TOPトーク専門家毎朝の思考NIE(教育に新聞を)もやりようによっては有意義な学びになる09:56 2024年6月25日 7,412再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次NIEの意義:現代社会の情報リテラシー教育に貢献できるかデジタル機器と学力低下:紙媒体とデジタル媒体、どちらが優れているのか情報爆発の時代:膨大な情報の中から的確な情報を収集する術検索エンジンの功罪:情報収集の効率化と思考力の二極化新聞の役割:情報空間における新聞の位置づけとはAI文字起こし(β版) # NIE(教育に新聞を)もやりようによっては有意義な学びになる おはようございます。佐々木敏直です。 新聞業界が昔からやっている取り組みでNYEってのがあるんですよね。 NYEって何かというと、ニュースペーパーインエデュケーション。 教育に新聞をっていうので、小学校中学校あるいは高校とかに 新聞を撮ってもらってですね、授業とかで新聞を使って 情報リテラシーを学びましょうみたいな。そういう取り組みです。 昔のネットのなかった時代ならともかく、こんだけ新聞の記事の信頼度が SNSとかで暴かれてしまった時代に、今更新聞で 情報リテラシーを学ぼうなんて言っても ネットを使いこなしてですね、情報をたくさん収集している人から見ると 今更何言っているの?って感じはするでしょうね。 でも実際地道にそういう活動をされていて やってる人は結構いるんですよね。 先日アベマプライムで、元校長先生でNYEをやっていらっしゃるという 方が出演されて、その先生がおっしゃるには デジタル機器を使えば使うほど学力が下がっているという統計データがあると。 そういうデータもあるかもしれないよね。これはなかなか難しい問題で 実際、子供が初めて触れる文字が 本当にデジタルでいいのかどうかって議論が前からあるんですよね。 やっぱり最初は紙の方がいいんじゃないかっていう話はある。 ただここはやっぱり長い期間かけて 本当にどっちがいいのかってことを繰り返し調べていかないと 本当のところはわからないんじゃないかな。 例えばいきなりデジタル、例えばタブレットとかね 使うと字が書けなくなるって話もある。 確かにそうですよね。僕は実際にペンで文字を書くっていう習慣がほとんどなくなってしまったので たまに何か難しい字を書くことすると、どうやって書くんだっけって悩むことがある。 まあでもそれが果たして頭脳の思考力とかそういうものに影響あるのかどうかっていうのは まだわからないですよね。文字が書けないってそれだけであれば 例えば今後デジタル機器が普通に普及していけば 文字を書くっていう習慣はなくなっていく。完全に消滅する可能性がある。 まあ入力できて読めれば十分という話になっていれば 文字を書く必要なくなる可能性あるわけですよね。 だからその文字を書かなくて済むっていうことと その脳の思考力とか落ちるか落ちないかっていうのはまた別の議論だよね。 デジタル化が進むことに対して危惧する人は結構いるんだけど これもあんまり根拠ははっきりしない現時点では。 例えば液晶の画面だと頭に入りにくいみたいな話があるんだけど それって今まで紙で読んでた人だと液晶の画面が入りにくいのか それとも全く紙の本を読んだことのない経験の子供がいるとして その子供たちの中で対象実験で紙を読ませた場合と タブレットとかの液晶や電子ペーパーの紙を読ませた場合で 有意な差が出るのかというとそこまでの実験は多分されてないと思うんですよね。 そうやって紙じゃないと頭に入らないと言っている話の中には 過分に紙に対する愛着のある年長者のバイアスみたいなものが 入り込んでいる可能性もあるなぁと思うんですよね。 僕はデジタル化って簡単に言うんだけど デジタル化というのは単に書かれている文字が紙の上なのか それとも液晶なのかということだけじゃなくて もっと実は大きいのは情報量の問題だと思うんですよ。 ものすごい勢いで情報量が増えた。 インターネットの無かった頃、90年代頃までは 日々収集する情報の数はすごく限られていたんですよね。 ちょうどその頃に新聞社を辞めてデジタル系の出版社に移って 本格的に事件記者じゃなくて そういうインターネットとかコンピューターとかの情報収集しなきゃって言うんで 紙の雑誌とか新聞とか取りようになったんですよね。 具体的に日経産業とか日経流通とか日刊工業とか あるいは当時あった日経BPのコンピューター系の雑誌とか いろんな紙の雑誌があったらインターネットマガジンとかね。 でもそういうのを全て読んでもそんなに情報量は多くなかったんです。 逆に言うと全てをカバーできるぐらいのものが読めてしまう感じだった。 でも今コンピューターとかテック系の情報収集しようとすると ものすごい膨大な量がありますよね。 ニュースメディアだけじゃなくてブログとかね あるいは個人SNSのツイッターとかの投稿もある。 さらには海外の記事も普通に読めるようになってしまったので 英語圏の記事とかもたくさん収集する。 最近だと同時翻訳のツールもすごい普及して進化してきたので ひょっとしたらヨーロッパ圏ですよね。ドイツとかフランスとか そっちの言語の記事も読んだ方がいいんじゃないか。 あるいは中国とかね。って考えるとものすごい量なんですよ。 この膨大な量の情報からどうやって的確に情報収集するかというのは非常に難しくて ここに格差が生じている可能性というのも十分にあるんじゃないかなと思うんですよね。 検索エンジンが出てきた頃に 例えば卒論を書いたりとか小論文を書いたりとかってそういうことをやらなきゃいけない時に まるまるコピペして出すやつが出てくる。 けしからんとだから検索エンジンなんて頭がバカになるみたいなことを盛んに議論されたんだけど あれってそんな単純な話じゃなくて 例えば僕みたいな仕事だと下調べってすごい重要なわけです。 何かの物事について書こうと思ったらまずそれについて下調べをする。 かつてだったらその下調べをするために それこそ大谷総一文庫に行って昔の雑誌を調べたりとかね、あるいは図書館に行ったりとか さらには人工町の古本山街をくまなく歩いて必要な資料を集めたりとかすごい大変だった。 でもこれが検索エンジンができたことによって その下調べは本当に大半真珠で終わってしまうことが可能になったわけで そうするとそこの空いた時間を使って さらに深掘りしていくことが十分可能になったわけですよ。 だから検索エンジンが出てきたってのはみんなの頭をバカにしたわけじゃなくて 検索で調べてコピーしただけで済んでしまう人と済ませてしまう人と それで空いた時間を利用してさらに深く掘り込んでいく人っていうふうに 二極化してきてるってのが現実なんじゃないかな。 これは今の生性愛とかでも同じですよね。 あれを使えばさらに先へ先へと進むことができるんじゃないかっていうふうに僕は思うんだけど 一方でもうあんなのに聞いて全部答えてるんだったらもう頭いらないじゃないかって言ってる人たちもいる。 そこで終わらせるかどうか。どこまで射程を伸ばせるかっていうのが デジタルの時代にとっての大きな分岐点になってきてるなという感じはするんですよね。 頭の射程を伸ばしておけば新聞も決して役に立たないわけじゃない。 NIE的に言えば新聞を材料にするというのは僕は十分ありと思うんですよね。 ある大きな物事があってそれこそ群毛像を撫でるなんて古いあまりよろしくないことわざがあるんだけど 目の見ない人がいろんな像の部位を触って鼻が長いとか手足がでかいとか 肌がザラザラしてるとかっていうふうに部分にしかわからない。 でも全体像を見えてる人はいないよねっていうのがそのことわざの意味なんだけど ある意味情報を扱うというのはそういう群毛像を撫でるに近いところがあって 新聞が事実を基に取材してる、きちんと書いてるとか言うんだけど その事実というものも一人の記者が見ている一段面に過ぎないわけです。 全体像を見ている記者なんていないわけなんだよね。 だから各新聞によってそれぞれの見えている部分が違う。 さらにはそこにウェブのメディアだったりとかブログだったりとか 専門家のSNSとかでそれぞれ見えている部分がやっぱり違うわけで その見えているたくさんのパーツをかき集めて全体像を見るということが大事になってきて 逆になんで新聞はその一部分しか見てないんだろう というようなことを見抜く力も必要になってくる。 そういう意味では、いろんなものが複合的にハイブリッド化しているメディア空間の中で 新聞はなんでこういう立ち位置なんだろうということを学ぶということが 逆に情報リテラシーの勉強になるだろうなというのは思います。 一種の新聞反面教師論です。 今日は情報リテラシーってどういうふうに身につけられるのかって話をしてみました。 ではまた明日 もっと見る毎朝の思考佐々木俊尚09:561.NIE(教育に新聞を)もやりようによっては有意義な学びになるコメント感想・質問・応援メッセージを書こう Atom s2024年6月26日新聞というメディアの今日的意義が相対化されていて、流石ですね。ネットに散見される旧メディアへの否定から始まるだけの偏った言説、陰謀論にはほとほと参ります。返信 俊尚 佐々木2024年7月4日ありがとうございます。 回鍋肉2024年6月25日佐々木さんが出演していないときのアベプラですが、「中高年の引きこもりの過半数が女性」って中高年女性の引きこもりについて議論がされていましたが、抑、過半数とはいえ52%なので寧ろジェンダーギャップが埋まったのでは、と思いましたがそのようなことには言及されず、情報リテラシーって媒体云々よりも、与えられた情報をどう読むかだと思います「『若者の死因の1位が自殺』というのは一概に問題といえるのか」というのもありますし1返信 テンドン2024年6月25日子どもに限らず、求められる学力とは何か、という議論がなされないままテクノロジーだけ進歩していると感じますね。膨大な情報の海から必要な情報を収集する能力はググれるかどうかにかかってましたが、今後は得られた情報を多角的な視点で捉え、その上で決断を下すことのできる能力のニーズがより高まるのでは、と感じております。返信 俊尚 佐々木2024年7月4日情報処理能力を高める教育はいま本当に重要だと思います。 おくら2024年6月25日小学生の子供がいる40代母ですが、デジタル機器は遠ざけたいというのが本音です。メディアリテラシーを学ぶ必要もありますが、デジタル機器を持つと、集中力を削がれ、マーケティングのターゲットにされてる感があります。勉強以前のところがうちの子にはありますね…新聞や紙媒体なら、そのものに集中できる良さはあると思います。現代っ子の頭の中はよく分かりませんが、つい自分が育ってきた環境と比較してしまいます。1返信 Hiroshi Matsumoto2024年6月25日🎉1返信 もっと見る
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膨大な情報の海から必要な情報を収集する能力はググれるかどうかにかかってましたが、今後は得られた情報を多角的な視点で捉え、その上で決断を下すことのできる能力のニーズがより高まるのでは、と感じております。
新聞や紙媒体なら、そのものに集中できる良さはあると思います。
現代っ子の頭の中はよく分かりませんが、つい自分が育ってきた環境と比較してしまいます。