TOPトーク専門家毎朝の思考風景には近景と遠景、そして中景がある08:32 7月6日 5,905再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次ミクロとマクロをつなぐ「中景」の視点AI時代の仕事と未来経済をつなぐ視点承認欲求とプライド、AI社会での形登山で解き明かすミクロとマクロの接続世界理解を深める三つの視点の統合AI文字起こし(β版) # 風景には近景と遠景、そして中景がある おはようございます。さなきとしなおです。 風景に関する言葉で遠景と近景ってありますよね。 遠い景色が遠景、近くの手元の景色が近景。 でもその間に中間地点の景色のことを指す言葉で中景ってのもあるんですよね。 中景というのは例えば近景と遠景の間に何かが対峙されている。 例えば景色の写真だったら遠くに山が見えているのが遠景。 どこかビルの屋上か何かで写真を撮ってたら手元の手すりとか 屋上の床が見えているのが近景。 でもその間に近所のビルとか、あるいはその辺にある神社だったり お寺だったりとか街路地だったりというのが中景なわけです。 遠景と近景だけだとあまりにも遠く離れすぎていて そこに膨らみがない。 でも中景があることによって初めて景色が立体的に見えてくるというのはあるんですよね。 自然な奥行きも感じることができる。 遠景と近景だけだと遠すぎてそこに奥行きを感じにくい。 つまり遠景と近景を結びつけにくいってことなんですよね。 中景というのは近景と遠景を結びつける間のクッションみたいなものです。 なぜこんな話をしているかというと、実はこれって 情報の扱い方、情報の見方の話にもつながってくるなと思っていて 僕は前からこのボイスシリーズでも何度か喋っているんだけど 常にミクロの視点とマクロの視点が大事だよね。 両方持っていた方がいいよね。 例えばわかりやすい例で言うと、AIが進出してきて 仕事がどうだろうみたいなテーマに関して言うと ミクロの近景の視点というのは自分の仕事は近いうちにAIに取られるんじゃないか そういう不安だったり危機感だったりするのが近景であると。 一方でマクロの方では今経済学の分野とかで盛んに議論されてますけれども 企業活動が維持されれば法人税が発生する。 その法人税を思い切ってユニバーサルベーシックインカムとして 国民一人一人に生活が維持されるだけの金額 日本だったら例えば30万とか40万とか配ってしまう。 そのお金がもし入って来れば仮に仕事がなくなっても 国民一人一人は消費生活を維持できる。 物を買う。その物を買ってくれれば当然法人としての企業の活動が維持されるわけで 法人税も発生する。 だから人が働かなくても消費社会が維持され 経済が回る仕組みはベーシックインカムを返せることによって可能なんじゃないか みたいなマクロの議論がある。 でもベーシックインカムの話と仕事がなくなった話はあまりにも遠すぎますよね。 でもその間はもうちょっと埋めるものがあるんじゃないか。 何が埋めるのかというと企業活動って本当に具体的にどうなるんだろうか。 映画時代に人がいなくなってAIとロボットだけになったら そこで働いている人って何が残るんだろう。経営者だけなのか。 あるいは別の部署も必要なのか。 あるいはロボットの進化というのはAIの進化に比べるとかなり遅いので 現場仕事みたいな身体的な仕事はまだ残っているんじゃないのという話があったりとか さらにはベーシックインカムだけで消費生活が維持されると言っても 人間には承認欲求とかプライドみたいなのがある。 果たして国からお金をもらっているだけで一日を消費して楽しむみたいなことが 人間のプライドを傷つけないで済むだろうかという議論もある。 いやいやギリシャ時代だったらそれで奴隷という今で言うAIみたいなシステムがあって それで大して肉体労働、頭脳労働しなくても生きていける人たちがギリシャ人民にはたくさんいたと。 彼らはアゴラ広場で議論することによって承認欲求が満たされていた。 あるいは詩を読んだり物語を作ったり音楽を奏でたり そういう風になっていくんじゃないのという話もある。 つまりミクロの近景とマクロの遠景を結ぶ間の中継の中では 様々な企業活動だったり様々なダイナミズムだったりとか 様々な人間の活動みたいなものがたくさん行われていく。 そのたくさん行われているダイナミズムを実際に見ることによって 遠景のマクロと近景のミクロは繋がってくると思うんですよね。 今そこの膨らみがなかったとすると近景と遠景はなかなか接続されにくい。 ミクロの視点とマクロの視点は両方を持つことが重要なんだけど なかなかその間埋めるものがなければ結びつかない。 でも近景と遠景の間に中継という様々なダイナミズム 流れみたいなものがあると ミクロとマクロは綺麗に繋がってくるんじゃないかなと思うんです。 登山の話ですると、例えば足元の木の根っこの上を歩いているような ここは岩場だから慎重に歩かなきゃとか 雨が落ちてきたから雨吹きなきゃみたいなのが近景、ミクロの視点。 マクロの視点は山の全体像、今歩いているのは北アロプスの槍形の 足元の槍が槍さまを歩いているみたいなのがマクロの地図上の 抽象的には山というそういう概念だったりすると でも槍形という大きな山のふもとを頂上に向かって歩いている というマクロの感覚と、今目の前に木の根っこがあって そこで滑らないようにして歩かなきゃというミクロはなかなか 間と間が結びつかなくてすごい乖離しているわけですよね。 でもその間に実は大きな山域とか大きな山というマクロと 今踏みしめている足の間隔というミクロの間には地形というのがあるんですよね。 じゃあ槍形というのはどういうふうな形の山で 槍沢というのは一体どういう風になっているのか そこをどういう風に水が流れ、石形があり、風はどう通り抜けているのか みたいなことが見えてくると、なぜここの槍沢はこんなに 急傾斜で上りがきついんだろうとかね。 それは沢沿いのコースを歩いているから、沢沿いというのは 最初はなだらかでゆっくりなんだけど、だんだんだんだん 爪の上流になってくると傾斜がグッと上がってくる。 だから槍沢の地は最上流の今、この辺はジグザグに歩いていかなくていいぐらい 傾斜がきついんだ、みたいなことが分かってくる。 つまり地形というのは単なる 動かない形というだけではなくて、その地形に基づいてどういう風に 風が流れ、水が流れ、沢が削られという ダイナミズムの中で見ることによって始めて、その中継の リアリティみたいなものがより深く理解できてくるということなんですよね。 だから遠景と近景、その間を結ぶ中継 それは遠くの大きな世界観と手元の自分の身体感覚 その間を結ぶある種の自分が社会の中でどういう位置にいるのか 世界の中でどういう風に自分がいるのかというダイナミズムを理解すること その3つによって我々はより深く 世界を理解することができるようになるということなんだと思います。 ではまた明日。 もっと見る毎朝の思考佐々木俊尚08:321.風景には近景と遠景、そして中景があるコメント感想・質問・応援メッセージを書こう 0827alen7月7日佐々木さんのお話から、宇宙空間の中に浮かんでいる地球、遠景の太陽と近景の地球のイメージがふと浮かんできたのですが、そこから、地球の生命の安定性の高さは宇宙でも珍しい太陽系惑星の安定性の高さと繋がってるという話を思い出しました…。近景的で、ミクロな私たち地球生命の安定性の高さは、中景としての豊かな太陽系の安定性を介して、マクロな遠景としての宇宙と一つの壮大な風景を描いているのかもしれないですね…。2返信 0827alen7月7日つづき)…これと同じことは多分、遠い遠景としての世界の安定平和は、近景としての一つ一つの国の安定、そして中景としての国家間の安定とも、密接に一つの壮大な風景として、つながっていそうですよね…。美しい世界の風景を描けるといいですよね…😊1 はるパパ7月6日逗子の披露山から見える景色近景に逗子マリーナ遠景に富士山中景に江の島見事に立体的に見えますAI時代の中景(地形図)を詳細に描くことができれば、人々は安心して前に進めますね^ ^2返信 俊尚 佐々木7月9日なるほどー。
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近景的で、ミクロな私たち地球生命の安定性の高さは、中景としての豊かな太陽系の安定性を介して、マクロな遠景としての宇宙と一つの壮大な風景を描いているのかもしれないですね…。
近景に逗子マリーナ
遠景に富士山
中景に江の島
見事に立体的に見えます
AI時代の中景(地形図)を詳細に描くことができれば、人々は安心して前に進めますね^ ^