TOPトーク専門家毎朝の思考SF的な想像力を持つのって、実はとても難しい07:58 2021年9月18日 4,662再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次技術の先ではない SF的想像力レコードからSpotifyへの想像の壁車と電気が社会を変えた意外な変革自動運転がもたらす「移動」と「所有」の未来AI・深層学習が示す、社会の未知なる変化AI文字起こし(β版) # チャプター 1 おはようございます。佐々木敏直です。 今日はSFの創造力って話をしてみようかなと思います。 子供の頃によく未来の日本はどうなってますか?みたいな絵を学校で描かれたりしました。 空飛ぶ車がいたりとか、ロボットが歩き回ったり、人間が細胞群だったり そういうのをよく描くわけですが、それって技術の進化の先を見ているだけなんですね。 それがどんどん進化すれば、ロボットはいずれ自立して もうすでに歩いてますけど、空を飛んだりするようになるかもしれません。 でもそんなのは誰でも想像できるんですよ。 昔、音楽はレコードで聴いてました。あの黒い円盤ですね。 それが音楽CDになった80年代ぐらい。 その頃のSA映画とかを見ると、レコードが音楽CDになって サイズがかなり小さくなったので、未来はどんどんどんどんもっと小さくなるだろう。 ってみんなイメージしてたから、SA映画とかを見ると 指の先のチップみたいなのを何かステレオセットみたいなのを差し込んで音楽を聴いてるんですね。 今で言うSDカードみたいなやつ。 だからどんどん小さくなるってイメージするのは簡単だった。 そういう人は実は多かったんだけど でもまさかね、スポティファイとかアップルミュージックみたいな クラウドから音楽が降ってきて、それを月額課金、サブスクリプで聴くって そういうストリーミングのイメージをした人は誰もいなかったんじゃないのかな。 クラウドって多分、70年代ぐらいの人に説明したら全く理解してもらえない 難解な概念なんじゃないかなと思いますよ。 今はみんな普通に使っているんだけど。 そういうのが実はSF的な創造力なんですね。 クラウドがない時代にクラウドイメージできたかどうか。 例えば車なんかそうで、車って19世紀の終わりぐらいに 内燃機関、いわゆるガソリンエンジンが発明されて普及してきた。 最初は馬の代わりです。馬車の代わり。 だからいまだに馬力、ホースパワーって単位使うんだけど 馬より速いじゃん、力あるじゃんっていうイメージしかなかったわけですね。 じゃあ本当にその車が普及したら馬車と違う社会になるのかどうかって どこまで想像できた人はほとんどいないですよね。 実際どうでしょう。一番大きかったのはモータリゼーションって 20世紀半ばぐらいに車がどんどん普及する。 しかも安いので広まると 郊外で生活して、車で都心に通う、工場に通う いわゆる郊外生活って新しいライフスタイルが生まれてくる。 さらには高速道路もできました。 高速道路ぐらいは想像でイメージできたかもしれないけど そこにサービスエリアができて、そこに食堂もついて さらにはそこに遊べる場所とかもできて 週末になると高速道路に乗ってサービスエリアで遊ぶ というレジャーのあり方までイメージした人は 果たして19世紀末にいただろうかというといないですよね。 電気もそうです。 電気もやっぱり19世紀半ばぐらいに登場してきたんだけど これも最初のみんなの捉え方は なんて明るい照明なんだ。 それまでガス灯とかしかなかった。 さらにその前の松明とかオイルランプですけど だから明るい照明、つまりそれまでの ランプとかガス灯の代替物でしかなかったわけですよ。 それ以上のものでもなんでもない。 ガス灯と違って夜はカチカチと火をつけて回らなくていいから便利だね ぐらいの印象だったと思うんですよね。 まさかそこから電子レンジとかパソコンとかスマートフォンが出てくるというのは 誰も想像していなかったんじゃないかなと思います。 不思議ですよね、テクノロジーって。 今の技術を考えてみましょう。 例えば我々が使っているパソコンがスマートフォンに進化しました。 その先どうなりますか。 だいたいみんな言うのはウェアラブルですよね。 アップルウォッチだったりとか ちょうど今週、フェイスブックが冷板と組んでサングラス型のウェアラブルデバイスを発表しましたけど ああいうのとかね。 さらにその先はどうなるかというときっと メガネとかじゃなくて目に埋め込む、水晶体に何かを埋め込むんじゃないかと いわゆるインプラントという埋め込みと言われる技術が進化して 人体とデバイスが一体化するんじゃないかと言われています。 ここまではだいたい誰でも想像できますよ。 ではそれが社会にどういう影響を与えるのかというのは これはよくわからないですよね、本当にね。 自動運転が広まるとどうなるのかというと 僕はしばらく前にメルマガのノートの原稿に書いたことがあるんですけど 単に手ぶらで何もしなくても運転できるとか 運転席がなくなるというだけだったら誰でもイメージできる。 でもおそらく自動運転が完全に実用化されると 運転の楽しみというのをわざわざ追い求める人はごく一部で それ以外は移動のためにわざわざ運転しているだけですから そういう人にとっては自動運転車が目の前に求めているときにピッと来てくれて 乗り終えて目的着いたらサッと消えていなくなってくれるんだったら タクシーよりずっと便利ですよね、電車やバスよりも。 だったらもう自家用車はいらないと。 駐車場代もかかるし、維持費もかかるし、税金もあるしね。 そうすると車の所有というのがなくなっていって 公共交通機関化していくだろうと。 なおかつ寝ている間に移動もできるようになるので 家が自動運転になっていくとか そういう車と家の一体化みたいなのが起きて そうすると常に人々が移動し続ける時代というのがやってくるんじゃないか。 それはもはやみんなが集まる必要がなくなる。 例えばショッピングモールに人が集まって買い物をするというのは 今の時代ならではの集中型の買い物システムですけど そういうのが必要なくなってくるので 移動と分散が社会の中心になるんじゃないかなという話をしばらく前に書きました。 これが当たっているかどうかはわからないし さらにもっと大きな影響を自動運転は与えるのかもしれないんだけど そうやって技術そのものではなくて 技術が社会にどういう影響を与えたり それによって社会がどう変わるのかまで見通すというのが たぶんSF的な想像力の大事なところなんじゃないかなと思うんですよ。 AIとかデータとかすごい勢いで今進化していて 真相学習なんて信じられないぐらいにすごい高性能になりつつありますけど これが一体何をもたらすのか 誰でもイメージするのは全知全能のスーパーヒューマンが出てくるみたいな よくいろんな人が言ってますけどね でもそれはあまりにもステレオタイプでありきたりだと思っていて もっと違う可能性があり得るんじゃないか 今の真相学習の最大の願望は 人間が見つけられない特徴を発見してくれることなんですけど このシンプル能力は最低限に生かされると 一体社会にどう影響を与えるかっていうのは もっともっとこれから考えなきゃいけないなという なかなか難しい壮大でかつ難解なテーマだなと思います。 ではまた明日 もっと見る毎朝の思考佐々木俊尚07:581.チャプター 1コメント感想・質問・応援メッセージを書こう taku2021年9月19日この視点は、とてもハッとさせられました。いい気付きをいただいて、ありがとうございます!返信
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