TOPトーク専門家毎朝の思考日本経済の成長と豊かさの平等はトレードオフなのか?を考える09:22 2023年2月14日 7,190再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次物価上昇は悪か?日本人のデフレ思考物価許容が拓く賃上げと経済成長大企業発の賃上げ競争とその波及置き去りにされる世代と中小企業成長と平等:日本が向き合う難題AI文字起こし(β版) # 日本経済の成長と豊かさの平等はトレードオフなのか?を考える おはようございます。さわひとしなごです。 去年のウクライナ振興からもうそろそろ1年になるんですけれど このウクライナ振興に端を走ったエネルギー機器で すごいいろんなものの値段が上がってしまった。 食料品も上がりですね。もちろんガソリンとか豆油も上がり。 それが回り回っていろんな物価高につながっていく。 物価が上がるということはすごくいけないことだというのが なぜか我々の頭の中に刷り込まれていて おそらくそれって1970年代の凶乱物価とか石油ショックの頃ですね。 あの時代に刷り込まれたものだと思うんだけど 物価が上がっただけでテレビのワイドショーとか大騒ぎして 物価高に対抗してどうやって節約するんだみたいな節約話をやったりとか この会社は値段制御期で頑張ってます。企業努力ですとか言ってるんだけど 企業努力って結局、そうは言っても原材料が上がっているんだから やることは今までの平成不況の間にやってきたのと同じようにコストをカットしたり それこそ人件費を減らしたりとか 契約社員、派遣社員を減らしたりとかということでしかないわけです。 そこがデフレマインドなんですよね。 だから物価が上がった時に、もうすでに物価が上がらない時代が日本は 30年続いて他の国との物価の差がすごいどんどん開いちゃってるわけだから 物価が上がることは悪くないんだよと。 物価が上がらないとそもそも給料上がらないんだから まず物価が上がることは良いっていう風に考えましょうよっていうのを 去年からずっと言い続けてるんだけど 僕なんかの影響力は何もないので それでもやっぱり物価高きゃしからんっていうね 合唱がメディアの中にあふれかえってたわけですよ。 もちろん物価が上がっただけで賃上げになるわけではない。 特に今のような外適要因、ウクライナ振興とかでエネルギーの値段が上がって っていうね素材の価格が高騰してっていう状況だと それが物価に転化されてるだけだから それだけで給料が上がるわけではない。 ただ物価っていうのはあるしね マインドを変えるものでもあるって言われていて 家計の物価容認度みたいなのをね 前にあれ岸田さんが使ったんだけど結構批判されたりしてましたけど ああいうことは経済学にあるわけですよね。 みんなが物価が上がっても仕方ないと思うようになる。 例えば今日スーパーに行ったら卵はワンパック200円だった。 でも隣のスーパーに行ったらきっと180円で売ってるに違いない。 わざわざ隣のスーパーに行くって行為をするっていうのは やっぱり物価が上がることにまだみんなが抵抗している。 でも180円じゃなくて200円の卵を買うようになったら 他のスーパー行ってもきっと200円だからしょうがないだろう この200円の卵を買おうと思うようになる。 っていうのが物価を許容するってことなんですよね。 そうやって物の値段が上がっていくことを許容するようになると 比較的企業の側もコストカット極限までやらなくても ある程度その人件費を上乗せして それを物価に転嫁するってことがしやすくなる。 特に今の時代優秀な若い人って数が少ないわけですよ。 昔と違って少子化でね。 だからやっぱりいい人を集めようと思うと給料を上げざるを得ない。 その給料を上げたことでより会社を良くしていく。 その分物価を上げますっていう風に 良い方向に転がっていく可能性があるわけですね。 だから実際ちょうどこの ウクレナ振興から半年ぐらい経ったタイミング 半年から1年のこのタイミングで ユニコロが新卒初任給30万円にします。 これも結構みんなびっくりするわけなんだけど その後も相次いで 三井セミトモ銀行が この春からの新卒の初任給を一律5万円上げます。 20万円ぐらいだったら25万円にします。 JR東日本も初任給8,000円上げます。 ディズニーランド、オリエンタルランドも 初任給2万円上げます。 続々と初任給若者の収入を増やそうという動きに だんだんなってきている。 そうすると今まではもう海外に脱出するしかないだろう なんてこと言われていた優秀な若者たちも 日本企業に就職するようになってくれる可能性は高いし こうやって給料が上がっていけば 当然会社も成長軌道に乗ることが可能になってくるという ようやくこの平成30年間呪いのように続いていたデフレから ちょっと脱却する光が見えてきたのかなという感じは 確かにあると思うんですね。 でも一方でなかなか悲しいことに やっぱり若い優秀な人を集めるために 若い人の収入を上げようと だから例えば三井セミトだと初任給5万円上げます。 20万から25万円にしますと。 でもそのままだとすでに入社している 入社2年目3年目4年目みたいな人と 給料が逆転しちゃう可能性があるので 20代の給料もそれに合わせて引き上げますよみたいなことを言ってる。 じゃあ一方で50歳くらいの人はどうなのかって 多分給料上がらないんですよね。 ここがなかなか難しい問題。 だから就職氷河期世代70年代半ばぐらいに生まれた人たち 今もう本当にそろそろ50歳になるわけですよね。 1973年生まれの人は今年50歳。 給料も上がらない。 ひょっとしたら指摘行為のままって人もたくさんいるって状況の中で 彼らは本当に恵まれないまま年を重ねていくって状況にある。 同時に今給料が上がってるって証拠はしたのは それこそJRにしろユニクロにしろ三井セミトもにしろ みんな大企業じゃないですか。 中小企業はどうなのかというと よくテレビで中小企業経営者の声を紹介しているのを時々見ると やっぱり到底上げられる状況にはない。 だから大企業が中小企業に発注するさまざまな仕事のコストを やっぱり抑えたままで そこは給料は転換できない。 給料というかいろんなものが値上がりしている部分を 大企業からの下請けとかの金額に転換できないみたいな問題があったりする。 そうするとここでまた格差が広がっていってしまう。 つまりこれからの時代になる若者、大企業を勧めている人は だんだん給料が上がっていくってことが期待できるんだけど 一方でもう中高年の氷河期世代だったりとか 中小企業に勤めている人っていうのは給料が上がっていかない。 でもだからといってその中小企業とかのレベルに合わせて 大企業は我慢して給料を安くしとけっていうのがいいかというと そうすると社会全体の活力も失われていってしまう。 やっぱり日本経済全体が成長していくためには できる会社から伸ばしていくしかないっていうのはあるわけなんですよね。 だからユニクロや三井スムートメア、JRはやっぱり頑張ってほしいなっていうことになる。 悪平等でみんなが貧しくなってもしょうがないよね。 でもそこで格差が広がっていくのはどうするのかってなかなか難しい問題で それこそアメリカ、イギリスなんかも80年代ぐらいのあの辺はすごい不況で アメリカなんかジェネレーションXっていう80年代 親の世代よりは初めて貧しい若者層が生まれてきたみたいなことを言われて 日本はバブルを多くしたところ、アメリカ、イギリスはすごく落ち込んでたわけですよね。 でもそれがその後、金融とIT、情報通信、テクノロジーをてこにして ものすごい成長軌道に乗ったんだけど 結局金融もITもそんなに人手がいる仕事じゃない。 製造業とは違うので一部の人だけがどんどんお金持ちになっていって 結果的にアメリカなんか本当にね、トランプ大統領も源になったって言われてるんだけど 製造業の担い手の白人労働者たちがどんどん貧しくなりですね そういうシリコンバレーで働いてる人たちの間で格差がどんどん広がっていく。 だから全体でいうと経済成長してるし豊かになってるんだけど格差は広がっていく。 日本はね、そうならないでみんなが貧しくなっちゃったんだけど それじゃやっぱりもう税金も税収も増えないから やっぱりもっと豊かにならなきゃいけない。でも豊かになっていけばそこに格差が広がっていくって問題 どうしても避けて通れなくなるんじゃないか。 昔のようにね、みんなが正社員でみんなが豊かになるっていう その高度経済成長時代の夢はなかなかこれはね 僕はもう一回復活させるのは難しいんじゃないかなとも思ったりします。 この先どうなるかわかんないけどでもやっぱりきちんと 成長してなおかつでも平等になるようにしようよってところのバランスは 政治家の人たちにも見ていってほしいなと思うし 僕らはそういうことをちゃんと議論していくべきだなと思います。 ではまた明日。 もっと見る毎朝の思考佐々木俊尚09:221.日本経済の成長と豊かさの平等はトレードオフなのか?を考えるコメント感想・質問・応援メッセージを書こう チャロフ2023年2月14日続きです。日本の生活保護のようにイチかゼロ(貰える人のみ医療費もゼロ、住居費もゼロではなく)低所得でも安心して働きながら暮らせる、そのような制度が理想です。そういう、傾斜していく制度の方が、政府側(払う額が少なくて済む)も受け取る側(少しでも働くことで生きがいが生まれる)にもメリットがあるのでは?と思います。5返信 チャロフ2023年2月14日佐々木さん、いつも新しい気付きをありがとうございます。非正規雇用の人の救済策について思ったことを書きます。イギリスには、無年金・低年金の救済策としてペンション・クレジットという保証があるそうです。日本型の沢山払った人が沢山受け取れるという年金制度では無くて、生活費の足りない分を(一週間に幾らという単位で)受け取れるらしいです。(ネット記事で読みました。)続きます。3返信 俊尚 佐々木2023年2月15日なるほど。ペンションクレジット、勉強になりました。 もっち2023年2月14日中小企業はまだまだ給料上げられないですよね…ウチの会社も給料上げてほしいけど、無い袖は振れないから無理みたいです。3返信 ながなり2023年2月14日まずは大企業からだと分かっていても、いったいいつになったら中小企業まで給料が上がっていく事が浸透していくのだろうか…。4返信
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日本の生活保護のようにイチかゼロ(貰える人のみ医療費もゼロ、住居費もゼロではなく)低所得でも安心して働きながら暮らせる、そのような制度が理想です。
そういう、傾斜していく制度の方が、政府側(払う額が少なくて済む)も受け取る側(少しでも働くことで生きがいが生まれる)にもメリットがあるのでは?と思います。
非正規雇用の人の救済策について思ったことを書きます。
イギリスには、無年金・低年金の救済策としてペンション・クレジットという保証があるそうです。
日本型の沢山払った人が沢山受け取れるという年金制度では無くて、生活費の足りない分を(一週間に幾らという単位で)受け取れるらしいです。(ネット記事で読みました。)
続きます。
ウチの会社も給料上げてほしいけど、無い袖は振れないから無理みたいです。