TOPトーク専門家毎朝の思考針穴に糸を通すような人生と、入れ替え可能性について08:13 2022年8月11日 6,554再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次努力だけでは足りない成功の秘訣とは?針穴に糸を通すような人生を振り返る雑誌が元気な時代の幸運な選択黒澤明「野良犬」が描く戦後の東京他者への優しさの源、入れ替え可能性AI文字起こし(β版) # 針穴に糸を通すような人生と、入れ替え可能性について おはようございます。さわひとしなおです。 経営者の書くビジネス本、経営者本みたいなものですね。 反時電みたいなもの。あれを読むとよく 成功したのは自分がこんなに努力して うまくやったからだということが書いてあるのが多い。 でもこれ前にもVoicyとかで喋ったことがあるかもしれないし いろんなところで書いてるんだけど もちろん本人の才能や努力はあるのはもちろんなんだけど 成功するとは限らない。 才能があって努力しても失敗する人、成功しない人って山ほどいるんだよね。 僕はそんな人いっぱい見てきました。 結局そこでプラスアルファがあって成功する そのプラスアルファが何かというとやっぱり運だったりとかするわけですよ。 いいタイミングでいい話が来たりとかね。 もちろんそのいいタイミングで来たらいい話をちゃんと掴む能力が必要だよ。 でも掴む能力があるだけだと いいタイミングが来るとは限らない。 必要条件と十分条件が逆なんですよね。 自分のこの反省を振り返ると本当にいつもそう思います。 うちはすごい貧乏で 幼稚園から小学校低学年の頃は4畳半一枚の家で アパートで家族3人で暮らしてたし その後長時計高校生ぐらいになった頃も 親が借金の保証になって夜逃げして ヤクザが家に怒鳴り込んできたりとか 散々な目に遭いながらやってきたわけですよ。 なんとか大学には行けたんだけど 人間がいい加減なもんだから途中でドロップアウトして 結局中退しちゃったりとかね。 いろんなところで失敗して 崖から落ちそうになりながら なんやかんやいろんな偶然とかに助けられてやってきた。 新聞社を辞めて、その後出版社に行ったまでいいけど その後フリーになったんですよ。 それがもう40歳ぐらいの時で でもその頃はまだ出版布教の前で雑誌が元気だったから たくさん雑誌があって原稿料も良かったので 割に収入が確保できたというのがあった。 もしこれがこの10年ぐらい、2010年以降の出版布教の時代だったら 多分フリーになったらうまくいってなかったんじゃないかな。 今はウェブの原稿料は安いですしね。 だから本当に運が良くてフリーになれたし 今は別に会社にも属さず 会社の経営者になっているわけでもなく 一応筆一本で書いたり喋ったりするだけで なんとか人並みの生活をさせてもらえているというのは まあまあ運が良かったなというね。 もう自分の人生を振り返るといつも思うのは なんかこうね 針穴に糸を通すという、なかなか可能性の薄いことをそうやって言いますけども まるで針穴に糸を通すようになんとかここまでこぎつけてきたな っていう感じはいつもするんだよね。 だから到底自分はこんなに才能があって努力してここまでやってきました っていうようなことは思えない。そこまで成功してないしねそもそも。 黒澤明、映画の巨匠ですけども すごい初期の頃、1949年というね 戦争が終わってまだ4年しか経ってない時に 野良犬って映画があったんだよね。 この映画は今見てもすごい主流的価値があると言われていて なぜかというと 刑事が自分の拳銃を奪われて、主人公は三船俊郎さんなんですけど こう焼け跡を彷徨いながら自分の銃を盗んだ。 泥棒を探すという、そういう話なんですよね。 これがすごいのは、ロケで撮影してるんだけど 映っている景色が当時のその闇市とか焼け跡とかそのまんまなんですよね。 当時の東京ってこんな感じだったのかっていうのが非常にリアルにわかる。 そういう主流価値もすごくある映画。 その話をしたいんじゃなくて、この映画を見て僕はすごい感動して なぜかというと、最後はその拳銃を盗んだ泥棒に行き着くんですよ。 同世代の若者だった、主人公の三船俊郎と。 そしたら本人は見つからないんだけど、お姉さんに会うことができて お姉さんが自分の弟が泥棒をしていたと聞いて、すごい弁解するんですよね。 あの子はもう復印して兵隊から戻ってきたから もう人間が変わっちゃったと。 かわいそうに復印して実家に戻っていく時に 汽車の中で全残されていたリュックが盗まれて、それからグレて もともと気が弱くて、良い子だった、優しい子だったのに もう、何だろうな 自暴自棄になっちゃって、どんどんグレていってしまう。 お姉さんのところで泥棒が書いた小さな紙切れに 書き付けた文字を見つけるんですよ。三船俊郎刑事が。 こうやって書いてあるの。 今夜は眠れない。雨の音からあの捨て猫の声が聞こえるような気がする。 雨の中でまとわりついてきたあいつ、どうせ苦しんで死ぬんだ。 一思いに殺してやれと思って、踏んづけたあの足の感じがまだ残ってる。 俺は岩虫だ。あのびしょ濡れの捨て猫と同じだ、どうせ。 この書き付けを読んで、若い三船俊郎刑事はすごいショックを受けるんですよね。 なぜかというと、自分も同じように複印してきた同世代だった。 そして同時に自分も同じように複印中に 列車の中で前沢さんのリュックサックが盗まれている。 当時はそういう泥棒が多かったんでしょうね。 やっぱり同じように自暴自棄な気持ちになって もう強盗ぐらいやろうかって感じだったんだけど でもここで踏みとどまらないと危ないと思って 何とか踏みとどまって刑事を志願して刑事になった。 だからほんのちょっとした行き違いで自分をひょっとしたら 泥棒みたいな転落する人生になっていたかもしれない。 という風に衝撃を受けて なんかこう、呆然とするんですよね。 あいつは俺だみたいな感じでね。 そういう入れ替わる可能性って常に僕は認識する 気持ちを持っておくのが大事かなと思う。 貧しい人や病気になっちゃった人や自暴自棄になった人がいっぱいいるけど それが何か自分とは違う、全く無縁な 虫けらのようなものだと思ってしまうと それは違うと思うんですよね。 どんな人生もひょっとしたら自分もそうなってたかもしれないという風に思う。 そういう入れ替えの可能性があったんだということを 常に考えること。 それがやはり人に対する、あるいは社会に対する 優しさの源になるんじゃないかなというのは 本当にいつも思います。 ではまた明日 もっと見る毎朝の思考佐々木俊尚08:131.針穴に糸を通すような人生と、入れ替え可能性についてコメント感想・質問・応援メッセージを書こう みひろせん2022年8月11日料理は出来ないですが、出汁が効いている料理が大好きです。料理を始めたきっかけは何ですか?Voicyのテーマにして頂くと幸いです。返信 Pw4aStxKvKF8QvO2022年8月11日自分の人生を振り返った時、仕事も私生活が充実している時はあまり人に目が向かなく今、体を壊し仕事も私生活もドン底になり初めて色々見ている気がします。私も佐々木さんと同じ様な子供時代を送っていますが、やはり運も実力だと思います。あとよほどドン底まで行かないと気付かない自分が哀しいです。2返信 m_pos2022年8月11日おはようございます。自身が努力して学業で良い成績をおさめていても、就活時に不況だと自身の希望する職に就けない。。。逆に私の場合は就活時にバブルで就活では困ることなく入社して、OJTいただき現在に至る、という。学業に励み、自分が就きたい仕事に就ける、就けないは、自身が努力すれば叶うという訳では無いですね。だからと言って学業を疎かにすべきでは無い、という。会社に属しても、自分は「個人商店」(という例えが適しているかどうか)という意識でいないと世知辛い世の中を渡り歩いていけないと思いました。1返信 ターボー2022年8月11日我々は、まさか自分は!と、他人事のように受け止めてしまう事が多々あります。まさかの準備が望まれる一方で、混沌とする世の中を生きる力は、仰る「針穴・・・」が「ありのままに生きる」に通じる考え方かな?とも思い興味深く聴かせて頂きました。有難うございました。1返信
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自身が努力して学業で良い成績をおさめていても、就活時に不況だと自身の希望する職に就けない。。。
逆に私の場合は就活時にバブルで就活では困ることなく入社して、OJTいただき現在に至る、という。
学業に励み、自分が就きたい仕事に就ける、就けないは、自身が努力すれば叶うという訳では無いですね。
だからと言って学業を疎かにすべきでは無い、という。
会社に属しても、自分は「個人商店」(という例えが適しているかどうか)という意識でいないと世知辛い世の中を渡り歩いていけないと思いました。
まさかの準備が望まれる一方で、混沌とする世の中を生きる力は、仰る「針穴・・・」が「ありのままに生きる」に通じる考え方かな?とも思い興味深く聴かせて頂きました。
有難うございました。