「英語が話せるようになりたい。」
そう思って勉強を始めたものの、自分に合った学習法が見つからなかったり、継続が難しくて学習を続けることができなかったという人は多いのではないでしょうか。
オンライン英会話スクールの調査によると、英語学習経験のある社会人の約9割が「挫折したことがある」と回答し、そのうちの8割は学習を始めて3ヶ月以内に挫折している、というデータがあるそうです。
出典:【英語学習の挫折に関する実態調査】英語学習経験のある社会人、約9割が「挫折したことがある」と回答。挫折までの期間「3ヵ月以内」が約8割の事実。
では、実際に英語を習得した人はどのように英語を学んできたのでしょうか?
音声プラットフォームVoicyで放送中の英語ニュースチャンネル Voicy News Brief のバイリンガルパーソナリティに英語学習のコツを伺いました。
Voicy News Brief with articles from The New York Times
フォロワー1.9万人を超える人気英語ニュース番組。音声プラットフォームVoicyで毎朝6:30に配信中。The New York Timesの英語ニュースを、日本語解説付きでお届け。パーソナリティは日英のバイリンガルスピーカーで、幼少期を海外で過ごした人や、日本の英会話スクールで英語を学んだ人など様々なバックグラウンドを持つ。
https://voicy.jp/channel/1111
目次
バイリンガルが教える、学習継続のコツ
英語を学習する目的意識を持つ
望月きあら(もちづき きあら)
月曜パーソナリティ
声優。北海道出身。日本とアメリカのハーフ。マンガやアニメなどの日本文化が大好き。
英語学習において大切な要素はなぜ英語を習得したいのか?の目的意識を持つことです。自分に合った学習法がそれぞれあると思いますが、どんな学習方法を選んだとしても継続しないと結果は出ませんよね。
私が小学生のとき、あるテレビ番組でハーフタレントの方が「その顔で英語を話せないんだ」とイジられてるのを見たんです。私自身、日本とアメリカとのハーフなので「自分もこう思われてしまうかもしれない…」という恐怖から一生懸命勉強するようになりました。
これはちょっと特殊なきっかけですが、みなさんには何かポジティブな目標を見つけていただければと思います。
バイリンガルが教える、環境づくりのコツ
英語を話さないといけない環境に身を置く
佐藤聴成(さとう あきなり)
土曜パーソナリティ
ゴルフレッスンプロ。声優。TOEIC990点。小学校2年生から大学卒業までインターナショナルスクールに通う。
英語を習得したい方は必ず英語を喋らなきゃいけない環境に自分自身を追い込むのがすごく効果的だと思います。
例えば、自分以外の全員が英語しか喋らないコミュニティに入り、そこで積極的に英語を使う。インターネットでコミュニティを探して利用するのも良いですね。
個人的には、英語と趣味を結びつけるのがオススメです。ゲームが好きなら、英語のゲームコミュニティに入ってみるなどです。単語やボキャブラリーが偏ってしまう可能性はありますが、喋ることを求められるし、なにより楽しく学習ができるんじゃないでしょうか。
手持ちのデバイスを英語設定に
瀬沼健吾(せぬま けんご)
金曜パーソナリティ
起業家。エンジニア。日本のインターナショナルスクールを卒業後、カナダのトロント大学を卒業。
英語学習をする上で、必要に駆られるというのは重要です。
私はパソコンや iPhoneなど、デバイスのOSをすべて英語に設定しています。スマートスピーカーのAlexaも全部英語。「電気をつける・消す」なども英語でないと聞きとってくれないので、これも「必要に駆られる」スピーキングの環境づくりです。それに、実は英語の方がデバイスのサポートも多かったり、ググりやすかったりもするんです。
ほかには、Netflixで映画を見るときも音声は英語です。こうして身近なところから環境を英語にしてくといいですよ。
好きなことを英語で調べて英語でアウトプット
カリあすか(かり あすか)
水曜パーソナリティ
NY在住。パーソナルスタイリストとしてエシカル・サステナブルファッションを提案。0歳児の母。
実践的な英語を身につけたいなら興味のあることをすべて英語で調べてみるのがおすすめです。
本やニュース記事でどんな単語が使われ、どのように表現されているかを知ることで、重要な単語やその分野で使われている表現を知ることができます。また、英語の音も聞き取りやすくなるんです。
さらに、学んだことは書いたり話すなどアウトプットをしてみるといいですよ。手書きのノートやブログ、ソーシャルメディアでもOK。ご自身が楽しく継続できる方法がおすすめです。
この方法の良いところは、英語学習への苦手意識が芽生えづらいこと。好きなことに関する知識と英語を一度で学べて時間の節約にも。同じ興味や関心を持つ人たちとつながれる点でもおすすめです。
バイリンガルが教える、学習時間捻出のコツ
「ながら時間」と「だらだら時間」に英語に触れる
浅野剛志(あさの つよし)
日曜パーソナリティ
バンコク在住。バンコクで日系企業の駐在員を経験し、海外転職を経て現地企業へ。現地でMBAを取得。
私のおすすめはながら時間とだらだら時間に英語に触れる方法です。
学生時代に比べ、社会人は英語学習にかけられる可処分時間が短くなりがちです。そんな中でまとまった時間を確保するには、ながら時間やだらだら時間を使えばいいんです。
ながら時間には、もちろんVoicyのVoicy News Briefや日経LissN英語ニュース、Podcastでは毎日新聞の英語ニュースやCNNのチャンネルもおすすめです。もっと長い時間を使えるなら、最新ニュースと英語に触れられる日経Asiaも良いですね。
だらだら時間には、ネットフリックスを英語音声+英語字幕にしてたり、スポーツの海外中継を英語実況で見てみるのも良いです。英語と日本語を両方使うエンタメ”Kevin”s English Room”もおすすめです。
人間ずっと一生懸命やるのは無理なので、スキマ時間を上手に使って英語に触れていきましょう。
バイリンガルが実践する、具体的な学習法
ドラマや映画のセリフをコピーする
山本かおり(やまもと かおり)
火曜パーソナリティ
通訳。英語講師。ナレーター。2児の母。幼少期と大学時代をオーストラリアのシドニーで過ごす。
私のとっておきの勉強法は、ネイティブスピーカーの英語をひたすらコピーすることです。
コピーを一言でいうと、セリフやイントネーションをそっくりそのまま、できれば表情やBody Languageまでひっくるめてマネすることです。マネをすることで、英語のリズムや感情の乗せ方がしっかり体感できるんです。
私は、有名な方のスピーチや好きな映画の台本を、登場人物になりきってよく読んでいました。今思うとちょっと恥ずかしいんですが、映画には喜怒哀楽がありますよね。感情が動くときは記憶にも残りやすいというと後から学んで、このアプローチが実はすごく効果的だったんじゃないかと思っています。
今はニュースもあれば、TEDやYouTubeなどいろんなものから選べます。ぜひ好きな素材を探してみてください。
音読で頭と口を英語モードに
新井里菜(あらい りな)
木曜パーソナリティ
香港在住。ポッドキャスター。ワーキングホリデーで香港に渡り、移住。英語は日本の英会話スクール仕込み。
英語を話すときの準備体操として音読がおすすめです。英語と日本語の文法はまったく違うので、英語の記事を音読することで、頭と口を英語にスイッチすることができます。
また英語と日本語では、口周りの筋肉や舌の使い方も全然違います。音読は口周りの筋肉の準備運動にもなります。口を広げたり止めたり、舌を出したりとかですね。
ちなみに私が準備運動のために選ぶ記事は、5分ほどで読めるものを選んでいます。ポイントは半分以上意味が分かる記事。その方がストレスなく音読できると思います。
もちろん、一番大事なポイントは必ず声に出して読むことです。声に出しながら、自分の耳でも聞く、そして読むという3つのサイクルが一番効くと思います。
英語スピーチや海外ニュースで発音練習
廣瀬彩乃(ひろせ あやの)
日曜パーソナリティ
早稲田大学国際教養学部2年生。2022年8月からアメリカ・カリフォルニア大学バークレー校に留学予定。
私は小学校2年生のときに初めて英語のスピーチコンテストに出場しました。これをきっかけに、もっとたくさんの人の前で英語が話せるようになりたいと思い、英語の発音練習に必死に取り組んできました。
具体的にはTED Talksのスピーチを真似したり、英語のニュース番組を毎日聴いたり。それに私はもともとVoicy News Briefのリスナーで、実は今も、自分の担当曜日じゃなくてもニュース記事を読んでいます。
まだまだ練習中ですが、日々努力を積み重ねていくことで上達していきます。
Voicy News Briefで英語に触れよう
いかがでしたか?音声プラットフォームVoicyで放送中の英語ニュースチャンネル「Voicy News Brief」では、毎日The New York Timesのニュースを英語で紹介しています。
ニュースの中に出てくる単語解説もあるので、毎日のながら聞きで英語学習にお役立てください。