TOPトーク専門家毎朝の思考中銀カプセルタワーから考える都市の未来08:54 2023年3月19日 6,397再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次黒川紀章が提唱した移動する家定住から移動へ?未来の暮らし方日本の都市に広場が少ない理由日本の街を形作る「通り」の視点中心を持たない環状都市の可能性AI文字起こし(β版) # 中銀カプセルタワーから考える都市の未来 おはようございます。さざきとしなおです。 東京の銀座潮止めあたりにあった中銀カプセルタワーっていう あの有名なビル、去年から取り壊しが始まってしまってとっても残念だったんだけど もうだいぶ前、6、7年ぐらい前かな、一度 知り合いのご紹介で、部屋の中まで見せてもらって見学したことがあって 面白いですね。すごい狭いんですよね、あのカプセル一個一個は。 4畳半ぐらいかな。そこに小さいユニットバスがあって ベッドが作りつけのがあって で、横にパネルみたいなのがあって、そこにビルトインの 昔のテープデッキみたいなのとかね、ラジオとかテレビとかが追加されている。 残念ながらもうお湯とか出なくなってて、風呂が入れないので、住んでる人は 近所のスポーツジムに会員になってそこに入りに行くか、もしくはなんか 電熱線みたいなのを持ち込んで、それをどういう化かしている人もいるって聞いてました。 もともとはあのカプセルを一個一個随時取り外して それをトラックで運んで、また別のカプセルタワーに ガチャンとですね、はめ込んで引っ越すみたいな、そういう構想だったらしいんですよね。 でも実際に作ってみたら、なんか設計ミスで 上からじゃないと順にカプセルが取り外せないというのが分かってしまって 移動式じゃなくなっちゃったって話を聞いたかな。 あれを設計したのが黒川希翔さんという 20世紀の頃は非常に有名だった建築家。 晩年は都知事選にも出られたりしてましたけど 黒川さんはもう一個有名な仕事をしていた。 カプセルホテルを作った。最初のカプセルホテルは確か大阪の梅田だったんだけど あれを設計したのも黒川希翔さん。 なぜそんなにカプセルにこだわってたのかというと 黒川さんはたくさん本を出してるんだけど その中で一貫して言ってたのはこれからは移動の時代である。 移動しの時代なんだから家も移動しなきゃいけないというので そのカプセルという概念に注目して カプセルからカプセルに移動しながら暮らす、あるいはカプセルごと暮らすみたいな そういう概念だったんですよ。 今みたいにインターネットのない時代だったから メタバースで移動とか自動運転でとかそういうテクノロジーの話は出てこないんだけど 非常に先進的ですよね。移動の時代がやってくるっていうのは。 前からいろんなところで書いたり喋ったりしてるんだけど ちょっと前から移住ブームとかがあって みんなが都市から地方に移住していくと。 でも移住しても結局それが定住に変わりがないよね。 でもこれから移動のコストが、例えば自動運転とかでどんどん下がり あるいはメタバースとかが普及してくると 人と会うってことのハードルが下がっていく。 そうすると定住必ずしもしなくても 移動しながら生活するっていうのが当たり前になるんじゃないか。 そういう予感見えたもの、自分なりの予測みたいなのもあって この10年東京、長野、福井で3ヶ所で移動生活をするようになって 自分で試してみてるっていうのもあるんですよね。 黒川さんの本でも、すごい面白いなと思う視点があって 日本の街って中心の広場ってあんまりないじゃないですか。 ヨーロッパとかに古い街に行くと だいたい街の中心に広場があって そこに教会と市役所があり ついでにカフェとかがあって、噴水があって お年寄りとかがのんびり座ってひなとぼっこしてたり みんなお茶飲んで話したりする。 ああいうのんびりとした、何をしなくてもいいような 公共空間ってのが日本になかなかなくて ちょっと羨ましいなとずっと思ってた。 東京なんかあれまで代々木公園とか みたいな大きい公園がある。 それはもともと大名式がたくさんあったからなんだけど 逆に侍の町ではない、城下町ではない 商業都市なんかに行くと意外に広場とか少ないですよね。 日本に広場がない。 地方の県庁育ちの中心なんかも 街の中心ってだいたい県庁とか市役所 それは行政の中心だけで別にそこでくつろげるわけじゃないから あんまり県庁真ん中になっても楽しくないよね みたいな感じだった。 でも黒川さんは別に中心に広場はいらないだろって言ってる。 その例に挙げてるのが京都。 あ、確かに京都って中心ないよね。 京都五所が中心。 位置的にはその辺だけです。 京都五所が中心だとは誰も思ってない。 どっちかというと京都は5番目であるっていう 通りが縦横に走っていて それをみんなが自由に行き来できる。 確かに京都に行くと自転車乗って移動するのがすごく楽だったりとかして 歩いても楽しいですよね。 街の面積も比較的小じんまりとしてるし その移動の面白さこそが京都の楽しみである。 広場でくつろぐって感じではないんだよね。 徳島の和踊り。 普通祭りっていうと広場で踊るみたいな 盆踊り的なイメージがあるんだけど 和踊りは通りに沿って踊っていく。 だから実は日本の街っていうのは伝統的には広場が中心なんじゃなくて 通りが中心なんじゃないか。 中心って言葉を使うのが適切かどうかわかんないけど 少なくとも通りというものに沿って 街が出来上がっているっていうことなんじゃないのかな。 黒川さんはそこから話をさらに深めていって 都市の構造っていうのは 東京の街って中心が皇居で そこから放射状に雲の巣のように広がっているじゃないですか。 でも真ん中があるってことは 結局そこに人や物が集中して面倒くさくなるってこともあるわけですよね。 かつて東京の道路っていうのは 例えば首都高速だと環状線は1個しかなくてC1のね。 そうすると全ての車がC1に集中しちゃうので 必ず渋滞する問題っていうのがあった。 それでこれじゃダメだって言うんで C2、つまり山手トンネルとかのあの通りを作り さらにC3の外環道を作りって言うんで だんだんその輪っかを増やしていったりしてるわけですよね。 だから放射状の中心が広がる街ってのは 実は意外に動きにくくて面倒な感じ。 そして真ん中が偉くて周囲が偉くないっていうかね 上下環境が生まれてしまう。ヒエラルキーが。 っていう構造の街になってしまう。 確かにヨーロッパとかねフランスとかそうですよね 中央に外線門があって それが中心から外を平行してるみたいな そういうすごくヒエラルキー的な街だなって感じ。 黒川さんはそうじゃなくて環状都市っていう輪っかになってる都市 言い方を考えると道によっていろんなものがどんどんどんどん繋がっていく その線状ですよね。ライン的な都市みたいのがいいんじゃないか。 ああなるほどなぁと思いました。それを聞いて。 艦隊平和、エーペックみたいなもんだよね。 エーペックは別にどこが中心でもない 太平洋の周りの国々が集まっているわけだから もちろん大国はアメリカかもしれないけど 全てが太平洋の周りにいるって考えれば そこはある種エーペックの加盟国は全て平等っていう感覚もできるわけじゃないですか。 だから線で繋がっていく街っていうのは中心がない上にヒエラルキーがない そして行き来がしやすく、移動しやすい。 これこそが将来の移動生活のイメージにおける都市なんじゃないかなって 僕は黒川さんの本でハッと膝を打ったりとかしたわけです。 この都市の話面白いよね。また喋りたいと思います。 ではまた明日 もっと見る毎朝の思考佐々木俊尚08:541.中銀カプセルタワーから考える都市の未来コメント感想・質問・応援メッセージを書こう ミキーナ2023年3月20日京都は広場はありませんが、鴨川がその役割を果たしています。で、その形状は線ですね。と、思いました。返信 俊尚 佐々木2023年3月23日鴨川が中心!なるほど。 Takahiko MAEHASHI2023年3月20日環状に都市が連なるお話し、山手線沿線の渋谷、新宿、池袋、品川を想起しました。視点を変えながら他も調べたら面白そう。1返信 俊尚 佐々木2023年3月23日東京の街はたしかに環状につながってますねえ。
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で、その形状は線ですね。
と、思いました。