TOPトーク専門家毎朝の思考「じっとりまとわりつく」から「しっとり美しい」に09:15 2024年6月20日 7,559再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次昭和知識人の日本観:土着への嫌悪感狩猟・農耕論の限界と歴史的事実「ぬめぬめ」から「しっとり」へ:イメージ変容日本回帰と和風ブームの背景を探る日本文化の再評価:未来への展望AI文字起こし(β版) # 「じっとりまとわりつく」から「しっとり美しい」に おはようございます。佐々木敏直です。 出典を忘れちゃって申し訳ないんだけど 前にある昭和の作家の文章を読んでたら 遠藤修作だったかな。 キリスト教とかあるいは思想みたいなものがヨーロッパ、西洋から入ってくる。 でもそれって常に日本では変質するって話。 日本ってのはじっとりとヌメヌメとした土着みたいなものがあって それに絡めとられると、あの論理的で美しいヨーロッパの思想も なんだか別のものにグネグネと変質してしまうんだ。 っていうようなニュアンスのことを書かれていて ちょっと細かい描写は忘れちゃいましたけど とにかく日本のこの土着が嫌なんだろうなってのは すごくよくわかる文章。 なんかこう日本と西ヨーロッパ、西洋を対峙して 日本はダメだっていうようなことを論じるのが 昭和の頃の知識人の特徴だった部分ってあるんですよね。 それこそ俗説で言うと狩猟民族と農耕民族なんてまさにそうで 白人は狩猟民族だけど日本は農耕民族で 土着でも地面にへばりついて暮らしてるんだと あのかっこいい馬に乗って殺草と駆ける白人とは我々は違うんだ みたいな感じに昔は言ってたんだけど 冷静に考えて別にヨーロッパ人狩猟民族じゃないだろう というか農業始まる前は日本人だろうヨーロッパ人だろうが どこの国だろうがみんな狩猟民族だったわけですよね。 狩猟民族と農耕民族という二項対立を置くこと自体がそもそも間違ってるわけで 強いて言うならヨーロッパは農業よりはどちらかというと牧畜が多いよね。 日本は農耕民族というのは稲作民族っていうね。 稲作と小麦の違いとか牧畜中心の国と人力で 労働してた国の違いとか細かい解像度の高い対比はできるかなと思うんだけど 狩猟民族対農耕民族ってあまりにも解像度低すぎるし適当すぎるよね。 話を戻すと昭和の頃ってやっぱりそういう日本の土着的なもの 村社会なんて言い方もまさにそうですよね。 そういうのはみんな嫌っていてそこからどう脱却するかみたいのが一つの大きなテーマだったわけですよ。 村社会っていうのはおかしな話で、確か江戸時代以降の家制度とかそれに基づいた村みたいなものが がっつりと17世紀以降の日本にあったのは確かなんだけど それ以前、戦国時代さらに室町時代鎌倉時代まで遡ると決して 固定的な村社会じゃなかったというのは歴史学の最近の成果で散々言われてるわけで それこそアミノイシイコさんの本なんかを読むと漂泊する職能集団みたいなね 職人たちが移動しながら暮らしてたりとか あとあの野党ですよね。この前地震があった野党の豪能なんてのは 一見すると貧しい百姓、水飲み百姓みたいに書かれてるんだけど当時の調某を見るとね でも実際には北前船で貿易とかやってて非常に豊かだったみたいな話があったりとか 決して地面にへばれついているだけではない、もっと自由活達でダイナミックな動きを 昔の農民はしてたんだよねっていう話も描かれている。 なんか日本のねっとりした感じが嫌だっていう文章が本当に至るところにあって それこそ、春から夏にかけて日本に海外から帰国すると カラリと晴れた気持ちの良い地中海、気候からね 飛行機に乗って日本に降り立つと、それは羽田だったり成田だったりすると思うんだけど 全身に水がまとわりつくような、このぬめぬめとした軟体動物のような空気みたいなことをみんな書いてたわけですよ まあ確かに梅雨の頃日本に帰ってきたら気持ち悪いのは確かにそうなんだけど でもね、そういう質度の高い土着な感じっていうのは かつてはある意味批判の対象だったのが 多分90年代、2000年代くらいだから一気に変わってくる いまだに思うんだけどね 70年代、80年代って日本的なものってすごいカッコ悪かったんですよ みんながヨーロッパ、アメリカに憧れるみたいな時代があって でも90年代、2000年代くらいからすごい勢いで日本回帰して日本のものカッコいいよね その頃から和のものですよね、食器にしろ あるいは着物とか手ぬぐいとかそういうものにしろ、小物にしろ あるいは泊まる宿にしろね、日本的なものがいいよねって言われるようになった 案外上の世代ってまだヨーロッパへの憧れの名残みたいなのが残っていて 前に同世代の女性と10年くらい前ですかね、食事するって約束して どこがいいですか和食とイタリアン、フレンチどういうのが好みって聞いてみたら 私は和食は嫌って言われて、和食嫌なんですかって聞いたら 和食の食べ物そのものは嫌いじゃないんだけど なんか日本的な雰囲気嫌いなの、やっぱりイタリアやフレンチがいいわとか言われて ああまあでもやっぱりそういう世代間隔があるんだなぁって今さらながら驚いたことがあるんですけれど 今の時代にもそんなのないですよね、どっちかというと日本的なものは美しいよねと 逆にその和風なものと例えば北欧家具とかですね その北欧の文化みたいなものと共通点とか発見し 逆に北欧の人から和風と北欧って似てるよねって指摘されてね なんだかこうシンプルで美しさみたいなね ところが北欧物と日本のものは近いみたいなね それに比べるとフランスロココ町みたいな猫足の家具みたいなやっぱり全然違うよね だから今さらヨーロッパに憧れるって言って猫足の家具ってのもどうなのかなみたいなところは 21世紀の日本人としては思うところがあるわけですよね 皆さんどうでしょう?これ好みの問題だと思うけどね 僕はその和風とか北欧とかのこの共通する価値観があるあたりっての文化観ってのは 個人的にはとても好きなんですよ で今や日本のねそのフード このじっとりとまつわりつく締めっぽいって言われた土着だって言ったところも 逆に日本の空気ってしっとりしてね肌に優しくていいですよねっていうような ポジティブイメージに劇的に変わってきている 雨の日本美しいよねっていうね 竹矢部が向こうに見えていてそこにさーっと衆が落ちてくる 手前の小さな川にその水がさーっと波紋を描いて落ちていく感じみたいなね それこそ江戸時代の浮世絵の東海道53席とかで見るような絵の景色みたいなものを 日本人はとても愛するようになって だからまあこのじっとりとまつわりつく日本の土壌みたいなことを言う人も あんまりいなくなってきている だから本当にこの20年30年ぐらいで日本的なものへの見方っていうのが 文化に関しては劇的に変わったなと思う きっとそれはねおそらく政治とか社会とかでもそういう部分あるんじゃないかな いまだに日本的なものを褒めると政治とか社会とか経済とかでなんかけしからんみたいなね 日本は劣ってるんだって言ってる方がかっこいいって思ってる年配の知識人とかたくさんいると思うんですけれど もうそれもいい加減古いよねって日本のものを褒めるとすぐナショナリストだとかね ネトウヨだとか言うんだけどもその感覚自体がもう違うんじゃないのっていうのは思うんですよね うーん もう少し日本的なもの別にその愛国心をむき出しにしようなんて全く思わないんだけど 日本独自の価値観みたいなものをねもうちょっと我々は誇りに思ってもいいんじゃないかなと それは文化だけじゃなくてきっと政治とか社会とか経済とかいろんな面で そもそも見直す時期が来てるんじゃないかなっていうふうには思いますよ というわけで今日は日本的になるものについて考えていました ではまた明日 もっと見る毎朝の思考佐々木俊尚09:151.「じっとりまとわりつく」から「しっとり美しい」にコメント感想・質問・応援メッセージを書こう Kotori2024年6月21日日本🇯🇵を離れて20年以上たちます。日本を外からみると外国人の日本に対する評価するが高いなと感じます。日本的なものへの憧れだったり賞賛だったり。忘れ物が必ず返ってくる街がきれい物事がスムーズに進む日本食が美味しいなどなどは現地の友人からよく頂くコメントです。もっと日本に対する自尊心?を持ってもいいのかもしれませんね❤️1返信 譚太郎2024年6月20日若い頃は海外に憧れ、海外赴任も経験しました。結果として今は日本に生まれて良かったなぁと心の底から思います。日本に問題がないとは言いませんが、ネットには変な海外礼賛系の出羽守がいますねぇ。あのような連中に惑わされないようにする為にも逆説的ですが若い人は一度海外で生活してみてよと思います。返信 俊尚 佐々木2024年7月4日日本をちょっとでも褒めるとネトウヨ呼ばわり、みたいな人がけっこう多いですよね。 佐藤友厚2024年6月20日(続き) 及び、1年単位の短期変動に分けて把握し、理解するのが、教養ある人間の基本だと思います。その観点から見ると、今日の佐々木さんのお話は、やや雑駁すぎるような気もしますが、毎日の気付きとしては、こう言う雑駁な感想から、全ての思想が始まるのだろうな、と思いました。1返信 俊尚 佐々木2024年7月4日ありがとうございます。 佐藤友厚2024年6月20日私は物事は超長期傾向(数1000年単位。①世界の文明の進歩、②日本が島国であることから逃げられない一定の閉鎖性[丸山眞男の「日本の思想」に描かれた様に日本では海外から新しい思想が入ってくると古い思想を丸ごと捨てて新たな思想をまるで日本固有の思想の様に入れ替える習性や、天皇制、ムラ社会)と、長期的変動(数100年単位。海外文化至上主義と日本文化至上主義が繰り返し交替する歴史など)、中期的変動(数十年単位。どの国の文化を取り入れるのが、どんな生活様式がかっこいいかと言う評価軸の変遷など)、(続く)返信 sun2024年6月20日インテリア界隈では「ジャパンディ」という言葉もあるようですね。コロナ中に何度も国内旅行をしましたが、新しめのホテル(古民家改装系)はまさにそんな感じで、本当に居心地が良くてすっかりハマりました。1返信 俊尚 佐々木2024年7月4日北欧で日本のインテリアが盛り上がってるって話を思い出しました。 もっと見る
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日本を外からみると外国人の日本に対する評価するが高いなと感じます。日本的なものへの憧れだったり賞賛だったり。
忘れ物が必ず返ってくる
街がきれい
物事がスムーズに進む
日本食が美味しい
などなどは
現地の友人からよく頂くコメントです。
もっと日本に対する自尊心?を持っても
いいのかもしれませんね❤️
結果として今は日本に生まれて良かったなぁと心の底から思います。
日本に問題がないとは言いませんが、ネットには変な海外礼賛系の出羽守がいますねぇ。
あのような連中に惑わされないようにする為にも逆説的ですが若い人は一度海外で生活してみてよと思います。