TOPトーク専門家毎朝の思考日本は「見知らぬ人」でも信頼できる社会に脱皮しつつある07:24 2022年12月29日 6,576再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次日本への「リスペクト」は同調圧力の裏返しか「裏切ると怖い」昭和の日本型信頼の正体年配者との違い?「一般型信頼」の具体例村社会の破壊がもたらした信頼の変化とはフランス人が見た日本社会は本当のリスペクトかAI文字起こし(β版) # 日本は「見知らぬ人」でも信頼できる社会に脱皮しつつある おはようございます。佐々木敏直です。 軽いざはだんだん雪が溶けてきて、このまま正月まで もう雪降らないで晴れが続く感じかなという雰囲気です。 もうちょっと寒いので今部屋の中にいて、うちは天井が高いので声が反響しますよね。すみません。 今朝はツイッターで紹介した記事で フランス人旅行者がコロナ後の日本に感じた魅力っていう よくある日本素晴らしい系の記事なんだけど その中でパリに住んでいるコンピューターエンジニアの人が 語っていた言葉で 日本人にはすごい尊敬の念が、リスペクトがある。 日本人同士でもそうだし、外国人に対してもリスペクトを感じると。 こういうふうに発言されているんですね。 人々が常に衝突しているパリとはお互いに対する尊敬の念が全く違う。 そう言われるとみんな日本人として嬉しいと思うんだけど これ一方で、ある意味同調圧力の裏返しというか 表裏一体の部分があるんじゃないのかなというのは 思うんですよね。 なるべくぶつからないようにしようという 空気の圧力みたいなのが常にあって だから衝突しないんだよね。 そこにリスペクトがあるのかどうかはなかなか難しいところで 時代によっても変わってきているなというのは最近感じます。 もともと日本人同士にリスペクトがあったかというと 僕はあまりなかったなと思っている。 昔、もう亡くなった山口敏夫さんという社会学者の方が 信頼の構造という、日本において信頼とは何か というのをかなりいろいろな分析をされている。 これは前にもボイシーで紹介したかもしれないんですけど その中で本当の信頼というのは それを一般型信頼とか一般的信頼という言葉で山口さんは呼んでいるんだけど 見知らぬ他人と会った時にまず信頼から入れるかどうかというのが より一般的な普遍的な信頼である。 そういう意味でいうと日本人というのは昔から 村の外は全部敵みたいなところがあって 見知らぬ人を割に敵視したりとか警戒したりするところがあった。 共同体の中、村の中ではお互い信頼し合っているのが見えますよねって話なんだけど でもそれを山口さんはズバッと切り捨ててて いやそれは信頼ではなくて裏切ると怖いからなんだ。 要するに同調圧力で信頼しているだけだって言うんですね。 それをもうヤクザが裏切ると指詰めなきゃいけないのと同じで ヤクザ型コミットメントだみたいなことを言ってたんです。 確かにそうだよなと思って。昔の昭和の時代の日本って 同じ村、同じ会社、同じ学校、同じ地域 そういう中で固まって、よそ者をあまり寄せつけないみたいなところがすごくあった。 だから見知らぬ人を信用しなかったですよね。 でも平成の30年を経て今この令和の時代に 特に若い人の挙動とかを見ていると ヤムギスさんの言ってた時代とはだいぶ変わってきてるなというのをすごい感じるんです。 例えば一つ例を挙げると 車を走らせていて信号のない横断歩道 止まるかどうか問題。だいたい止まらない車が多いというのは最近までよく言われてたんだけど 割に止まる方で、信号なくても横断歩道で止まるんですよ。 そうすると歩行者はそこで待ってるんだけど おじいさんおばあさんは絶対に渡らない。 なぜ渡らないのかというと 車のドライバー、見知らぬ運転手を信頼してないからなんだよね。 一気になって渡り始めたら跳ねられるんじゃないかと思ってる。 そういう年配の人はいまだにいますよね。80、90くらいになると。 でも一方で20代とか10代の男の子女の子だと 結構スッと渡り始める。目があったりしない。こっちとね。 それはやっぱり鼻からまず止まってくれるだろうという信頼があるからだと。 それは単に車のマナーが上がったというだけでもないような気がしていて 例えばエレベーターに乗って みんなが降りるまで開くボタンを押してくれている人とか 案外若い人が多いよね。 あと狭い通路ですれ違った時にちょっとえしゃくをする。 それなんかも割に若い人が多い。 これは年配の人はやらないよね。どっちもね。本当に。 これって見知らぬ他者を信用していない 昭和型のヤクザ型コミットメントの世界の世代の人たちなんだなというのは感じるんですよ。 そういう意味で言うと、本当に日本って村社会が破壊されて 21世紀に入って非正規雇用も増え 会社に帰属するという感覚もなくなっていき それはそれで寂しいことだったんだけど 一方でそうやって見知らぬ人をまず信頼しようというような 本当に一般型信頼を持つという方向に だんだん進んできているというのは僕はとってもいいことなんじゃないかなとは思うんですよね。 村社会って知らない人はなんかこう みんなが仲良くして 安住できて食べられてよかったと思うかもしれないけど 僕みたいな昭和の生まれで昭和の時代の共同体感覚を知っている人間にとっては いやいやいや、あんな息苦しくて同調役の強い社会にもう一回戻るなんて とんでもないよっていう感じがするんですよ だからもっと緩やかにみんなが信頼し合える 見知らぬ他人とも信頼し合える社会の方が絶対に生きやすいと思う 今の令和4年がもうすぐ終わり まもなく令和5年、2023年になるんだけど もうそういうスタート地点にとっくに入って そういう一般型信頼の社会に日本は変わってきているんだなというのは思います だからフランスの人が 日本人は お互いに尊敬の念を持っているというのは 同調圧力の裏返しではない 良いリスペクトを我々が互いに持つようになってきているというふうに受け止めても ちょっといいんじゃないかなというふうには思いました いろいろあるけど、経済も不調だし でもとってもいい社会ですよ、日本は。 ではまた明日 もっと見る毎朝の思考佐々木俊尚07:241.日本は「見知らぬ人」でも信頼できる社会に脱皮しつつあるhttps://toyokeizai.net/articles/-/642460コメント感想・質問・応援メッセージを書こう k10msw2022年12月30日若い人ほど他者へのリスペクトを感じるのは確かに思い当たる節がありますね。ちなみに上京組と地元組でも同様の差がある気がします。住まいや暮らしが流動的になっているからこそ、メンタリティが変わってきているのかもしれません。返信 ノーマルスイフト2022年12月29日終身雇用が崩壊し、リモートワークが普及し、中高年だけでなく若い世代も分断が進んでいると思っていました。でも、今日の話を聞いて、若い人ってすごいなあと。ついついオジサン世代は、若い世代に対して上から目線で語ってしまいますが、良い点が色々あるんですね。3返信 回鍋肉2022年12月29日道を見知らぬ人に訊ける、見知らぬ人から訊かれるのは日本と海外とどちらが多いかと、ふと思いました3返信 通りすがりのひとみ2022年12月29日海外にいるエンジニアの接する世代が比較的若い人たちということがあるかもしれないですね。私の職場の若い子達も皆んな素直で素敵な人たちです。自分のことを見返しす良いサンプルです。4返信 俊尚 佐々木2022年12月29日わたしのような年長世代も見習いたいと思います。4
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ちなみに上京組と地元組でも同様の差がある気がします。住まいや暮らしが流動的になっているからこそ、メンタリティが変わってきているのかもしれません。
でも、今日の話を聞いて、若い人ってすごいなあと。
ついついオジサン世代は、若い世代に対して上から目線で語ってしまいますが、良い点が色々あるんですね。
私の職場の若い子達も皆んな素直で素敵な人たちです。自分のことを見返しす良いサンプルです。