生いたしまして、 当時十勝岳では異様の採掘が盛んに行われていたのですが、この異様採掘に従事していた作業員の事務所、 これを土石流が襲いまして多くの犠牲者が発生いたしました。 このような雪が残る山で噴火が発生しまして、瞬間的に大量の雪溶け水が発生し、 土砂を巻き込みながら土石流となって沢、川を下る現象、これは有雪型火山泥流と呼ばれておりますけれども、 十勝岳の噴火ではまさにこの有雪型火山泥流によって144名という多くの犠牲者を出すことになりました。 # 融雪型火山泥流による大惨事 トカチダ家の噴火で生じた融雪型火山泥流は、噴火が発生してからわずか25分程度で河口から25キロも離れた集落を襲いまして、 避難する間もなく多くの方々が犠牲となりました。 25キロも離れておりますと、噴火の規模によってはほとんど気づかないということもあるんですね。 ところが土石流に関しては最大で時速60キロぐらいの速度で川を下ってくるということになりますので、 おかしいなと思った瞬間にはもう集落そのものが土石流に飲み込まれる、そういったことが発生したのがトカチダ家の噴火でございました。 このトカチダ家の噴火、火山の噴火による直接的な被害というものは、実はあまり起きていないんです。 火山の噴火による被害は噴火の規模によって大きく変わりますけれども、 トカチダ家の噴火は規模でいえばそれほど大きな噴火ではありませんでした。 ですので、もし噴火の時期が雪のない夏の季節であれば、この融雪型火山冷流も発生せず、 犠牲者はほとんど発生しなかった可能性もあるということになります。 雪が残る時期の噴火には噴石、火災流、溶岩流、そういった河口周辺に被害をもたらす現象だけではなくて、 遠方に対する土石流の被害にも注意が必要だと、そういった教訓を残した噴火でございました。 ちなみにこの融雪型火山冷流は雪深い北海道だけの話ではありません。 例えば、関東に近い火山としては富士山、それから浅間山が挙げられますけれども、 これはいずれの山も夏場以外は雪が積もっている火山でございます。 そのため、積雪している時期に富士山、浅間山、噴火を起こした場合には、やはり融雪型火山冷流が発生する可能性がありまして、 実際、それぞれの山のハザードマップにも融雪型火山冷流による影響、そして避難をするべき地域というものが実際に示されております。 富士山はここ300年ほど江戸以降、噴火をしておりませんので、なかなか近代的な観測データが残されていないんですけれども、 浅間山については頻繁に噴火を起こしております。 実際、1973年と1982年の噴火におきましても、融雪型火山冷流は浅間山で発生いたしまして、 特にですね、73年の噴火では河口から2キロの距離まで、そして82年の噴火では河口から3.5キロの距離まで、この融雪冷流が到達しております。 実際、最新の浅間山の噴火ハザードマップでも、噴火から10分から30分程度で、 麓の街を土石流が襲うと、そういった可能性が記されておりまして、 もし火山が噴火したときには、とりわけ雪が積もっている時期には、火山のすぐ近く、河口付近にいなかったとしても、 火山近くとかですね、沢沿いというところについては、注意が必要だということを覚えておく必要がございます。 ということで本日は、北海道十勝岳噴火のお話でございました。 融雪型火山冷流は、噴火の規模が小さくても大規模に発生する可能性があります。 河川などに近づいてはいけない状況というのは、何も大雨の時、大地震の時だけではないんだということを、 ぜひ知っておいていただければなと思います。 それでは皆様、本日も引き続きどうぞご安全に。 もっと見る #防災 #噴火対策 #十勝岳 #融雪型火山泥流 死なない防災!そなえるらじおプレミアム放送配信中!00:141.タイトルコールhttps://sonaeru.jp/blog/archive/2021/5/24/03:462.1926年5月24日 北海道十勝岳噴火03:493.融雪型火山泥流による大惨事コメント感想・質問・応援メッセージを書こう りく@そなえるらじお2週目8月15日🦀🦀🦀2週目返信 ちゃとらねこ2021年5月24日高荷先生おはようございます(*´∀`*)雪が残る季節だと更に被害が大きくなるんですね。亡くなった方など被害が大きくて驚きました。山などの観光地に旅行に行って被害に巻き込まれるということが多そうです。事前の確認が大切ですね( ˙꒳˙ )キリッ1返信 高荷智也2021年5月24日おはようございます(・∀・)/2014年の御嶽山噴火は9月でしたが、あれがもし冬の噴火であれば、同じような現象が生じていた可能性はございますね。逆に登山者は少なく山頂での被害が小さい、土石流で麓の被害が大きい、なかなか難しいものです…。1
#1399 断水がなければ、大雨の時にトイレは使える?逆流対策の方法は? 21分・15時間前・ 2,886再生AI目次高層階トイレも安心できない理由大雨で機能不全に陥る下水道トイレのゴボゴボ音は何のサイン?下水逆流を防ぐ水嚢の作り方便器が使えない時の簡易トイレ備蓄
#1398 堤防の切り通しを封鎖せよ!長良川9.12水害から50年の話 32分・昨日・ 4,099再生AI目次50年前の長良川大水害、知られざる輪中堤の物語80年前に埋もれた堤防が町を救った瞬間輪中の知恵と住民の決断、その光と影現代に迫る「スーパー水害」の脅威とは命を守るハザードマップ活用と意識変革
#1397 9.11米国同時多発テロから25年目における戦争への備えの話 31分・9月11日・ 5,512再生AI目次9.11テロ:世界を震撼させた記憶9.11テロが示した超大国の限界25年後、世界は新たな戦争の時代へ世界の混乱が日本経済にもたらす危機平和な時代が終わる?家庭でできる備え
#1396 災害時に不足する「野菜と栄養」をローリングストックする方法は 34分・9月10日・ 6,022再生AI目次災害時の野菜と栄養不足問題日持ち野菜・加工品・サプリの活用術青汁「ボコとデコ」のローリングストック青汁で水分と栄養を補給する秘訣突発災害時の判断と現金備蓄の教訓
#1395 大地震の様な突発災害に近づきつつある「線状降水帯」への備え 24分・9月9日・ 4,884再生AI目次名古屋を襲った記録的豪雨と被害全国に拡大する線状降水帯の警戒予測困難な水害が問う避難のあり方温暖化時代に必須の住居選択とは日中水害、職場や学校で身を守る策
#1394 最後の寝台夜行列車「サンライズ瀬戸」からの放送 14分・9月8日・ 3,403再生AI目次日本唯一の夜行列車、その魅力とは?旅を快適にする車内設備と利用法新幹線では味わえない0泊2日の価値プレミアム放送が伝える旅の臨場感いつまで乗れる?寝台夜行の未来
おはようございます(*´∀`*)
雪が残る季節だと更に被害が大きくなるんですね。
亡くなった方など被害が大きくて驚きました。
山などの観光地に旅行に行って被害に巻き込まれるということが多そうです。事前の確認が大切ですね( ˙꒳˙ )キリッ
2014年の御嶽山噴火は9月でしたが、あれがもし冬の噴火であれば、同じような現象が生じていた可能性はございますね。逆に登山者は少なく山頂での被害が小さい、土石流で麓の被害が大きい、なかなか難しいものです…。