TOPトーク専門家毎朝の思考大事なのは「変化」そのものじゃない。時代に適合することだ07:31 2021年11月10日 5,376再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次「変化」求め続けた20年の問い昭和から変革された日本社会コストカットが招いたデフレと格差変革の副作用が生む期待感の薄さ「変化」ではない「適合」の重要性AI文字起こし(β版) # チャプター 1 おはようございます。佐々木敏直です。 2000年くらいからのこの20年を思い起こしてみると、ずっと 変化を求めよう、改革しよう、変えよう、変えよう、 そういうことを盛んに言っていて、そういうスローガンをずっと聞かされ続けてきた気がする。 でも本当にそれでいいのかというのをちょっと今日考えてみたいと思います。 確かに昭和の頃の古い日本社会って変えなきゃいけないものはたくさんありました。 僕はちょうど昭和の最後の年に新聞記者になって、平成の前半を新聞記者として過ごしたんですけど、 あの頃はまだ確かに変えなきゃいけない昭和の名残っていっぱいあったんですよね。 例えば政治で言うと、政財界一体っていうのは、派閥の議員、属議員みたいな人たちと、 財界と官僚が一体となって支配してたりとか、派閥支配みたいなのもすごくあって、 例えば田中くんが作った地方の公共事業で利益を、利権を誘導するみたいなことが、 そこら辺でまかり通ってたわけです。 会社の中でもおじさんたち、非常に強い権利を持っていて、権限を持っていて、 若手や女性社員なんかすごく抑圧されてた。 確かにあの時代は変えなきゃいけないものはたくさんあったんですよね。 でもそういう時代からはや20年から30年経ってるわけです。 昭和が終わってからもう30年以上になる。 その間に多くのものはすでに変わっちゃってると思うんですよ。 例えばね、おじさんってのはさっき言ったように権力の象徴みたいな人たちだったんだけど、 今でもたまにそういういかにも権力者っておじさんはいますよ。 名前は言わないけど、森さんとか言っちゃったけどね。 ああいう雰囲気の人はいる。でも本当に森さんが権力者かどうかなんて実はわからなくて、 みんなイメージで語ってるだけかもしれないじゃないですか。 会社にいる多くのおじさんはもはや権力者なんかじゃなくなって、 もういつリストラされるかわからない。 会社がつぶれるかわからないって怯えながら暮らしている。 ある意味、社会的弱者に転落する人がすごく増えてると思うんですよね。 逆に変えてしまったことによってマイナスの効果が多かった部分がたくさんあったと思うんですよ。 例えばね、経済でいうとバブルが終わって90年代半ばぐらい、 金融危機とかあってですね、グローバリゼーションの波もITの波も押し寄せてきました、2000年ぐらいね。 その頃に盛んに日本企業もグローバリゼーションの中で勝ち抜かなきゃいけないってすごく言われるようになって、 例えば日本の会社員はちゃんと働いてないと。 確かにその頃働いてない社員ってまだいっぱいいましたよ。 ソリティア社員なんてよく言われてましたけどね、会社に来て1日中窓際でWindowsのパソコンでソリティアやってる人がいたおじさんたちでね。 確かにその当時はたくさんいた。 そういうのをなくさなきゃいけないと。リストラせよと。給料も払いすぎだと。コストカットせよと。 すごいコストカットコストカットっていうね、ストローガン叫ばれて。 どうなったかというと結局人が減って収入も減って、そうなると給料が少なくなるわけですよね、どこのうちも。 そうすると消費ができなくなる。 でも日本ってもちろんね、ずっと昭和の頃は外需、輸出で食べてたんだけど、 平成になってからかなり内需大国になって内需で食うようになってきたわけだから、給料減らしたら消費者自体も少なくなっちゃう。お金がなくなっちゃう。 結果的に景気がどんどん悪くなり、デフレになっていくっていうね。 貧困過程も増えて格差も広がる。 そういう結果になってしまって、いまだにそれを引きずって、安い給料のままですよね、我々はね。 サラリーマンなんかもうやめろ、社畜人生を変えるんだっていうスローガンも平成の頃よくありましたよね。 ジャングルを生き抜けとね。 でもそれでうまくいった人はそんなにたくさんいたんでしょうか。 2000年代に入ってね、すごいそういう脱サラリーマン、脱社畜みたいな自己啓発文が大量に書かれたんだけど、 結果的にそこから抜け出せるような人は本当に僕は何千人に一人とか何万人一人だったんじゃないかなと思うんですよ。 あんまりうまくいかなかった。だから結果として今、自己啓発文は本当に売れなくなってるってよく言われてます。 だからね、そんなこんなでね、結構我々はね、改革をとかね、変化をとかね、そういうスローガンにもうこの20年で疲れちゃってんじゃないかなっていうね。 いや、もちろん変えなきゃいけないことはありますよ。 でも、なんか本当に変えた先にハッピーが待ってるのかってことに対する期待感が薄れてんじゃないのかな。 選択肢夫婦別姓とかも割にそうだと僕は思っていて、僕は選択肢夫婦別姓はすごい賛成なんですよ。 そんなの自分の自由なんだからね。結婚した後の自由で帰ればいいじゃないかと。 わざわざ国にね、とにかく言われる筋はないと思うんだけど、でも結構反対してる人多いですよね。 その危惧が僕も持っていて、例えば選択肢と言いながらね、その夫婦別姓制度ができた後に、例えば同姓、要するに夫と同じ姓を選ぶ人が出てきたら、お前は古いって怒る人がいっぱいあるんじゃないかと。 実際なんかツイッターとか見てるとそういうので怒ってる人すでにいますからね。 そういうなんかネガティブの影響みたいなのがやっぱり出てくるだろうと。 だからこの30年20年、変えようとか変革とかいうスロガンを叫びながらも、その変えたことによるネガティブな結果、福祉的なこの副作用みたいなものを散々見てきた我々は、 なんか正直変えることで全てが良くなると思えなくなってるって部分は結構あるんじゃないのかなと。 平成の苦難の時代、30年間がようやく終わって、令和っていう新しい現行になって、もう3年、そろそろ4年目になります。 もう変えよう、改革をっていうだけではもはや僕は意味がないし、みんなもついていかないんじゃないかなと思うんですよ。 そうじゃなくて、この21世紀、20世紀の頃とは全然国際政治も国内の社会の状況も経済もあれとあれものが変わってる。 その状況にいかにして適合させてみんなが幸せになれるかどうか、お金に余裕が持てるかどうかってことを考えなきゃいけない。 だから目的は変えることじゃなくて、目的は適合させてうまくやること。 そのために変える必要があれば変えるっていう、それでいいんじゃないかなと思うんですよね。 なんか変えろ変えろって叫んでるだけじゃ、またひどいことが起きるんじゃないのっていう不安感ばかりが広がってしまうんじゃないかと思ったりします。 ではまた明日。 もっと見る毎朝の思考佐々木俊尚07:311.チャプター 1コメント感想・質問・応援メッセージを書こう
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