TOPトーク専門家毎朝の思考今だからこそ、忘れ去られた「戦った日本兵たち」の戦後のわだかまりを思う06:56 2022年3月17日 6,292再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次戦後日本の「戦争」への沈黙「戦中派」が語る真実とは戦争経験者の複雑な心境復員兵が直面した戦後の現実今、忘れ去られゆく世代の問いAI文字起こし(β版) # チャプター 1 おはようございます。佐々木敏直です。 ウクライナで戦っている人たちがいて、侵略戦争に対してね。 それに対して、橋本徹さんとか玉川徹さんとか、テリー伊藤さんが そんなね、それ以上人を死なせるなら降伏しろ、みたいなことをおっしゃってて、結構援助してますよね。 国のために戦うことって、良いことなのか悪いことなのか。 こういう問題って、多分日本人は戦後、太陽戦争が終わって以来70何年間 あんまり突きつけられたことがなかったんじゃないかなと思う。 逆に言うと、そういうことを議論すること自体がいかん、みたいなね。 そういう空気ってすごかったと思うんですよ。 でもかつて日本にも国のために戦った人たちがいたわけですよね、太陽戦争で。 すごいたくさん亡くなっている。 空襲とかで亡くなった民間人も含めると310万人って言われてますよね。すごい数です。 じゃあ彼らはどういうふうに自分たちが戦ったことを思ってたのか。 本当に戦後、この話で封印されてしまって そもそも語ることさえいけないみたいな空気感はさっきも言ったように強かったので あんまり語られてないんですよ。 どちらかというと、戦後の空気の中ではあの戦争はもちろん間違いだった。 その間違いだったら間違いないというか、そうなんだけど 一方で戦った人もこの戦争はしたくないと思ってた。 反戦だったというふうにみんなが思い込んでた。 でも本当にみんなが戦争嫌なのに 戦闘機乗り込んだり軍艦乗ったりして戦争に行ってたんですか? というと、実はそうじゃないんですよね。 一回これすごい調べて原稿に書いたことがあって 戦中派の人たち。戦中派というのは何なのかというと 戦争に行った人たちですよね。 1941年から45年が太平洋戦争だったので だいたい1920年生まれぐらいの人たちです。 つまりイコール大正生まれの世代。 その世代の作家とかは何を語っていたか調べたことがあって 吉村明という熊原氏とか有名な作家ですけど あの人は1927年生まれ。昭和2年生まれなのでギリギリ戦中派なんですけど 終戦時18歳。こんなふうに言ってるんですよね。 戦時中の私たちは決して戦争を罪悪とは思わなかった。 むしろ戦争を危機として見物していた記憶しかない。 こうした私たちにとって戦後から今に至るまで かますびしく繰り返されてきた戦争批判は 私たちの口を封じずにはおかなかった。 結局あんだけ国民が熱狂して戦争を支持していたのに 戦争が始まった頃、真珠湾の頃はね。 結局焼け跡になって戦争が終わってしまったら もうあの戦争は全て軍の無謀な行動によるものだったと。 自分には責任なかったんだというふうにみんなが思うようになっちゃった。 騙されていたんだと。 ずっと戦争に反対だったんだというふうに 共同幻想みたいなのを作ってしまった。 でもそれって嘘だったんですよ。 みんな本当は戦争を後押ししていたんだよね。 そういう気持ちで戦地の盲目兵士たちを見送っていたんだ。 遠藤修作さん、大好きな作家ですけど 1923年、大正12年前でまさに戦中派なんだけど こう書いている。 戦中派の僕らの意識は確かに戦争を真剣に戦ったという責任感と そのためにひどい目に遭ったという被害者意識の2つに分かれてしまって どこに結論を置いていいのかよくわからない。 兵士たちの戦後史という戦後、兵士たちがどんなふうに過ごしたのか ということを調べた吉田宏さんという人の本があって これは最近の本ですけど、こう書いているんです。 一兵士として事故の責任を果たしたいという自負心と 一番悪いを食ったという被害者意識と 正当化することのできない戦争に加担したという大いめとの間を 緩い動いているのが戦中派だと言える。 望むと望まざるにかからず、戦中派は戦場で戦ったんですよ。 それが自分たちにとっては正義だと思っていた。 思い込んでいたのかもしれないけれど。 それで戦ったことは、もちろん国のやったことは間違ったかもしれないけど 一人一人の個人の気持ちはそれと必ずイコールではない。 国のために戦ったという行為そのものを否定するべきではないと思うんですよね。 その思いをね。 でもその結果としてその行動が戦後に断罪されてしまった。 実際、さっきの兵士たちの戦後史という本に出てくるんですけど 復印してきた日本人の兵士が 一般の日本人から悪態疲れたみたいな証言がいっぱいあるんですよ。 お前ら兵隊が負けたから内地の者までみじめな思いをさせられるんだ。 この廃山兵野郎が。みたいなね。 そんな発言があった。 だから戦争に行った人たちは身が置きどころがない そういうわだかまりを抱えながら生きていったんですよね。戦後の時代をね。 でもその大正丸の人たちもはや90歳を超えて奇跡に入る人たちがどんどん増えていって まもなく日本から忘れ去られようとしている。 その時にこのウクライナ戦争が起きて 日本をより豪華して、もう一回戦争というものに我々は向き合わなきゃいけなくなっている。 だから今こそこの戦中世代のわだかまりみたいなものをもう一回思い起こして 決してナショナリズムを鼓舞するとか 右拠りのことを勇ましく言うとかそういうことではなくて 戦争とどう向き合うのかをしっかり考えるのが僕は必要じゃないかなというふうに思います。 ではまた明日 もっと見る毎朝の思考佐々木俊尚06:561.チャプター 1コメント感想・質問・応援メッセージを書こう ボブ2022年3月22日1990年代に小中学生でしたが、社会の学校の先生はとにかく戦争をした日本が!日本人が!全て悪い!軍隊を持つ=悪、みたいな平和教育がなされていましたね。子供心ながら、違和感覚えてました(笑)返信 くろすけ2022年3月21日最近NHKのクロ現で観た、石丸俊彦裁判長のことを思い出しました。あさま山荘事件の吉野受刑者に判決、「神の許す限り生き続け、その全存在をかけて罪を償え」との訓戒をのべた方です。今回の佐々木さんの放送、よくぞおっしゃってくださった!と、すっきりしました。返信 俊尚 佐々木2022年3月26日ありがとうございます。 つらつら2022年3月17日古川ラッパの「古川ロッパ昭和日記」を読むと戦争に至る高揚感とのんきな気分を伺いしれますね。kindleや青空文庫で無料で読めますし。返信 俊尚 佐々木2022年3月26日ありがとうございます。読んでみます。 南島俯瞰団2022年3月17日戦いの「熱狂」は攻める側、攻められる側の双方にとって集団的なアイデンティティーの記憶として深く残りますよね返信
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今回の佐々木さんの放送、よくぞおっしゃってくださった!と、すっきりしました。