TOPトーク専門家毎朝の思考「さん付け」は、社会が階層から円環に変化した象徴08:06 2023年1月7日 6,799再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次本田圭佑の「さん付け」が語る距離感かつての「名刺交換」が意味したもの地方に残る「スクールカースト」の実態SNSが生み出す人間関係の「円環型」「さん付け」が示す社会変化の真意とはAI文字起こし(β版) # 「さん付け」は、社会が階層から円環に変化した象徴 おはようございます。佐々木としなおです。 昨年暮れのサッカーワールドカップで、本田圭介さんのアベマでの解説が 若い選手、自分よりも年下の選手も全部3付けにしていて 言葉遣いが丁寧ですごく好感が持てたって話がありましたよね。 ただすべての選手を3付けにしているんじゃなくて 自分と仲のいい親しい選手はニックネームで呼び捨てにしていたりする。 なのでこれは東洋経済の記事かな。 宮本由美子さんというフリーのアナウンサーの方が書かれた記事で 本田圭介さんが3付けにしているのは上下関係じゃなくて距離感で使い分けてるんだよね と指摘をされていて、なるほどなぁ確かにそうかもと思いました。 僕にも言われてみれば、若い人でも初対面とかそんなにしょっちゅう会っている人じゃなければ 3付けで呼ぶかなと。 だんだん仲良くなったら呼び捨てにすることもあるよねと。 確かに上下関係じゃなくて距離だなぁ というのは自分自身の感覚としても納得できる感じがあった。 これって社会が回想、ヒエラルキーじゃなくなってきたってことも大きいんじゃないかなと思う。 目上の人には3付けで目下の人には呼び捨てっていうのが かつてのヒエラルキー社会、企業なんか典型ですけどそういうものだった。 それは名刺交換ってあるじゃないですか。 今は名刺なんか交換しなくてもSNSとかメールとかの やり取りすでにしてたりするので、あんまり交換する意味がない。 昔はあったのかというと、もちろん年賀状を出したり電話したりとか SNSもメールもなかった時代には名刺には意味があったんだけど ただ名刺交換ってもう一個の役割があったというのはよく言われていて 僕は新聞記者だったのであんまりそういう名刺交換の仕方はしないんだけど 当時よく聞いたのは企業なんかで、例えば取引先 あるいは取引先じゃなくても他の企業の人と名刺交換するじゃないですか。 そうするとお互いにまず、互いの企業がどっちが大きいか小さいかを判断し さらに肩書きが部長なのか課長なのか係長なのかによって その会社の中でどれくらいのポジションなのかを判断し 瞬時にどっちが上か、角が上なのかを判断する材料として名刺交換があった。 俺より大企業だけど、しかし肩書きは課長だ。 俺の会社の方が小さいけど、俺は部長付だからちょっと上だ。 みたいなそういうことをみんなで判断してたらしい。 アホかいなとちょっと思わなくもないですけど マウンティングの取り合いみたいな名刺交換が割によくあったって話ありますよね。 ちなみに地方に行くと、福井なんか行くと割にそういうのがあるかなと。 ただし会社の角づけじゃないんですよ、そこでは。 もちろんそこには大企業とか業界みたいなのがあるわけじゃなくて 農業やってる人とか業界やってる人とかいろんな人がいるので 企業の角だけではお互いの角は判断できない。 なのでみんな何を聞くかというと、何年生まれ、中学はどこ?って聞くんですよね。 そうすると、どこそこ中学で俺より3つ下、となると相手との関係性がわかる。 それを確認したら、中学だったらなんとかって知ってる?とか聞いたりとかして それでさらにお互いの関係性、どういうつながりなのかっていうのを確認し合って そこでようやく、なるほど、ここの俺の前にいるこいつと私はこういう関係で こっちの方がちょっと角が上かなみたいなので安心するっていうね。 基本的には企業の大きい小さいとか、肩書きで判断するんじゃなくて いってみれば何十年も前に中学出た時の中学におけるスクールカストによって 相手との定義反響を判断するっていうことなんでしょうね。 どっちにしろ階層型、いわゆるヒエラルキー型であることには変わりがないかな。 さっきの遠いか近いかで三月を決めるっていうのはヒエラルキーがない世界だからですよね。 逆に言うとそれって僕は円管型、同心円がいっぱい広がっている形に社会が変わってきてるんじゃないかな。 これは僕は過去に何度か本でも書いたことがあるし、喋ったりもしてるんだけど 例えばフェイスブックで人とつながっている。 そうするとフェイスブックって中心がないじゃないですか。 例えば2チャンネルみたいな掲示板だと掲示板という中心があって その周りに人が集まってくる感じなんだけど フェイスブックやツイッターってタイムラインがあるだけで人が集まる場所はないですよね。 全員が行ってみればそれぞれ一人一人の中心であると。 その中心に自分のタイムラインがある。 そうするとフェイスブックやツイッターのようなああいう構造のSNSは 自分と人が遠いか近いかでしか関係性を確認できないですよね。 フェイスブックだったらしょっちゅうタイムラインが上がってくる人は近い人。 友人になっているけどあまりタイムラインが上がってこない人はちょっと遠い人。 友人じゃないけど友人の友人ぐらいの人はだいぶ遠い人。 全く友人の友人でもない見知らぬ人はすごく遠い人みたいな。 だんだん同心園上に距離が広がっていく感じになる。 わりにフェイスブックに限らず今の社会はそういう遠間上で 同心園でだーっと人間関係が広がっていって それで人と人の関係性が近いか遠いかを確認するという作業を常にしている感じがするんですよね。 だって知らない人から仕事でメッセージとかもらうんですよね。 もちろんメールで来る場合もあるんだけど 時にはフェイスブックのメッセンジャーで直接メッセージが来る時もある。 そうすると思わずその人のプロフィールページを開いて 共通の友人とか見たりするんですね。 そうするとこっち系の人なのかとかこういう感じのつながりの人なのかって確認して なんとなくその人との距離感とか、あるいはその人はどっち方面 僕の仕事だったらメディア系の人なのか広告系なのかテック系なのか あるいは登山系なのかみたいな、そういう方向性みたいなものも見えてくる。 だから距離と方向ですね。 言ってみれば数学のベクトルみたいなもので人間関係が決まっているなっていう感じに変わってきている。 算付けがね、意味が変わってきた。上下関係じゃなくて距離感になったって まさに社会が階層から遠間に変化してきたっていう そういう象徴なんじゃないかな。 ワールドカップの解説、本田圭介さんの解説からも そんなことが見えてくるってちょっと面白いですよね。 ではまた明日 もっと見る毎朝の思考佐々木俊尚08:061.「さん付け」は、社会が階層から円環に変化した象徴https://toyokeizai.net/articles/-/640939コメント感想・質問・応援メッセージを書こう 回鍋肉2023年1月7日興味深いです因みに私は、友人とか親しい人ほど名前を呼びにくくなる(なんと呼んで良いのか分からなくなる、名前を呼ぶのが気恥ずかしくなる)のですが果たして、それは遠くなったのでしょうか1返信 俊尚 佐々木2023年1月10日それは不思議!1 回鍋肉2023年1月10日今、考えてみると、二十歳超えてから、関係性に関わらず「さん付け」以外の呼び方がしにくくなってしまったので、さん付けに違和感覚えるほど親しくなったら名前呼べないですね弟妹いますが、弟妹も名前で呼べないです チャロフ2023年1月7日続きです。悪気は一切無いです。そういうことを知りたがる人は、いわゆる中高年男性が多いです。東京では、少なくとも女性にプライベートなことを根掘り葉掘り聞くことが失礼にあたるという文化はあったような気がします。今では、その職場は辞めています。思いを吐き出しちゃいました(恥)返信 俊尚 佐々木2023年1月10日なるほどねえ。プライバシーの感覚が地方と都市ではたしかに違いますよね。特に中年男性は。貴重な体験をお話いただいてありがとうございます。 チャロフ2023年1月7日いつも楽しく拝聴しております。佐々木さんのことは、アベプラで知りTwitterを経てVoicyもフォローさせて頂きました。今日の内容を聞いて思ったことです。私が居住しているところは、中都市くらいですが、私は地元の人間ではなく、夫も子供も居ません。珍しい名字ということもあり、職場などで私のルーツを根掘り葉掘り聞く人が必ず居ます。気が付いたのは、私そのものが知りたいのではなく、係累がわからないと気味が悪いから、自分が安心したいからその人たちは聞いてくるということです。続きます。返信 芳賀博章2023年1月7日私は地方の信用金庫に勤めてますが、3年ほど前から役職や年次に関係なく「さん」付けで呼び合うようトップが推奨し徹底され、ほぼ定着しています。最初は気持ち悪いと言うのかかえってぎくしゃくしました。改めて思い返すと確かにご指摘のとおり、相手とのかかわりの濃淡で使いわけていますね。社内では良いのですが、外部とのかかわりではそうもいかず難しいですね。返信 俊尚 佐々木2023年1月10日信金でもそんなふうに変わってきてるのですね。
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因みに私は、友人とか親しい人ほど名前を呼びにくくなる(なんと呼んで良いのか分からなくなる、名前を呼ぶのが気恥ずかしくなる)のですが
果たして、それは遠くなったのでしょうか
弟妹いますが、弟妹も名前で呼べないです
悪気は一切無いです。そういうことを知りたがる人は、いわゆる中高年男性が多いです。
東京では、少なくとも女性にプライベートなことを根掘り葉掘り聞くことが失礼にあたるという文化はあったような気がします。
今では、その職場は辞めています。
思いを吐き出しちゃいました(恥)
貴重な体験をお話いただいてありがとうございます。
佐々木さんのことは、アベプラで知りTwitterを経てVoicyもフォローさせて頂きました。
今日の内容を聞いて思ったことです。
私が居住しているところは、中都市くらいですが、私は地元の人間ではなく、夫も子供も居ません。珍しい名字ということもあり、職場などで私のルーツを根掘り葉掘り聞く人が必ず居ます。気が付いたのは、私そのものが知りたいのではなく、係累がわからないと気味が悪いから、自分が安心したいからその人たちは聞いてくるということです。続きます。